【感想・ネタバレ】本と鍵の季節のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

タイプは違えど、なぜかウマと空気が合う図書委員の男子高校生2人がくだらなくて実があったりなかったりする会話をテンポよく繰り広げながら日常の謎を解決していくっていう絶対わたしが好きなテイスト。前半は誰かの依頼を解決していたけど、後半になると松倉の過去に迫る話になって、半年前に知り合ったばかりの2人の間に確かな絆ができていたと感じた。解決に向かうにつれて、このままの2人でいたいという叶いそうで叶わなそうな願いがちょっと切なかった。やっぱり学校という空間で起こるドラマが好き。一番好きなのはロックオンロッカー。会話のテンポが最高。続編が出ているらしいので絶対に読みたい。

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2024年04月02日

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氷菓シリーズに近い作品の雰囲気を感じたので、氷菓シリーズ、特に折木の感じが好きな人にはオススメ。
短編集だが、各物語は、淡々と進みながら、発想と理屈(屁理屈かも)をもとに解決、けれどちょっとビターな後味がある点は綺麗に統一されている。
内容わかってるけど、何故かクセになって2回目読みたくなる不思議な作品。

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2024年02月28日

購入済み

堀川と松倉の会話が面白い!
自分が高校生の時はこんな頭の良い会話してないな…と思いつつ、二人の会話のテンポが良すぎてスルスルと読めました。

#笑える

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2024年02月01日

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文句無しの超オススメ。

人間の悪い一面、特に無意識な悪い一面が物凄く上手に描かれていて、思わず頁を捲る手が止まってしまいました。
決して理不尽な謎ではなく、全てがちゃんと与えられた情報から推理出来るようになっているので、考えながら読むのがスゴく楽しかったです。

そして人間の悪い一面に踊らされるのです。

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2024年01月10日

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読み終わった後の満足感がすごかったです!
推理小説というだけあって、主人公の堀川と松倉は高校生とは思えないキレキレの頭脳を持っていますが、両者共に子供らしい一面も兼ね備えていて人間味を覚えました。
同作者の古典部シリーズでも同じ感覚を覚えたので、この点は米澤さんの作品の特徴の一つなのかもしれないと思いました。
続編も楽しみです!

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2024年01月04日

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高校生の青春物語とも、思わず背中が冷たくなるミステリー(日常)とも。こんな友情があるといいな…と思いながら読んだけど、なんだか胸が締め付けられた。現実って残酷だ。

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2023年12月27日

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ネタバレ

最初は依頼人たちに知りたい事や真相を言ってしまう主人公が同じ図書委員の松倉と関わる事で口に出さない事、介入しすぎない事を学んで成長していく。
「友よ知るなかれ」で主人公が、去る松倉に言う台詞は「共通の場所でまた会おう」は主人公が松倉との関係を変わらず築いていきたいと思って言った台詞だと感じた。
いつもの場所で松倉を待ってる主人公に、来てくれ、松倉!と思わずにはいられなかった。
この一冊だと松倉とその後どうなったかは不明だが続編があると聞いて、ほっとした。

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2023年11月18日

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高校2年の図書委員、次郎と詩門を取り巻く、
本と鍵に関する謎解きエピソード全6編。
ミステリーと友情の要素の配分が心地良い印象。
頭の良い2人の会話文等のテンポの良さや言葉の巧みさから、夢中で読めました。
2人の家庭環境等の違いからか、推理の結論が少しずつズレてくるところ、かのホームズとワトソンとは違い、上下なく対等な関係性であるところなどが面白かったです。
米澤穂信作品、初めて読みましたが、他の作品も読んでみたいと思いました。
続編「栞と嘘の季節」は、文庫化を待ってます。

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2023年11月08日

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文章のみでも堀川と松倉の温度感が同じだと伝わってくる会話が小気味よかった。
知り合って長くない2人の間に時間をかけて築いた信頼は無いが、天性の相性の良さがあるからこそ淡白な関係にも妙な連帯感が生まれていて、心地良い会話劇を生み出しているのだと思う。

ミステリー作品に全く触れてこなかったため、米澤穂信先生の作品は初めて読んだ。
短編でありながら、読者の予想を裏切る展開や綺麗な伏線回収にはとても満足でき、これがミステリかと唸ってしまった。
また、短編"集"として1冊の大きな流れの中で変化していく堀川と松倉の関係性もとても楽しめ、構成力が素晴らしいなと思った。

次作は短編ではなく長編だそうなので、また異なる楽しみ方ができそう。

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2023年11月03日

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たんぽぽの茎で舌の付け根をゴリゴリしてからやすりで歯茎削ってるみたいな読み味

オムニバス?形式でおもしろい

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2024年04月30日

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ネタバレ

高校の図書室ってどんなんだったか思い出そうにも無理でした。金庫の話と美容院の話が好きでした。
駆け足で読んでしまったこともあり、あっさりした読後感でした。

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2024年04月21日

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米澤穂信の青春ミステリーには中毒性がある。

日常の謎系はオチが弱い印象があるけど、この作品はオチが重たかった。
高校生に何をさせてんねん。

予想外で楽しかったけど!

