窪美澄のレビュー一覧

  • 私は女になりたい

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    旅行の夜にホテルで一気読み。
    この作者さんの文体が好きなことが分かった。

    息子からみたら最悪な親かもしれないけど、それでも辛い時を耐え忍んで生きてる主人公を応援したくなった。

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    2026年05月03日
  • ふがいない僕は空を見た(新潮文庫)

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    性描写は強烈で最初は圧倒されてたけど、それ以上に各々が想う気持ちに考えさせられてる。村田沙耶香が好きで併読中というのもあるのか、いろんな箇所で村田沙耶香味を感じてます。あんずが「〜だなあと思った」という書き方も村田さんの本にはよく出てくるし。全然別物なんだけどどこかコンビニ人間や世界99を思い出すんです。
    やっぱり私は純文学が好きです。

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    2026年05月02日
  • 宙色のハレルヤ

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    6編の短編集。年齢も性別も、環境も違う各々の恋の道。でも、みんな、真剣に人を愛し、溺れ、時には傷つき、それでも人生は続いていく。

    どれも、せつない話ばかり。自分的にはラストの「雪が踊っている」が沁みたなぁ。会話がない分、よけいにつらい。けど、人生ってこういうもんだよねって思っちゃう。

    あのときと今は違うし、どんなに望んでも「あのとき」には戻れない。なのに、ひょんなことから交差してしまい、「やっぱり運命なの?」なんて言いたくなる。

    人生には、運命も奇跡もないのにね。人生にあるのは「偶然」だけ。それ以上でも、それ以下でもない。だから、涙も出ないほどせつないんだ。

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    2026年05月01日
  • じっと手を見る

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    個人的に、一番衝撃だったのが宮澤さん。
    彼の生い立ちからくる女性観は相当闇深い。
    他人から見て魅力的なのに、人を愛せない、人と生きて行けない人は可哀想で切ない。

    でも全く別の場所で違う仕事を選んでも、別の人にはなれないんだよなぁ。


    恋愛に感度が高い若い人が読んだらどうかわからないけど、人生も後半になって読むと、お互い忘れられない人の1人や2人いてもいいから、海斗みたいな人情深い人と寄り添って生きていける人生が結局一番いいんじゃないかなぁと思う。

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    2026年04月29日
  • 給水塔から見た虹は

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    親子間、学校の友達、同じ地域、団地に住む外国人たち〜だけの話ではなかった。
    普段 私たちのコミュニティには当たり前のように様々な人たちが生活している。私はあまり気にならないで過ごしていたけれど、逆の立場ならとか、自分が中学生くらいの判断力や行動力しか持ち得なかったら…。また、この子の母だったとしたら…。
    辛い思いを共感(上っ面でしかないでしょうが)できた気がする。何よりボートピープルの生の声、戦争のことまで分かってからはただただ息を呑んでしまう。安穏と暮らしている人間がなんと多いことか。
    問題提起いただいたそうで本でした。

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    2026年04月25日
  • 給水塔から見た虹は

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    良い作品だった。
    読書感想文コンクールの課題図書にしたいような深い話。
    大人よりも、学生に読んで欲しい本。

    ちなみに、これは恋愛ものではないです。
    複雑な友情もの。

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    2026年04月25日
  • 給水塔から見た虹は

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    団地で暮らす日本人と外国人。ちょうどこれを読みながら乗った電車を降りたところで「前のガイジンが」「いやガイジンがさー」と言っている若い身なりの良いサラリーマン二人組に遭遇し、そっちがやっぱ大勢なのか、と先日駅前でヘイトスピーチを聞いてしまったときの気持ち悪さを思い出して、ゾッとした。ヒュウのおじいちゃんが問いかける「日本は平和だろう」という言葉が私の頭の中にまで反響してくる。もちろん内戦や極度の貧困はない。けれども、心を無事に保って幸せに生きられる国だろうか。

    技能実習生とボートピープルで来た人と、日本で生まれた子と。その中で最も自分の意思で選んでいないのが、最も弱い立場の日本生まれの子供達

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    2026年04月24日
  • 君の不在の夜を歩く

