窪美澄のレビュー一覧

  • 夜に星を放つ

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    星が繋ぐ5つの短編集。各編の主人公が感じる喪失、孤独の解像度が高く没入感がすごかった

    五者五様の展開にもかかわらず、一様にどこか救いのあるラストで安心の読後感。家族との繋がり・関わり方を考えさせられる作品でした。

    「真珠星スピカ」が良き

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    2026年05月17日
  • よるのふくらみ

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    ネタバレ

    一度挫折して再挑戦した小説です。
    読み進めていくうちに飽きない展開がきて私にしては早い3日で読み切りました。
    自分の気持ちってそんなに気付かないものなのでしょうか。
    圭ちゃんは1人になりたいと告げた時に無言で花瓶の水をみひろにぶっかけた時点でやば男なので絶対にやめて正解。まだ安定期でもないのに町内会で発表するのも論外なのでやめて正解。
    読んでいて裕太はものすごく魅力的な人だなーと思った。私でも好きになっているかも。
    私はセックスの重要性があまりまだわからないし個体差がありすぎると思うけどそれがうまくいかなければ破綻するということは理解しておかなければいけない…。
    最後圭ちゃんが風俗嬢とくっつく

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    2026年05月17日
  • 宙色のハレルヤ

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    恋愛のパターンがいろいろありすぎて、否定しないけど肯定するには、勇気が必要かな?でも、傍観的に楽しむには結構いいストリー達でした。

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    2026年05月16日
  • 給水塔から見た虹は

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    ネタバレ

    audible☆
    題名があまりしっくりこなかった。そこでなぜ給水塔が見ていると思うのか⁇本文にでてくるたび思ってしまった。

    登場人物の特徴・感想をメモに書きだし、この物語からなにを感じたのか?考えてみた。

    私はヒュウに感情移入していた…そして祖父の言葉に胸をうたれ、その言葉通りに生きているよ!と受け取った。

    「自分の人生をよくするために必死に考えろ。」
    「どう生きようとお前の人生はお前のものだ。誰のものでも無い。
    それがどんな人生でも、自分の人生を愛し生きるんだ。」
    「お前はわしの可愛い孫だ。わしの血がお前にも流れている。お前にできないことなんてなんにもないんだよ。辛いことがあるのなら戦

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    2026年05月12日
  • 水やりはいつも深夜だけど

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    鬱屈とした日常に、救いを見つける短編集。

    閉塞感がリアルで読んでいて苦しい。あれこれ考えて思考が負のスパイラルにはまる。もうダメかもと思った時、陽が射してじんわりと包み込まれるように気持ちが晴れてゆくのがとてもいい

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    2026年05月10日
  • 夜空に浮かぶ欠けた月たち

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    メンタルクリニックと純喫茶が舞台の連作短編。椎木夫妻も純さんも特別なことはしないけど、心をほぐす居場所を提供してくれる。
    窪さんの作品は、切なさが余韻として残るものが多いけど、この作品は徹底して皆が優しさをもらって前を向くストーリー。
    深みはないかもしれないけど、患者一人ひとりに感情移入できる分、少し元気になれる作品でした。

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    2026年05月09日
  • ふがいない僕は空を見た(新潮文庫)

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    ネタバレ

    それぞれのドラマ。あんまり明るい話ではないけど、
    タイトルがそれを全部綺麗に、なんなら爽やかな風吹きそうな雰囲気にしてくれる。

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    2026年05月08日
  • 私は女になりたい

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    娘として、妻として、母として生きる。
    だけどそんな家族の役割もいつかなくなってしまうかもしれない。
    それは喜ばしいことなのか、寂しいことなのかは分からないけれど誰かの何かでなくなっていくことで人としての素直な欲求が飛び出してくるものなのかなと思った。
    主人公の奈美の考え方や行動にはどうしてそうなっちゃうかなと思う部分もあったけれどそれも人間らしくて段々と好きになっていった。
    すごく野暮かもしれないけれど公平側から見るこの物語も読んでみたいなと思った。

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    2026年05月07日
  • 晴天の迷いクジラ(新潮文庫)

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    リアルな絶望さを書くと同時にいのちのたしかさを表現する窪さんの作品が大好きだ。

    なんでもいいからとにかく生き続けよう。
    母親になる覚悟が随所に散りばめられていて今の自分にとても刺さる。

    【なーんにも我慢することはなか。やりたいことをすればよか。そのために生まれてきたんだよ】

    【母親っていうのはつくづく心配することが仕事なんだなあ】

    【絶対死ぬな。生きてるだけでいいんだ。】

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    2026年05月05日
  • じっと手を見る

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    人の幸福・不幸が色濃く詰まった感慨深い短編集だった。他人を傷つけ自分を傷つけながら、自分の嫌な醜い部分に向き合って、それでも幸せになるために起伏が多い道程を歩もうとする人間という生物の本能と生への執着を感じた。

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    2026年05月05日
  • ふがいない僕は空を見た(新潮文庫)

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    全部の章話はつながっているが主人公はそれぞれ違う。しかし、この物語を通して人間の持つ「やっかいなもの」がテーマになっている。私たちが日々感じているやっかいさ、それを見事に私たちに気づかせてくれる作品だった。初めはこの本のタイトル「ふがいない僕は空を見た」のふがいない僕の意味がよくわからなかったけど、「やっかいなもの」を持った私たちはその通り「ふがいない僕」なのだと理解できた。この作品がデビュー作だとは驚きだ。他の作品も読みたい。

