【感想・ネタバレ】水やりはいつも深夜だけどのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2024年02月03日

子育て中の私には共感することが多く、一気に読みました。
ノーチェ・ブナエのポインセチアの「自分が選んだわけじゃないのに、同情めいた言葉をかけられたり、行動を見せつけられるのは嫌なのだ。だったら、大人になれば、僕はそのカタチを選べるようになるんだろうか。」の台詞には、考えさせられることが多く、大人にな...続きを読むっている自分も選ぶことができていないように思いました。

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Posted by ブクログ 2024年01月07日

まだ結婚を経験したことがない自分でも、「サボテンと咆哮」の主人公の憤りに深く共感しました。
何をしても上手くいかない、行動が伴わない、伴えない、そんな行き場のない感情がとても丁寧に、情緒的に描かれていて、ひどく感銘を受けました。

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Posted by ブクログ 2023年09月10日

タイトルと装丁に惹かれて手に取った。5つの短編の中にちょっとした植物の要素が入っていてタイトルとの関連性に唸らされた。閉塞感のある状況で小さな光を見つける人々のお話、だと思う。
5人の主人公それぞれに大して共感できることが多くて入りこんでしまった、、、過去のトラウマから人の目を気にしすぎる主婦を描い...続きを読むた「ちらめくポーチュラカ」の主人公の自分の人生への当事者意識の薄さ、妻が自分への関心を抱かなくなるのを寂しく感じる「サボテンの咆哮」の主人公の居心地の悪さとか…感情表現が生々しい。

全部、同じ街での話なのかな。この物語の中では一人称視点が語られることのなかった人たちも同じような葛藤や違和感を抱えながら生きているんだろうなと思わされるような立体感があったな。

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Posted by ブクログ 2023年07月04日

いい意味で生々しいほどリアル。
日常生活に驚くような奇跡は起こらない。180度の変化じゃなくて、ゆっくりゆっくりでも確実に日が差す方へ。どの話もそんな締めくくり方で、無理がなくて、とても現実的だった。

特にゲンノショウコのお話は、胸に刺さるものがあって、短編小説なのに、、って思うほど号泣してしまっ...続きを読むた。主人公の夫も、もちろん完璧じゃないけど、愛を感じる。障害を受け入れるのは、綺麗事じゃない。一緒に暮らす家族にしか分からないことがあると思う。でも、『両親は両親の、祖母は祖母の、私は私の方法で妹を愛していた。』。愛していたんだよね。

サンカヨウの主人公の陽もとても愛おしくて。そしたら、最後の話に繋がっていたので、めちゃくちゃ嬉しかった。陸くん、なんていい子なの。
そして陸くんが語る、それぞれの家族のそれぞれの形。誰が間違っているわけでもなく、正しいわけでもなく。唯一無二のそれぞれの形を試行錯誤しながら模索していくしかないんだよね。
『母さんを幸せにしてよ。それは父さんの役割だろ。』って。、、、(泣)

とにかく、おすすめ。読んで、お願い!

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Posted by ブクログ 2023年01月02日

生々しくてリアルで読んでて苦しかった
けど、読みやすく何故か共感もできてしまうのでページをめくる指が止まらなかった

こう上手く言語化できないもやもやした気持ちが全て言語化されてる感じがとても良きだった

特に障害者の妹を抱えた話はほんとに苦しかった

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Posted by ブクログ 2024年02月25日

なぜか泣ける短編集。本書は同じ幼稚園に通う子供の家族を主人公にバトンタッチされていく短編集。それぞれの家族にそれぞれの悩み・苦しみ・葛藤があって、泣けるシーンがたくさんあった。家族小説たからこそ、現実離れした壮大なストーリーはなく、それぞれに心当たりがある読者の感情を揺さぶってくれるのだと思う。日常...続きを読む生活に疲れた気がする人に読んでみてほしい1冊。

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Posted by ブクログ 2024年02月24日

そんなつもりないけど泣いちゃった。
淡々と進むけど知らないうちに自分も追い込まれる気持ちになるから上手いんだとおもう。
大人は勝手だけど、大人も子供だからね。ずっと。

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Posted by ブクログ 2024年02月09日

家族に関する話の短編集。
昔読んで再読。
どの話も途中まではどうなっちゃうの??ってくらい不穏なんだけど最後はほっこりできるからすごい。
おもしろかったー!

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年02月07日

何度読んでもゲンノショウコとサボテンの咆哮で泣いてしまう。私にも重度障がいをもった妹がいて、状況や抱いている感情は違えど、線路でねーねの手を離そうとしなかった妹、線路で亡くなった妹、胸が締め付けられる。サボテンの咆哮は、お父さんの言葉が本当に心にくる。お父さんの息子への愛情、今まさに子育て真っ最中の...続きを読む自分、色々なものが重なって何度見ても涙が自然に溢れてしまう。家族の難しさ温かさをしみじみ思わせてくれる大好きな一冊。読後感◎!!

