窪美澄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
努力して才能を開花させた2人の女。共に伴侶がいる。1人は夫との生活を築くために働き、もう1人は子供も母親も養うために身を削る。それでも、夫や子供には疎まれる。一方、専業主婦として家族を支えている女。夫が働いて生活費を稼いでいる。それが臆して遠慮がちに日々を送る。稼ぐ/支えるどっちの立場だろうが当人がどちらかに大きく振れてしまうと噛み合わなくなってしまうのか。どちらが稼ごうが有名になろうが気にすることなく支え合って行くことは難しいのか?お互いを思うあまりの結果が幸せで無いのは何とも言いようがない。次の世代がそれを反面教師にして人生を楽しむべし。
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Posted by ブクログ
「やめるときも、 すこやかなるときも」
タイトルに惹かれました。この言葉、良く結婚式で耳にしますよね。タイトルが全部ひらがなというのも優しさやあたたかみ、幸せそうな物語の匂いがして手に取りました。
窪美澄さん、初めて読んだけど良かった!特に女性のというより桜子の描写、妄想が、いじらしかったり、勇ましかったり、ユーモアもあって。「私のなかの暴走列車はとっくに走り出してしまっていた」「大きな獲物を前にしたハイエナみたいに奮い立つような気持ち」とか、ちょっと面白いと思いませんか?
主人公は2人で、壱晴はある事がトラウマで12月の1週間だけ声が出なくなる(記念日反応というらしい)。桜子は家族に問題があるのと、恋の仕方がわからない女性。この二人の出会いから心を通わせていくまでを描いた物語なんだけど、このある事がかなり衝撃的。壱晴の秘密は何なんだろう?その秘密を知ったとき桜子との関係は?先が気になり暴走列車のように読みつづけてしまった。話の流れで途中から何となく予想はできたけど、目の当たりにしたら、絶対に無理!これは重い、重すぎる。とてもではないけれど立ち直れそうにない。
壱晴の職業は家具職人で、椅子はその人を支えるものだから相手の事を良く知らないと良い椅子は作れない、家具は寄り添うものと壱晴は言っている。相手をよく知り、支え合い、どんな時も寄り添うということを、タイトルに込めたなのかなと思った。
壱晴は桜子からジャスミンの香りを感じていたのだけど、ジャスミンの花言葉は「幸福」「愛らしさ」「あなたについて行く」なにか意味深な感じがするのは気のせいだろうか?だって、「香りがした」ではなく「香りを感じていた」だよ。
全くのこじつけかもしれないが、主人公の名前、「壱晴」と「桜子」、ひらがなにすると「はる」と「さくら」。そう、春と桜!春といえば桜、桜といえば春。この二つは必要不可欠でペアなのだ。さらに、二人の新たなスタートを感じさせられる。
付き合い初めの初々しさとか、壱晴の事で桜子の気持ちが風船のように膨らんだり萎んだりと、喜びや切なさがじんじんと伝わってきて恥ずかしながら自分の若い頃を思い出し、恋とか恋愛っていいなぁ、若さっていいなぁ、と羨ましく思ってしまった。
次は、窪美澄さんの得意なダークサイドの作品を読んでみたいと思った