踊りつかれて

踊りつかれて

2,400円 (税込)

12pt

誰かが死ななきゃ分かんないの?

首相暗殺テロが相次いだあの頃、インターネット上にももう一つの爆弾が落とされていた。ブログに突如書き込まれた【宣戦布告】。そこでは、SNSで誹謗中傷をくり返す人々の名前や年齢、住所、職場、学校……あらゆる個人情報が晒された。
ひっそりと、音を立てずに爆発したその爆弾は時を経るごとに威力を増し、やがて83人の人生を次々と壊していった。
言葉が異次元の暴力になるこの時代。不倫を報じられ、SNSで苛烈な誹謗中傷にあったお笑い芸人・天童ショージは自ら死を選んだ。ほんの少し時を遡れば、伝説の歌姫・奥田美月は週刊誌のデタラメに踊らされ、人前から姿を消した。
彼らを追いつめたもの、それは――。

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踊りつかれて のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    隠れた真実が見えてくるにつれて、心がギュッと締め付けられる。それぞれの関係性や想いの強さ絆が痛いほど伝わって、後悔する者たちの苦しい心情が切なかった。最後の場面は鳥肌が立つほどよかった。

    0
    2025年12月12日

    Posted by ブクログ

    著者の話題の新作だけに、読む前からの期待感もかなりのものだったけど、さらにその上を行く出来。SNSの持つ悪魔性が際立つ内容だけど、決してアンチな立場一辺倒ってわけじゃなく、まだ歴史が浅い文化なんだから、これからきっと然るべきルール編成が順次行われ、利便性も上がっていくだろうっていうスタンス。でもそこ

    0
    2025年12月10日

    Posted by ブクログ

    1人の声は、とても小さい。けれどいまの世界は、良くも悪くも繋がってしまう。責任や覚悟がない言葉たちが氾濫しているこの世界。情報戦という響きは魅力的かもしれない。しかし、それは本当に自分の中の真実と合致するのだろうか。現在の社会に疑問を呈する素晴らしい物語である。

    0
    2025年12月09日

    Posted by ブクログ

    SNSの使い方、昔と今の社会常識ギャップ、愛。一つの作品で色々なことを考えさせられる本でした。

    特にSNSの使い方はもっと問題に挙げるべき課題だなと感じました。

    0
    2025年12月05日

    Posted by ブクログ

    SNSの誹謗中傷を受けて自殺した芸人、週刊誌の記事のでっち上げにより姿を消した歌手。この2人の復讐を「枯葉」と名乗る人物がしていくのだけど、、
    ただ復讐していくのかと思われたが、もっと深くて。2人の人生が丁寧に描かれていて、ほんとに存在するかのような感情になりました。そして最後にそれぞれ繋がりがあっ

    0
    2025年11月19日

    Posted by ブクログ

    ──誰かが死ななきゃ分かんないの?
     
     
    第173回直木賞候補作。ここ最近の中で一番これを読みたかった。
    前作『存在のすべてを』でかなり重厚な物語を見せてくれた塩田武士氏。かなりハードルは上がっていましたが、杞憂でしたね。

    本作は、昨今のSNSなどを中心とした“匿名の刃”により、一人は芸能界を去

    0
    2025年11月18日

    Posted by ブクログ

    「精神を病むこと」「精神を病んでいる人」の解像度が高かった。どうやって情報収集をしたのだろう。
    天童ショージが何故あのような結末を選んだのか。
    後半まで読み進めることで「そうなるかもね」と思わされてしまった。

    安全地帯からの誹謗中傷、理不尽な暴力、洗脳、パーソナリティ障害、依存症、遺伝・・・闇深い

    0
    2025年12月20日

    Posted by ブクログ

    序章から鋭い言葉が続き、SNSが怖くなった。
    天堂の「誰かの正義は誰かの傷」という言葉にハッとする。
    「正しさ」って何だろう。
    真実を曲げない、そしてそれを真摯に扱うことなのかもしれない。

    自分の正義が刃になっていないか確かめる時間を取り、
    他人の正義をそのまま自分の心に刺させないための距離を保ち

    0
    2025年12月19日

    Posted by ブクログ

    出だしのインパクトが強く、
    これはヤバイな~と読み進めたのだけど
    案外後半は落ち着いた展開だったのが残念。

    0
    2025年12月18日

    Posted by ブクログ

    SNS、マスメディアを日頃書いたり読んだりする人全員が読むべき小説。
    復讐って終わりがないから、瀬尾が「宣戦布告」を書いたことが正解だとは100%言い切れない。でも、天童や美月に関わってた人のインタビューやその2人を支えづけた瀬尾の人間性を知ると、どうしても瀬尾に同情してしまうし、私が2人の関係者だ

    0
    2025年12月14日

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