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Posted by ブクログ 2023年12月23日

“家族”のあり方について、目を背けたくなる部分だけに焦点を当てたお話。自分の家族と他人の家族とを比べることは誰しも一度はある思う。血縁関係があるからといって仲良しなわけでは無い、裕福だからといって幸せなわけでは無い。その逆も然りで、あの子の家はお金がないから不幸だろうなと勝手に心配してあれこれしよう...続きを読むとするのはありがた迷惑。

そこらへんの節度を自然と身につけられる人になりたいなと日々感じております。(まだまだ先は長い)

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Posted by ブクログ 2023年07月16日

人の柔らかい部分に触れられたくない部分に冷たく突き刺さる短編小説。
それでも向き合わないと乗り越えられないのかな。
逃げてしまったら刺さったままになってしまうのか。
現実ではどちらを選べば良いのか難しい。
作者さん、初読みでした。
こんなヒリヒリするお話に希望も繋いでくれるお話、大好きになりました。...続きを読む

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年06月02日

描写がリアルでとても読みやすかった。結婚、出産、親の再婚などさまざまな“家族”が描かれた短編集。どの短編も最後はあたたかい気持ちになってる終われるのが良かった。
「砂のないテラリウム」の
開けっぱなしの窓から風がふわりと舞う中、寝室で寝てしまった妻と娘にブランケットをかけて、夫が今日の夕食は何を作ろ...続きを読むうか。と考えるところが素敵だった。少し踏み外してしまいそうになったけど、やり直せば大丈夫。夫の「修復できできないほど、壊さなくてよかった」がすごく印象的。

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Posted by ブクログ 2023年03月24日

映画、かそけきサンカヨウを見て、読んでみたいと思った本。
映画の原作は収められたうちの一編。
でも、一つ一つの話がわかるなあと感じる。
人の目をどうしても気にしてしまったり、子供が生まれて徐々に変わっていく夫婦間。。
わかるなかでも、もがいて、ちょっとあかりがみえる終わり方がいい。

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Posted by ブクログ 2023年03月16日

申し訳ないけど、書かれた窪美澄さんの作品は初めてどころか、お名前も存じ上げなかった。お友達から貸してもらった本の中の一冊。最近はこういう本との出会い方ばっかりだけど、案外、この出会いを気に入ってます。
で、まだまだこのスタイルを続けるぞ〜と思える作品でした。
「泣ける」と帯にはあったけど、どこが泣け...続きを読むるねんと思いつつ読み終えたけど、時間差でジンワリとくる「あと味」が良い意味で残る作品でした。
勝新の座頭市に斬られた人が数秒遅れて倒れるようなそんな読後感です。

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Posted by ブクログ 2022年12月19日

最後のお話【かそけきサンカヨウ】のラストで自然に涙がこぼれました。
父の再婚によりできた妹に大切な本を破られてしまって、私も同じ立場なら涙が止まらなかったと思う。そこを義母がちゃんと妹を叱ってくれるところでまた涙が出た。普通の家族ではないかもしれないけれど、普通とは何か、普通なんてないのではないかと...続きを読む改めて考えさせられるお話だった。

どの話も家族にまつわるお話で、それぞれの悩みを抱えながらも深夜に水をやることで最後は枯れずに花が咲いていく、そんな素敵なお話でした。
完全に枯れてしまう前に水をやることができてよかった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年11月24日

久しぶりに本で泣きました。いや、初めてかもしれません。

不器用ながらも子供のことを認めている父親の愛情深さに感動してしまったんです。(『サボテンの咆哮』より)

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Posted by ブクログ 2022年10月25日

変な生々しさに胸が苦しくなる。けれど、傷に向き合うことで、救われていく人たちを見て、こちらも救われる思いがする。

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Posted by ブクログ 2022年10月01日

普通の家族に定義はあるのでしょうか。足るを知るとは思いながら、ただなんとなくだけでなく、時には強引に、普通の家庭を手に入れたいと、思ってきたような気もする。
なにげない毎日をやり過ごしている家庭は、さりげない思いやりと幾許かの各々の忍耐によって築かれているのだろうと思う。
“かそけきサンカヨウ”で、...続きを読む突き詰めないでぼんやりとさせたまま家族を続けられなかった夫婦。
全てを語り合う事が、最良でない時もあるけれど、
全てを隠し合う事は、最良になる時はないのでしょう。

昭和の家庭小説と読み比べると、一般的な家庭表現も随分変化している。昭和の終わりの男女雇用均等法施行あたりが境界でしょうか。登場する男性陣が家事と育児を分担する。親との同居も少ない。普通は普遍ではないんですよね。どの家庭も、これからがある家族に描かれていて、読み心地が好きな作品でした。

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Posted by ブクログ 2024年03月27日

 読後少し心がザラつく、様々な家族の形を描いた短編集。植物には詳しくないので、各タイトルの植物にはほぼ馴染みがなく、うまく想像できず。『サボテンの咆哮』や『ちらめくポーチュラカ』は息苦しさがリアルに感じられた。特に『ゲンノショウコ』が良くも悪くも印象的。私自身障害を持つ姉がいたが、主人公にまったく共...続きを読む感できなかったのは、身体障害と精神障害の違いのせいだけではないはず。想像で書いたのだろうという印象が拭えなかった。親の立場、兄弟姉妹の立場で感じることは人それぞれとは思うけれども。

