窪美澄のレビュー一覧

  • よるのふくらみ

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    いまだに女性には性欲があることを認められずにないものにされたりする
    つるっとしたプラスチックみたいに思われがちだ。そこに生々しさはざらついたものがあると認識されない
    窪美澄さんの小説に出てくる女性たちはみんな生でざらついてて、汗ばむ皮膚の下に血がどくどくと流れているのを感じる
    自分の性欲に振り回されて、もがいている女たちが愛おしい。性に主体的な女性はいまだに奔放では好意的に受け取られることが少ないと思う
    だからこそ、こうして自分のなかにある性欲の存在を認めたうえでそこにもがいている女たちの生き様を読めることがうれしい

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    2025年08月07日
  • 私は女になりたい

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    48才美容皮膚科医の主人公が14才歳下の男性と恋に落ちる話。こういう設定の本を初めて読んだので新鮮だった。
    自分は成人さえしていればひとまわり以上歳下の男性を好きになってお付き合いしたっていいじゃないかと思ってしまうが、人によっては年甲斐もなく恥ずかしいと思うのであろうか。
    短い人生。自分が好きになった人が自分のことを好きでいてくれることがどれほどの奇跡かと思うから、年齢になんてとらわれる必要ない。雇われ院長として仕事もバリバリ頑張る主人公に肩入れして、応援して読み進めていた。そのため、後半の展開がつらすぎて絶望、気分悪すぎて目眩してくる。わたしだったら立ち直れない、人生おしまいくらいの出来事

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    2025年08月05日
  • やめるときも、すこやかなるときも

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    かなりの人間不信な自分でも、一人の人とじっくり向き合いたいなぁと思わせるストーリーだった。各々の心理状況や生活環境の描写から二人の関係性を間接的に投影していく文章展開が心にしみた。

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    2025年07月09日
  • 夏日狂想(新潮文庫)

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    窪美澄さんの描く女性って、なんでいつも無様で必死で愛おしんだろうなと思うんだけど、それはきっと出てくる女性が自分の意思を持って、自分で選択したという事実を揺るがないものとしているからだろうと思う
    選択したことが上手くいってもいかなくても選んだのは自分、それが何より自分の尊厳を守る。モデルは長谷川泰子で中原中也と小林秀雄との関係で知られている
    長谷川泰子は二人の男を弄んだ毒婦と言われることが多いが、彼女にも晩年というものがあり、ただ二人の男のあいだにいた女というわけではない。その後の彼女の人生はどんなものだったろうというのを恋愛小説の名手である窪美澄さんが血肉の通った一人の女性として描いてくれた

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    2025年07月03日
  • 夏日狂想(新潮文庫)

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    中盤まではなかなか話に入り込めずもう少しで読むのをやめてしまうところでしたが、水本の死の辺りから一気に引き込まれ、後は一気に読まされました。戦争の記述では昭和天皇への怒りが生じ、広島訪問での学校の悲劇には涙が止まりませんでした。最初の本が売れた後からのエピローグの様な最終盤は沁み沁みと心に深く届き、とても良い本だったと思います。

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    2025年07月02日
  • 私は女になりたい

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    ネタバレ

    窪さんの抉られるような
    火傷中のような
    あの人物描写は感じず、
    圧倒的な少女性を感じた
    のめり込んで読んじゃった

    絶対一緒になってほしかったので
    最後はすごーく嬉しかったし、
    映像がありありと浮かんだ

    仮装した馬鹿たちの中心で愛を叫ぶ!2人の結婚式
    ブーケトスやんね、あれは

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    2025年06月25日
  • 朔が満ちる

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    色んな不幸で絡まりまくった糸を丁寧に解いていくように進んでいく。

    親によって不幸な幼少期を過ごした人達が大人になって、いざ親と接した時に、爆発する感情、乱暴なシーンもあったけど、酷いとも思えない内容。

    綺麗事だけじゃない、人間的な内容は、さすが窪美澄先生です。

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    2025年06月23日
  • トリニティ(新潮文庫)

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    努力して才能を開花させた2人の女。共に伴侶がいる。1人は夫との生活を築くために働き、もう1人は子供も母親も養うために身を削る。それでも、夫や子供には疎まれる。一方、専業主婦として家族を支えている女。夫が働いて生活費を稼いでいる。それが臆して遠慮がちに日々を送る。稼ぐ/支えるどっちの立場だろうが当人がどちらかに大きく振れてしまうと噛み合わなくなってしまうのか。どちらが稼ごうが有名になろうが気にすることなく支え合って行くことは難しいのか?お互いを思うあまりの結果が幸せで無いのは何とも言いようがない。次の世代がそれを反面教師にして人生を楽しむべし。

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    2025年06月19日
  • たおやかに輪をえがいて

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    言葉を飲み込む瞬間が積み重なると、それがやがて歪みとなり、軌道を修正するのに時間がかかることを知った。だからこそ、自分のためにも、将来の家族関係のためにも、感じたことは言葉にして伝えるべきだと思う。
    主人公が自分を取り戻していく姿は、何歳からでも自分次第で変わることができるのだと教えてくれる。今からでも、自分自身を大切にする習慣を身につけていこう。

