窪美澄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
audible52冊目。
好きな作家は?と聞かれた時に答えたことがなかったけれど、わたしは窪美澄さんが好きなのだと思う。
『ふがいない僕は空を見た』
『晴天の迷いクジラ』
『水やりはいつも深夜だけど』
『さよならニルヴァーナ』
特に、迷いクジラが好きだった。
そんなわけで、窪美澄ワールドのダークな感じが好みなのだけど、この作品はちょっと雰囲気が違いました。
純粋な(?)大人の恋愛小説、でした。
かつて母に、「どんなに近くにいても、縁がない人もいるでしょ。どんなに離れていても、縁がある人とは続いていくよ。」と言われたことがあります。
きっと、縁がある人とは、たとえば一度離れてしまったとして -
Posted by ブクログ
若林さんは不思議な人だ。
めっちゃ自意識過剰で自己防衛本能が強くて、見栄っ張りでカッコつけ。本音は言わない。
だけどスッと人の懐に入ってくる可愛げもあるんだなぁ。
この本では、若林さんのそんな部分が遺憾無く発揮されていて、終始ほっこり見守る気持ちで読むことができる。
人が死ぬ本ばっかり読んでたアタマが癒される〜。
私が好きなのは、羽田圭介さん&藤沢周さんの回。
この回は、若林さんが話すボリュームも多くて、羽田さん、藤沢さんとの相性の良さを感じる。話してることもほどよくカタくて、良い意味で、男同士っぽい感じ。小気味よくてずっと読んでたい。一冊丸ごとコレでもいいなぁ。
あとは角田光代さん -
Posted by ブクログ
6つの短編。うまくいかない家族の毎日を描いています。
セレブママとしてブログを発信しながらも、周囲の評価を気にして怯える主婦。
子育てで、自分なりにできることをやっているつもりなのに、妻や義両親からうとまれる夫。
娘の発達障害を疑い、自己嫌悪に陥る主婦。
出産を経て変貌した妻に違和感を覚え、若い女に傾いてしまう夫。
父の再婚で突然やってきた義母と義妹。家族になることに戸惑う娘。
前編の連作で、彼女の家族に刺激を受けながら、自分の歪んだ家族を受け入れて向き合おうとする息子。
夫婦や家族はうまくいくことのほうが少ないと思います。幸せそうに見えても綻びはあって、理想どおり、不満もなく暮らしている -
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窪さんは女性を書くのが上手い。いつもなら窪さんの書く女性が好きだと読み始めてすぐに思えるのだけど、自信のない専業主婦の絵里子の日常から始まるこの物語を、この主人公を、好きになれるか不安になった。
主人公絵里子、そしてその友達詩織の年齢が50歳。同じ50歳でも全く違う生き方をしている2人の描写が対照的で、自分が50歳になったときどうなるんだろうか…とぐるぐる考えてしまい話が頭に入らなくなってしまった。きっとそれはわたし自身も絵里子のようになってしまう未来があるんじゃないかと思ってしまったから。結婚していないし主婦でもないけど、生き方の姿勢が後ろ向きになってしまうんじゃないかと思ってしまったから。 -
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「やめるときも、すこやかなるときも」
結婚の誓いの言葉であることは最初は知らなかった。知ったあと、このタイトルの重み、そして結婚ということの重みが感じられる。
相手が病んでも、健やかであっても、一生添い遂げる覚悟があるのか?
盲目的になることではない。桜子のなかにも壱晴のなかにも、複雑で暗い部分がある。付き合うと決めたのは、各々の目的があり、必ずしも純愛ではない。激しい熱愛も持たなくて、会うたびに付き合い方を模索しているような恋愛模様。心の傷のかさぶたが剥がれるときは、試練が来るときである。
「やめるときも、すこやかなるときも」とは、結婚というものには、性格と習慣の調整もあれば我慢もあ -
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ネタバレ窪美澄氏の著作を読むたびに性愛の小説が上手だなあ…と感じる。直木賞作家に向かってなんてことを言うんだという話だけど
理性ではわかっている、でも心が情動が泊まらない、止められないという人間が本当に愛おしい。窪氏の小説にはそういう人たちがよく出てくる
私は理性的な人間が好きだし自分もそうありたいと覆うが同時に感情も大切だと思うし感情こそが人間だと思っているので人間臭い登場人物がたくさん見られる作品は好きだ
直接的なタイトルもすごくいい。私はフェミニストだという自覚があるがこういう恋愛をする女性の話も大好き
たぶん嫌いな人も受け入れられないひともいると思う。主人公のように大人で自立もしている女性が一 -
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かつて、この国では庶民の殆どは貧しかった。
貧富の差が激しくなってきたのはいつごろからだろうか。
父が亡くなり、母はまだ10代の娘二人を置いて家を出ていった。
体の弱い妹はパン屋のアルバイトをしているけれど、そんなにお金にならない。結局は姉の働きで生活している。
ある日、妹がおじいさんに声をかけられて団地警備員になる。
二人で、団地に住んでいるお年寄りを見回るのだ。
やがて妹の二人の友人も団地警備員に加わる。
友人もそれぞれに訳ありだ。
一人は在日韓国人で、もう一人は吃音者。
おじいさんの存在が、彼らが今後生きていく上で大きな力になるだろうと思う。