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    「窓辺の夕餉に」
    「野辺の送り」
    「空夜」
    「柘榴色の雪」
    「芍薬の星月夜」
    五編を収めた連作短編集。

    私がずっと待ち望んでいた窪美澄作品だった。

    初期作を思わせるひりつくような描写に冒頭から一気に引き込まれる。

    沙耶、健太、倫子、達也、菜乃子の五人は高校の同級生。
    仲の良いグループに見えても胸の奥には複雑な感情が渦巻いている。

    グループの中心だった菜乃子の自死をきっかけに、残された四人の人生も静かに揺れ動く。

    読みながら何度も息を呑んだ。
    「不在」がもたらす哀しみが、じわりと胸に押し寄せてくる。

    最終章では堪えていた涙が溢れた。

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    2026年04月22日
  • 夜に星を放つ

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    ネタバレ

    どの章もいろんな形での別れを書いているからか、どこか寂しさの残る終わり方だったけど寂しいだけじゃなくて読後感はすっきりしていて重たすぎず良かった。特に「真夜中のアボカド」と「真珠星スピカ」が好きです。「真夜中のアボカド」の終わりぎわに綾とお母さんが会話をするシーンで、思わず泣いてしまいました…(子供ができてからこの手の親子系のシーンで泣いてしまいがち)

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    2026年04月19日
  • 君の不在の夜を歩く

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    ネタバレ

    2026/02/01予約3
    とてもよかった。心の不安定な人間を支え続ける事は同じ経験をした人しかわからない重さがある、そうだよね、なかなか気づいてもらえないけど。菜乃子を支えながら達也も気持ちや気力を吸い取られちゃったんだろうな。共依存でも捨てられない辛さ。健太は切り捨てたつもりの母親に絡め取られてたってことかな。菜乃子が死んでもまた死にたい、死ぬまでわからなかったと感じながら親、友人が歳を重ねていく様子を見るのはきつい、これを読んで踏みとどまる人がいるといいな。私もね。

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    2026年04月19日
  • 夜空に浮かぶ欠けた月たち

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    【誰しも見えない色んな思いを抱えて生きている。
    一人で抱え込まないで欲しい。
    頼れる場所を探して欲しい。
    きっとあなたはひとりじゃないから。】
    って言われている気持ちになりました。
    短編のタイトルが私の好きな西洋絵画名が付けられていて魅力的でした。
    特にゴッホの「夜のカフェテラス」は今日本に来ているので読んでいて心がぎゅっとなりました。

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    2026年04月11日
  • たおやかに輪をえがいて

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    良い。

    人間ってもっと不可解で、全部が全部、
    まっすぐ線が引けるように世の中はできてない。

    登場人物から見た「当たり前」が、
    視点を変えるとそうではなくて。
    どこか答えのない輪っかの中をぐるぐると
    回り続けているような感覚。

    1人の母親の人生を
    見届けてきたが、もっと人間は自由に、
    好きなことを好きなようにやって、
    周りに縛られずに、自分らしく生きていけばいいんだと、学ぶものがあった。

    いろんな人がいていいのだ。
    いろんな考えがあっていい。
    答えを必ず、見つけなくてもいい。
    窪美澄先生からの愛のあるメッセージだと感じた。

    これでこそ、
    人生。

    定期的に読み返したいと思える小説。

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    2026年04月03日
  • 夜に星を放つ

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    第167回直木賞受賞作品。孤独とか誰かを失うとかの主題としている、ひっそりとした短編集。

    第1話 綾には弓ちゃんという双子の姉妹がいた。でも脳出血で亡くなってしまった。今、綾には麻生さんという彼氏がいる。弓ちゃんにも村瀬くんがいた。

    第2話 真は高校1年生の夏、おばあちゃんのうちに行った。母は父の単身赴任先の京都に行こうと言ったが、京都には海がない。海で思い切り夏を満喫したいのだ。お隣の相川さんの娘さんが離婚して赤ちゃんを連れて帰ってきている。幼馴染の朝日もやってくる。

