窪美澄のレビュー一覧

  • ご本、出しときますね?

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    作家さんの生の声というか、フィクションではない部分を知る機会ってあまりないので、こういう対談集で人となりを知るのはとても興味深い。ますます好きになったり、まだ読んだことのない作品を読みたくなったり。
    知らなかった作家さんも、まずこんな人なんだということがわかってから読んでみたい!と思うのも新鮮。

    0
    2022年04月06日
  • ご本、出しときますね?

    Posted by ブクログ

    小説家ってぶっ飛んでる!と思ったり、意外と庶民的、と思ったり。なかなか知ることのできない彼らの本音やキャラクターを垣間見れてうれしい。
    対談形式なので、すらすら読めた。

    0
    2022年01月10日
  • ご本、出しときますね?

    Posted by ブクログ

    その人特有の変な癖や、趣味趣向×本
    という、私の好きなものが詰まってた。

    おもしろくない訳がないじゃないか!

    好きな作家さんもで出て、その人となりが知れたのが興味深かった。

    尾崎世界観×光浦靖子の歪んでるけど、
    優しくて、不完全な感じがよき。


    あぁ、もっと力を抜いていいんだなー

    0
    2021年12月18日
  • 雨のなまえ

    Posted by ブクログ

    奥行きのある描写がは流石です。
    いろいろな人生・生き方を感じました…が、
    さらに最後のあとがきがまたすばらしい。

    「人生の幸福なイベントのさなかに存在として根源的な不安と恐怖が紛れ込み、・・・」(あとがきより)

    そうそう。
    全体に通じてあるのは、人生は表向き幸福にみえても、(ひとは言わないだけで)背景には不安や恐怖が見え隠れしている。
    そして、それははたから見て修復不能かもしれない、修復するつもりがないかもしれない、等々思いつつ、私たちははらはらしながら読むわけだ。

    そのどきどきがいいわけね。
    凄い本かもしれない。

    そんな何十年も幸せが続くわけがないよな~
    そんなところはお金持ちも貧乏

    0
    2021年12月12日
  • トリニティ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    まだまだ女性は結婚して専業主婦になるのが当たり前だった昭和の時代に仕事、結婚、男、子どもで悩む女性。

    今は専業主婦にならない方が多い時代になったが、その分、仕事、結婚、男、子どもに悩む女性が増えた。全部を手に入れるのは難しいし、全部持ってます!って言われても嘘っぽいと感じてしまうな。
    幸せになりたいだけなのになぁ。。。

    0
    2021年12月08日
  • トリニティ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    580ページも初めて読んだ。

    昭和時代を駆け抜けた女性3人
    (イラストレーター・ライター・雑務→専業主婦)の話だった。

    昔の話といいたいが、いま現在も女性の社会での扱いは厳しいものがある。

    3人ともお互いのことを羨ましく思っているが、
    その裏には問題を抱えて生活している。そこがもし男性であればと考えてしまう。

    こらから社会を見直す為に必要な一冊なんじゃないかなと思いながら読んだ作品でした。



    0
    2021年12月01日
  • トリニティ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    これまでの窪美澄さんのテイストと違い、途中で著者名を確かめたほどだった。
    淡々と書かれているのだが、あの時代の熱のようなものが伝わり最初から最後までぐいぐい引き込まれた。

    モデルにしている出版社はすぐにわかったし、人物も調べたらすぐわかった。
    どこまでリアルなのか?
    今回は知らないから物語としてすごく楽しめた。
    が、以前読んだ『さよならニルヴァーナ』では、あの酷い事件がモチーフになっていることは明らかで、美化されてるように感じた…
    ということがあったので、こっちはどうなのかなーと思いました。

    0
    2021年10月19日
  • トリニティ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    話は1960年代。
    読んでいると、今なんじゃないかと錯覚する感じがある。

    仕事、就職活動、女性が社会に出ること、出世の壁、結婚など。

    東京オリンピック前後で社会に対する女性の意識が、考え方が、建物が、内側から、外側から変わろうとしている。変われないものもある。

    幸福な時間ばかりではないけれど、いろいろなものと戦って、選んで、捨てて、進んできた人生の物語。

    たとえ、すべてを手にいれられたとしても、うまくいかない、そこがゴールになってしまっては、すぐに手からこぼれ落ちてしまう。手に入れた後のケアを怠らないように。


    自分の人生をちゃんと生きてきた三人。
    同じように生きられなくても、自分の

    0
    2021年10月12日
  • アニバーサリー

    Posted by ブクログ

    遅ればせながら最近、窪 美澄さんを知って嵌まってしまい過去の作品も立て続けに読んでいます。
    この作品もとても良かったです。

    マタニティスイミング講師の晶子。

    有名な料理研究家を母に持ち何一つ不自由なく育ちながらも家族愛に恵まれないシングルマザーでカメラマンの真菜。
    この二人が軸となり物語が展開して行きます。

    現在75歳になる晶子が幼少時に体験した第二次世界大戦
    晶子と真菜が遭遇した3.11の東日本大震災・福島原発事故。

    晶子はマタニティスイミングの先駆者金澤直子さんがモデルになっておりそこに実際に起きた出来事が織り込まれているのでフィクションと言えどもリアリティーがあり、ストーリーにの

    0
    2021年09月03日
  • ご本、出しときますね?

    Posted by ブクログ

    作家さんの内面を知る事ができて面白いし、読んでみようとなる。
    「この人こんな考え方なんだ」「こんな思いで本を書いてるんだ」とか…
    作家さんによって考え方が違うのもとても面白い。

    0
    2021年09月02日
  • ご本、出しときますね?

