窪美澄のレビュー一覧

  • 君の不在の夜を歩く

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    ネタバレ

    全体的に面白いんだけどあまり救いがないな…と読み進め、最後の死んだ菜乃子の章の達也の言葉がすごく良かった。私もなんとなく死にたいな消えちゃいたいなと思ってしまう人生を今も生きているから。

    ーー死にたい気持ちがあっても別に死ななくていいんだよ。死にたいって思うことは、お菓子が食べたいとか、水がのみたいとか、そうあう気持ちのひとつでしかない。その気持ちを特別な感情だと思わなくていい。
    死にたい気持ちと闘わなくていい。死にたい気持ちを抱えて生きていくのは、ちっともおかしなことじゃないから

    つい数日前に心療内科で、死にたいと思わないことがない人生なのはおかしいですかね、と先生に聞いたばかりで、その

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    2026年05月24日
  • ははのれんあい

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    久しぶりに号泣していまう本に出会いました!
    窪さんの文章はやさしい… まだ未読の本も読もうと思います。

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    2026年05月22日
  • 君の不在の夜を歩く

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    僕はこの作家さんの文章が好きです。
    今回の読後もなんだか、ほんわかと心が温かくなりました。死というものに向き合い、そして生きる。
    生きる大切さと、生きるということは難しくないよというメッセージが刺さりました。

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    2026年05月16日
  • 君の不在の夜を歩く

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    ネタバレ

    凄まじい
    すごすぎる
    夢中になって読んだ
    歩くような文章

    全5話だったからなんとなく予測はしてた第5話目は、読み始めた時にこの話が有って欲しかったのか欲しくなかったのか不安を感じた。
    読み終わった後は有って良かったと感じていた。

    死にたい気持ちがあっても別に死ななくてもいいんだよ
    はこの言葉しかないという気持ちで読めた。
    人の死を、誰もわかった気にならないのが個人的には良い

    それぞれは振り返ること、止まることはあっても総集編のような教訓めいたことを言ったり、大きく止まったりはしていない。
    大きな物語、背景など要素はあるけど、それらは質の良い添え物という印象を持った。あくまで、それぞれは不

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    2026年05月15日
  • じっと手を見る

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    ネタバレ

    朝井リョウが出版区で紹介してるのを見てから気になっていた作品。窪美澄初めて。

    富士山を常に眺望できる田舎で介護士として暮らす日奈と海斗を主軸に展開される連作短編。周囲を取り巻く人物主観の話を間に挟み、二人の寄る辺のない関係性が最終的にどのような形に収束していくのか、はたまた完全に崩壊してしまうのか。全体的に生命力の希薄な世界観のなか、物語は進んでいく。

    作品全体の評価はは朝井リョウの見事な過不足ないあとがきを参照いただきたい。

    私は海斗の人物描写の変化に注目する。
    最初の二章で描かれる海斗は、正直好きになれない。独りよがりで日奈に対する態度や扱いも粗暴で、言ってしまえばDVではないかとい

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    2026年05月14日
  • ふがいない僕は空を見た(新潮文庫)

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    とても良かった。

    最初はえぐい性描写と年齢差のある男女(しかも高校生と大人)という設定に読むのはしんどいかもしれないと思って本を閉じようかと思った。
    でも読み進めて良かった。

    タイトルにあるようにふがいなかったり、うまくやれなかったり、なんでだろうって思ったり、でもそれでもそれでいいと思わされた。
    苦しいと思いながら生きることについて考えさせられたし、自分を重ねることができた。

    斎藤くんの冷やさないようにねという言葉や体にやさしく触れることができる技術がとても素敵だと思った。
    最近立て続けに本を読んで思うけど、あまり喋らないけど何か考えている系の男の子像が好みらしい。特に斎藤くんは好きだ

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    2026年05月13日
  • 夜空に浮かぶ欠けた月たち

