井上先斗のレビュー一覧

  • バッドフレンド・ライク・ミー

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    ネタバレ

    文体がおしゃれだったり、街の様子をよく観察してうまく言い表していたりする。自分の影と対峙するお話で、最後はうまいことまとまってよかった。多分自主するし、多分彼女は待っててくれるんじゃないか。誘拐の指示を番号でする場面なんて、私がやらされたら覚えられんwww。主人公の名前が、途中で苗字に読めてしまい「あれ?こんな人いたっけ?」と最初から振り返る、というアクシデントもあり 85

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    2025年09月12日
  • イッツ・ダ・ボム

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    グラフィティ、ストリートアート、ボム――
    触れたことのない、よく知らない、だけど何かワクワクするカルチャーの中に連れて行ってくれる作品。
    小説って、思春期の頃とはこういう世界に怖さや危うさを感じながら読み進めていくものだったなぁ、なんて思いながら読み進める。
    大人になっても、知らない世界に連れて行かれるあのワクワク感がまた味わえて、素敵な体験でした。

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    2025年08月22日
  • イッツ・ダ・ボム

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    予想外の展開が何度か。ただの落書きでしか見えなかったものにこんな意味があるとは。この世界独特の矜持に触れられたかな。

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    2025年08月03日
  • イッツ・ダ・ボム

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    ちょうどグラフィティーに興味が出始めたところだったのでめちゃくちゃ面白かった
    これが現代のクライムノベル
    帯にも書いてたけど
    この小説自体がブラックロータスみたいに
    ずるいくらい鮮やかでうまい構成だと思った

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    2025年06月21日
  • イッツ・ダ・ボム

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    ネタバレ

    めちゃめちゃ面白かった。グラフィティのことなんか全然分かってなかったというか、自分とは住む世界が違うようなカルチャー。描くではなく書く、というのも知らなかったし。初めて知る世界で、実際のものを見てみたいなーと思いつつ読んだ。絶対映画化できなそうだ。素人には誰の作品か区別がつかないだろうから。TEELがホームセンターに勤めてたというのもびっくりした。そりゃ仕事しなきゃ生活できないんだもんな。ブラックロータスのやり方にTEELが世代の差を感じたのも分かるし。第一部はライター・大須賀アツシ目線で、第2部はTEEL目線の書き方なのもいい。これが松本清張賞受賞作というのもびっくり。こういう作品も対象とな

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    2025年04月23日
  • イッツ・ダ・ボム

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    グラフィティってなんだろう。イリーガルな事をしてでも伝えたいとがりきったメッセージ?それとも高尚なアート?
    数人のグラフィティライターを取り巻く、様々な人の話。ブラック・ロータス(MTGの超高級なカードが元ネタ)というグラフィティライターがボムするグラフィティやグラフィティのあり方や信念に、様々な人の思いが交錯する。
    前半はとあるライターの取材を通して、後半は街中にグラフィティをボムすることに拘る一人のグラフィティライターの視点で描かれる。
    ストリートカルチャーが好きであればもちろんだが、何かを作る、何かの思いを街の人に伝えるとはどういうことか、という点でもオススメしたい。

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    2024年12月29日
  • イッツ・ダ・ボム

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    第31回松本清張賞受賞作。
    ヒップホップの4大要素(MC、DJ、グラフィティ、 ブレイクダンス)のうち、グラフィティにスポットを当てたクライムノベル。めちゃくちゃ面白い。

    発刊を記念して文芸春秋社の地下駐車場には「イッツ・ダ・ボム」のグラフィティが描かれたらしい。著者井上さんのXのアイコンで見られる。

    構成は二部に分かれていて
    第一部 オン・ザ・ストリートでは、うだつの上がらぬウェブライターが主人公。
    「日本のバンクシー」と注目を集めるグラフィティライター界の新鋭「ブラックロータス」の活動に注目し、なんとかその正体や思想に迫り、本を出すための取材を重ねる。
    ブラックロータスの手法は以前のグ

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    2024年12月28日
  • イッツ・ダ・ボム

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    最高!
    アートは世代交代していかなければならない。
    古いものを切り捨てるんじゃなくて、取り込みながら。
    さながらDNAのように。
    そう常々思っているので面白かった。
    HIPHOPカルチャー大好きなので読むのも楽しかった。

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    2025年09月24日
  • イッツ・ダ・ボム

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    第31回松本清張賞受賞作
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    夜の光を放つ、
    ささやかで切実な犯罪小説

    グラフィティって
    違法な落書き?
    高尚なアート?

