窪美澄のレビュー一覧

  • ぼくは青くて透明で

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    表紙と合ってとても綺麗な物語だった。血が繋がってないから受け止められる。
    その人の苦しみは他人の羨ましいこと。自分が親にされたことを絶対に自分の子ともにはしたくないとわかっていても、海のお父さんはまだ自分を失いたくなかったのか。

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    2024年10月25日
  • ふがいない僕は空を見た(新潮文庫)

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    r18受賞作 ここまでしげきてきじゃないとあかんのか…
    学生と不倫するアニオタ、コスプレしてセックすしてるのを次の編では夫にバレて、次の編ではそれがネット公開され高校生は学校行けなくなる、彼女とはセックスしてもらえない悲しさ、次の編では友達がネット画像をばら撒く、その塾の先生が子供へのセイカガイで捕まる
    人の欲望と醜さの話が繋がっていて面白かった

    20250912再読ミクマリのみ
    場面転換、あんずとの不倫、母親の助産院、プールのバイトと彼女、父の家出と水分神社が、上手い文章で繋がっていく…

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    2024年10月22日
  • タイム・オブ・デス、デート・オブ・バース

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    ネタバレ

    家事の合間に少しずつ
    読み進めました。

    後半はページをめくる
    たび涙が溢れて、

    泣いてるとこを家族に
    見られたくなくて、

    誰もいない部屋に何度
    か緊急避難しました。

    他人に無償の愛を捧ぐ
    ぜんじいの横顔は、

    家庭を顧みず娘を死に
    追いやってしまった、

    死んでも死にきれない
    後悔の顔。

    他人への献身はそれが
    娘に対する贖罪であり、

    娘が生きた証を感じる
    ものだったからかしら
    ・・・

    だれも訪れない独りの
    部屋で、

    お茶菓子を揃えて子供
    たちの訪問を心待ちに
    してた、

    浪江さんの淋しい笑顔
    は冬の夜空に瞬く星の
    ようで・・・

    ねえ、聞こえますか?
    ぜんじい、浪江さん、

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    2024年10月21日
  • よるのふくらみ

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    ありきたりな展開のようでここまで繊細に登場人物の言い表せないドロドロとした感情を鮮明に写している作家さんだなあとしみじみ。
    窪さんの作品を読むのは初めてだったので、どんな展開が待ち受けているのか予想ができずとても面白かった。
    登場人物のキャラ設定が実際に存在する人物と言っても過言ではないくらいに的を得ている気がする。
    私はとても共感できた。

    自分のことを女性だと認識している私は、主人公のような欲に駆られることがあるのだろうか。あそこまで思い切った行動をできるのだろうか。妄想を現実にすることは恐怖も伴うのだと知った。

    自分が一緒にいて幸せな人はやはり一緒にいて笑顔になれる人なのだろうか。自問

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    2024年10月15日
  • 水やりはいつも深夜だけど

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    連作部分もある短編集。読んでいて苦しくてたまらない。心の内側を描くのが本当に上手い。
    「ちらめくポーチュラカ」田舎育ちで現在は豊かな暮らしをする妻が、ブロガーとして人に認められつつも他人の目を気にしてしまう…妻の名前が出てこないところも、話とリンクしていて辛い。
    「ゲンノショウコ」娘、風花の知的障害を疑う美幸。障害を持つ妹が自分を追いかけ線路で事故に遭った経験があり、上辺だけで大変だね、という人に対して我慢ならない気持ちと、実際の苦しみの間で揺れ動く。
    「かそけきサンカヨウ」父が幼い子連れの女性と再婚。自分がその年齢の頃、すでに産みの母親がいなかったこともあり、早くから大人になるしかなかった主

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    2024年10月04日
  • いるいないみらい

