窪美澄のレビュー一覧

  • 給水塔から見た虹は

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    桐乃、ヒュウ、桐乃のお母さん、それぞれの想いが切ない。でもみんな最後にはちゃんと未来を向いていて、読後感がとてもよい。

    異国でのさみしさ、孤独感、言葉の壁、、そういうものが悪事に走らせただけで、本当はヒュウはとてもいい子なんだろうなと思った。そして、こんな子供達、そして大人達も、実際の世の中にもたくさんいるのかと思うと、胸が痛い。。

    こういう問題があることを知れてよかった。
    社会問題を絡んだこの作品、暖かくもあり、苦しくもあり、心に残る1冊になった。

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    2026年04月07日
  • 給水塔から見た虹は

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    移民問題や様々なルーツを持つ子ども達の社会について考えさせられる本書。

    私の職場にも技能実習生が大勢いるし、子どもの学校にも外国籍だったり帰化した人の子どもなど、年々増えている。

    習慣や言葉が違うことで生まれる違和感や嫌悪感。子ども達がそれに上手く折り合いをつけることは想像以上に難しいことだったのか…と驚く。
    そして、大人でも彼らを雑に扱う人は少なくないのだろう…

    私自身は先日、山手線で左右の外国人がハンバーガーや果物を食べ始めた時、ものすごく不快な思いをした。
    文化が違うことで生まれる違和感はどう処理すべきなのか、日本人が日本の文化を守りたいという気持ちはもう諦めなくてはならない世界に

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    2026年04月05日
  • トリニティ(新潮文庫)

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    昭和を生きた3人の、それを受け止め、引き継いだた平成の女性の物語。
    今のように(それでも十分ではないだろうが)男女が協力しあう意識やしくみが無い時代に、才能があったとは言え、自分のやりたいことを
    貫くのは並大抵ではなかったと思う。ましてや男性を支えながら、最後まで一匹狼で。

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    2026年04月04日
  • じっと手を見る

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    4人のそれぞれの視点から見れば抱えてる気持ちも理解できる、けどどれも共感はしない。
    もっと若い頃に読んでいたら恋することに苦しくなっていたのかな。
    魅力的な宮澤さんに溺れる気持ちが今だと懐かしく感じる。

    届きそうで届かない人に焦がれて、相手も届かない人に焦がれて、の繰り返し。
    4人の摩擦がどこに向かうのか切なくもどんどん傷が深くなり、ひとりになった時ようやく気づくことがある。

    たびたび登場する富士山も、美しく描かれがちだけど樹海の死のイメージや地元の億劫な記憶の象徴として描かれていて印象的だった。

    そして海斗はすごくいいヤツ。
    不器用なんだけど、優しい心を持った幸せになってほしいいいヤツ

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    2026年04月03日
  • じっと手を見る

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    不倫において情熱的な愛を描くものはよく見るけれど、その情熱が過ぎ去ってしまったあとの惰性のような関係を描くのは初めて読んだので、とても虚しく強く印象に残りました。

    皆なにかを抱えた重たい心理描写も、項目ごとに登場人物の視点が切り替わるのもとても読みやすかったです。第1章の性描写の描き方がとても好みでした。
    窪美澄さんの小説は初めて読みましたが、作風が好きでしたので他の作品も読んでみようと思います。

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    2026年04月02日
  • 給水塔から見た虹は

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    子どもの時と比べて
    外国の人を見かけることが多くなった気がする

    コンビニや飲食店のバイトをしている彼らを
    「日本人の仕事奪いやがって」
    と思う人もいるんだろうか
    こわい、気持ち悪い、と思う人もいるんだろうか

    あんなたくさん覚えることのある仕事
    それを複雑な言語の日本語を使って遂行するなんて
    ただひたすらに感心し
    感謝するばかりだ

    私のような大人より
    むしろ子どもたちのほうが
    この作品みたいに
    身近に接することが多いのかもしれない
    文化や生活習慣の違う彼らと

    こわくない、同じ

    だけど
    団地の広場に大勢で集まってたら?
    日本に馴染もうとなんかしてなくて
    もっと言ったら憎んでたら?