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    ほんとにあったらいいなあ、椎木メンタルクリニック。そして純喫茶純も。
    うちには発達障害の二次障害で鬱気味な息子がいるので、どの話もひとごとではなかった。
    人は弱いよね~
    でも人はやさしい。
    心の形はいくらでも変化すると思う。

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    2026年05月08日
  • 夜空に浮かぶ欠けた月たち

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    非日常ではなく日常の誰もが少なからず経験する日常の闇…。監修した精神科医の先生ですら、言葉の描写に驚く…少しずつに。この本を読んで、言葉の描写にわかると声がでる。

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    2026年05月05日
  • 私は女になりたい

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    旅行の夜にホテルで一気読み。
    この作者さんの文体が好きなことが分かった。

    息子からみたら最悪な親かもしれないけど、それでも辛い時を耐え忍んで生きてる主人公を応援したくなった。

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    2026年05月03日
  • ふがいない僕は空を見た(新潮文庫)

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    性描写は強烈で最初は圧倒されてたけど、それ以上に各々が想う気持ちに考えさせられてる。村田沙耶香が好きで併読中というのもあるのか、いろんな箇所で村田沙耶香味を感じてます。あんずが「〜だなあと思った」という書き方も村田さんの本にはよく出てくるし。全然別物なんだけどどこかコンビニ人間や世界99を思い出すんです。
    やっぱり私は純文学が好きです。

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    2026年05月02日
  • 宙色のハレルヤ

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    6編の短編集。年齢も性別も、環境も違う各々の恋の道。でも、みんな、真剣に人を愛し、溺れ、時には傷つき、それでも人生は続いていく。

    どれも、せつない話ばかり。自分的にはラストの「雪が踊っている」が沁みたなぁ。会話がない分、よけいにつらい。けど、人生ってこういうもんだよねって思っちゃう。

    あのときと今は違うし、どんなに望んでも「あのとき」には戻れない。なのに、ひょんなことから交差してしまい、「やっぱり運命なの?」なんて言いたくなる。

    人生には、運命も奇跡もないのにね。人生にあるのは「偶然」だけ。それ以上でも、それ以下でもない。だから、涙も出ないほどせつないんだ。

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    2026年05月01日
  • じっと手を見る

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    個人的に、一番衝撃だったのが宮澤さん。
    彼の生い立ちからくる女性観は相当闇深い。
    他人から見て魅力的なのに、人を愛せない、人と生きて行けない人は可哀想で切ない。

    でも全く別の場所で違う仕事を選んでも、別の人にはなれないんだよなぁ。


    恋愛に感度が高い若い人が読んだらどうかわからないけど、人生も後半になって読むと、お互い忘れられない人の1人や2人いてもいいから、海斗みたいな人情深い人と寄り添って生きていける人生が結局一番いいんじゃないかなぁと思う。

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    2026年04月29日
  • 給水塔から見た虹は

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    親子間、学校の友達、同じ地域、団地に住む外国人たち〜だけの話ではなかった。
    普段 私たちのコミュニティには当たり前のように様々な人たちが生活している。私はあまり気にならないで過ごしていたけれど、逆の立場ならとか、自分が中学生くらいの判断力や行動力しか持ち得なかったら…。また、この子の母だったとしたら…。
    辛い思いを共感(上っ面でしかないでしょうが)できた気がする。何よりボートピープルの生の声、戦争のことまで分かってからはただただ息を呑んでしまう。安穏と暮らしている人間がなんと多いことか。
    問題提起いただいたそうで本でした。

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    2026年04月25日
  • 給水塔から見た虹は

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    良い作品だった。
    読書感想文コンクールの課題図書にしたいような深い話。
    大人よりも、学生に読んで欲しい本。

    ちなみに、これは恋愛ものではないです。
    複雑な友情もの。

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    2026年04月25日
  • 給水塔から見た虹は

