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「きょうとへむかって、いちごうせんを……にきろ、ばーすーてーい、じょーなんぐーの、べんちの、こしかけの、うら」
かつて日本を震撼させたある脅迫事件。
被害企業との接触に使われた録音テープの声は、幼いころの自分の声だった……。
知らないところで犯罪に関わっていたことを知り、真相を明らかにするため動き出した曽根(そね)。一方、新聞記者の阿久津(あくつ)もこの未解決事件を追い始め……。
衝撃の事件の「真実」を生々しいまでのリアルさで書き切った本作。
「週刊文春ミステリーベスト10」では第1位、第14回本屋大賞にもノミネートされています。
話が進むにつれ徐々に明らかになっていく真相に、ページをめくる手が止まりません。
自分のあずかり知らないところで犯罪に関わっていたかもしれない、と自らも追われる立場になることへの恐怖を抱く曽根。反対に、不明瞭な事件の真相に近づき、得も言われぬ興奮を覚える阿久津。異なる立場の2人の、細やかな心理描写にも注目です。
Posted by ブクログ
私はグリコ森永事件のことはよく知らなかったけど、未解決事件と聞くとわくわくしてしまう。実は…なんて話もあると、都市伝説的な面白さで、つい読み進めてしまう。にやついている。読後、自分の浅はかさに気付いて、嫌になった。
加害者と被害者、それぞれに家族がいて、みんなが未解決事件だと面白がっている間にも現実を生きている人がいる。罪を犯した訳ではなくともどんな未来も描けなくなっている人もいる。
俊哉パートの方にぐいっと引き込まれるのに対して、阿久津パートは関係なさそうなところが多かったり、後半ものすごいスピードで事件の内容が分かったり犯人が独白するもんだから、なんだかご都合主義的になってきたなと思ったけども、全部意味があったし、あぁ大事なのはここじゃなかったんだと気付く。ラストは泣けて泣けてたまらなかった。
塩田さんのインタビューまで読んだけど、大学生のときに思いついてでも今の自分では書けないから社会勉強のために新聞記者になったと言われていて、ひっくり返った。いやー…すごいものを読ませていただいたんだなと改めて思った。
罪の声
どこまで真実でどこからファクションかわからないくらいにリアルな設定と展開で話に引き込まれました。終わりに近づくに連れて、読み終わってしまうのがもったいない気持ちになりました。
色々と考えさせられる部分もあり、読んだあとの余韻で2回楽しめた作品でした。
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