    第3話 みちるのおかあさんは亡くなっているが、しゃべれないけどいつもそばに居る。おとうさんには見えないみたいだ。おとう

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    2026年04月02日
  • 給水塔から見た虹は

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     諸外国にルーツをもつ人々との共生とは何かを考える機会となった。ベトナムにルーツをもつ中学生ヒュウ、その同級生の桐乃、そして桐乃の母で支援者でもある里穂の三人の視点から、当事者・受け入れる側・支援する側それぞれの立場における困難や葛藤、心情が描かれていた。
     現在の日本において、多様なルーツをもつ人々と共に暮らすことは、決して珍しいことではない。実際、団地のある地域ではさまざまな国籍や背景をもつ人々の姿を目にしてきた。しかし、それを「知っている」という事実にとどまっていた自分に気づかされた。こうして物語として、一人ひとりの心情とともに描かれることで、その現実がより切実なものとして心に響いてきた

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    2026年04月02日
  • 夜空に浮かぶ欠けた月たち

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    とても優しいお話でした。
    慢性的な心の病気というよりかは心の風邪と言ったようなお話が多かったと思います。
    現実はそんなに簡単にクリニックを卒業できるものでもありませんが、こうやって話を聞いてくれる先生やカウンセラーさんや近くにいて心配してくれる人に甘えられる環境はとても良かったと思います。
    私自身、メンタルがやられていてこの本を読んでいたので少し苦しさも感じましたが、自分の道は自分で切り開くために何とかしたいなと思いました。

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    2026年04月02日
  • ぼくは青くて透明で

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    よかった。
    やっぱり窪美澄さんの話はどんどん引き込まれていく。
    美佐子さんや録亮のように我が子を我が子の個性を尊重して育てることは私にはできないと思ってしまった。
    我が子に男の子らしく女の子らしくといって育てている自分がすごく恥ずかしく感じた。
    この話を読んでから子供に子供のやりたいように生きさせてあげないとと心から思った。

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    2026年03月17日
  • 夜空に浮かぶ欠けた月たち

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    良かったです。
    初めて帯にある読者アンケートにも回答しました。
    無理せず人と寄り添ういながら生きていこうとする人達の短編集です。
    どの作品かには自分にもあてはまる思いがあるかなと思います。
    医師が監修されているので理解しやすく読みやすいです。
    作者さんの他の作品も良かったですし。
    心が休まる作品です。

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    2026年03月14日
  • 宙色のハレルヤ

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     音楽がお好きなかた、特にドビュッシーがお好きなかたには親しみやすい(?)かもしれません。。。

     恋愛小説って良いですね♡
    適度な緊張感の中に感情の押し引きが見え隠れして、関係性がどう変化していくかをドキドキしながら読み進める。 楽しい作業です。

     一概に幸せに満ちたものばかりではないけれど、人それぞれの思いや事情があって。。。 相手を思いやったり、タイミングがずれたり。。。
     なかなか一筋縄にはいきません。

     けど、そんな経験のひとつひとつが、人生をキラリと飾る宝石のようなものになるのかもしれません。
     ひと様に語りたいような、秘めておきたいような。。。

     そんな経験を追体験できるの

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    2026年03月12日
  • 夜空に浮かぶ欠けた月たち

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    ああ…とっても優しいなぁ。
    夜空に浮かぶ月のように、胸の痛みにそっと寄り添ってくれる一冊でした。

    心の病気って、誰にとっても関係ないものじゃないんですよね。
    私も、もう長いこと通院しています。
    解説されている井上智介さんもおっしゃっているように、心の回復は決して一直線ではなくて、満ちたり欠けたりを繰り返していきます。

    前向きでいられる日もあれば、どん底のような気分の日もある。
    それでいいんだよって、言ってもらえた気持ちです。

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    2026年03月06日
  • ははのれんあい

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    最初はくどかったけど、途中から一気に楽しくなった。智久の浮気は信じられなかったけど、智久はカンラカットと上手く行ってこれはこれでよかったんだ。でも残された家族智晴しんどかったな⋯双子もみんなしんどかったな。

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    2026年03月06日