王とサーカス

王とサーカス

946円 (税込)

4pt

2001年、新聞社を辞めたばかりの太刀洗万智は、知人の雑誌編集者から海外旅行特集の仕事を受け、事前取材のためネパールに向かった。現地で知り合った少年にガイドを頼み、穏やかな時間を過ごそうとしていた矢先、王宮で国王をはじめとする王族殺害事件が勃発する。太刀洗はジャーナリストとして早速取材を開始したが、そんな彼女を嘲笑うかのように、彼女の前にはひとつの死体が転がり……。「この男は、わたしのために殺されたのか? あるいは――」疑問と苦悩の果てに太刀洗が辿り着いた痛切な真実とは? 『さよなら妖精』の出来事から十年の時を経て、太刀洗万智は異邦でふたたび、自らの人生を左右する大事件に遭遇する。/解説=末國善己

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王とサーカス のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    初めは、人との触れ合い的な感じで、淡々と進んでいったのですが、主人公に降りかかった事件の真相が、明かされていく過程がワクワクスリルで面白かった。種明かしは、悲しかった。でも、やはり、日本にいるとなかなかわからない「貧しい」の基準が違うよね。先進国が、良かれと思ってやっていることって、本当にその国のた

    0
    2025年12月07日

    Posted by ブクログ

    ミステリーの中の人間ドラマでした。
    ジャーナリズムとは何か、中堅記者の主人公が身の回りで起こる事件に巻き込まれながらも、ひたすら考え抜く姿勢がとても好きだなと思った。
    この時代は、まだ1人一台携帯電話を持っていない時代。情報はテレビ、新聞、ラジオ、雑誌に頼るしかなく、今より拡散もされにくい。
    そんな

    0
    2025年11月15日

    Posted by ブクログ

    全く予備知識を持たないまま読んだが、まさか実際に起きたネパール王族殺害事件から始まる小説だとは思わなかった。
    ネパールという国につき国名と位置関係くらいしか知識を持ち合わせていないため、地図を見ながら、知らない風俗を確認しながら、なるべく想像しながら読んでみた。
    いろいろなテーマが並行している中、壮

    0
    2025年09月18日

    Posted by ブクログ

    本当に面白い本は冒頭からページを捲る指が止まらなくなり、気が付いたらその世界に没頭してしまう。こんな体感はかなり稀で、本当に価値のある作品は数年に一度しか出会わない。
     僕が米澤穂信を好きになったのは「満願」と「王とサーカス」を読んだからで、その後、過去作も含めて読み漁り、「氷菓シリーズ」や「小市民

    0
    2025年08月31日

    Posted by ブクログ

    海外旅行の特集のためにネパールに訪問した大刀洗万智。描写が良くてゆっくりと進むかと思ったが、国王殺害事件と、身近に起こる事件から一気に進んでいく。取材から得られた情報をどう記事にまとめるのか報道倫理を追求するだけでなく、ミステリとしても完成されていて引き込まれやすい。面白かった。

    0
    2025年07月06日

    Posted by ブクログ

     米澤穂信作品では個人的に最も推せる一冊です。フリージャーナリストの太刀洗万智が登場するシリーズで、直木賞候補に挙がった連作短編『真実の一〇メートル手前』とは姉妹編とでも謂う可き作品。

     何と言っても異国情緒が素晴らしく、行間から尼婆羅の熱風が匂い立つようです。

     勿論ミステリとしても格別です。

    0
    2025年06月13日

    Posted by ブクログ

    第28回このミステリーがすごい!第1位

    なかなかおもしろい!
    人がうっすら自覚しているけど考えないようにしている問題に切り込んでミステリーに仕上た唸る作品。
    フリーのジャーナリストとして訪れたネパールで、大刀洗万智が報道することの意義を問われる。

    改めて、世の中に報道されるニュースについて、自分

    0
    2025年05月14日

    Posted by ブクログ

    ネパール王族殺害事件をベースに、ジャーナリズムとは何か。
    ミステリーを融合させて読みやすさがありながら、読後の抉られた胸の痛みが収まらない。

    情報は娯楽なのだろうか。
    受け取る側として『知る』ということはこんなに重いものだったとは。
    私は知らずに多くの事件や歴史をサーカスとしてみていたかもしれない

    0
    2025年05月12日

    Posted by ブクログ

    米澤穂信さん著「王とサーカス」
    以前に読んだ「満願」に続き2年連続でミステリーランキング3冠達成した作品。
    2016年「このミス」1位の作品、3位が柚月裕子さんの名作「孤狼の血」とレベル高さが伺える。

    凄すぎて唖然とする内容だった。
    ミステリーというよりは文学、哲学だろうという実直な感想。それが根

    0
    2025年03月22日

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