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    小説家×小説家×若林さんの鼎談(初めて知った言葉だ)集。対談ではなく鼎談、そして小説家ではない人がいるところが面白さを生み出しているのだと思いました。

    作家の方の、作品への思いではなく、その周辺や日常の話だったり、マイルールだったりが分かり、作家も雲の上の人ではないんだなと思えます。本の紹介もあって、本の世界が広がっていきそうで嬉しいです。

    ・ロイヤルホストに行きたくなる。
    ・「あたし」を使わないは、よく言ってくれた!これだけで星5つ!

    0
    2021年08月21日
  • 雨のなまえ

    Posted by ブクログ

    面白かったです!どの物語も、日常的な内容なのに、それぞれの主人公に1点だけ欠落していることがあり、面白かったです!

    0
    2021年07月06日
  • アカガミ

    Posted by ブクログ

    2030年の日本でお見合いシステム「アカガミ」のお話でした
    選ばれた二人が団地で暮らし、まぐわい、子を産み
    子を育てる
    食住を用意されていて良さそうと思ったが・・・

    これはちょっと続編もありそうな予感も

    0
    2021年06月21日
  • 妖し

    Posted by ブクログ

    印象的だった作品

    ANNIVERSARY/村山由佳
    真珠星スピカ/窪美澄
    李果を食む/阿部智里
    かぐわしきひと/乾ルカ
    喪中の客/小池真理子

    0
    2021年05月31日
  • 妖し

    Posted by ブクログ

    以前読んだ妖のアンソロジーと同じかと思いきや少しテイストが違った。
    でもどれも一通り面白かった。

    その中でも武川佑さんの短編が素晴らしかった。
    日本史に明るくない私が読んでも目が離せない凄まじい熱量。読めない字も吹き飛ばすほどの強風がふく文章。本を持つ手が肘まで熱くなるような引き込まれ方をする物語に久々に出会った。まるでVRの映像を観たような読後感。

    うーん、アンソロジーにハマりそうだな。

    0
    2021年04月19日
  • すみなれたからだで

    Posted by ブクログ

    16歳の男女のすれ違う繊細な恋心にドキドキし おばあちゃんの家や海、龍宮窟の風景が絶えず脳内映像で浮かんでいた「銀紙色のアンタレス」

    16歳の少女と46歳の義父とのインモラルな関係をハードに描いた「バイタルサイン」

    同居する彼女と猫の様子が思わず目に浮かんで来る読後感の良い「「猫と春 」

    家族に認知症と思われている老婆の戦時中の恋愛を描いた「「朧月夜のスーヴェニア」は人間の生と性が味わい深く心に残ります。

    バラエティーに富んだ作品集で短編ながらも読みごたえのある1冊でした。

    0
    2021年04月03日
  • 妖し

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    特に「マイ、マイマイ」と「李果を食む」が印象に残った。

    マイ、マイマイ
    過去の体験は今の自分を作っている。その事実を物理的なものに例えて、体からぽろっと抜け落ちる表現がおもしろかった。
    自分が持っている価値観に案外無自覚だったりするよなと思った。

    李果を食む
    兄弟それぞれの事実に基づいた認識が、同じものを見ているはずなのに、捩れの位置みたいに全く違うものとして突き進んでいく感じ、徐々にどれが真実が分からなくなる奇妙さが読んでいておもしろかった。

    0
    2021年03月20日
  • アカガミ

    Posted by ブクログ

    生にも性にも興味を失った若者たちが蔓延る日本で
    国が設立したお見合いシステム"アカガミ"
    各々の理由で"志願"し出会ったミツキとサツキが
    初恋をする描写が微笑ましい気持ちになりつつも
    そこはディストピア小説で、
    生が貴重になったからこそ、はみ出す事に容赦が無い
    不穏な世界感。
    産婦人科に勤める知人曰く、割とよくある事らしいので、
    それくらい許してよ…と思うところもあるけど、
    それが許されなかったからこその結末で、
    他の方のレビュー通り、オチからの終幕が早すぎて
    物足りなさはあるものの、オチ自体は好き。

    なぜ"アカガミ"で、なぜ&qu

    0
    2021年03月08日
  • アカガミ

    Posted by ブクログ

    生殖管理ディストピア〜いや、見方によってはユートピアか?と思いながら読んでたらラストがマジでディストピアで慄いた。そっちか。

    *

    多くの若者が恋愛を知らず、性を知らず、生そのものに対する興味を失ったまま生きている2030年、日本。
    国が設立したお見合いシステム「アカガミ」に志願した主人公、ミツキ。
    パートナーに選ばれたサツキとの暮らしを通じて、恋愛や性を知り、やがて家族を得る。

    途中の恋愛描写がほのぼのきゅんとしすぎていて普通に和んだし、アカガミのサポートが手厚すぎてやっぱりユートピアでは、と思ったりした。

    ラストは希望だけれど、絶望だなあ

    0
    2021年03月03日
  • 黒い結婚 白い結婚

    Posted by ブクログ

    結婚生活は甘いのか、辛いのか。

    私は黒の話の方が好きだったな。
    窪美澄さんの『水際の金魚』が特に。
    『かっぱーん』も、実際にありそうだなと。
    『愛の結晶』は少し不気味に思えたけど、面白い。
    一人目を妻が出産したら二人目は夫の番!
    いいじゃない!
    男性は妊娠出産育児を自分のこととして体験したほうがいい!つわりはものすごく辛いんだ!体調不良で仕事を休むのも、まわりに配慮しながらやってるんだー!

    白の方の『シュークリーム』は、白でいいのか?!
    私は黒じゃないかと思ってしまったよ。

    0
    2021年01月05日