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「きょうとへむかって、いちごうせんを……にきろ、ばーすーてーい、じょーなんぐーの、べんちの、こしかけの、うら」
かつて日本を震撼させたある脅迫事件。
被害企業との接触に使われた録音テープの声は、幼いころの自分の声だった……。
知らないところで犯罪に関わっていたことを知り、真相を明らかにするため動き出した曽根(そね)。一方、新聞記者の阿久津(あくつ)もこの未解決事件を追い始め……。
衝撃の事件の「真実」を生々しいまでのリアルさで書き切った本作。
「週刊文春ミステリーベスト10」では第1位、第14回本屋大賞にもノミネートされています。
話が進むにつれ徐々に明らかになっていく真相に、ページをめくる手が止まりません。
自分のあずかり知らないところで犯罪に関わっていたかもしれない、と自らも追われる立場になることへの恐怖を抱く曽根。反対に、不明瞭な事件の真相に近づき、得も言われぬ興奮を覚える阿久津。異なる立場の2人の、細やかな心理描写にも注目です。
Posted by ブクログ 2024年04月01日
たまたま映画を見て、小栗旬と星野源が演じている阿久津と曽根俊也がとても好きで、本を読んだ
グリコ・森永事件があったことも知らず、事実に基づいたフィクションだと思うと、子供を巻き込むことへの躊躇いはなかったのかと思わずにはいられない
世間から逃げるしかできない人生を歩まされた生島家の子供を思うと、親...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月31日
グリコ森永事件がベースになっている物語。
事件の際に身代金の受け渡し方法を指示するのに使用されたこどもの声。
その声が子どもの頃のものだと気付いてしまう、という出だしから引き込まれる。
実際の事件だけあって、読みながら不気味さに背筋が寒くなった。
過去の事実を必死に追う記者と、無自覚とはいえ犯罪...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月31日
「重厚」!!!!!
という二字がぴったりな一冊だった。
映画を公開当時にシアターで観ていたので、内容はわかっていたのだが、かなりよかった。
グリ森はいまだに気になる事件やし、こんな人生があったかも、という著者の思いはごもっともだと思う。
当時はきっといろんな人の人生に影響した事件だったんだろうな。。...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月25日
久々にいろんな意味で「どっしり」重厚な小説を手に取って、読み通せるか不安だったけれど、事件そのものはしっかり覚えているから、これがフィクションと知りつつも、はらはらとページをめくった。
登場人物が多くて途中、行きつ戻りつして、半分くらいまできたとき我慢できず、先に映画を観てしまった。
ミステリーは...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月13日
グリコ森永事件を参考としているため内容は具体的であり、この事件を通して日本の経済や文化の歴史を読んでいるようだった。また、話の3分の2ぐらいまで阿久津側と俊也側、二者目線で話が進んでいくため事件についての視点が偏らず事実をそのまま受け入れることができ、犯人への怒りや被害者の悲しみ、加害者家族の苦悩な...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月03日
戦後最大の未解決事件の真相に迫る
事件に巻き込まれた家族は30年の呪縛から解き放たれるのか?
犯行に使われた子供の声
その子供達の人生はいかなるものか
真相を追う記者と自分の声が犯行に使われていた男が家族の関与を確かめるため僅かな手掛かりを辿って行き着く先にあったのは、まだ終わっていないそれぞれの人...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月15日
ふぁ〜と、感嘆の声が出た。達成感と虚脱感。
【キツネ目の男】は記憶にある。
今からは40年近く前の未解決事件【グリコ森永事件】をモチーフに描かれた本書。
「発生日時、場所、犯人グループの脅迫・挑戦状の内容、その後の事件報道について、極力史実通りに再現した」とあとがきから。
史実とフィクションが...続きを読む
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