窪美澄のレビュー一覧
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昭和の東京オリンピックのときに建てられた古い団地で生まれ育った、15歳のみかげ。父親は病死、母親は男と出ていき、夜の仕事をする姉の七海と暮らしています。
読み終えた後、何事にも立ち向かう強さを得た成長を感じました。味方になってくれる人達と出会いと様々な出来事を通して、これからの未来に向けて大きく成長していく期待を感じる物語でした。
ぜんじろうさんから無理矢理、団地警備員にさせられたことが、みかげの大きな成長に繋がりました。そして、夜の学校で出会った素敵な友達二人。同じようにいじめにあっていたからか、さりげない気遣いとやさしさがありました。そして何よりも姉の七海の妹に対する責任感と思いやりに -
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子供がテーマの短編集。
テーマがテーマなだけに、繊細なストーリーだけれど、私にはその繊細さが心地よく感じた。
夫婦のあり方だったり、子供に対する考え方がそれぞれ違っていたり、ちょっと心の中に風が吹くみたいな話が多い。
一番好きだな、と思ったのは、ラストの『金木犀のベランダ』。
今にも金木犀の緩やかな香りやパンが焼ける甘い香りが漂ってきそうで本当に素敵。
そして、繭子と栄太郎の穏やかな夫婦の形がいい。こういう夫婦、理想だな。
繭子の、
今の栄太郎との二人の生活が本当に幸せ、というのが伝わってくるしそんな彼女が愛おしくも感じる。
元来、人間は多くを求めるのではなく、今の自分の置かれてい -
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ネタバレ子ども、不妊治療、夫婦…
自分の人生におけるタイムリーのテーマを、ここまでリアルに描くか!!というくらい描いている本作。
窪先生は性や命を隠すことになく、真正面から命懸けで描いている…だから毎回目が離せない。とてつもなく好きな作家さんだ。
『1LDKとメロンパン』
姪が生まれたことで、自分たちにも子どもがほしいと感じ始めた夫。それでも子どもがほしいと思えない私。そんな率直な意見を伝えたときの夫の返事に胸が熱くなった…
『無花果のレジデンス』
結婚して2年。子どもができない夫婦は妊活を始めることに…それでも妊娠できないために、不妊治療専門クリニックで検査してもらうと夫の体が妊娠を妨げている可 -
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次から次に生まれるシャボン玉、そしてひとつのシャボン玉に焦点をあてたきれいな装丁の本です。
小説は古い団地群に住む二人の中学生、桐乃とベトナム人のヒュウ、そして桐乃の母親の里穂が、それぞれの立場から物語を進めていました。
外国人に対してはルーツが違うことで差別し、日本人同士でも自分と違うことに寛容になれないなかで、孤独と戦っている二人の中学生の悲しさが綴られていました。
お互いの孤独に気づき、この団地を出ていきたいと願う気持ちが同じだった桐乃とヒュウが夏休みに経験したことは、優しさと現実でした。
ルーツが違う人達のなかで幸せを感じると同時に、初めて言葉がわからない集団の中で生きていく大 -
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これ凄い好き。
私なんか全然本読んでないなーって思った。
若林さんがそもそも繋がっている、なんなら飲み仲間作家さんとの鼎談から始まって。初めましての作家さんも登壇してくるんだけどこんな会話繋がって凄いなー掘り下げてるなー面白いなーってのが連続するんだから。
タイムリーにみたかったなー。もっと対談して欲しい作家さんいるなー。私が好きな作家さんの本がお勧めされてて嬉しいなー。
もう紹介されてる本片っ端から全部読みたいっ!!すべての回でその時話題に上がったテーマでお勧めの本を作家さんが紹介するんだが、これが垂涎なんです。紹介の仕方にも唸る、だってどれもこれもすっごく読みたくなる。
沢山の本 -
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ネタバレめちゃくちゃ面白かった。
4デザイン会社社長野乃花、デザイナー由人、高校生正子がそれぞれの事情の中で死を考える。
死ぬ前に一緒に座礁したクジラを見に行くことになり、その中で生きる事・死ぬことへの考えが変わっていく話。
正子の絶望がリアルで苦しくなった。
母に自分のことは伝わらない、でも母の事は理解しないといけない。好きだから切り捨てることもできない。これは地獄だと思った。
おばあちゃんの、死んだ大切の人が肩に乗っていると思ってその人達のために美味しいものを食べたり、楽しい事をしたりするといいっていう考えが良いなと思った。
大切な人を失ったりすると、悲しいし一つずつなくなっていく気がする。で