【感想・ネタバレ】踊りつかれてのレビュー

あらすじ

誰かが死ななきゃ分かんないの?

首相暗殺テロが相次いだあの頃、インターネット上にももう一つの爆弾が落とされていた。ブログに突如書き込まれた【宣戦布告】。そこでは、SNSで誹謗中傷をくり返す人々の名前や年齢、住所、職場、学校……あらゆる個人情報が晒された。
ひっそりと、音を立てずに爆発したその爆弾は時を経るごとに威力を増し、やがて83人の人生を次々と壊していった。
言葉が異次元の暴力になるこの時代。不倫を報じられ、SNSで苛烈な誹謗中傷にあったお笑い芸人・天童ショージは自ら死を選んだ。ほんの少し時を遡れば、伝説の歌姫・奥田美月は週刊誌のデタラメに踊らされ、人前から姿を消した。
彼らを追いつめたもの、それは――。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

すごい面白かった。
生々しくて、心に響いた。

物語とは別で、こういう訴えは、本当に社会に浸透して言って欲しいと思う。

0
2026年02月21日

Posted by ブクログ

冒頭の「宣戦布告」で、殴られたような衝撃を受けた。
83人の話しが、この本に全部書かれるのかと、ある種の恐怖を感じた。

「他人の不幸は蜜の味」
というように、ひとは自分より不幸な人を見ると、自分はまだ幸せだという安心感に浸ると思う。
自分自身が思うように生きてない人ほど、嫉妬と羨望で、知らず知らずに成功した人の粗探しをするだろう。
それが自分の身近な人であれば、なおさら強く思うかもしれない。

アイドル全盛期の時代は、週刊誌やメディアが、売り上げや視聴率の為になんでもありだった気がする。
でも現在は、一人の人間の一言で、ネットを介して一気に広がる。
ネットは便利だが、使い方で、凶器になる。
「匿名」という仮面で、何でも言える。

個人のプライバシーをどうやって守るか、芸能人は半公人なのか、その家族や職場や、あらゆる人が巻き込まれる。

弁護士になった奏の生き方、考え方が、とても丁寧に書かれていてある意味成長物語になっている。
そして、かなりのキーマンだ。

瀬尾の奥田美月、天童ショージに対する思いの深い部分を奏がじっくりと調べていくところは、どんどん引き込まれていった。

人と人との縁、時には悪縁もあるだろうが、
けしてあきらめずに生きていれば、良縁に巡り合える。
「一番強いのは、諦めない人だ」
とあるように、美月の歌を愛する心、守ろうとする瀬尾の心が成功に導いた。

ラストでのタオルを投げるシーン、ジーンときて泣けた!
すべてのストーリーが一つにまとまった!

0
2026年02月20日

Posted by ブクログ

塩田武士は令和時代の松本清張。アンドレ·ギャニオン聴きながら読みました。
幻冬舎の編集者、箕輪厚介は自身のスキャンダルを報じた光文社に対して、まさに「みなし公人」や「公益性·公共性」について疑問を呈し、プライバシーの侵害として訴えています。
出版社として、編集者としての好き嫌いは別にして、この小説の読者として裁判の行方を見守りたいと思っています。

0
2026年02月18日

Posted by ブクログ

でた!
2020年代最高の冒頭、宣戦布告!
一気に引きずりこまれるやん!

SNS時代の匿名性による恐ろしさ、誹謗中傷については考えさせられる。

悲しい事や、辛いことが多いんだけど、これは愛の物語です。
最終章は涙が止まりません。

映画化希望(笑)

0
2026年02月11日

Posted by ブクログ

インターネット上に突如落とされた爆弾。ブログに書き込まれた衝撃的な『宣戦布告』。そこでは、SNSで誹謗中傷を繰り返す人々のあらゆる個人情報が晒された。
言葉が暴力となる時代に流され、潰された昭和の歌姫と令和の芸人。
彼らを追い詰めたものは何だったのか…

0
2026年02月08日

Posted by ブクログ

オーディブル
仲間にすすめた。
存在のすべてもそうだったけど、
じっくり語りかけられてくるかんじが
すごくよい

0
2026年02月07日

Posted by ブクログ

自分の言葉には責任を持ちたい。
それが、見えない相手に対してでも、自分が誰かを明かさなくても。
口に出すだけじゃない。
それは、ネットでもSNSでも同じ。
活字にして公にしたら、伝わってしまうもの。