☆3.6

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2024年04月16日

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堀川次郎(ほりかわじろう)
松倉詩門(まつくらしもん)
図書委員だけの付き合いしかない二人が身の回りに起きる些細な事件を解決していく青春ミステリー

初出は、2012年から「小説すばる」に断続的に掲載された作品に書き下ろしの「友よ知るなかれ」を追加し2018年に単行本として刊行された連作短編集

回は、更に朝宮運河さんの解説入りの文庫本を読ませて頂きました。

昨年の暮れから、米澤穂信先生の『古典部』シリーズの愛蔵版を入手しており、少しずつ読み進めておるのですが、解説でも朝宮さんが触れておられた、堀川、松倉という二人の主人公たちを見つめる著書の目がこれまで以上に優しいのを感じずにはいられませんでした。

謎解きミステリーとしての完成度は、抜群でしたし、堀川、松倉の友情の物語としても素晴らしいと思います。

是非ともお手に取って見てください。
ミステリー好きの皆さんにお勧め致します。

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2024年04月06日

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2人の頭の切れるアンニュイな男子高校生(図書委員)が織りなすビターで辛辣でときどき可愛い青春ミステリ小説。
同著の『氷菓』と比べてシビアな結末は多いですが、主人公たちに垣間見れる折木ズムな感じが味わい深く、続編『栞と嘘の季節』もとても楽しみです。

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2024年03月05日

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ネタバレ

どの謎も、単なる暇つぶしのように軽く始まるけれども、その先には、高校生には荷が重すぎるような現実が待っている。
松倉は、自分のことを性悪説だというけれど、それはきっとそうなのだろうけれど、それでも、いや、だからこそ、正しくあろうとしている。まるで、自分の決意を示すかのように。
それでも大人になれば、正しさを選択できない時が来るかもしれない。それは、松倉だけではなく、堀川も、他の誰かも。
大人でもあり子供でもあるような、高校生という時が持っている、ゆらぎ。
それが時に、哀しくなる。

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2024年02月21日

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栞と嘘の季節が本屋の店頭で見つけたので、読んだことないシリーズだなと思い、今回読んでみることにしました。

読みながら、氷菓を思い出しました。氷菓とはまた毛色の違うミステリーでしたけど。
短編だったので、さらさらと読み進められました。米澤穂信さんの作品は少し遠回りのような文章で想像力が掻き立てられます。
2人の図書委員という絶妙な、友達でもないけど、知り合いでもないみたいな距離感が読んでいて楽しかったです。続けて、次作を読んでみようと思います。

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2024年01月21日

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高校2年の図書委員である堀川と松倉が本と鍵にまつわるミステリーに巻き込まれ、解決していく小説。2人とも性格は異なるが賢く、会話をしなくても通じ合うところが良い。伏線も見事に回収していく。読みやすかった。

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2024年01月08日

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最初は古典部シリーズのパチモン感を感じていていたけど、読み進めるうちにその違和感も消えていった

依頼者に謎を持ち掛けられるも、その依頼者の背後には大きな闇がある
構成も伏線も素晴らしかったけど、毎回このパターンで、またこの展開か
となってしまった。

短編集なので読みやすい
だからといって展開が無理やりでもない
全体的に見てとてもいい作品だったと思う

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2024年01月06日

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単純に楽しく読めた。
謎解きミステリーという軽いノリから始まったが、ラストはほろ苦い。お年頃の男子2人の陰の部分が段々インクのシミのように広がっていく。
決して花形ではない図書委員という地味な存在でありながら、実は頭がきれ、さまざまな思いを背負って生きていくうちに、互いの存在が大切なものになってきている。
ただ大切な存在には、弱みを見せても生きていけることを知ってほしいと思った。

松倉が、「金がないなら、首を引っ込めて生きろって?」と言った。子供だってこれぐらいの矜持はある。
でも、犯罪には手を染めないでほしいと切に願ってしまう。

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2024年01月02日

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男子高校生2人のバディ推理小説。
状況証拠から手がかりを探して真相に迫っていく様子は、まるで推理系ゲームをプレイしてるようで面白かった。
2人の会話はラノベみたいなノリで、正直苦手ジャンルなので心配したけど、頭は切れるけどやはり10代と思わせる幼稚さ、残酷さとマッチして良かった。
あと、事件の詳しい動機や真相が明かされないのも良かった。真実はひとつじゃないからね!

