窪美澄のレビュー一覧

  • 妖し

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    全編シンプルに怖い。どろどろしているわけじゃなくて、上品な怖さだけど、それ故に怖い…!作家さんたちがみんな巧みなんだな…

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    2024年03月19日
  • やめるときも、すこやかなるときも

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    窪美澄3作目。それはありえないでしょうと思う最終場面での「真織ちゃん」と主人公の邂逅エピソードも、よかったねと感じられてほんわり暖かな気持ちになれる。それまでのプロセスが一つ一つ積み重なって成就した、そうあってほしかったエピソードと思わせるところがこの作家の筆力なんだと思う。

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    2024年03月17日
  • ははのれんあい

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    3.9
    序盤は穏やかで微笑ましい家族が、出産や家族経営の仕事の廃業などから徐々に歪みだし、最後は夫の浮気が原因で離婚。その間に穏やかでのんびりしていた母はどんどん強い母に変わり一家の大黒柱になり、代わりに長男が母になる。
    家族の形が変化しながら、それぞれの役割も変わっていく様子が淡々としているようで、しっかりと物語に引き込まれる。

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    2024年04月03日
  • 二周目の恋

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    「誰も軽視しないから、誰からも軽視されない。」p121


    波のおとをきいているような感覚の文。
    繊細で力強くて身を預けてしまいたくなる

    「カーマンライン」と「無事に、行きなさい」「海鳴り遠くに」がアンソロジーのテーマに合っている感じがしてよかった。

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    2024年03月18日
  • ははのれんあい

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    ストーリーに納得できないところは、ある。
    優しく穏やかなれば、なんでも許されるんですかねって思う。
    それでも、読ませる。
    こういう家族の形を認めさせてしまう。

    前半は、“はは”の視線。
    普通の会社員の家庭で一人娘として、おっとりと育った女性。家族で自営業の男性と結婚して一緒に働き始める。長男が生まれ、仕事が薄くなり、夫はタクシードライバーとなる。
    家計を助けるため保育園に息子を預けて慣れない仕事を始める。ははは、将来を見据える。家庭の安定を求める。そのあたりから、穏やかな夫との間にズレが生じる。

    後半は、高校生となった長男の視線。
    長男は、父親譲りの優しさで、家事を受け持ち、双子の弟の面倒

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    2024年03月10日
  • ははのれんあい

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    第一部が、重く長いなあと感じたが、この重く長いのがあるから、第2部が生きるのだとは、思った。
    人の心の動きが丁寧に書かれた作品。

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    2024年03月10日
  • ははのれんあい

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    ネタバレ

    親にふりまわされる子供達がかわいそうだった
    智久 再婚するなら遠いところに行ってよ!!
    自分の親の面倒を別れた嫁&子供にさせるなよ!!

    智久にはツッコミどころいっぱいだった

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    2024年03月03日
  • ルミネッセンス

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    ある団地を抱えるまちを拠点としたダークな短編集。
    何の前情報もなく読み始めてしまったが、よく見ると各々のタイトルが妖しい。
    どろっとして真綿で首を絞められるような、ずぶずぶと泥沼にハマっていく感じ。
    読んでいるとじわりと不穏な空気がまとわりついてくる感じ。
    でも嫌いじゃない。先が気になって結局全話あっという間に読んでしまいました。

    『トワイライトゾーン』
    母親の介護のため実家に戻った高校教師が歓楽街のある一軒の店に入って出会った少年らしき男性のことが忘れられず・・・。

    『蛍光』
    文具店を営んでいた父親が亡くなり、家の整理に帰った娘は、ノートを買いに来た少年をきっかけに、小学生の頃に亡くなっ

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    2024年03月01日
  • 水やりはいつも深夜だけど

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    なぜか泣ける短編集。本書は同じ幼稚園に通う子供の家族を主人公にバトンタッチされていく短編集。それぞれの家族にそれぞれの悩み・苦しみ・葛藤があって、泣けるシーンがたくさんあった。家族小説たからこそ、現実離れした壮大なストーリーはなく、それぞれに心当たりがある読者の感情を揺さぶってくれるのだと思う。日常生活に疲れた気がする人に読んでみてほしい1冊。

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    2024年02月25日
  • 水やりはいつも深夜だけど

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    そんなつもりないけど泣いちゃった。
    淡々と進むけど知らないうちに自分も追い込まれる気持ちになるから上手いんだとおもう。
    大人は勝手だけど、大人も子供だからね。ずっと。

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    2024年02月24日
  • 晴天の迷いクジラ(新潮文庫)

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    総じて面白い作品だったのですが、あまりに登場人物の苦悩が生々しく描かれているのでちょっとネガティブな印象は受けるかもしれません、その意味でやや好みが分かれる作品かと思いますがとにかく文章がきれいで引き込まれました。
    少し長いですがガッツリとした読み応えを求める人にはおすすめの一冊です。

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    2024年02月23日
  • やめるときも、すこやかなるときも

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    ネタバレ

    解説にも書かれていたが、最初から最後まで「純愛小説」だった。
    どこかで、落とし穴や、読者への裏切りがあるのかと心配(期待?)しながら読んだけど、そのままテレビドラマになりそうなキレイな恋愛ものだったな。
    読んでスカッとしたい、気分よくなりたい、という時にお勧めだ。

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    2024年02月23日
  • ははのれんあい

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    ネタバレ

    リアルで温かくて、やっぱり窪先生の話は
    唯一無二だと思う!!

