窪美澄のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
著書初読み。
「真夜中のアボカド」がとっっっても好きなお話だった。胸にぐっときて泣きそうになった。
双子じゃないから、双子の妹を亡くす辛さはわからないけど、小さい頃から一緒に育ってきた自分の半分のような存在が突然いなくなってしまったら相当な辛さだろう。
弓ちゃんの死を受け入れられない主人公と村瀬さん、その対比のように描かれるアボカド。
「あれが双子座の星だよ。あの星は弓ちゃんと私」
そう思えた主人公は村瀬くんとの別れとともに、弓ちゃんの死を受けいれて、成長できたんだと思う。
弓ちゃんの分まで生きて、結婚して子供も産むという主人公に対して、「そんなことは考えなくていいの。綾は綾の人生を生きなさい -
Posted by ブクログ
ネタバレおまえが死んだら、僕はどうやって生きていけばいいのか!
ありふれた言葉なのになぜか沁みてしまった。
橘だけでなく、水本もそう思ったんだろうと。
なのに男たちは礼子を悪く書く。愛しているのに悪く書く。
今の男たちも、自分の愛している人の悪口を友達に言うのだろうか。
女たちも自分の愛している人の悪口を言うのだけれど。
愛していることをいうと場が白ける。
馬鹿らしいなと思う。
悪口を言うとほんとうになるかもしれないのに。
あいつは毒婦だとか。
そんなことはないのに。そばにいたらわかるのに。
そう思い込みたいだけ。
愛は思い込み。
思い込んだまま、自分に暗示をかけて、愛しきって欲しい。
-
Posted by ブクログ
家族は何がどうあればうまくいっている、と言えるのだろうか。
当然のことながら人間が生まれて育っていく過程には教育だったり労働だったりその他いろいろなことに関わるし、その関わることのしわ寄せがすべていくのが家族という場なのだろうと思う
それだけいまのこの社会では家族や家庭で担わなければいけない役割が大きすぎる
求められる夫像や妻像、父親像、母親像、はては子どもの理想的な姿までもが社会から無言の圧力で求められ、そこから弾かれた場合のケアは家族がすることになる
それなのに労働時間は長く、各家庭の働き手は時間もきつくて余裕なんてない
家族にしわ寄せがいくとどうなるか、社会とのコンフリクトの狭間で揺れる