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2023年12月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読んだのが少し前になるけど、図書委員シリーズも結構好きです。氷菓から米澤先生の本を何冊か読ませてもらってますが、シリーズ物はいいですね。

微妙にスッキリしないほろ苦い後味があるのがこの作品の魅力かと。

堀川が気になってた先輩が犯罪に加担してとは(うる覚え)

松倉もいろいろあるよね。続編も読みましたが、これからも続いてほしいです。

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2023年12月18日

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今回も聡明な高校生たちが出てきましたよ。でも少し高校生らしい若さも見て取れました。
日常のミステリィが解き明かされていく過程は清々しくもありました。
続編もあるとのことなので是非また読みたいと思います。

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2023年11月09日

購入済み

主役は図書委員の堀川と松倉の2人。
探偵と助手に役割が分かれているのかなと思ったが、どちらも探偵として推理を働かせていく。しかし、それぞれの性格や信条のため、違うアプローチや見方をしている。
その2人が積み上げていく推理シーンは、読む手が止まらなかった。

#深い #ダーク

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2022年01月17日

購入済み

人間の暗い部分を感じました

高校生を主人公にした話ながら、そこには人間の裏が見られます。気軽に、明るく楽しい感じのものではなく、重く暗い気分にもなります。好みが分かれるかもしれません。

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2021年12月18日

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ネタバレ

発売当初に購入したものを再読。

日常ものでありながら、少し影のある事件、切り口の異なるお話が連作で入っていて、とても好みでした。

古典部シリーズより、こちらの方が好きかも。
いい人、綺麗事ばかりを並べるのではなく、人間の面白さが伝わってくる作品だな〜と感じました。

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2024年04月16日

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ネタバレ

短編小説集のようサクサク読める作品でした。
松倉の冷静さや鋭さ、頼り甲斐を各章で印象的に描くことで、松倉やその家族を疑わないように上手く誘導していると感じました。
主人公と松倉がクールなのに、お互いを信頼しているのが伝わってくるので、キャラも魅力的だと思いました。

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2024年01月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ほろ苦い青春日常ミステリー
年齢の割に物事を達観していて大人びて見える松倉。
彼がそうせざるを得なかった過去や現在を知ったとき胸がキュッとなりました。
環境に立ち向かうために手に入れた武器はその人の人間性として定着していく。

自分に空いた穴を埋め合わせるために手放さざるを得なかった純粋さを持っている堀川。
そんな堀川を眩しく思うと共に自分の中の影をより色濃く感じていたのかもしれない。

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2024年01月14日

Posted by ブクログ

図書委員の男子高校生2人が主人公なので、ミステリだけど爽やかな感じの話。米澤穂信さんは結構グロい作品も多めのイメージだったので、こういう作風もあるんだ!と新鮮に感じた

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2024年01月07日

Posted by ブクログ

意外に硬派なのはビブリア・ミステリだからか?

僕の相棒、松倉の父親にまつわる宝探しと
その謎解きの一編『昔話を聞かせておくれよ』が面白かった

高校時代、こんな友人関係があったらと羨ましくなる
図書委員シリーズ

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2023年11月30日

Posted by ブクログ

解説の1行目に「光と影のバランスが素晴らしい小説だ。」とあった。これに尽きる。ニヒルな男子高校生2人が図書委員の仕事をしながら、身近な謎を解くミステリだが、爽やか青春ビブリオものと思わせておいて、本格ミステリー作家としての実力がどうしても見えてしまう、、。本作家の本格物を読んだ目には、中途半端に映ってしまい、光の部分を前面に出して欲しかった、という個人的な趣味で⭐️3つです。

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2023年11月10日

Posted by ブクログ

ビブリオミステリ、連作短編集。
高校2年の男子生徒2人が、日常の謎を解いていくストーリー。

学校の図書室の本にフィルムをかけたり、入れる本を選んだりといった権限は私の学校では無かったけど、元図書委員としては懐かしの図書室作業。カウンターに座って相方とおしゃべりしながら作業するの好きだったな…と思い出す。

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2023年11月09日

Posted by ブクログ

すこし大人びた男子高校生ふたりの
やりとりがおもしろい。
堀川君も松倉君も言うことの
単語のチョイスがいちいち大人だった。

1つ目のお話ででてきた先輩女子の
その後がきになるなあ・・・
結構大胆な話の作り方だなと思った。
後輩のお兄さんのアリバイ探し、
先輩の友達の自殺した理由、
松倉君のお父さんのお宝の話
どこか現実味があって、
話の終わりに明かされる真実も
男子高校生ふたりの
真相解明の様子も読んでいておもしろい。

ミステリとまではいかない
だけど、ほのぼのしたかんじでもない
その間のお話というかんじ

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2023年10月25日

Posted by ブクログ

半分しか読んでいないけど、思っていたよりも子供騙し?深みがない? 中高生向けなのかもしれない。子供に譲ろうかな。

積読しそうなので、もし後半を読んだ方が良いというアドバイスがあれば教えてください!

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追記。読み終わった。まぁ、うーん。好きな人は好きかもしれないけど、自分には合わなかったな。

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2023年10月09日

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