窪美澄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
窪さんの小説を読んで、いつも思うのですが。
ほかの作家さんにない、奥行きというか心の動きというか、そういったものが怖いくらいに伝わってくるのです。
どうして踊るんだ?そこで触れたもの、見つけた物から感じたもの。そしてそれをどうして??とかね。
フィクションもあるけれど、ノンフィクションでもあるというようなことがあとがきにありました。
ひとはけして人には言わないけれど、いろいろなものを抱えて生きているんだ、誰にも言えないこともあるでしょう。きれいごとだけでは生きていけない。そうですね、孤独なのかもしれないなあ、と改めて。
うまく書けなくて申し訳ないのですが、すばらしい作家さんだと毎回思い -
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Posted by ブクログ
奥行きのある描写がは流石です。
いろいろな人生・生き方を感じました…が、
さらに最後のあとがきがまたすばらしい。
「人生の幸福なイベントのさなかに存在として根源的な不安と恐怖が紛れ込み、・・・」(あとがきより)
そうそう。
全体に通じてあるのは、人生は表向き幸福にみえても、(ひとは言わないだけで)背景には不安や恐怖が見え隠れしている。
そして、それははたから見て修復不能かもしれない、修復するつもりがないかもしれない、等々思いつつ、私たちははらはらしながら読むわけだ。
そのどきどきがいいわけね。
凄い本かもしれない。
そんな何十年も幸せが続くわけがないよな~
そんなところはお金持ちも貧乏 -
Posted by ブクログ
ネタバレ話は1960年代。
読んでいると、今なんじゃないかと錯覚する感じがある。
仕事、就職活動、女性が社会に出ること、出世の壁、結婚など。
東京オリンピック前後で社会に対する女性の意識が、考え方が、建物が、内側から、外側から変わろうとしている。変われないものもある。
幸福な時間ばかりではないけれど、いろいろなものと戦って、選んで、捨てて、進んできた人生の物語。
たとえ、すべてを手にいれられたとしても、うまくいかない、そこがゴールになってしまっては、すぐに手からこぼれ落ちてしまう。手に入れた後のケアを怠らないように。
自分の人生をちゃんと生きてきた三人。
同じように生きられなくても、自分の -
Posted by ブクログ
遅ればせながら最近、窪 美澄さんを知って嵌まってしまい過去の作品も立て続けに読んでいます。
この作品もとても良かったです。
マタニティスイミング講師の晶子。
有名な料理研究家を母に持ち何一つ不自由なく育ちながらも家族愛に恵まれないシングルマザーでカメラマンの真菜。
この二人が軸となり物語が展開して行きます。
現在75歳になる晶子が幼少時に体験した第二次世界大戦
晶子と真菜が遭遇した3.11の東日本大震災・福島原発事故。
晶子はマタニティスイミングの先駆者金澤直子さんがモデルになっておりそこに実際に起きた出来事が織り込まれているのでフィクションと言えどもリアリティーがあり、ストーリーにの -