朱色の化身

朱色の化身

小説・文芸
891円 (税込)

4pt

80万部突破『罪の声』を超える圧巻のリアリズム小説!

「聞きたい、彼女の声を」 「知られてはいけない、あの罪を」

ライターの大路亨は、ガンを患う元新聞記者の父から、
辻珠緒という女性に会えないかと依頼を受ける。
一世を風靡したゲームの開発者として知られた珠緒だったが、突如姿を消していた。

珠緒の元夫や大学の学友、銀行時代の同僚等を通じて取材を重ねる亨は、
彼女の人生に昭和三十一年に起きた福井の大火が大きな影響を及ぼしていることに気づく。

「実在」する情報をもとに丹念に紡いだ社会派ミステリーの到達点。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内ミステリー
  • 出版社
    :
    講談社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    講談社文庫
  • タイトル
    :
    朱色の化身
  • タイトルID
    :
    1518345
  • ページ数
    :
    352ページ
  • 電子版発売日
    :
    2024年02月15日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    4MB

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朱色の化身 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    塩田さんの作品はとても好きです。過激な描写がなく真摯で品の良さを感じます。
    所々で、マスメディアへの不信や警告みたいなものを感じるのですが、最後の書評を読んで凄く納得しました。
    小説は正義と不正義の狭間にあるものをすくいあげ寄り添う事の出来る数少ない媒体であり、作者は、危うくて弱いけれど個人の尊厳を手放そうとしない個人の姿を書いていくだろうとありました。
    長い序章の先にある、ラストの風景はとても美しくすぐにでも雪の舞い降りる朱色の橋に立ってみたいと思いました。
    しかし、車から降り立った咲子さんの発する言葉を聞きたかったと思った私は、次の章があるのを期待していました。
    珠緒さんの穏やかな行先が描かれている事も。

    再読してよかったです。

    0
    2026年05月31日

    Posted by ブクログ

    冒頭に出てくる温泉街の火事と現代の事件がもっと早く絡み合うのかと思っていたら、最後の方で解き明かされて少し肩透かし気味。警察の捜査ではなく、記者である主人公が個人的な目的で調べ上げてるのが驚き。私にはこのような捜査や人探して旧友について尋ねられる機会は一生無いだろうが、自分ならどんな風に、誰かの人と成りや思い出を語るのだろう…などども考えてしまった。
    人と人のつながりを深く考えさせられた。

    0
    2026年08月01日

    Posted by ブクログ

    ある女性の姿を第三者に語らせ、取材という手法で浮き彫りにしていく意欲的な作品。「悪女について」を思い出した。そこに主人公の家族も絡んできて、少しずつ解き明かされていくその女性の人生には魅了されるし、深まっていくドラマに引き込まれて、香港に出張してる間に一気に読んだ。

    って書くと面白そうだし、確かに面白かったんだけど、なんかこれはテーマを詰め込みすぎじゃないか?作者頑張りすぎじゃないか?知ってること全部詰めたのか?という気もした。簡単に取り上げられているテーマだけでも、女性が差別された時代、男に縋らないと生きていけない女性達、ゲーム業界、ゲームやアルコール依存、不倫、芦原大火などなどあり過ぎで、収拾がついていない印象を持った。それに、開幕がいきなり昭和30年代の火事のシーンで、ここがとっつきにくい。どんな話になるのかさっぱりわからないし、ラストまで読むと意味は通るんだけど、これは導入としては筋が悪いんじゃないかなあ。

    それと最も無理があると思うのは、生きてる人間に対してそこそこ近い関係の人たちが軽々しく個人的なことまで喋り過ぎでしょ、という点。報じないからいいってもんじゃないだろ。ここが不自然を通り越して無理だろ、と思いながら読んでた。あとさ、途中で出てくる教師は女性で女子生徒に強制わいせつしたって事だよね?そんな事もあるのはわかるけど、ちゃんと書き分けてないからえ、って思って無駄に戻ってしまってわかりにくかったよ。