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Posted by ブクログ 2024年03月14日

⭐️3.3

窪さんの作品は3冊目です。
ふがいない〜と夜のふくらみの2冊が
なかなか官能的だったので
自分に合うかな?と思ったけど
その2冊とは全然違う心温まるお話だった。
家族の形は人それぞれ。
うちの息子も障がいがあり兄弟児問題に直面してるので読んでて辛かったです。。
かそけきサンカヨウ と
...続きを読むノーチェ・ブエナのポインセチアが
個人的に凄く好きだった!

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年02月28日


不倫の話だけは、読んでいてきつかった...
他はとても面白くて
心あたたまる瞬間がたくさんあった。
様々な家族の形があるんだな。
わたしに家庭ができたら、どんな
家庭ができるんだろうか。
辛いことがもちろんあるだろうが、それを乗り越えて愛のある家庭にしたいと
思わせてくれる1冊だった。

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Posted by ブクログ 2024年02月25日

子育て真っ只中なので、共感できる部分がたくさんだった。
端から見れば幸せそうで羨ましいあの人もこの人にも、それぞれ陰があって、まさに隣の芝は青いってこういうことだなぁと感じた。
劇的なハッピーエンドじゃなくて、日常が少し良い方向に傾いたような終わり方がリアルでそこもいいなと感じた。

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Posted by ブクログ 2024年01月07日

家族にまつわる短編集

サボテンの咆哮よかった
産後鬱になった奥さん、精一杯仕事も家のこともやってるつもりだけどどんどん奥さんとの距離が開いていく感じとかリアルで読んでてしんどくなったからいい方向に進むかんじで終わってよかった

色んな家族の形があるけど、なんかこれを読むと結婚したり子供産んだりする...続きを読むの怖くなる感じある

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Posted by ブクログ 2023年09月10日

どれも対話がテーマになりそう。ちゃんと話し合えばな、と端からなら何とでも言えるわけで。仕事もあって育児もあって、なかなかうまくはいかんよな。

「サボテンの咆哮」は涙。おもちゃを用意してたおじいちゃん、まだ距離がつかめない父と息子。
「ゲンノショウコ」重すぎる…。旦那さんが素晴らしい。言えないことも...続きを読むあるけど、彼なら受け止めてくれそう。
ラスト2話、沙樹ちゃん辛いなあ。

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Posted by ブクログ 2023年08月20日

最近、立て続けに読んだ窪美澄さんの作品と、娘の部屋にあった変わったタイトルの本が同じ作者であることに気づき、娘の本棚から拝借。彼女とは読書の好みにズレがあるのであまりお互いに貸し借りはしない。
これはなんであったのだろう?感想は聞かずに借りた。

妙齢の?女性の心理描写がやっぱり上手。そうそう、この...続きを読む気持ち!と感嘆の声をあげたくなる。同時に、こんなふうに思っていたのは私だけじゃない、という安心感も湧き出る。感情移入がしやすくてすらすら読める。
でも以前に読んだ2作『ふがいない僕は空を見た』『あめのなまえ』から見るとこれはなんというか、とても「キレイ」。(前のがキタナイ、わけではないけど)
これを先に読んでいたらあとの2作に手は伸びなかったかもしれない。

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Posted by ブクログ 2023年05月25日

『どうしてましな嘘をつけないのマイク・ワゾウスキ』

『好かれたいという気持ちと、自分は自分、誰に何を言われても気にする必要なんてない、という気持ちの間で私はまだぐらぐら揺れている』

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Posted by ブクログ 2023年05月13日

悲しいけど、苦しいけど「the 現実」を描いていておもしろい。ワクワクしながら生きていたい。枠に囚われたくない!

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Posted by ブクログ 2023年04月04日

色んな家族にフォーカスしているが、何かと不安を抱えた人々がたくさん出てくる。子育て中の夫婦の話、ママ友同士の話などは読んでて疲れてくるくらい。こんな風に暮らすのは嫌だな…。
でも、どのエピソードも終わり方がとても素敵だった。登場人物のこれからの未来が楽しみになるような、心温まる本だった。

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Posted by ブクログ 2023年01月08日

生々しさに息苦しくなった。結婚をした先のどうにもならない現実、くるしさ、逃げ場の無さを描いた作品に自身の状況を重ねざるを得ない。
それでも短編6本、全ての結末が救いのある結末でホッとした。それなりに楽しく、それなりに満足して、生きていかなければならない。それなりに。

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Posted by ブクログ 2022年11月13日

いろいろなカタチの家族、夫婦、人間関係がある。
皆何かしらの悩みや問題を抱えて生活している。
少し考えたら当たり前なのにそれに対する配慮が無くデリカシーのない言動になってしまうこともしばしば。
本作のような小説を読んで、他者の裏側を想像できる優しい人になりたいと思う。

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