    第1部は由紀子の子育ての奮闘を描いていて、
    第2部は長男智晴の想いが描かれている。

    第1部を読んで思ったことは、無償の愛を注ぎ続けてくれた母の偉大さだ。自分の人生を二の次で、子どものために動き続ける由紀子を見て、純粋にすごいしか出てこなかった。そして寛人と結人が生まれても、智晴のこともしっかりと愛する姿を見て、智晴の母への無償の愛はここから生まれたのだと強く思った!!

    第2部では、母子家庭になった家族を智晴が支える話。そして智晴と由紀子の恋愛模様も描かれる。
    智晴は父の再婚相手の子どもと高校の同級生になってしまったり、幼なじみ

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    2024年02月21日
  • ははのれんあい

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    昭和の高度成長期の終わりころから始まったお話。田舎の風景も家族間で交わされる会話もあるある過ぎて懐かしい。共に思い合いながらも、言葉足りずで解りあえなくなる夫婦、親の背中を見て頑張る長男。こんな家族あったなぁと。
    家族の形は変わり、辛い場面もあるけど、それぞれが優しくて読んでいて心地よかった。
    文庫本の「ははのけっこん」がより一層温かいラストで本当によかったなあと。

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    2024年02月20日
  • 晴天の迷いクジラ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    不器用ながらも一生懸命に生きて、過ちを犯して、傷つけられて、傷つけた、察するに余りあるほどの3人(本当はおばあちゃんと雅治の2人も入れたい)が出会い迷いクジラを見に行く。
    ク、クジラ、、?!?!

    なんとも意表をつく展開で唯一無二のストーリー。そこをすんなり受け入れてしまえるのは、全てにおいてリアリティがすごいからだと思う。全ての登場人物が本当に実在するかのような、温度と痛みを抱えている。

    もうダメかと思ったクジラが、もがきながらもう一度海へ帰っていく。その後、どれだけ生きるか、そんなことは分からない。クジラを人間と同じように考えてはいけないという、身近にいたらめんどくさそうなクジラ博士の言

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    2024年02月19日
  • ははのれんあい

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    とってもすてきな家族のお話。タイトルからしてお母さんが不倫?するお話(それにしては装画が明るい)かと思いきや、手のかかっていた長男が成長し、お母さんと家族を支えていくお話だった。

    一章では、智久(夫)の不理解と由紀子(母)の必死さがグッと心に刺さった。甲斐性のない夫のくせに、逃げてんじゃねぇよ!と。由紀子が1人で保育園児を宥め、双子との3人の小さい子をワンオペしていた。ワンオペの苦労が目に見えるようにわかり、お母さんって本当にすごいと尊敬。

    二章では、智春くんが成長し、お母さんも正社員になり、頼りになるケアラーと大黒柱のコンビになり、家族を支えていた。お兄ちゃんの胸にある、お父さんへの複雑

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    2024年02月18日
  • いるいないみらい

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    子どもがいる未来といない未来、妊活するかしないか、さらには、養子縁組みするかしないか、いろんな家族の形がある中で悩んだり支えあったりする人たちを描く短編集。夫婦のあり方、家族のあり方を考えさせられる。

    妊活がうまくいかないときに、どちらかが傷ついたり夫婦関係がギクシャクしたりすること、子どもが嫌いでも、堂々とそれを言うことは憚られる社会の空気、職場で産休・育休を取る人がいると、その周辺に業務負担がかかりがちだが、それについて不満を言えない会社の雰囲気、
    SNSでやたらと子どもの写真をアップする親も多いが、それにより静かに傷つく人もいることなど、共感することしきり。
    そんな微妙な問題を描きなが

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    2024年02月18日
  • タイム・オブ・デス、デート・オブ・バース

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    読みやすいし続きが気になりどんどん読めた。
    父親は小さい頃に亡くなり母親からは捨てられてしまったみかげとそのお姉ちゃんの七海が団地で必死に生きる。
    みかげは夜の学校に通っていてどんな状況の時にも仲間の存在は大切と思った。
    団地警備員のぜんじろうさんとの出会いも大きい。

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    2024年02月16日
  • 水やりはいつも深夜だけど

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    家族に関する話の短編集。
    昔読んで再読。
    どの話も途中まではどうなっちゃうの??ってくらい不穏なんだけど最後はほっこりできるからすごい。
    おもしろかったー!

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    2024年02月09日
  • 水やりはいつも深夜だけど

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    ネタバレ

    何度読んでもゲンノショウコとサボテンの咆哮で泣いてしまう。私にも重度障がいをもった妹がいて、状況や抱いている感情は違えど、線路でねーねの手を離そうとしなかった妹、線路で亡くなった妹、胸が締め付けられる。サボテンの咆哮は、お父さんの言葉が本当に心にくる。お父さんの息子への愛情、今まさに子育て真っ最中の自分、色々なものが重なって何度見ても涙が自然に溢れてしまう。家族の難しさ温かさをしみじみ思わせてくれる大好きな一冊。読後感◎!!

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    2024年02月07日