窪美澄のレビュー一覧

  • 宙色のハレルヤ

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    「天鵞絨のパライゾ」が1番好きだったなぁ。

    好きになっても、いちばん好きな状態のまま、気持ちは続かないよね。誰かを好きだった気持ちってちょっとずつ減っていく。・・・だったら、最初から好きにならなければいいのに

    と言った私に対して

    そういうふうに巻き込まれてしまうことがあるでしょう。自分ではどうしようもないことに。

    と返答したユーシェンの言葉。


    自分でもあがらえないほどの強い気持ちや想いで締め付けられて、切なさと苦しさの狭間で揺れること、ある。
    それを、『巻き込まれてしまう』と表現している言葉がなんだか腑に落ちるというか、心にスっと残った。

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    2026年03月26日
  • ははのれんあい

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    最近立て続けに人間の見たくないものや恥ずかしい部分などの隠しておきたいでもそれが本性みたいなものがたくさん描写されるような書籍を読んできたのでなんだかとっても心が温まる作品でした。本作はざっくり分けると2部構成の第1部はある女性が結婚して妻として、母としてのお話が描かれ、第2部ではその子供(長男)の視線で描かれていく。その二人だけではなく、家族一人一人が成長する過程ももちろんであるが、『家族』がどう変化し、成長していくかについて描かれていく。中には悲しい出来事もあるけれど、登場人物一人一人がとっても優しくて温かい。こんなに柔らかくて温かい話を読んだのは久しぶりで、子供達だけじゃなく、周りの大人

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    2026年03月24日
  • さよなら、ニルヴァーナ

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    最後の数行、そして題名
    これは作者の決意表明ともいえると思った

    4人の登場人物それぞれがニルヴァーナには
    たどり着けず
    というよりはたどり着いてはいけないようなことをしているのだ

    全ては「因果」なのだ

    元少年Aは一瞬たりともこれから普通の人生が歩めると思ったこと
    莢は犯罪者を愛して一緒に逃げようとしたこと
    今日子は、この小説を書いたこと

    そうしたらなっちゃんの因果はなんなんだろう
    光の存在を莢に重ねたこと?
    一瞬でも元少年Aに対してプラスの感情を持ってしまったこと?
    なっちゃんがニルヴァーナにさよならしなければいけない理由って何なんだろう…

    元少年Aがいくら幼少期に深い傷を負っていた

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    2026年03月22日
  • 給水塔から見た虹は

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    現実不条理⁡
    ⁡⁡
    ⁡ってな事で、窪美澄の『給水塔から見た虹』⁡
    ⁡⁡
    ⁡なんとも切ねぇお話でもあるけど、希望の光と言うのか人は弱くて強く成れるのかな。⁡
    ⁡⁡
    ⁡移民3世のベトナム人ヒュウとそんな困っている外国人を放っておけなく色々とお世話を焼く母を持つ桐乃の思春期と現実の泥沼の狭間で揺れ動く成長ストーリーなんかな。⁡
    ⁡⁡
    ⁡窪美澄さん久しぶりに読んだけど、やっぱり好きじゃなぁ。
    ⁡⁡
    ⁡2026年7冊目

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    2026年03月21日
  • 給水塔から見た虹は

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    ネタバレ

    ベトナム人のヒュウ、日本人の桐乃、桐乃の母里穂3人の視点で話は進みます。
    日本語が上手く話せないヒュウと聡明な優等生の桐乃を孤立させる(ヒュウなんて暴力振るわれてるし)中学校という狭い社会にほんとに腹が立つ。
    今は日本で暮らす海外の方も増えているだろうに、いつまでたっても学校という空間はこういうこと多いよね。

    そして里穂もちょっと嫌です。
    ヒュウの母がヒュウのことをちゃんと見れてないのは生活に追われて、ってことで何となく分かりますが、里穂は自分で自分を忙しくさせて娘を見てない。タオにしたことって娘より他人を優先させなきゃいけないぐらい酷いこと?と思ってしまった。

    2学期が始まったらまた学校

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    2026年03月21日
  • さよなら、ニルヴァーナ

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    ラストが結局どうなったか自分の思考ではたどり着けずすっきりしない気がしたけど、全体的には読み進めやすく興味深かった。

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    2026年03月21日
  • 二周目の恋

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    恋愛アンソロジー。

    どの作品も、一筋縄ではいかないけれど読後に希望の残る。こういうアンソロジーでは珍しく、どの作品も何かしら心に残る箇所があったのでとても得をした気持ち。

    特に「深夜のスパチュラ」のとりとめがないけどキュートな読み味や、「道具屋筋の旅立ち」のラスト、「海鳴り遠くに」のタイトルの意味が分かった瞬間が特に心に残った。

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    2026年03月21日
  • 宙色のハレルヤ

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    久しぶりに読む著者、6篇の愛情に絡んだ短編作品、それぞれなかなか面白いのだが惜しむらくは余りにも短い短編、もっと膨らませて中編程度になるはずだ、余程の大傑作でもない限り短編では直ぐ忘れちゃうよ。

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    2026年03月21日
  • 夜空に浮かぶ欠けた月たち

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    人間は、月のように欠けたり満ちたりしながら生きていて、完璧には生きられないけど、それでも、生きているだけで価値がある存在なんだと感じられる、優しい物語だった。
    背中を押してくれるというよりは、そっと隣に寄り添ってくれるようなお話で、お守りとして大事に持っておきたいと思える作品。

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    2026年03月19日
  • 私は女になりたい

