窪美澄のレビュー一覧
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きれいな
形でなくてもいい。
きっと誰かが照らしてくれる。
町の片隅にあるクリニックには、
今日も悩みを抱える人々が訪れる
直木賞作家が描く、傷ついた心にそっと寄り添う、
「癒し」と「再生」の物語。
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表紙とタイトルに惹かれて手に取りました。
私自身の気持ちも沈みがちで、静かな本を読みたい気分でした。
うつ、ADHD、不眠、パニック障害…
身体的症状がでた時の驚きや、クリニックで先生に診断してもらったことで腑に落ちたり。
短編集ですが、それぞれの主人公が発症する場面は読んでいて苦しくな -
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ネタバレ『ソラナックスルボックス』では、15歳で子供を産んだ由人の妹の姿を、物語でよくある破滅した家庭の一つだと見ていた。由人、野乃花、そして正子がそれぞれの生活に苦しみ、沖合に迷い込んで自らの死を待つクジラに各々を重ね合わせる中、クジラがいる町の役員・雅晴の自殺した妹を思った、「生きてるだけで良かった」と言う言葉に出会った。それで、私は、家庭を壊した由人の妹は、病んで自殺するよりよっぽど健全だと思った。
この物語を通して、私は「生」と言うものがいかに貴いものであるかを痛感した。生きてさえいれば、若く身籠っても親の束縛に反してもなんでもいいのだ。 -
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『夜に星を放つ』を読み終えて、ちょっとやるせない気持ちになっていたところ、窪作品で読みかけの本があることを思い出し、最後まで読み終えました❗️
最初の『ちらめくポーチュラカ』が余りイイ感じがしなくて、『夜に星を放つ』同様にちょっとやるせない作品なのかなぁと構えて読みましたが、全体を通して言えることは、家族あるあるが沢山描かれていて、少し息苦しい気持ちになることもあるけれども、前向きに明るい気持ちにさせてくれる、温かい家族小説でした❗️
特に印象的なのは、『サボテンの咆哮』、『砂のないテラリウム』で既婚男性ならそんな気持ちになることは一度位あるのではないか⁉️と思います。
好きな話しは、『 -
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audible52冊目。
好きな作家は?と聞かれた時に答えたことがなかったけれど、わたしは窪美澄さんが好きなのだと思う。
『ふがいない僕は空を見た』
『晴天の迷いクジラ』
『水やりはいつも深夜だけど』
『さよならニルヴァーナ』
特に、迷いクジラが好きだった。
そんなわけで、窪美澄ワールドのダークな感じが好みなのだけど、この作品はちょっと雰囲気が違いました。
純粋な(?)大人の恋愛小説、でした。
かつて母に、「どんなに近くにいても、縁がない人もいるでしょ。どんなに離れていても、縁がある人とは続いていくよ。」と言われたことがあります。
きっと、縁がある人とは、たとえば一度離れてしまったとして -
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若林さんは不思議な人だ。
めっちゃ自意識過剰で自己防衛本能が強くて、見栄っ張りでカッコつけ。本音は言わない。
だけどスッと人の懐に入ってくる可愛げもあるんだなぁ。
この本では、若林さんのそんな部分が遺憾無く発揮されていて、終始ほっこり見守る気持ちで読むことができる。
人が死ぬ本ばっかり読んでたアタマが癒される〜。
私が好きなのは、羽田圭介さん&藤沢周さんの回。
この回は、若林さんが話すボリュームも多くて、羽田さん、藤沢さんとの相性の良さを感じる。話してることもほどよくカタくて、良い意味で、男同士っぽい感じ。小気味よくてずっと読んでたい。一冊丸ごとコレでもいいなぁ。
あとは角田光代さん -
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『夜に星を放つ』で直木賞を受賞(2022)した窪美澄さん。本作(2018)も直木賞候補作だったのですね。本作を"恋愛小説"と狭義に解釈すると、評価は下がるかもしれませんが、個人的には肯定的に受け止めました。
語り手が、登場人物ごとに一人称視点でリレー式に変わる7話の連作短編集です。そもそも人は多面的で、同じ言動へも受け止め方が多様ですね。視点が変わり、読み進めるごとに曖昧な印象の輪郭が鮮明になったり、批判が共感になったりその逆も…。
ただ、どの登場人物にも共通点が感じられます。それぞれ生きづらさを抱え、居場所を探し、人の温もりを求めている点です。表面的には安易な方 -
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6つの短編。うまくいかない家族の毎日を描いています。
セレブママとしてブログを発信しながらも、周囲の評価を気にして怯える主婦。
子育てで、自分なりにできることをやっているつもりなのに、妻や義両親からうとまれる夫。
娘の発達障害を疑い、自己嫌悪に陥る主婦。
出産を経て変貌した妻に違和感を覚え、若い女に傾いてしまう夫。
父の再婚で突然やってきた義母と義妹。家族になることに戸惑う娘。
前編の連作。彼女の家族に刺激を受けながら、自分の歪んだ家族を受け入れて向き合おうとする息子。
夫婦や家族はうまくいくことのほうが少ないと思います。幸せそうに見えても綻びはあって、理想どおり、不満もなく暮らしている人