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    息が詰まるような読後感。読んでいて、どこか共感できる部分が多く、でも読まずにいられない、そんな本。
    自分自身が子どもは大嫌い、の状態で結婚した。でも相手は何人でも欲しい人だった。ひとり授かり、今となっては本当にいてくれてよかったと思っている。
    子どものいる道を選んだら引き返せないこと。その通りで、でもいてくれたおかげで、思いがけない人生を歩んでいる。
    この本の中のみんな、
    子どもをほしい夫、ほしくない妻、不妊治療をして子どもを授かった妹、急かしてくる母
    男性不妊が判明した夫、妊活休止を提案する妻
    夫に先立たれた妻、上司を支えた部下
    子どもが嫌いな女性、施設で育てられる子ども、施設で育つ子ども

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    2024年10月01日
  • ぼくは青くて透明で

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    ゲイの主人公の少年のお話。
    彼の母親は育ての親で生みの母と父は彼をおいていってしまったり、彼の愛する人が優等生で両親の理解が得られなかったりとさまざまな困難も描かれる。

    日本ももっとLGBTに寛容になり普通に街中を歩いたり結婚したりできるようになったらいいなと思う本だ。
    好きになったのがたまたま同棲なだけでなぜこんなに厳しい世界なのだろう。

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    2024年09月22日
  • やめるときも、すこやかなるときも

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    訳アリの過去を持つ男性と結婚できない所謂重い女性の話。あるあるっちゃあるあるな設定だけど、どんどん読むスピードが加速していった。

    お互いに好かれていくスピード感にはちょっと違和感があったけど、ハッピーエンドで良かった。

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    2024年09月16日
  • ははのれんあい

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    ネタバレ

    スピンオフの最後はちょっとうまく収めすぎに思えたけど、、全体として良かった。
    寡黙系の智久と不器用な恋を経て結婚した由紀子。智久の、由紀子が仕事をすることに対する考え方とかその伝え方(というか伝えないで態度に先に現れる感じ)とか、嫌だった、、、リアルですね、、、。
    家事育児の負担感の描写もリアルであーーやっぱり結婚全然したいと思えないなあーーと思ったんだけど、幼い智晴がそれを上回る愛しさで、ああ、やっぱり子供いいなあと思った。
    大人になっていく智晴が良い子すぎる。
    智久にうわあって思うこともあったけど、悪い人じゃないし(浮気はしたけど)、本当に嫌な人が誰も出てこなくて良かった。
    いい意味でリア

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    2024年08月21日
  • 晴天の迷いクジラ(新潮文庫)

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    自分ではどうしようもない不幸な境遇の三人。湾に迷い込んだ、死を待つクジラのようにもがいて生きている。一緒にクジラを観に行かなければ、それぞれ死んでいたかも知れない。
    窪美澄さん作品は究極を迫ってくる。

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    2024年08月17日
  • やめるときも、すこやかなるときも

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    久しぶり純愛本。主人公・壱晴は高校時に恋愛し、大学受験前、彼女が交通事故で亡くなる。それから12月になると声が出なくなる。壱晴は家具職人となり結婚式で知り合った女性と一夜を共にする。数日後、仕事相手として壱晴の前に現れたのがその女性・桜子だった。この作品は、不器用ながら惹かれあう壱晴と桜子の対比が面白い。また、壱晴の悲しい過去のカタルシスがメインのテーマで、どう過去を清算するか?ラストの壱晴VS.桜子の父、桜子VS.桜子の父に全て集約された。予定調和を感じたが、2人のパワーが過去からの脱却に成功した!⑤

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    2024年08月07日
  • よるのふくらみ

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    出来事そのものはあくまでもフィクションの範囲で自分の身の回りでは聞かないような話ばかり(だし、端からみれば結構トンチキな背景だろうし)でしたが、登場人物の考えていることがしっくりとなじむ、なじみすぎる。
    アスリートでいうところのゾーン状態と同じように、自分の気持ちや考え方なんてごくごく限定的な条件で成り立っているもので、それは例えば自分の仕事や体調であったり、周囲の人にも同じように何かしらの変化があったときにそのことをどう認識するかであったり、とにかく自分も他人も移ろい行くなかで、莫大な数の変数(しかもそれぞれ独立してないし)によって刹那的に出力されているものなんじゃないか、その出力結果って簡

