窪美澄のレビュー一覧
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ネタバレリアルで温かくて、やっぱり窪先生の話は
唯一無二だと思う!!
第1部は由紀子の子育ての奮闘を描いていて、
第2部は長男智晴の想いが描かれている。
第1部を読んで思ったことは、無償の愛を注ぎ続けてくれた母の偉大さだ。自分の人生を二の次で、子どものために動き続ける由紀子を見て、純粋にすごいしか出てこなかった。そして寛人と結人が生まれても、智晴のこともしっかりと愛する姿を見て、智晴の母への無償の愛はここから生まれたのだと強く思った!!
第2部では、母子家庭になった家族を智晴が支える話。そして智晴と由紀子の恋愛模様も描かれる。
智晴は父の再婚相手の子どもと高校の同級生になってしまったり、幼なじみ -
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ネタバレ不器用ながらも一生懸命に生きて、過ちを犯して、傷つけられて、傷つけた、察するに余りあるほどの3人(本当はおばあちゃんと雅治の2人も入れたい)が出会い迷いクジラを見に行く。
ク、クジラ、、?!?!
なんとも意表をつく展開で唯一無二のストーリー。そこをすんなり受け入れてしまえるのは、全てにおいてリアリティがすごいからだと思う。全ての登場人物が本当に実在するかのような、温度と痛みを抱えている。
もうダメかと思ったクジラが、もがきながらもう一度海へ帰っていく。その後、どれだけ生きるか、そんなことは分からない。クジラを人間と同じように考えてはいけないという、身近にいたらめんどくさそうなクジラ博士の言 -
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とってもすてきな家族のお話。タイトルからしてお母さんが不倫?するお話(それにしては装画が明るい)かと思いきや、手のかかっていた長男が成長し、お母さんと家族を支えていくお話だった。
一章では、智久(夫)の不理解と由紀子(母)の必死さがグッと心に刺さった。甲斐性のない夫のくせに、逃げてんじゃねぇよ!と。由紀子が1人で保育園児を宥め、双子との3人の小さい子をワンオペしていた。ワンオペの苦労が目に見えるようにわかり、お母さんって本当にすごいと尊敬。
二章では、智春くんが成長し、お母さんも正社員になり、頼りになるケアラーと大黒柱のコンビになり、家族を支えていた。お兄ちゃんの胸にある、お父さんへの複雑 -
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子どもがいる未来といない未来、妊活するかしないか、さらには、養子縁組みするかしないか、いろんな家族の形がある中で悩んだり支えあったりする人たちを描く短編集。夫婦のあり方、家族のあり方を考えさせられる。
妊活がうまくいかないときに、どちらかが傷ついたり夫婦関係がギクシャクしたりすること、子どもが嫌いでも、堂々とそれを言うことは憚られる社会の空気、職場で産休・育休を取る人がいると、その周辺に業務負担がかかりがちだが、それについて不満を言えない会社の雰囲気、
SNSでやたらと子どもの写真をアップする親も多いが、それにより静かに傷つく人もいることなど、共感することしきり。
そんな微妙な問題を描きなが -
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子どもがほしい夫とそれを強く望まない妻や子どもが大嫌いな女性、子どもを亡くした男性などが主人公の、子どもに纏わる短編集。子どもがほしいと夫にお願いされても、妊娠から子育ても含めて負担がかかるのは女性の方なので、踏み切れない気持ちもわかるし無理しなくて良いと思う。産んでみてやっぱり無理でした、では済まない。『無花果のレジデンス』にあった妊活プレッシャーは夫と妻どちらの気持ちにも共感できる。望む人の元にすんなり来てくれるシステムだったらいいのに。『私は子どもが大嫌い』が1番好きだった。どんな価値観の人にも、その人の選択によって幸せな未来が訪れますように。