後から取り返しのつかない思いはしたくない。
後悔しても時すでに遅し。

犯罪になりうるかもしれない

そんな悲劇を小説にしたこの作品。
ネット社会の問題だけでなく、人生の厳しさ、人とのつながりも深く描いている。

読み応えのある話で、いろいろ考えさせられる内容だった。

0
2026年02月01日

Posted by ブクログ

始めは復讐物かと思って読み始めたが、法廷物として様相を変え、終わってみれば長く続く壮大な愛の物語だった。
そしてSNSの言いたい放題の無法地帯に強く警鐘を鳴らしている。個々人の持つ正義の軽さ自分勝手さが本当に恐ろしい。
また表紙の装丁のセンスの良さが素敵です。

0
2026年02月01日

Posted by ブクログ

人気ということで読んでみた。

不倫をしてSNS等で叩かれて自殺した芸人、週刊誌の記者に暴言を吐いた録音テープが暴露されて表舞台から姿を消した人気歌手、その2人に関わりのあった男性が、2人を追い込んだ人たちの個人情報をさらして、訴えられて裁判になる。その弁護士の立場から過去にあったことを明らかにしていく。

現実にありそうな、なかなか重い内容だった。ネット上で顔が見えないと、本当に誤った正義感を振りかざす人がいる。誰でもが発信できる便利な世の中になったが、人を自殺にまで追い込むことがあると心して、発信する必要があると思った。

0
2026年02月21日

Posted by ブクログ

「正しさ」なんてあってないようなもん
正しいと思っていた「客観性」は、あくまで自分の主観であって、「考えた」という自分軸の事実によって正当化されることの危険性を認識した相手への尊重を持って、客観的に考えた上で「対象と向き合う」ことが大事なんかなという感想を持ちました
(わかりにくい言い回しすみません

0
2026年02月21日

Posted by ブクログ

印象に残ったことは、大きく三つある。

一つ目は、冒頭から突きつけられる言葉、
「誰かが死ななきゃわからないの」。
この一文が出てきた時点で、「あ、これは只者じゃない作品だ」と直感した。
読み始める前からワクワクしつつ、同時に気持ちが引き締まるような感覚を覚えた。

二つ目は、読み進めるうちに、登場人物たちのイメージが具体的な人物と自然に結びついていったこと。
私の中では、
•瀬尾政夫 → 津田健次郎
•奥田美月 → 久保史緒里
•天童ジョージ → 髙比良くるま

というキャスティングが浮かんだ。

中でも特に強く結びついたのが久保史緒里。
彼女が落日で演じていたキャラクターと、本作の奥田美月が重なって見えたからだ。
貪欲に、自分の夢を追い求める姿勢がとても似ている。

瀬尾政夫は、声や雰囲気を含めたビジュアルのイメージが津田健次郎そのものだった。
天童ジョージについては、あえて言うなら令和ロマンのくるま。
最近の人気若手芸人に重なる要素が多く、だからこそ妙にリアルに感じられた。

それだけ本作の登場人物たちが、「どこかに本当にいそう」と思えるほど、細かな設定まで作り込まれているということなのだと思う。

三つ目は、世相を強く反映した物語であるという点。
昭和から平成、令和へと時代が進む中で、「発信」という行為がいかに一般化し、同時に人を攻撃する凶器にもなってきたのか。
その弊害を、この物語は真正面から描いていると感じた。

SNSに苦手意識があり、利用頻度も低い自分の立場からすると、
SNSでの言動が原因となり制裁を受ける作中の人々に、正直スカッとする部分もあった。
とはいえ、SNSによる問題は個人のリテラシーだけの責任ではない。
仕組みを作る企業や、その構造で利益を得る存在がいるという「構造そのもの」が、諸悪の根源なのだとも常々思っている。

作中で描かれる、SNSをきっかけにした一連の出来事も、
きっとこれから先も形を変えながら循環し、発生し続けていくのだろう。
そう冷静に俯瞰してしまう自分がいた。

0
2026年02月21日

Posted by ブクログ

読みごたえのある作品でした。伏線回収があまりにも素晴らしく巧みすぎて私は星を減らしてしまった。(私がひねくれてるから仕方ない。)

0
2026年02月19日

Posted by ブクログ

改めて、誹謗中傷はいけないなと思った一冊です。
人間には誰しも非があると思います。
でも、表に出てる人だとそこを容赦なくさらされ、必要以上にこてんぱんにされる。
『アイドルの熱愛』『芸能人の不倫』など、もちろんファンを裏切る行為、法律を犯す言動をしてはいけないと思います。でもだからと言って、その言動以外のこと、その人自身を真っ向から否定する必要があるのか?