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    2025年06月16日
  • 晴天の迷いクジラ(新潮文庫)

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    壊れかけた3人の主人公達の物語。結構、重いお話ですが3人のキャラが憎めなくて、何とか立ち直って欲しい思いでページをどんどん進めることが出来ました。でも、前半はしんどかった^^;

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    2025年06月16日
  • 水やりはいつも深夜だけど

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    久々の窪さんの作品でした。それぞれの日常を淡々とかかれている作品。はっとするようなことがあるわけでないが少し幸せな余韻が残り良かったです。

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    2025年06月14日
  • じっと手を見る

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    人のなんとなく後ろめたいところの「なんとなく」がはっきり文字にされて哀しい。でもそれでも生きていくことが大事なのかもしれない。

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    2025年06月12日
  • トリニティ(新潮文庫)

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    女性3人の生き様を丁寧に描いた作品。
    1960年代、女は家庭で生きることが普通とされていた時代に、登紀子と妙子は仕事に恋に一生懸命生きる。女性の仕事と家庭の両立は難しい時代ですが、そんな中で必死にもがきながら、いばらの道を歩く2人がとても頼もしく感じました。この小説を読む現代の女性に対して、勇気を与える作品となっています。
    窪美澄さんて男女の関係性を描くのが本当にお上手だなぁと思います。愛情の中に感じる違和感や寂しさそんなものをすごく丁寧に扱っていらっしゃる。そのリアルさに途中で物語から脱線することなくすぅーと読めてしまいます。

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    2025年06月03日
  • 晴天の迷いクジラ(新潮文庫)

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    最初は一人の男性のお話で物語が進んでいく。章が変わると主人公が前章の男性と関わりのある女性のお話が始まる。そんなふうに章が変わるたび主人公が変わり、3人の物語が紡がれていく。
    そして、バラバラだった3人の物語が一つになった時、物語の熱量が一気に高くなる。
    精神的にしんどくて「もう、死にたい。」と思った時に読むと、生きるための強さをもらえるそんな小説だった。

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    2025年05月21日
  • よるのふくらみ

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    倫理観のために感情を抑えなくてはいけない息苦しさを感じた。ポリアモリー(複数愛)という概念を聞いたことがある。人間普通に生きてたら一人の人しか好きにならないなんてことないと思う。いけないことなのか。

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    2025年05月20日
  • ご本、出しときますね?

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    2016年~2017年に BS で放送されていた番組を書籍化したもの。オードリー若林氏が各回2人の作家をゲストに迎えて行う鼎談集である。もともと知り合いの方も多いようで、堅苦しい話も小難しい話もなく、気軽に読める。

    小説を読んだだけでは分からない作家さんの側面が見られて楽しいし、読んだことのない作家さんも、話がおもしろい方の本は読んでみたくなる。また、毎回の鼎談の最後に紹介される本も、興味をひかれるものが多かった。

    読書の幅を広げたい方に。

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    2025年05月19日
  • ぼくは青くて透明で

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    ネタバレ

    窪美澄さんの小説は20冊以上読んでいますが
    、所謂BL物の小説は初めてだと思います。

    主人公の海は血の繋がらない母親美佐子さんと2人暮らし。美佐子さんが仕事を求めて転居することになり、高校1年生の時転校を余儀なくされた海。

    その高校で町会議員の父を持ち、優等生でクラスの中心人物である忍と出会う。育った環境も性格も自分とは違う忍の事が気になる海。駅伝大会の出来事をきっかけに気持ちを通わせる事になった2人。忍には彼女がいたけれど…。

    昔に比べてLGBTQが認知されているとはいえ、まだまだすんなり受け入れられていないのが現実。小説とはいえ、2人の愛は純粋で少し切ない気持ちになりました。

    でも

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    2025年05月16日
  • やめるときも、すこやかなるときも

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    桜子のように、これから恋人になろうとしてる人から思い過去を長く聞かされたら誰でも混乱するだろうが、壱晴が前に進むためには誰かの存在が必要だった…というどこか冷たい恋愛小説。最後は胸が暖かくなります。

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    2025年05月06日
  • ルミネッセンス

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    開発されてから時が経った町、ここにずって住んでいる者、わけあって戻ってきた者。古い団地というモチーフが朽ちていくものを想像させて、決して明るい未来は見えてこない。かなり暗い色調ではあるけれど、人生の折り返し地点を過ぎた人間なら多かれ少なかれ感じる心境だと思う。気分は落ちるけれどこういう作品は個人的には好きです。連作短編集。

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    2025年04月27日
  • 私は女になりたい

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    窪美澄の文体が好きだけど、過度な性描写は求めていない人におすすめ。

    40代後半の雇われ美容皮膚科医院長が、人として、ひとりの女性として、どう生きるのか。

    言い訳せずに生きるのはたしかにかっこいいけれど、自ら苦しまなくてもいいんじゃない?と思うなど。

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    2025年04月20日