窪美澄のレビュー一覧
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普通に臆することなく、自分を表現できる海が、純粋で眩しかった。心から愛し育てられれば、揺らぐものがないのだな。信頼できる人に育てられることは、子供にとってとても幸せなのだ。
BLが加わったお話し。少し身構えながら読み進めたが、とても読みやすく、先が気になってどんどん引き込まれました。登場人物たち各自の視点で、心の葛藤、移ろいが繊細に、かつ人物が個性的に描かれていました。登場人物の気持ちに一喜一憂、痛いほど伝わる。特に、美佐子、璃子の章が良かった。
子供には自由に生きてほしい。しかし自由は意外と難しい。子育て、家族、そして愛情の形をつい振り返ってしまいそうなお話し。緑亮の最後の展開は、自分的には -
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3人の主人公が抱える絶望感に心苦しくなりながらも、それでも生きようとする3人の姿に救われたような気がした作品でした。
本作の主人公は3人いて、1人はデザイナー会社に働く由人、そのデザイン会社を経営する野乃花。そして高校生である、正子。この3人は自らの境遇に深く絶望し、自ら命を断つことを考える。そんなおり、ニュースでクジラが座礁したと知り、人生の最後としてそのクジラを見に行くことにするというストーリー。
まず素晴らしいと思ったのは、3人の抱える絶望的な境遇の描写です。親の愛情から見放される描写、窮屈な島暮らしの中で、若気の至りで子どもを妊娠してしまう描写、親の過保護が行き過ぎてしまい、親に縛 -
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私は今ニートでふとした事から彼女が出来ました。
その折でこの小説に出会っています。
ただ彼女というのも、好きよりセックスがしたいから作りました。
主人公は、うじうじとしていて亭主関白の悪い所を凝縮したかのようです。
自分の意見を言わずに腹に収める大人な対応。
昔の自分みたいです。
私には力がない、やりたい事もない、何もできない。
そう思い込んでいました。
今は、私は自分のしたい事を行える様になったんでしょう。私はセックスがしたいから彼女を作った。
そこに負い目も引け目もありません。
私は私の人生を生きるんです。
男の社会は辛いものです。仕事が全て、競争社会、女よりできて当たり前。風に当て -
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家庭環境に恵まれなかった結果、生きづらさを抱えてしまった3人が絡む物語。
一人目は由人、24歳。
東京のデザイン会社に就職して激務を強いられるのだが、ミスも多く自分に自信が持てずに悩み続けていた。
二人目は野乃花、48歳。
由人が勤める広告制作会社の社長。
世の不況の煽りを受けて経営に行き詰まり、死を覚悟する。
3人目は正子、16歳。
神経質な過剰とも言える程の母親からの干渉に、正子は幼い頃から自分の意志を押し殺して生きてきた。
同級生の姉と知り合って自由な行動と考えを知り、自身の考えを押し殺して生きている自分に初めて疑問が生じる。
由人はどん底に陥った野乃花が自死しようとしている事を知 -
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暑いから怪談話で涼みたい
ってな事で、窪美澄の『ルミネッセンス』
トワイライトゾーン
蛍光
ルミネッセンス
宵闇
冥色
の短編集。
暑い夏も吹き飛ぶ短編集ホラー小説
なんてのは嘘じゃけど、最後にヒュッと涼しくなるオチがナイスな短編集。
冴えない高校教師のおじさんとバーで出逢った少年
団地の近くの沼は近づくな
学生時代の想いを身体で弔う(この手の窪美澄さん好き❤)
顔の傷で虐められてたが寡黙なおじいちゃんが守ってくれる
結局、我儘な男が都合のいい女をストーカーにさせ、我儘に自滅する
サクッと読めて涼しくなれるのでこの夏にどうぞ
2024年19冊目 -
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窪美澄さんの、いわゆる「普通の女性」の心理描写はやはりすごい、と感じる。
私のように結婚も出産もしていなくても子持ちの主婦の気持ちになれるし、旦那が不倫をした妻の気持ちにもなれる。
主人公は52歳の絵里子。夫と20歳の娘と3人、小さなマンションで暮らしている。普段はホームセンターのパートに出て、多くはないが家計の足しにしている。
とりあえずは平穏な暮らしだが、思春期の反抗期以降は娘に気を遣いあまり口うるさく言わないようになり、仕事漬けの夫とはすっかりセックスレスで、それどころかほぼ会話もない。
だけどそんなものだろう…と自分を納得させながらいたのだが、ある日夫婦の寝室に、風俗店のスタンプカー -
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ネタバレ水遣りはいつも深夜だけど
家族にまつわる短編集。
サボテンの咆哮 と かそけきサンカヨウ
がすごくすごくよかった。
サボテンの咆哮
自分の子育ての事や家庭の事、いろいろなことが心に浮かんで涙が流れた。
育児物の小説ってどうしても母親目線のストーリーになるが、この話は父親メインの話で、父親も母親同様に葛藤を抱えて悩み苦しむんだと知り、切なくなった。
奥さんの方も優しい人で、お互いに許し合うことができてよかった。
かそけきサンカヨウ、
これもとても良かった。
全体的にとても静かなトーンで話が進んでいくが、最後の美子さんの「陽さんのお母さんは素敵な絵を描く方なんだね」と言うセリフひとつに涙腺 -
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好きな言葉はエロスです。
ってな事で、『ここから先はどうするの 禁断のエロス』
澤村 伊智
壁の向こうで誰かが
彩瀬 まる
噛みあとはオレンジ
木原 音瀨
Lotus
樋口 毅宏
ROMANCE
窪 美澄
バイタルサイン
の5人の官能アンソロジー
それぞれええ感じのエロスです。
眠っていた自身のエロスを解放していく様…
脚フェチから纏足に魅せられ、また自身の纏足との別れ
と共に、過去の複雑な呪縛から解放された『何だか清々したわ』にシビれた
1番はやっぱり窪美澄さんのバイタルサインがえかったな
義父と娘のズルズルと沼にハマっていく禁断の愛が……
それぞれの作家さんのエロ