窪美澄のレビュー一覧
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「天鵞絨のパライゾ」が1番好きだったなぁ。
好きになっても、いちばん好きな状態のまま、気持ちは続かないよね。誰かを好きだった気持ちってちょっとずつ減っていく。・・・だったら、最初から好きにならなければいいのに
と言った私に対して
そういうふうに巻き込まれてしまうことがあるでしょう。自分ではどうしようもないことに。
と返答したユーシェンの言葉。
自分でもあがらえないほどの強い気持ちや想いで締め付けられて、切なさと苦しさの狭間で揺れること、ある。
それを、『巻き込まれてしまう』と表現している言葉がなんだか腑に落ちるというか、心にスっと残った。 -
Posted by ブクログ
最近立て続けに人間の見たくないものや恥ずかしい部分などの隠しておきたいでもそれが本性みたいなものがたくさん描写されるような書籍を読んできたのでなんだかとっても心が温まる作品でした。本作はざっくり分けると2部構成の第1部はある女性が結婚して妻として、母としてのお話が描かれ、第2部ではその子供(長男)の視線で描かれていく。その二人だけではなく、家族一人一人が成長する過程ももちろんであるが、『家族』がどう変化し、成長していくかについて描かれていく。中には悲しい出来事もあるけれど、登場人物一人一人がとっても優しくて温かい。こんなに柔らかくて温かい話を読んだのは久しぶりで、子供達だけじゃなく、周りの大人
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最後の数行、そして題名
これは作者の決意表明ともいえると思った
4人の登場人物それぞれがニルヴァーナには
たどり着けず
というよりはたどり着いてはいけないようなことをしているのだ
全ては「因果」なのだ
元少年Aは一瞬たりともこれから普通の人生が歩めると思ったこと
莢は犯罪者を愛して一緒に逃げようとしたこと
今日子は、この小説を書いたこと
そうしたらなっちゃんの因果はなんなんだろう
光の存在を莢に重ねたこと?
一瞬でも元少年Aに対してプラスの感情を持ってしまったこと?
なっちゃんがニルヴァーナにさよならしなければいけない理由って何なんだろう…
元少年Aがいくら幼少期に深い傷を負っていた -
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ネタバレベトナム人のヒュウ、日本人の桐乃、桐乃の母里穂3人の視点で話は進みます。
日本語が上手く話せないヒュウと聡明な優等生の桐乃を孤立させる(ヒュウなんて暴力振るわれてるし)中学校という狭い社会にほんとに腹が立つ。
今は日本で暮らす海外の方も増えているだろうに、いつまでたっても学校という空間はこういうこと多いよね。
そして里穂もちょっと嫌です。
ヒュウの母がヒュウのことをちゃんと見れてないのは生活に追われて、ってことで何となく分かりますが、里穂は自分で自分を忙しくさせて娘を見てない。タオにしたことって娘より他人を優先させなきゃいけないぐらい酷いこと?と思ってしまった。
2学期が始まったらまた学校 -
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これまで触れたことのない現実に入り込んだような怖さを感じた。登場人物たちは決して単純な善悪では語れず、優しさや正しさを持ちながらも、環境や立場によって犯罪や違法な状況に巻き込まれていく。その姿から、法律的な正しさと個人の感情や生きるための選択との間にある葛藤が強く印象に残った。
また、桐乃の家庭に見られるように、「善い行い」が必ずしも身近な人を幸せにするとは限らないという歪みも描かれていて、強い違和感が残った。
その中で唯一の救いは、桐乃とヒュウが誰かに頼るのではなく、自分の人生に責任を持ち、誇りを持って生きようとする姿。最後のティエン・母といえ、周りを取り巻く状況はあまり変わっていないにも関 -
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ネタバレ初の窪美澄さん作品。
直木賞を受賞された作品とのことなので、試しに読んでみた。
どの作品も少し寂しい読後感で、ちょっぴり尾を引く切ない余韻が心地よかったです。
•真夜中のアボカド
双子の妹を失った綾が、部屋でアボカドの種を育てつつ、マッチングアプリで出会った彼との付き合いに悩み…
結局浮気されてたー!っていうオチだが、妹との別れを受け入れアボカドの種の待つ部屋に帰るラストシーンはどこか爽やかですらあった。
•銀紙色のアンタレス
ザ•男の子って感じの高校一年生の真は、夏休みを利用しおばあちゃんの家に滞在することに。
海で泳いだり、スイカを食べたり、昼に素麺を食べたり、皆が頭に描くようなおばあ -
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ネタバレセイタカアワダチソウの空 がすき!
田岡さんが小児愛者である自分のことを
神様はオプションをつけたっていう言い方。
あの表現が上手だなって思った。
車内が甘い香りでぬいぐるみが下に落ちていた。が今でもその気が治っていないことの伏線で、話が進んでいくと
田岡さんが、俺はとんでもないやつだからとんでもなくいいことをしなきゃいけないんだっていうところが切ない。責めきれない。
小児愛者でありながら、ヤングケアラーの良太へは本当になんとかしてあげたいという気持ちが溢れているのが読んでるこっちが胸が痛くなった。
良太が最後に意地悪な神様(田岡さんが神様からオプションをつけられたと言ったから意地悪なを