現代社会のテーマと向き合うきっかけをくれる作品だと思います。
また個人的に、昭和の芸能事情を描かれていたところもおもしろかったです!

長編ではありますが、読み応えがある作品だと思います。おすすめです!

0
2026年02月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

登場人物の想いがかなりのボリュームで語られる場面がいくつかあり自分が当事者になって窮地に立たされ追い込まれている様な辛い感覚になった。SNSによる誹謗中傷の残酷さや芸能界の裏社会など人間の醜く汚い一面がリアルに描かれていて華やかな世界の怖さを体感できた。またSNSで心無いコメントをする事の無責任さに警鐘を鳴らした点で素晴らしい作品であった。ただストーリーの中心になる本筋を周りから固めていこうとして関係者の話を盛り込み過ぎたのか、なかなか本筋に近づいていかないことにジレンマを感じてしまった。また話の中に出てくる布石に対する回収があまり腑に落ちなかった。

0
2026年02月16日

Posted by ブクログ

やっと読み終わりました…。長くすごく苦しいなと思う読書体験でした。
今現在、SNSを使っている人はみんな読むべき作品だと思いました。所々に出てくる言葉が切り取って共有したいと思うものばかりでした。
ただかなり長編ですし、人によっては気分を害すると思いました。ふとしたときに戻ってきたい作品です!

0
2026年02月15日

Posted by ブクログ

単なる復讐劇ではなくSNSの功罪、正義、芸能人は公人なのか等、様々な問題を考える契機になった。
また、感情や情景を表現する言葉の選択に唸りながら、独白の場面では胸が締め付けられながら読み進めた。良い小説でした。

0
2026年02月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

序盤のアノニマスへの宣戦布告が良い!

問題提起は大きかったけど、結局誹謗中傷された人の可哀想な過去の深掘りがどう繋がるのかはあまりピンと来ず。
中盤の中だるみと終盤の尻すぼみが残念だった。
それにしても、天童ショージがどうしても不倫するような性格に見えないし美人局に引っかかるような性格にも見えなくて悲しかった。


0
2026年02月12日

Posted by ブクログ

『誰かが死ななきゃ分かんないの?』(帯)
誰かが死んでも分からないよ、きっと。
SNSの誹謗中傷は、自己肯定の投影なのではないかと思う。

ちょっとしたことでも、世間を煽る記事を書く。
それに踊らされた人たちは、色んなヒレをつけてネットの海に投げる。
一度誰かの目に触れたものは、瞬く間に広がっていく
情報が武器とはよく言ったものだ。
言葉が、情報が、人1人簡単に傷付けて葬っていく。

すごく、今の時代を切り取った話だと思った。
だから、今だからこそ読むべき本だと思った。

0
2026年02月09日

Posted by ブクログ

現代社会のSNS文化の闇に警鐘を鳴らすような作品だった。

誰でも匿名で自由に発信が出来る時代となったが、その行動に責任を持てる人はどのくらいいるのだろう。不用意な発信が、誰かを傷つける可能性があることを利用者は理解する必要がある。

匿名であるのをいいことに、言葉の凶器を振りかざし一方的に主張、断罪、誹謗中傷をする様はまさに本作にも出てきた表現『安全圏のスナイパー』だなと思う。

0
2026年02月08日

Posted by ブクログ


まず序章の「宣戦布告」でグッと惹きつけられる。そして始めの方は軽い気持ちでいられるんだけど、朝子の生い立ち辺りは本当に読んでいて苦しくなる。弁護士久代奏を通して明らかになっていく瀬尾の想いと覚悟。

「私たちはまだsnsを使いこなせるほど利口ではない」
「安全圏のスナイパー」
といった表現にsnsの在り方を考えさせられる。

私も見てました真珠夫人のたわしコロッケ。あと関係ないけど真珠と薔薇の財布ステーキ・・

何度も心がギュッとなるけれど、ラストシーンがとても良くて、それゆえに読後感も良い。


0
2026年02月08日

Posted by ブクログ

宣戦布告で引き込まれ、他の方のレビューにもあったが、私的にもここはほぼ同意。

涙もろい年頃だからか、後半落涙。

0
2026年02月04日

Posted by ブクログ

序章に驚かされた。
SNSの功罪について
核心を突いてくる。
強い意志ではないが
私は同感に近い方だ。

本編は筆致の強弱が
読者を惹きつける。

終章に向かって
序章のイメージとは変わってくる。
最後まで読み切ったところで
快い感情が溢れた。

0
2026年02月03日

Posted by ブクログ

こういった小説が出てしまうのが悲しくなった。
現在のSNS社会に警鐘を鳴らす貴重な作品だと思います。
この作品ももしかしたら「焼け石に水」なのかもしれない。
でもこれを読んだことで、今の自分のSNSの使い方や、そこで使っている言葉を意識する人もいたらいいな、なんて期待も持ってしまう。
壮大で痛烈で、でも暖かさも持った、魔法にかけられたような小説でした。

