作品一覧

  • バッドフレンド・ライク・ミー
    3.6
    1巻1,599円 (税込)
    謎の男が仕掛ける、前代未聞の犯罪劇! 『イッツ・ダ・ボム』で犯罪小説界に新風を吹き込んだ超新星・井上先斗が松本清張賞受賞第一作として世に放つのは、前代未聞の犯罪劇! 「――君は自信が欲しいんだ。  よかろう、与えてやる。  ただし、困難な道のりにはなる」 姫に飛ばれて300万円の借金を抱える元ホストの森有馬。 自信も金もない、しょうもない自分に嫌気が差している。 そんなときに飛び込んできた“うまい話”。 怪しいのはわかっている、それでも。 待ち合わせ場所にいたのは、真っ青なスーツに身を包んだ胡散臭い男だった。 ジンと名乗るその男が有馬に課した「七つの試練」。 こなすたびに数万円の報酬が支払われる。 そして最後の試練を成し遂げたその時、 〈500万円〉と自信が手に入る、らしい。 「必ず、意識をしてほしい。  自分が、いま行っているのは非合法な何かへの助走だと」 果たして有馬は、ジンに課された試練を乗り越え、自信を手に入れることができるのか。 ノワールの新世代が贈る“現代版アラジン”がいま、幕を開ける!
  • イッツ・ダ・ボム
    3.8
    1巻1,599円 (税込)
    阿部智里、額賀澪、川越宗一、波木銅らを輩出した 第31回松本清張賞受賞作! 森見登美彦さんが「もはやズルい」と、 米澤穂信さんが「夜の光を放つ、ささやかで切実な犯罪小説――圧倒的だった」と 激賞した鮮烈なデビュー作! ◆◆◆ グラフィティ graffiti おもにエアゾールスプレーやマーカーを用いて街に書かれた名前や絵柄。 ボム bomb 街にグラフィティを書いたり、ステッカーを貼ったりする行為。またはその痕跡。 特に違法に行われるものを指す。 ◆◆◆ 「日本のバンクシー」と耳目を集めるグラフィティライター界の新鋭・ブラックロータス。 公共物を破壊しないスマートな手法で鮮やかにメッセージを伝えるこの人物の正体、 そして真の思惑とは。うだつの上がらぬウェブライターは衝撃の事実に辿り着く。 (第一部 オン・ザ・ストリート) 20年近くストリートに立っているグラフィティライター・TEEL(テエル)。 ある晩、HEDと名乗る青年と出会う。 彼はイカしたステッカーを街中にボムっていた。 馬が合った二人はともに夜の街に出るようになる。 しかし、HEDは驚愕の“宣戦布告”をTEELに突き付ける。 (第二部 イッツ・ダ・ボム) 「俺はここにいるぞ」と叫ぶ声が響く、いま一番クールでアツい小説!

ユーザーレビュー

  • バッドフレンド・ライク・ミー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    文体がおしゃれだったり、街の様子をよく観察してうまく言い表していたりする。自分の影と対峙するお話で、最後はうまいことまとまってよかった。多分自主するし、多分彼女は待っててくれるんじゃないか。誘拐の指示を番号でする場面なんて、私がやらされたら覚えられんwww。主人公の名前が、途中で苗字に読めてしまい「あれ?こんな人いたっけ?」と最初から振り返る、というアクシデントもあり 85

    0
    2025年09月12日
  • イッツ・ダ・ボム

    Posted by ブクログ

    グラフィティ、ストリートアート、ボム――
    触れたことのない、よく知らない、だけど何かワクワクするカルチャーの中に連れて行ってくれる作品。
    小説って、思春期の頃とはこういう世界に怖さや危うさを感じながら読み進めていくものだったなぁ、なんて思いながら読み進める。
    大人になっても、知らない世界に連れて行かれるあのワクワク感がまた味わえて、素敵な体験でした。

    0
    2025年08月22日
  • イッツ・ダ・ボム

    Posted by ブクログ

    予想外の展開が何度か。ただの落書きでしか見えなかったものにこんな意味があるとは。この世界独特の矜持に触れられたかな。

    0
    2025年08月03日
  • イッツ・ダ・ボム

    Posted by ブクログ

    ちょうどグラフィティーに興味が出始めたところだったのでめちゃくちゃ面白かった
    これが現代のクライムノベル
    帯にも書いてたけど
    この小説自体がブラックロータスみたいに
    ずるいくらい鮮やかでうまい構成だと思った

    0
    2025年06月21日
  • イッツ・ダ・ボム

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    めちゃめちゃ面白かった。グラフィティのことなんか全然分かってなかったというか、自分とは住む世界が違うようなカルチャー。描くではなく書く、というのも知らなかったし。初めて知る世界で、実際のものを見てみたいなーと思いつつ読んだ。絶対映画化できなそうだ。素人には誰の作品か区別がつかないだろうから。TEELがホームセンターに勤めてたというのもびっくりした。そりゃ仕事しなきゃ生活できないんだもんな。ブラックロータスのやり方にTEELが世代の差を感じたのも分かるし。第一部はライター・大須賀アツシ目線で、第2部はTEEL目線の書き方なのもいい。これが松本清張賞受賞作というのもびっくり。こういう作品も対象とな

    0
    2025年04月23日

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