窪美澄のレビュー一覧

  • 晴天の迷いクジラ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    めちゃくちゃ面白かった。
    4デザイン会社社長野乃花、デザイナー由人、高校生正子がそれぞれの事情の中で死を考える。
    死ぬ前に一緒に座礁したクジラを見に行くことになり、その中で生きる事・死ぬことへの考えが変わっていく話。

    正子の絶望がリアルで苦しくなった。
    母に自分のことは伝わらない、でも母の事は理解しないといけない。好きだから切り捨てることもできない。これは地獄だと思った。

    おばあちゃんの、死んだ大切の人が肩に乗っていると思ってその人達のために美味しいものを食べたり、楽しい事をしたりするといいっていう考えが良いなと思った。
    大切な人を失ったりすると、悲しいし一つずつなくなっていく気がする。で

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    2025年05月03日
  • 二周目の恋

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    めちゃ豪華な女性作家を集めたアンソロ。恋のお話なんだけれど、読後感が違うのが良きりお気に入りは、着ぐるみ同好会のお話、波木銅 「フェイクファー」と、久しぶりに再開する双子のお話、一穂ミチ 「カーマンライン」。

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    2025年04月29日
  • トリニティ(新潮文庫)

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    1960年代、一つの雑誌を通して出会った3人の女たち。ライター、イラストレーター、編集雑務。女性が働き続けるということが、今以上に難しく大変だった時代。3人それぞれの選択と、それからの人生。多くの犠牲を払いながら、自分の選んだ道を突き進んでいく。私が生きている「今」は、先人たちが切り拓いてくれた「未来」だ。そしてまた私も精一杯生き、「未来」へと繋いでいこう。そんなことを思わせてくれる小説だった。

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    2025年04月18日
  • タイム・オブ・デス、デート・オブ・バース

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    宮崎夏次系さんの装画が主人公みかげにピッタリ。
    タイトルにも惹かれる。
    各々、事情をかかえて暮らしている団地の人々と関わりながら主人公が成長していく姿、姉妹の絆が丁寧に表現されていて良かった。しかも読みやすかった。

    窪美澄さんは三冊目。
    じっと手を見る、夜に星を放つ、とはまた違う文体が読めて嬉しかった。
    度々出てくる擬声語?が可愛らしくて、重くなりがちなシーンを柔らかく優しくしてくれた。
    しっかり人の生き方について考えることのできる物語でした。

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    2025年04月10日
  • 二周目の恋

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    ネタバレ

    好きが詰まった盛り合わせ!めっちゃ良かった!
    最悪よりは平凡 (岛本理生)
    魔美のしんどさがしんどくて、それでも好きな人ができてこれから始まっていく感じに、人生捨てたもんじゃないよねと思えた。
    深夜のスパチュラ (綿谷りさ)
    ひとりで買物行く時のグルグルハイテンション感にめちゃくちゃ共感。スパチュラに泣けちゃう気持ちもわかりみしかなかった。
    カーマンライン (一穂ミチ)
    回想から始まるストーリー展開に安心感。「ホテル・ニューハンプシャー」読んでみようと思った。
    無事に、行きなさい (桜木紫乃)
    「アプンノ パイエ」の言葉の意味と2本の線のデザインがそのまま主人公へのメッセージになっていて良か

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    2025年04月06日
  • ご本、出しときますね?

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    いやー、面白かった。
    オードリー若林と作家二人との鼎談のテレビ番組を書籍化したもの。
    出演者の内面が見られるけれども、それが静かで、ただただ真面目な雰囲気な物ではなく、明るく面白い。作家というイメージは真面目で物静かで取っつきづらいなんて思っている人も居るでしょうが、そんな人こそこれを読んでみて欲しいです。
    作家だって明るく面白い普通の人なんだと思えます。
    でも、やっぱり何かについて考えたり、それを表現する事はとてもすごいと思いました。
    そんな人が3人も集まってトークをするんだからそれはそれは面白い。
    色々と読みたい本が増えました。

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    2025年04月05日
  • ご本、出しときますね?