    読み

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    2026年04月02日
  • 給水塔から見た虹は

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    本当にこんな事あるのかな?って思って読んだけど私が知らないだけなんだろうな。
    桐乃は貧しさに負けずに勉強して大人になっていくんだろうなとは想像できるけど、ヒュウの未来が全く想像できない。良くはならないのかな、悪い仲間とはしっかり縁を切れるのかなと心配になる終わり方。
    話自体はとても面白かったし考えさせられる内容でした。

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    2026年03月29日
  • 宙色のハレルヤ

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    出会いがあって別れがあって。
    いろんな形の恋愛 でも どれも 物悲しい。
    どのお話も好きでしたが 特に
    「風は西から」 「赤くて冷たいゼリーのように」「雪が踊っている」が良かったです。
    ドビュッシーの夢想とパスピエを検索して聴きました。優しくて軽やかな素敵なピアノ曲でした。

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    2026年03月28日
  • 夜空に浮かぶ欠けた月たち

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    精神的に苦しくなるときは誰にでもあるし、自分だけじゃ解決に向かえないときもある。
    そんな時にこの物語のように優しく傍らに居てくれる存在がものすごく大切なんだろうなと。
    すぐに解決しないこともあり、短編の中にもその描写があるのは綺麗事だけじゃなくてよかった。

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    2026年03月28日
  • 宙色のハレルヤ

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    「天鵞絨のパライゾ」が1番好きだったなぁ。

    好きになっても、いちばん好きな状態のまま、気持ちは続かないよね。誰かを好きだった気持ちってちょっとずつ減っていく。・・・だったら、最初から好きにならなければいいのに

    と言った私に対して

    そういうふうに巻き込まれてしまうことがあるでしょう。自分ではどうしようもないことに。

    と返答したユーシェンの言葉。


    自分でもあがらえないほどの強い気持ちや想いで締め付けられて、切なさと苦しさの狭間で揺れること、ある。
    それを、『巻き込まれてしまう』と表現している言葉がなんだか腑に落ちるというか、心にスっと残った。

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    2026年03月26日
  • ははのれんあい

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    最近立て続けに人間の見たくないものや恥ずかしい部分などの隠しておきたいでもそれが本性みたいなものがたくさん描写されるような書籍を読んできたのでなんだかとっても心が温まる作品でした。本作はざっくり分けると2部構成の第1部はある女性が結婚して妻として、母としてのお話が描かれ、第2部ではその子供(長男)の視線で描かれていく。その二人だけではなく、家族一人一人が成長する過程ももちろんであるが、『家族』がどう変化し、成長していくかについて描かれていく。中には悲しい出来事もあるけれど、登場人物一人一人がとっても優しくて温かい。こんなに柔らかくて温かい話を読んだのは久しぶりで、子供達だけじゃなく、周りの大人

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    2026年03月24日
  • さよなら、ニルヴァーナ

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    最後の数行、そして題名
    これは作者の決意表明ともいえると思った

    4人の登場人物それぞれがニルヴァーナには
    たどり着けず
    というよりはたどり着いてはいけないようなことをしているのだ

    全ては「因果」なのだ

    元少年Aは一瞬たりともこれから普通の人生が歩めると思ったこと
    莢は犯罪者を愛して一緒に逃げようとしたこと
    今日子は、この小説を書いたこと

    そうしたらなっちゃんの因果はなんなんだろう
    光の存在を莢に重ねたこと?
    一瞬でも元少年Aに対してプラスの感情を持ってしまったこと?
    なっちゃんがニルヴァーナにさよならしなければいけない理由って何なんだろう…

    元少年Aがいくら幼少期に深い傷を負っていた

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    2026年03月22日
  • 給水塔から見た虹は