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    2026年05月04日
  • 夜に星を放つ

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    ネタバレ

    コロナウィルスが流行し出した時が舞台となっている。
    こんなこともあったな、閉塞的な先の見えない時期だったな、皆がマスクをつけ、距離を取り、街から人が消えたような孤独感がそこにはあった。
    この物語も別れや孤独感が充満しており、息苦しさを感じながらページをめくっていた。
    一見救いがないような気もするが、このような時代だからこそ人の温もりを求める人間の性のような物が垣間見え、別れがあったからこそ変化していく人たちがいた。
    星座にも物語はあるし、この世界にも人がいるだけ物語がある。皆苦しみを抱えつつも何かに縋り生きていかなければならない。
    今ある幸せを大事にしなければならないと自分と向き合えた一冊。

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    2026年05月04日
  • ふがいない僕は空を見た(新潮文庫)

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    ネタバレ

    はじめはかなり生々しくエロティックな描写に驚いたが、後半につれ、人々それぞれが持つ”性・恋愛”に対する欲求の果てしない”やるせなさ”に深く共感できた。

    登場人物それぞれが、
    誰かから見たら良い人生・生き生きとした人生
    に見えても、個人個人のその”やるせなさ”
    のせいで、人生が時に大きく変わってしまうことがある。

    この本は、何か、元気づけたり・エネルギーをくれるようなメッセージ性があるかと言われると微妙なところではある。

    しかしながら、
    「人間って、そういうものだよね」と、
    個人個人については、私も完璧でなく、あの人も完璧ではないことを改めて受け止めることができるように感じた。

    ”悪い出

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    2026年05月03日
  • ふがいない僕は空を見た(新潮文庫)

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    5つの短編「ミクマリ」「世界ヲ覆フ蜘蛛ノ糸」「2035年のオーガズム」「セイタカアワダチソウ」「花粉・受粉」が語り手を継ぎながら物語られる連作となっている。
    1話目のミクマリ、セックスシーンが細かく描写されていて「いいの?」と思ってしまった。R-18文学賞大賞と知って納得。
    官能的というより退廃的でやるせなさが残る。
    全編がどうしようもない「欠落」「喪失」に軸が据えられていて人生の難しさを描いている。
    登場人物それぞれが抱える苦難を美しく解決したりはしない、苦難を苦難のまま受け入れて生きていくんだ、というメッセージに受け取った。

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    2026年05月02日
  • ふがいない僕は空を見た(新潮文庫)

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    悪い意味じゃなく人にオススメできない本。
    なんとか自分自身でこの本と出会って欲しい。
    登場人物全員が愛おしい。
    1番気になったのは田岡さん。
    あの人は誤解されたまま逮捕されたのか本当に犯罪者なのか読み取れませんでした。

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    2026年04月24日
  • アニバーサリー

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    ノンフィクションのような内容。
    妊婦さんには優しくしようと思いました。
    やっぱり戦争体験をしてる人は強いです。

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    2026年04月23日
  • 水やりはいつも深夜だけど

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    自分と同じ名前の女性の話、自分が子供を産んだらこうなってしまうんじゃないかという心のどこかで抱いてた思いをこんなにもリアルに言語化されたので、将来が少し不安になってしまった。

    けど、陸くん陽ちゃんの話であったように、大人は自分で家族を選べるんだから、選んだ相手には、マイナスの感情でもきちんと伝えることを大切にしたいと思った。

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    2026年04月21日
  • 雨のなまえ

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    窪美澄さんの5つの短編集

    「雨のなまえ」
    「記録的短時間大雨情報」
    「雷放電」
    「ゆきひら」
    「あたたかい雨の降水過程」

    窪美澄さんらしい丁寧な描写で、人間の奥深い心理が描かれていた。
    男女の性描写も多いが、その艶かしさだけでなく、背徳的であったり、おざなりで気怠さも感じさせる巧みな描写が際立っていた。
    どの物語も共通して、表面的には見えない複雑で鬱積した心にフォーカスされているのに、読んでいると不思議と引き込まれてしまう。

    「雨のなまえ」から始まる4作品は、どれもラストの余韻まで衝撃的だった。物語に表と裏がある構成は、ラストまで気が抜けず、主人公達の心の奥底に迷い込んだような心境になる

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    2026年04月20日
  • 給水塔から見た虹は

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    弱い者が更に弱い者達をたたく…ってこういう連鎖なんだろうな。
    学校でも疎外され家にも居場所がなくて、良くないとわかってるけど受け入れてくれるグループに入って、抜け出せなくなったり。
    いくら努力しても出生や国籍、親の環境とか変えられないなか、もがいて苦しんで、少しでも上にあがろうとするけど。
    寂しくて情けなくて、どこか知らない別の場所にいきたい。別の新しい人生が始まるはず、って願うけど。
    どんな人生でも己で選んで、その生き方に責任をもって、胸を張って愛せって。己で切り開くしかないのは、子供には辛い人生だよね。
    最後、立ち向かうシーンで終わるのも、リアルでいいと思う。これからどう生きていくかは、ヒ

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    2026年04月19日
  • じっと手を見る

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    2026/4/20
    連作短編。
    「覚えておいて」
    「あんたのおじいちゃんはね。...まだ、死んじゃいないけど、腕のいいケーキ屋なの。だから、あんたも、将来、ケーキ屋になりなよ。
    あと、大人になったら、お酒には注意すること。わかった?」
    窪美澄さんの小説は、心の弱いところ突いてきて、揺さぶられる。

    フラフラしていて半端な畑中が、人と距離を詰めるのが怖くて離れられるよう嫌な事する畑中が、泣かせてきた。

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    2026年04月27日