窪美澄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
トモニキ初のBL小説
触れたことの無いジャンルに触れるのも本の醍醐味なのではないかと思うのだ
全く触れたことの無いBLの世界…
読むキッカケは、書店に行った時、直感でこれだーと思って取ったのが、ぼくは青くて透明でだった
「社会とのズレ」や「普通」をテーマにしているこの作品。自分が普通と思っていることが、相手にとっての普通では無いんだなと思った。だからこそ相手の気持ちや、多種多様に生きることのできるこの現代で相手を尊重する必要があるんだなとトモニキは再確認したのだ。
登場人物の、海、忍はただの同性愛カップルではなく、家庭環境にいろいろ悩みを抱えている。海、忍に限らず、みんなそうであるが人は生きていく中で悩みを抱えている。その上でLGBTQの人たちは、現状、周りから見れば「普通」ではないだろう。ただ好きなだけなのに大変だと思うことがたくさんあるのだろう…そのようなことを考えながら読み進めていると、LGBTQの人たちがもっと生きやすくなれる世の中になってほしいなとトモニキは思ったのだ。
好きな人を好きなだけ愛すればいい
世の中が変わるように、恋愛の形も変化していけばいいとトモニキは思うのだ。
LGBTQをより深く知ることができたいいきっかけの本
映画化してほしい! -
Posted by ブクログ
ペンタゴン
ってなことで、窪美澄の『君の不在のよるを歩く』
窓辺の夕餉に
野辺の送り
空夜
柘榴色の雪
芍薬の星月夜
のペンタゴンな短編集
沙耶、健太、倫子、達也、菜乃子のそれぞれに想いの絡み合うペンタゴン。
久々に窪美澄ワールドへ没入しちゃったよ。
わしの中のThe 窪美澄さんって感じの内容で滅茶苦茶良かった。
それぞれの想いを線に繋げていくとペンタゴンになると思ってたら一辺繋がって無かったけど、見えない線できっとペンタゴンに繋がってるはず。
好きと言える、言えない、言わない、言わせない、言われない……
『言う』って300パターン有るんやで
2026年34冊目
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Posted by ブクログ
ネタバレ初めて窪美澄先生の作品を読みました。
本当に出会えてよかった作品です。
ひとりの自殺が、残された同級生たちの人生に、どんな影響を及ぼすのか、本当に長い年月をかけて追っていってるのが、すごく良かった。
達也の章で、有馬くんが「優しいんじゃなくて、だらしない」って言ってた時、優しさって結局人のためじゃなくて、自分のために人に優しくしてるのかなって。それってなんだか不純だなって思ってたけど、最終章の達也の言葉は、紛れもなく、優しい人の言葉だなって思った。
死だけじゃなくて、仕事辞めたいとか私はよく思うんだけど、それって周りに上手く合わせられない自分がいけないのかな、どうやったら辞めたいって思わなくて済むんだろうっていつも考えてたけど、達也の言葉を読んで、べつに頑張らなくても、辞めたいって思うのは普通のことか!って思えた。
なんだか、凄く肩の力が抜けるというか…
本当に出会えてよかったです。 -
Posted by ブクログ
「私たちが日本の社会に受け入れてもらうために、どんな苦労を乗り越えてきたか、おまえにわかるか?少しずつ積み上げてきたものを同じ国の仲間が蹴り崩していく、そのくやしさがわかるか?」
様々な国にルーツを持つ人が住む巨大な団地で暮らす、中学2年生の女の子とその母、
そしてクラスメイトでベトナム人の男の子の物語。
団地や学校の閉塞感、
多国籍な環境で過ごす中学生の鬱屈としたままならなさ、外国の人が日本の学校で学んだり働いたりすることを難しくする貧困や差別。
細やかな描写に、胸が苦しかった…
国籍の違いはもちろん、
学びに来ている人、働きに来ている人、
移民として海を渡った人、
二世三世として日本で生まれ育った人、
帰る国がある人ない人。
「日本に住む外国人」とひとくくりに言っても
抱えているものは、その人の数だけある。
分断が深まっていくなかで、
少しの想像力を働かせて、
背景や構造を見ることを
自分はサボっていないか?
省みずにはいられない本でした。
今、読む意味のある1冊だと思います。 -
Posted by ブクログ
少し欠けていても生きているだけで十分価値があると伝えてくれるお話し。
殻にこもってしまいがちだけど、ゆっくり時間をかけることで人の優しさに触れることで、人と関わるのも悪くないと思える瞬間くる。
まさにその通りだと思う。
それぞれのペースで生きていく。
心温まる優しさで溢れた本でした。
◾️心に残った文章
人間は完全な丸ではない。
完全な丸なんて目指さない。僕は欠けた月のまま生きていくのだ。
欠けた場所にはきっと恋人が光を投げてくれる。
僕も光を投げかける。
どんなに仕事をしていても珈琲いっぱい飲む余裕がないと続かない。
突っ走ってばかりだといつかポキっと折れてしまう。 -
Posted by ブクログ
ふがいなさを抱えながら生きていく、5人の視点で語られる物語。
動揺、平穏、再び訪れる憂鬱。その繰り返しを、受け入れるでも、拒絶するでもなく、なんとかやりこながら過ごしている。
ジェットコースターのようなアップダウンで幸せと不幸がやってくる訳ではなく、それらはマーブル模様のように渦巻いて暮らしの中に共存している。
その渦の中に、一緒に漂ってくれる存在が5人それぞれにいることで、心救われる思いがする。一方で、救う側の人間にも渦巻く過去や思いがあることが明かされていく。(リウ先生の過去は仄めかされていた程度で続編が気になるところ)
視点が変わることで、立体感をもって描かれる登場人物の姿や、安易な結末に陥らないストーリーのリアルさが、新しいタイプの読後満足感をもたらしてくれた。 -
Posted by ブクログ
「自分が求めていた安心」をこんなにも包み込むように与えてくれる人が現れたら、好きになってしまうのも当然だと思いました。
読み進めていく上で、主人公の奥深い気持ちを知るほど、2人の恋愛は誰も踏み込んではいけない2人の世界のように感じます。
何かに囚われながら束縛されて、自分の気持ちのままに恋愛ができないことは、とっても辛くて苦しいこと…! 恋愛は、自分の自然な気持ちと向き合いながら進んでいくものだと思うからこそ!!
籍を入れているかどうかに関係なく、これからの未来2人が生涯一緒に幸せに暮らしていると願いたいです。
P149 新しいものがいつも美しいとは限らない
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Posted by ブクログ
今作が是非同性愛を語る書籍であらないことを願います。
読む人を本当に選ばないです。あまたある作品の中でジャンルに縛られることなく、ただ読書だと思って読んでいただきたいです。
同性愛が、BLが、いろいろ言われて避けられるにはもったいないほど恋愛の残酷さ、社会の残酷さ、人間関係の醜さを描くんです。
窪美澄という作家を今回が初めてなのですが、何故あなたはわかるのでしょう?
主人公はもちろん、登場人物全てが社会と闘って生きているんだなとよくわかります。
ある人は己の個性に悩み、ある人は愛着に苦しみ、ある人は己の無知や行動に取り返しが付かない人もいる。
当事者だけが悩めるのではなく、1人1人が悩まされ、世界を一つ大きくしようとする、誰もが社会問題として背負える中でそんな人の努力を全くもって意識しない者もやはり社会問題だと思います。
1人の人間として、関係をどう持つか?どう意識できるのか?
環境を作るのは、社会を作るのは、彼らではなくそれを読むあなただと思います。