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    あっという間に読んでしまった!

    本当に面白い、変わり者の集会
    みなさん一つ芯があるように感じる

    確かな言葉の重みがあって、
    そのリアリティーさが心地良い

    また読み直したいと思た

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    2025年03月16日
  • ははのれんあい

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    智晴がいい子すぎる。
    ただ、きっと真面目な父と母の性格も遺伝してるのかなとも感じた。
    自分の子も自分のやりたいことや好きなものを見つけてくれたら嬉しいなと改めて思わされた。


    育児を進める中で何か決定的なことがなくてもボタンの掛け違いみたいなことからすれ違っていくことはあるし、とてもリアルだった。
    優しいいい人なだけでは育児の慌ただしさは越えられない…
    バイタリティがいるな…と日々感じている今、とても共感するところが多かった。
    ずっと穏やかで静かな性格のまま育児をできる人は稀じゃないか?と思うし、そうできる人を尊敬する。

    蓮の花が咲く音、思わず検索して、本当にポンっと音がなることがあるのに

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    2025年02月25日
  • 水やりはいつも深夜だけど

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    誰かの人生を垣間見する感覚だった。
    それぞれ結末も、単なるハッピーエンドではなく個人個人の納得解をみつけているような印象でとても自然に心に馴染んできた。
    また行動や感情が繊細に描かれていたためとても自然に情景を想像した。

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    2025年02月23日
  • ご本、出しときますね?

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    オードリー若林と20人の作家がマイルールについて語る大人気番組を書籍化
    目次を見てこれは買わねばと即決。執筆についてだけではなく、プライベートな話も盛りだくさんで、面白くてついついにやけてしまう..
    村田沙耶香さんには怒の感情がなく、小説を書く時◯の感情に浸っているとは...
    (◯が何かは読んで確かめてください〜!)

    作家さんに興味を持って、その方の作品を読みたくなる...新たな出会いのきっかけになる一冊でした!

    ぜひとも朝井リョウさん、柚木麻子さん、窪美澄さんの同期対談を読みたい。第2弾もお願いします!

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    2025年02月17日
  • トリニティ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    様々な境遇の女性のはなし。グッと引き込まれた。
    今のわたしは満奈美さんに近い感じかな。いまは子育てと仕事両方するなんて当たり前だけど、数十年前に頑張った人達がいるからそうゆう感覚でいられる。でもやっぱり会社で働いていれば男性と同じ、さらには男性の上をいくってすごい難しい。男女平等なんて冗談じゃないと思う。出産して子育てして、2人目以降また繰り返して、その分ブランクがあくどころか仕事面だけみればマイナス。自分の能力だと言われればそれまでだけど、ぶっちゃけこどもが産まれて多少の育休を取っても男性はそれまでと変わりなく働いているケースが多い。何が正解なんて分からない。でも、出産・子育てがキャリアに影

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    2025年02月08日
  • タイム・オブ・デス、デート・オブ・バース

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    両親なしで乏しく子供姉妹生活する辛い環境が主人公の精神的な幼さが故辛く描かれていないところ含めて辛く感じた。その中でも夜間学校の友達と会う楽しみや団地警備員の経験が未来への希望を見出す主人公。自分が本当に好きな時間ってこうだったよなと思い出させられた。
    でもそういった環境は実際は七海ちゃんのような年以上に考えが大人びてしまった子供を作るもので(体の弱い妹がいるのも相まって)七海視点になったら全く見え方が変わるだろうと思うし、物語が終わった後を考えても辛いことが待ちうけているだろうと思う。
    けれどそれを感じさせずその時のみかげとしては希望的な終わり方をするのが自然で良い。

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    2025年02月03日
  • タイム・オブ・デス、デート・オブ・バース

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    窪さんのファンタジー感ありつつ
    日常を描いてるんだけど、
    比喩の使い方がすごい。
    (自分の語彙力ゼロ)
    感情が揺れ動く作品ではなかったけど
    のんびり読み込めた。

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    2025年01月19日
  • 私は女になりたい

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    ネタバレ

    一気読み!!!ハッピーエンドでよかったああ、、そしてめっちゃ泣いたああ、窮地を救ってくれる人、寄り添ってくれる人(その人が全部をわかってなくても)、過ちを犯しちゃうこと、わがままなこと、それでも頑張ってること、頑張ってることが辛い時に微笑んでくれることに泣いた。頑張れ自分!