    しかし塩田武士はすごく力のある作家なのは確かだよ。途中のゲーム依存の若者の「ゴミクズがあ!」とか「謝るまで止めんぞ」の描写がリアル過ぎて涙が出たよ。

    少しずつ話がつながって広がっていくミステリとしてはとても面白かったし、サウンドノベルのファンとしてはそれが登場してて嬉しい限り。しかし全体的に風呂敷を広げ過ぎてちゃんと畳めてないなと思うし、ラストもあっさりしすぎという印象。それと、俳句の「朱の化身」とタイトルの「朱色の化身」について解釈を残してきちんと語られていないのも物足りなかった。

    0
    2026年05月30日

    Posted by ブクログ

    読むのがつらくて悲しくて、それでも手が止まらない。たまにこういうのを読むと小説の中で自分にない体験を追体験しますね。

    0
    2026年03月13日

    Posted by ブクログ

    これも一気に読んでしまった。インタビュー形式が大部分で、登場人物も多いため、もう一度読み返さねば。
    珠緒さんと年齢が近いので(こんなに辛くはなかったけど)就職後の描写は懐かしささえ感じた。珠緒さんは一切登場していないのに、インタビューで彼女の性格が肉付けされていくのが、見事でした。
    でも珠緒さんもお母さんもお祖母さんも壮絶な人生すぎて可哀想でした。

    0
    2025年09月17日

    Posted by ブクログ

    ★-1としたのは登場人物が多すぎて頭の整理が追いつかなかったからでストーリーの完成度の高さは満点であることを先に弁明します。
    塩田さんの作品はどれも罪≠悪を描いていて物事を一側面で捉えてはいけないという教訓じみた想いを抱かせてくれるのですが、本作はその点がとても色濃く描かれています。
    罪のベースにある理不尽さ。その理不尽さが社会構造に起因するのだという作者からの問題定義と受け取りました。

    現代社会がジェンダーフリーだマイノリティの尊重だと体裁だけ整えるような対応に終止しているように思えてならない私には、
    現代でも、いや現代は過去よりさらに、この作品の被害者(?)を生み出しやすくしているのではないかと危惧してしまします。

    0
    2024年09月13日

    Posted by ブクログ

    序章 湯の街炎上/第一部 事実/第二部 真実/
    終章 朱色の化身

    父に頼まれ行方が分からなくなった女の事を調べ始めた亨。
    多くの取材を重ねてわかってきたことは………

    0
    2024年05月29日

    Posted by ブクログ

    久々の塩田さん〜

    な〜んか切ないな…
    やりきれん感満載。
    大火事を契機に、揺れる女性の人生というか生き様…
    それが、三代も…
    今でも、男女平等といわれながらも、まだまだやのに、こんな前の時代の女性なんか、振り回されて生きて行くのかな。それも男によって。
     不倫、
     離婚、
     アルコール依存症、
     etc
    生きていく上で、色々あって、
     人を殺め…
    罪の意識に苛まれながら、やっと…

    行方不明の女性を探して、元新聞記者のライターが、取材しながら、明らかになる真実。
    もうええやん!と言いたくなる。


    何が正しくて何が正しくないのか、という問題が重要なわけではない。むしろ、どうすれば正しさと正しくなさの曖昧な世界の中で、私たちは、心に背負った傷を回復できるのか?という問題こそが問われるべきなのだ。

    0
    2024年05月22日

    Posted by ブクログ

    さすがは元新聞記者と思わせるほどの緻密な取材力、圧倒的なリアリティが文章から伝わってきました。時代に翻弄された一人の女性を軸に様々な
    物語が始まる。福井県の芦原温泉、雄島を舞台に
    ある家族の壮絶なる一代記が繰り広げらる。

    0
    2024年03月19日

    Posted by ブクログ

    とにかく沢山の人が出てくるので、名前が覚えられず大変でした(笑)
    1人の人間を色々な人から見た時に、どう映るかというのが好きなので、この本は私の好みでした。

    それにしても男運がなさすぎて読むのが辛かったです。

    0
    2026年08月06日

朱色の化身 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内ミステリー
  • 出版社
    :
    講談社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    講談社文庫
  • タイトル
    :
    朱色の化身
  • タイトルID
    :
    1518345
  • ページ数
    :
    352ページ
  • 電子版発売日
    :
    2024年02月15日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    4MB

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