窪美澄のレビュー一覧
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ネタバレ梓が史也の家に流れ込んでくる強引さ(普通追い出す)と、2人の実家が青森でしかも近い偶然、青森へ行く好都合さ(ちょうど史也の仕事で出張決まる、都合よく先輩吉田さんの父が倒れる、梓の育ての父が追ってくる)、その出張先の保育園園長が梓の育った施設に偶然いた、という運の連続が気になる。
暴力を振るう方の父親にも、村議会議員の母の家で肩身が狭くて、しかも妻の不倫や息子が自分の子ではないと疑うなど一応背景があるのがよかった。
第一章
父を殺したような始まり。
カメラマンの仕事、キャバ嬢の水希。
↓
病院と夜道で梓と出会う
史也の学生期 DV父を斧で殴る
第二章
妹の結婚相手に会う
梓と水希の遺体 -
Posted by ブクログ
高校時代からの友達グループ。その一人が自死するところから始まる残された者たちのその後の人生。
こういう菜乃子のような気質の人は確実にいるんだろうね。でも生きることを突き詰めすぎるのはやめた方がいい。だって答えなんかないから。
そんな人たちに「ただそこに生きているだけでいいんだよ」と伝えるために書かれたような作品。
その言葉を身近な人に言われてもダメで、小説の中の言葉だからこそ響くということもあるんだろうな、彩音のように。
そのために窪さんは作家を続けているのかもしれないと、倫子の言葉を読んで思った。
何者にならなくても生きているだけでいい、死んでから何年も経った菜乃子がそのことに気づく…こ -
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差別はもう『ダサい』。今の子供たちのリアルが、物語の背景を追い越していく。
在日ベトナム3世の中学生・ヒュウと、同じ団地に住むクラスメイトの桐乃。二人の逃避行を通じて、在日外国人が抱えるルーツの葛藤や社会の不条理を描こうとした一作です。
しかし、読み進める間、どうにも「眉間のシワ」が取れませんでした。ヒュウの境遇はともかく、桐乃に関しては、クラスでの立ち位置の悪さが多分に「自業自得」に思えてしまい、純粋に寄り添いきれないもどかしさがあります。
何より、作中の「差別の描き方」に少し極端な印象を受けました。今の学校現場では外国にルーツを持つ子が当たり前に隣にいて、子供たちもそれを「普通」とし -
Posted by ブクログ
ネタバレ第一部は頼りない由紀子が働き出して母になってたくましくなっていく間に自然と応援している。夫の智久も一瞬見直すけど最後の浮気に腹が立つ。
第二部は複雑な家庭育ちなのに智晴ができすぎ。でも第一部から読んでればあのかわいかった智晴がこんな立派に、となる。
解説 白石一文さん
小説家は善悪や利害で人間を描かない。本来、登場人物に完璧な役割分担などさせないし、作者本人にとっても手ごわいほどに複層的な人物たちを作中で絡ませることで一筋縄ではいかぬ物語を作り上げる。
それは小説家が、〜人生の残酷さと美しさとをよくよく承知しているからだ。
第一部 由紀子目線
第一章 かぞくのはじまり
縫製工場の智久の家へ