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    団地で暮らす日本人と外国人。ちょうどこれを読みながら乗った電車を降りたところで「前のガイジンが」「いやガイジンがさー」と言っている若い身なりの良いサラリーマン二人組に遭遇し、そっちがやっぱ大勢なのか、と先日駅前でヘイトスピーチを聞いてしまったときの気持ち悪さを思い出して、ゾッとした。ヒュウのおじいちゃんが問いかける「日本は平和だろう」という言葉が私の頭の中にまで反響してくる。もちろん内戦や極度の貧困はない。けれども、心を無事に保って幸せに生きられる国だろうか。

    技能実習生とボートピープルで来た人と、日本で生まれた子と。その中で最も自分の意思で選んでいないのが、最も弱い立場の日本生まれの子供達

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    2026年04月24日
  • 君の不在の夜を歩く

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    「窓辺の夕餉に」
    「野辺の送り」
    「空夜」
    「柘榴色の雪」
    「芍薬の星月夜」
    五編を収めた連作短編集。

    私がずっと待ち望んでいた窪美澄作品だった。

    初期作を思わせるひりつくような描写に冒頭から一気に引き込まれる。

    沙耶、健太、倫子、達也、菜乃子の五人は高校の同級生。
    仲の良いグループに見えても胸の奥には複雑な感情が渦巻いている。

    グループの中心だった菜乃子の自死をきっかけに、残された四人の人生も静かに揺れ動く。

    読みながら何度も息を呑んだ。
    「不在」がもたらす哀しみが、じわりと胸に押し寄せてくる。

    最終章では堪えていた涙が溢れた。

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    2026年04月22日
  • 夜に星を放つ

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    ネタバレ

    どの章もいろんな形での別れを書いているからか、どこか寂しさの残る終わり方だったけど寂しいだけじゃなくて読後感はすっきりしていて重たすぎず良かった。特に「真夜中のアボカド」と「真珠星スピカ」が好きです。「真夜中のアボカド」の終わりぎわに綾とお母さんが会話をするシーンで、思わず泣いてしまいました…(子供ができてからこの手の親子系のシーンで泣いてしまいがち)

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    2026年04月19日
  • 君の不在の夜を歩く

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    ネタバレ

    2026/02/01予約3
    とてもよかった。心の不安定な人間を支え続ける事は同じ経験をした人しかわからない重さがある、そうだよね、なかなか気づいてもらえないけど。菜乃子を支えながら達也も気持ちや気力を吸い取られちゃったんだろうな。共依存でも捨てられない辛さ。健太は切り捨てたつもりの母親に絡め取られてたってことかな。菜乃子が死んでもまた死にたい、死ぬまでわからなかったと感じながら親、友人が歳を重ねていく様子を見るのはきつい、これを読んで踏みとどまる人がいるといいな。私もね。

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    2026年04月19日
  • 夜空に浮かぶ欠けた月たち

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    【誰しも見えない色んな思いを抱えて生きている。
    一人で抱え込まないで欲しい。
    頼れる場所を探して欲しい。
    きっとあなたはひとりじゃないから。】
    って言われている気持ちになりました。
    短編のタイトルが私の好きな西洋絵画名が付けられていて魅力的でした。
    特にゴッホの「夜のカフェテラス」は今日本に来ているので読んでいて心がぎゅっとなりました。

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    2026年04月11日
  • たおやかに輪をえがいて

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    良い。

    人間ってもっと不可解で、全部が全部、
    まっすぐ線が引けるように世の中はできてない。

    登場人物から見た「当たり前」が、
    視点を変えるとそうではなくて。
    どこか答えのない輪っかの中をぐるぐると
    回り続けているような感覚。

    1人の母親の人生を
    見届けてきたが、もっと人間は自由に、
    好きなことを好きなようにやって、
    周りに縛られずに、自分らしく生きていけばいいんだと、学ぶものがあった。

    いろんな人がいていいのだ。
    いろんな考えがあっていい。
    答えを必ず、見つけなくてもいい。
    窪美澄先生からの愛のあるメッセージだと感じた。

    これでこそ、
    人生。

    定期的に読み返したいと思える小説。

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    2026年04月03日