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    2025年01月14日
  • やめるときも、すこやかなるときも

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    (2023年4月14日、読み終わったのはバス停のベンチ)

     壱晴が、余命幾ばくもない哲先生のもとを訪れるようになった場面から、看取った場面、桜子の家に行く場面、そしてその家での出来事、ずっと涙が止まらなかった。切実さが、必死さが、眩しくて切なくて。人の命はいつか消えるからこそ眩しい。
     人の感情を貝のむき身だと例えた桜子、恋愛は傷つかずに済むものではないという解説、窪美澄らしく人間のダークサイドを書いているという解説、どれもこれも深く刺さってもう抜けそうにない。私も〇〇さん(※片思いしていた、バイト先の先輩だった方です)に、むき出しの自分を晒せるだろうか。逆に晒してもらえるだろうか。桜子の焦

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    2024年12月16日
  • 朔が満ちる

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    書き出しから引き込まれた。DVの描写が非常に生々しい。青森の村では浮いていたモダンな建築の家で虐待を受けていた主人公が、家を撮影するカメラマンになるという筋書が面白い。彼が撮影をした家で出会った、笑わない男の子のその後に希望があることを願う。家というのは、場合によっては「外から侵入することができない」という本来安心するべき条件によって最も危険な場所になる。成人した主人公に謝罪する駐在さんの思いが切ない。主人公の史也と梓の二人、過去と向き合う青森の旅で、向き合うのが恐ろしい暗い記憶の中で心を通わせる二人の関係性が対比的に浮かび上がるようだった。史也にとっては伯母、梓にとっては新しい両親(すれ違い

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    2024年12月01日
  • 二周目の恋

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    (2023年12月21日の感想。帰りのバスで書く。)
    アンソロジーっていいよね。宝箱みたい。いろんな作家さんたちが一度に会していて豪華。

    この本を買った頃は丁度自分のなかで島本理生、窪美澄、一穂ミチのブームが来ていた。だからウッキウキで買って、そのあと暫く読めずにいたのを今になってようやっと読めた。

    面白かったのは綿矢りさ「スパチェラ」
    綿矢りさは、中学生の頃に『蹴りたい背中』、大学二年の秋に『勝手にふるえてろ』を読んだ。両方とも、それから今回の「スパチェラ」にも当てはまることだけど、今を生きる若い女の子を描くのが本当に上手。綿矢りささん自身は歳を重ねているのに、寧ろ作品のなかではより若く

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    2024年11月26日
  • ははのれんあい

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    窪美澄全開、一人で読んでたら泣いてたわ。

    というのも、この小説で起きてる事って自分も同じような経験してるから、登場人物それぞれの気持ちが痛いほど想像できちゃう。

    出てくる人達がみんな辛くて、でも優しくて、こんな素敵な話し作れる窪さんはやはりファンにならざるを得ない。

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    2024年11月24日
  • いるいないみらい

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    【妊娠・出産】をテーマにした5つの短編集。

    テーマはどれも同じなのに、子供が嫌いな人・子供を持つことに対して意見の違う夫婦・妊活で悩んでいる人など、様々な価値観を知ることができ視野が広がった。

    子供を持つためには、お金や仕事、年齢など様々な壁を乗り越えなくてはならない。もっと子供を持つという選択がしやすい世の中になると良いなと願っています。

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    2024年11月23日
  • タイム・オブ・デス、デート・オブ・バース

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    近年、若者による凶悪事件が多発していますが、そんな事件を引き起こすような人はこのような良書には出会えなかったのでしょう……。
    人の死、真の友情、家族の愛など多くのことについて考えさせてくれる素晴らしい作品でした。人とつながるということの尊さを感じることができました。

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    2024年10月30日