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    3/19

    いくつになっても諦める必要はない。
    今の時代生きるには長すぎる。
    だからこそ、自分がしたいことがあったらそれを叶えていいと思う。
    結局他人は何かいうだけで誰も責任は取ってくれないんだから。


    ◾️心に残ったフレーズ

    人生の行方は誰も知らない。いつ、この世から去るかもわからない。けれど強く思った。
    私はもう一度、女になりたい。

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    2026年03月19日
  • 給水塔から見た虹は

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    これまで触れたことのない現実に入り込んだような怖さを感じた。登場人物たちは決して単純な善悪では語れず、優しさや正しさを持ちながらも、環境や立場によって犯罪や違法な状況に巻き込まれていく。その姿から、法律的な正しさと個人の感情や生きるための選択との間にある葛藤が強く印象に残った。
    また、桐乃の家庭に見られるように、「善い行い」が必ずしも身近な人を幸せにするとは限らないという歪みも描かれていて、強い違和感が残った。
    その中で唯一の救いは、桐乃とヒュウが誰かに頼るのではなく、自分の人生に責任を持ち、誇りを持って生きようとする姿。最後のティエン・母といえ、周りを取り巻く状況はあまり変わっていないにも関

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    2026年03月17日
  • ふがいない僕は空を見た(新潮文庫)

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    ネタバレ

    「女による女のためのR-18文学賞 大賞」受賞作。とってもおもしろいです。が、これよりよっぽどR18な作品がある中で、エロ本みたいな賞名はなんか嫌だなぁと思いました。連作短編で、話によって視点が変わり、斉藤視点だと不倫相手のあんずはエロいお姉さんといった風ですが、あんず視点で彼女が幼いころから周囲に馴染めず、夫や義母からの嫌がらせを日々受けていることが分かり、い、痛い。作中で夫と義母に罰が下されるわけでもなく、胸糞悪いです。連作短編が好きな人にはぜひ読んでもらいたい作品です。

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    2026年03月17日
  • 給水塔から見た虹は

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    在日外国人の苦労が沁みる物語でした。やっぱり言葉が通じないというのは、大きな孤独をもたらすものなのだと思いました。ただ、里穂の行動はさすがにやり過ぎだし、桐乃が大人の対応過ぎて切なくなりました。同じ娘をもつ親として、自分の子どもより優先させるものはないからです。

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    2026年03月17日
  • 夜空に浮かぶ欠けた月たち

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    「純喫茶・純」と「椎木メンタルクリニック」

    どんなひとにも大丈夫なときと大丈夫じゃないときはあるはずなんだなぁ

    エデンの園のエヴァ、よかった

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    2026年03月15日
  • よるのふくらみ

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    普段読まないジャンルに挑戦してみた。
    想像以上に面白かった。
    じっとりとした展開が続くのだが、すっと読めた。
    どこかセンチメンタルな気分になれる本。

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    2026年03月12日
  • じっと手を見る

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    一人になりたい、誰かといたい、孤独でいい、そばにいてほしい
    誰かを支えたい、必要とされたい、誰も自分を知らないところに行きたい
    登場人物全員の、一部分に自分が当てはまる気がして、しんどくも愛おしかった
    めんどくさく、愛おしい

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    2026年03月10日
  • 夜に星を放つ

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    ネタバレ

    初の窪美澄さん作品。
    直木賞を受賞された作品とのことなので、試しに読んでみた。
    どの作品も少し寂しい読後感で、ちょっぴり尾を引く切ない余韻が心地よかったです。

    •真夜中のアボカド
    双子の妹を失った綾が、部屋でアボカドの種を育てつつ、マッチングアプリで出会った彼との付き合いに悩み…
    結局浮気されてたー!っていうオチだが、妹との別れを受け入れアボカドの種の待つ部屋に帰るラストシーンはどこか爽やかですらあった。

    •銀紙色のアンタレス
    ザ•男の子って感じの高校一年生の真は、夏休みを利用しおばあちゃんの家に滞在することに。
    海で泳いだり、スイカを食べたり、昼に素麺を食べたり、皆が頭に描くようなおばあ

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    2026年03月04日
  • ふがいない僕は空を見た(新潮文庫)

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    ネタバレ

    セイタカアワダチソウの空 がすき!

    田岡さんが小児愛者である自分のことを
    神様はオプションをつけたっていう言い方。
    あの表現が上手だなって思った。

    車内が甘い香りでぬいぐるみが下に落ちていた。が今でもその気が治っていないことの伏線で、話が進んでいくと
    田岡さんが、俺はとんでもないやつだからとんでもなくいいことをしなきゃいけないんだっていうところが切ない。責めきれない。
    小児愛者でありながら、ヤングケアラーの良太へは本当になんとかしてあげたいという気持ちが溢れているのが読んでるこっちが胸が痛くなった。

    良太が最後に意地悪な神様(田岡さんが神様からオプションをつけられたと言ったから意地悪なを

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    2026年03月04日
  • 晴天の迷いクジラ(新潮文庫)

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    後半、どんどん引き込まれていった。
    みんなみんな苦しくて、切なくて、優しい。
    それでも、来年の夏休みには、また偽3人家族で
    おばあちゃんの家を訪ねて行ってほしい。

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    2026年03月02日
  • ふがいない僕は空を見た(新潮文庫)

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    何を抱えていても、それがやっかいなものでも、そこに「いる」ということ。
    「生きる」と思わなくても、そこに「いる」ということ。
    思わぬ登場人物が、少し心を軽くしてくれることを言ってきた。

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    2026年03月02日