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    現実不条理⁡
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    ⁡ってな事で、窪美澄の『給水塔から見た虹』⁡
    ⁡⁡
    ⁡なんとも切ねぇお話でもあるけど、希望の光と言うのか人は弱くて強く成れるのかな。⁡
    ⁡⁡
    ⁡移民3世のベトナム人ヒュウとそんな困っている外国人を放っておけなく色々とお世話を焼く母を持つ桐乃の思春期と現実の泥沼の狭間で揺れ動く成長ストーリーなんかな。⁡
    ⁡⁡
    ⁡窪美澄さん久しぶりに読んだけど、やっぱり好きじゃなぁ。
    ⁡⁡
    ⁡2026年7冊目

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    2026年03月21日
  • 給水塔から見た虹は

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    ネタバレ

    ベトナム人のヒュウ、日本人の桐乃、桐乃の母里穂3人の視点で話は進みます。
    日本語が上手く話せないヒュウと聡明な優等生の桐乃を孤立させる(ヒュウなんて暴力振るわれてるし)中学校という狭い社会にほんとに腹が立つ。
    今は日本で暮らす海外の方も増えているだろうに、いつまでたっても学校という空間はこういうこと多いよね。

    そして里穂もちょっと嫌です。
    ヒュウの母がヒュウのことをちゃんと見れてないのは生活に追われて、ってことで何となく分かりますが、里穂は自分で自分を忙しくさせて娘を見てない。タオにしたことって娘より他人を優先させなきゃいけないぐらい酷いこと?と思ってしまった。

    2学期が始まったらまた学校

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    2026年03月21日
  • さよなら、ニルヴァーナ

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    ラストが結局どうなったか自分の思考ではたどり着けずすっきりしない気がしたけど、全体的には読み進めやすく興味深かった。

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    2026年03月21日
  • 二周目の恋

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    恋愛アンソロジー。

    どの作品も、一筋縄ではいかないけれど読後に希望の残る。こういうアンソロジーでは珍しく、どの作品も何かしら心に残る箇所があったのでとても得をした気持ち。

    特に「深夜のスパチュラ」のとりとめがないけどキュートな読み味や、「道具屋筋の旅立ち」のラスト、「海鳴り遠くに」のタイトルの意味が分かった瞬間が特に心に残った。

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    2026年03月21日
  • 宙色のハレルヤ

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    久しぶりに読む著者、6篇の愛情に絡んだ短編作品、それぞれなかなか面白いのだが惜しむらくは余りにも短い短編、もっと膨らませて中編程度になるはずだ、余程の大傑作でもない限り短編では直ぐ忘れちゃうよ。

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    2026年03月21日
  • 夜空に浮かぶ欠けた月たち

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    人間は、月のように欠けたり満ちたりしながら生きていて、完璧には生きられないけど、それでも、生きているだけで価値がある存在なんだと感じられる、優しい物語だった。
    背中を押してくれるというよりは、そっと隣に寄り添ってくれるようなお話で、お守りとして大事に持っておきたいと思える作品。

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    2026年03月19日
  • 私は女になりたい

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    いくつになっても諦める必要はない。
    今の時代生きるには長すぎる。
    だからこそ、自分がしたいことがあったらそれを叶えていいと思う。
    結局他人は何かいうだけで誰も責任は取ってくれないんだから。


    ◾️心に残ったフレーズ

    人生の行方は誰も知らない。いつ、この世から去るかもわからない。けれど強く思った。
    私はもう一度、女になりたい。

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    2026年03月19日
  • 給水塔から見た虹は

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    これまで触れたことのない現実に入り込んだような怖さを感じた。登場人物たちは決して単純な善悪では語れず、優しさや正しさを持ちながらも、環境や立場によって犯罪や違法な状況に巻き込まれていく。その姿から、法律的な正しさと個人の感情や生きるための選択との間にある葛藤が強く印象に残った。
    また、桐乃の家庭に見られるように、「善い行い」が必ずしも身近な人を幸せにするとは限らないという歪みも描かれていて、強い違和感が残った。
    その中で唯一の救いは、桐乃とヒュウが誰かに頼るのではなく、自分の人生に責任を持ち、誇りを持って生きようとする姿。最後のティエン・母といえ、周りを取り巻く状況はあまり変わっていないにも関

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    2026年03月17日