0
2026年02月02日

mii

ネタバレ 購入済み

今だからこそ読んでほしい作品

これは本当に多くの人に読んでほしい作品。
プロローグの言葉が強すぎて序盤で挫折しかけましたが、そこを乗り越えたらあとはぐんぐん読まされました。

SNSがテーマの作品なので、きっと多くの方に刺さるはず。
実際私も、SNS黎明期の頃にSNSがどういうものかをきちんと理解できておらず、人を傷つける使い方をしてしまったことがあります。ものすごく反省したし、事が起こってはじめてSNSの危うさを学び、もう2度と同じことはするまいと誓いました。
ですが、記憶というのはどうしても風化するものです。劇中で主人公の久代さんが懸念しているように、喉元過ぎれば痛みは薄れ、また同じことを繰り返してしまうということは、実際あると思います。私も何度か同じ轍を踏みかけました。

気軽に発言ができてしまいますが、そこが世界という大舞台であり何億人という人々の視線が自身に向いているんだという事を常に心に留め置かねばいけません。誰だって人前で立つのは緊張するものです。そういう緊張感を持ってSNSに向かい合うべきだと改めて深く心に刻みました。

気づきと教訓を与えてくれる点では素晴らしい作品ですが、裁判以降の美月のエピソードがちょっと冗長だった印象。壮絶な過去でしたが、前半のSNSへの教訓でめちゃくちゃ釘が刺さったので、そこで切り上げても良かったかなぁと。でも瀬尾と美月と天童の関係性が紐解かれる様はドラマティックでよかったです。ヒューマンドラマとしてすごく密度が高く、読み応えがありました。

#深い #ドロドロ #ダーク

0
2026年01月24日

Posted by ブクログ

最初は凄く面白くて、「おお!意地悪い復讐劇か?!」とワクワクしたのだが、違ったねぇ。
今のSNSの闇は確かに問題だけど、色々詰め込みすぎて間延びした感じ。

0
2026年02月17日

Posted by ブクログ

迫力のある内容、ボリュームも凄い
「匿名性」は悪意の免罪符ではありません。人間の成熟度をシビアに測る物差しです。
天ちゃん、死んじゃうダメだよ。
久代さんの成長、瀬尾さんの優しさ、覚悟が印象に残りました

0
2026年02月12日

Posted by ブクログ

個人的に大好きな「SNSの闇」がテーマだったので読んでみた。始まりこそワクワクして読み進めたけど、途中で結構間延びしちゃった印象で読むのに大分時間かかっちゃった。なんとなく終わり方もスッキリせず。

0
2026年02月11日

Posted by ブクログ

塩田さんの本は4冊目。どれも「読ませる」小説で今回のもよかった。でも何だろう⋯時々登場人物(特に瀬尾)に作者の顔や主張が見え隠れするようで居心地が悪かった

0
2026年02月08日

Posted by ブクログ

ネットの怖さを思い知った
さらに、誹謗中傷を受けて
その被害をさらすことで
また第二の被害が生まれて
責めを受けるなんて…

美咲さんの生い立ちは
必要あったのか疑問 
ほかの作品に似たようなのがあった気がする

0
2026年02月04日

Posted by ブクログ

全人類SNS時代、自身が匿名のスナイパーにもなる可能性もあるし、匿名のスナイパーに狙われる可能性もある。後悔しないように自分の行動や発言には責任を持っていきたい。

0
2026年02月03日

Posted by ブクログ

宣戦布告を読み終わるまではしんどかった。
SNSの暴力性に抵抗してやっつける物語かと思ったら、わりと普通のミステリーだった。
弁護士が一つの仕事で遠方まで聞き込みに行くとかそういったことをする余裕はないだろうなと思うけど、好奇心が抑えきれなくなったらやっちゃうのかな。
すごく長かったけど、宣戦布告以外は結構一気に読めた。伏線回収は完璧でスッキリする読み終わり。
SNSに書き込みするのはやめようと思った

0
2026年02月03日

「小説」ランキング