無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
2001年、新聞社を辞めたばかりの太刀洗万智は、知人の雑誌編集者から海外旅行特集の仕事を受け、事前取材のためネパールに向かった。現地で知り合った少年にガイドを頼み、穏やかな時間を過ごそうとしていた矢先、王宮で国王をはじめとする王族殺害事件が勃発する。太刀洗はジャーナリストとして早速取材を開始したが、そんな彼女を嘲笑うかのように、彼女の前にはひとつの死体が転がり……。「この男は、わたしのために殺されたのか? あるいは――」疑問と苦悩の果てに太刀洗が辿り着いた痛切な真実とは? 『さよなら妖精』の出来事から十年の時を経て、太刀洗万智は異邦でふたたび、自らの人生を左右する大事件に遭遇する。/解説=末國善己
...続きを読むPosted by ブクログ 2024年03月08日
「王とサーカス」(米澤穂信)を読んだ。
なるほど、これが世に言う『米澤穂信ツイスト』なのか!(って嘘です。今わたしが勝手に名付けました)
いやー面白かったな。
先に太刀洗万智を知っといて良かったと思う。
印象的な文章を引く。
『自分に降りかかることのない惨劇は、この上もなく刺激的な娯楽だ。...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月24日
主人公のタチアライさんが冷めた感じで最初はどうも感情移入できなかった。でも事件をきっかけに記者としての在り方、ジャーナリズムとは何かを考え行動していくタチアライさに好感を持てた。伝える側メディアの倫理観はもちろんだが、受け取る側の私も深く考えさせられる物語だった。
ネパールの雰囲気も、そこで暮らす人...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月16日
最高の一冊でした!
ネパールの事は何も知識がなく、主人公の言うところの「ネパールが王制だった事も知らない人」
にあたる私が読んでも、当時の状況がとても理解しやすい。それが細かな説明ではなく登場人物の会話などで想像出来るところが非常に良かった。
ガチガチのミステリーとは少しジャンルが異なり、メッセー...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年12月30日
ネパールの異国情緒が濃く漂うミステリー。
2001年、実際に起きた王宮事件や貧困問題にも絡めて描かれています。
海外旅行特集での訪問で遭遇した殺害事件。
王宮事件を取材する記者・太刀洗が新たに目にした事件との関連は?
「この男は、わたしのために殺されたのか?」
その考えが頭から離れずモヤモヤ。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月28日
現地の王族殺害事件に絡んでジャーナリズムとは?考えさせられました。自分はジャーナリストではないけれど、簡単に情報も手に入れられ、意見を投稿できる時代だからこそ自分の言葉に責任を持ちたいと思いました。
タイトルも言い得て妙です。
ラジェスワルや八津田との対話のシーンが心に残りました。お釈迦様の話が...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
試し読み
試し読み
試し読み