    「日本のバンクシー」と耳目を集める新鋭〈ブラックロータス〉
    彼の正体を熱心に追うウェブライター
    ストリートにこだわり続けるグラフィティライター〈TEEL〉
    そして「落書きなんて流行らない時代」に落書き(ボム)を始めた青年

    「俺はここにいるぞ!」と叫ぶ声が響く、
    新世代のクライム・ノヴェル!
    ----------------------------------
    グラフィティについては何も知らず。
    バンクシ

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    2025年09月15日
  • イッツ・ダ・ボム

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    帯に森見登美彦さんが「もはやズルい」と、米沢穂信さんが「圧倒的だった」とあったので気になって読み始めた。
    グラフィティという名前すら知らなかった。そういったものが書いてあったら「治安が悪そう」と思っていた。正直、バンクシーの良さも理解できない(これは積極的に批判するのではなく興味がないという意味である)。
    わー興味ない分野の話だったなぁ。あれ?小説じゃない?なんて思いながら読み進めていたが、知らず知らず引き込まれていった。
    まるでドキュメンタリー映画を観ているようだった。この作家さん、この先楽しみだ。

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    2025年08月09日
  • イッツ・ダ・ボム

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    バンクシーはじめとするストリート・アーティストが正体不明なのは、イリーガルなことをしているから当たり前でしょって、当たり前なことに気付かされる。
    でもバンクシーの表現している事が、大衆に受け入れられるのは、大衆に受け入れられる内容だからイリーガルでも批判されにくいという指摘もその通りだし、賛否両論、物議を醸すものではないから表現としてはどうなのかという指摘もわかる。
    仕掛けにしてもそう。

    純粋な表現と商業主義。
    アートに限らず、表現の世界では永遠の論争の種。

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    2025年07月25日
  • バッドフレンド・ライク・ミー

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    Cool! 今を生きる若者たちの息遣いが耳元で聞こえてくる犯罪小説 #バッドフレンド・ライク・ミー

    ■あらすじ
    ウーバーイーツ配達員の森有馬。彼はイケメンの元ホストであったが、客に逃げられて300万円の借金があった。日頃の嫌気がさしていた彼は、ホスト時代の先輩からジンという男を紹介してもらうことになる。

    ジンから請け負う仕事は「七つの試練」をこなすことで報酬がもらるという。最終的には500万円が支払われるというのだが…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    超Coooool、かっちょいい! 若者たちの息遣いが耳元で聞こえてくるような犯罪小説でしたね~

    井上先斗先生の作品は『イッツ・ダ・ボム』を

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    2025年07月12日
  • イッツ・ダ・ボム

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    2025年6月号ダ・ヴィンチの伊坂幸太郎特集にあった掌編がなかなか好きな感じで気になって

    現代風石田衣良という感じ?
    バランス感覚がアップデートされながらもストリートカルチャーに憧れるというのは私にもわかる

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    2025年06月17日
  • イッツ・ダ・ボム

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    洒落た雰囲気が漂う小説。
    特に専門性のない人がその話題に精通している人として世に出ていく感じとか、妙に潔癖な正義感を持つボマーとか、今っぽいなあ。

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    2025年05月30日
  • イッツ・ダ・ボム

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    前半は、まじめか!
    とツッコミながらダラダラ読んでたけど、後半が面白い!!
    ストリートカルチャーの新旧交代の攻防なんだけど、これ、どの世界でも当てはまりそう。例えば将棋とかスポーツとかビジネスとか芸人とかでも。先輩のTEELがほどよく力が抜けててかっこよく、リスペクトされるだけの魅力があったわ。登場人物みんな人物造形がよかった。

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    2025年05月05日
  • イッツ・ダ・ボム

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    最初はいったいこの本は何が言いたいんだろとダラダラと読んでいたけど、へ〜!と途中から面白くなって一気に読めました!
    なんか最後の終わり方も好きだったな。
    今度から落書きだと思っていたボムされているところを違う目線で見られそう!

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    2025年03月26日
  • イッツ・ダ・ボム

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    まずはグラフティという文化の奥深さに驚いた。今までただの落書きと思っていて申し訳なかった…。社会と価値観が変わって行き自分も老いていく中で、何を何を消し去り何を書き続けるか。そんなことを考えた本でした。心揺さぶられた。

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    2025年02月09日
  • イッツ・ダ・ボム

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    街中で見かける違法な落書きである「グラフティ」を通して、自己表現や意思表明をしようとする者たちの声を物語として書き切った作品。

    前半は「日本のバンクシー」というキャッチ―なテーマからグラフティの概要を読者に提示し、後半はストリートでグラフィティを描き続ける男とその世界へ足を踏み入れたばかりの青年の交流から構成されている。

    冒頭はやや説明的な印象を受けるが、物語が展開されるにつれ、それらの情報もふまえて登場人物に感情移入し始めてくる。読者への情報提示と物語に引き込む力がうまくかみ合って、後半はあっという間に読み終わってしまった。現在のグラフティを取り巻く歪さを、今を生きる若者の視点から嘲弄す

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    2025年02月08日
  • イッツ・ダ・ボム

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    ダヴィンチ・プラチナ本から。これは面白い文学。現代アート界隈への興味が、自分的に俄然盛り上がっているのもあり、だいぶ楽しめた。ちょっとしたミステリ要素みたいなのもあったり、前半がノンフ仕立てになっていたりと、求心力も終始落ちない。

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    2025年01月30日
  • イッツ・ダ・ボム

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    松本清張賞受賞作ということで手に取る。
    全体的に疾走感があって、カルチャーへの解像度が高まった。ただ、あえてと思うが、前半の説明文の多さにやや息切れする。
    街中で今度グラフィティを見てみようと思える作品。
    一点、ステッカーを貼るのって、スプレーで書くのと比べてそんなにアートなん?とは思った。

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    2025年10月15日