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    2024年07月31日
  • 朔が満ちる

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    ぶっ刺さった。この本、私の心にぶっ刺さった。梓目線で私は読んでた。だって私と同じだから。だからまた私の過去や過去の時の考え方が蘇ったりしたの。
    【この物語を必要としている人に、どうかこの本が届きますように】
    届きました。読んで自分が必要としてる人だった事に驚いた本。
    本屋さんで迷わずこの本を手にした時から出会う本だったんだな。

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    2024年07月29日
  • タイム・オブ・デス、デート・オブ・バース

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    みかげ姉妹にぜんじいがいてよかった。ぜんじいは娘さんは救えなかったけど、いろんな人を救ってると思った。屋上でぜんじいが泣くところで私も号泣してしまった。夜の学校で友達ができて良かった。お姉ちゃんがいいお姉ちゃんすぎる。むーちゃんの家族もむーちゃんも素敵。

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    2024年07月19日
  • ご本、出しときますね?

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    出てくる作家さんが、すごく豪華!
    性格の悪さもさらしていて、楽しかった。
    最後の光浦靖子と尾崎世界観との鼎談が一番笑った。

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    2024年06月18日
  • 偏愛小説集 あなたを奪うの。

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    「略奪愛」をテーマに紡いだ、書き下ろし恋愛小説集。彩瀬まる/窪美澄/千早茜/花房観音/宮木あや子、好きな作家しかおらん…。好きな作家しかおらんと思ったら好きな話しか収録されていない…。どれも好きで読んでてぐわああっとした感情でいっぱいになった。略奪愛というテーマで薄暗いようなイメージがあるかもしれないけど、でもどの話もピュアでまっすぐでだからこそ「略奪」って可能なのかもしれない。てらいなく自分に素直になれるからこそ手元に愛を引き寄せることができるんだなあとそのエネルギーに溺れそうになった。どの話も読み応えがあって幸せな読書体験だった

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    2024年06月17日
  • たおやかに輪をえがいて

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    最近は三国志や三体など大作めいたものを読み耽っていた私だが、夫の風俗通いを見つけてしまったとこから始まる小説を楽しめるのか不安だったけど、やっぱり窪美澄さんは最高である。

    登場人物がそれぞれ抱える悩みが身近で、家族や友人、街ですれ違う人や電車で向かいに座った人、全員が大なり小なり悩みを抱えているんだと再認識させられた。

    窪美澄さんの小説は、穏やかに始まって、気づいたらドカ雪が降って、暖かい日差しで雪解け、そこは元の形に戻らないけど、一歩前進した新しい場所になっているみたいな、最後はすごく温かい気持ちになれる。

    大好きな作品になりました。

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    2024年06月15日
  • ははのれんあい

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    大人の事情、子どもの事情。
    どちらも互いの事情に巻き込まれざるを得ないのが、家族だ。 
    現在は母であり、かつては子どもだった私には、母・由紀子の第1部も、息子・智晴の第2部も、どちらも刺さりまくる。 
    でも、どちらも相手を思いやっているのが痛いほど伝わるので、あたたかい気持ちになる。

    感情のちょっとしたゆらぎが丁寧に丁寧に描写されているので、心をほんの少し突かれただけで、なにかが決壊してしまいそうな読書だった。
    ぐっとくるシーンはたくさんあるのだけれど、個人的に一番良かったのは、智晴が自分の進路を自分で決めるところ。
    由紀子も智晴も、ずっと人のために生きてきた。自分のこれからを自分の思いだけ

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    2024年04月30日
  • いるいないみらい

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    窪先生の読者になって結構長いですが、私の中で凄いと感じたのは今までずっと繰り返しテーマにしてきた生殖に対していくら考えても答えは出ないと言うことが答えなのだと教えてくれた作品だと思います。アカガミは私にとって最も衝撃的な作品でした。こんな世界がやがて来るのではないかと一瞬でも感じたのですから...その後はドンドン色々読みましたが答えの出ないテーマを一貫して描いている窪先生自身も答えを探しているんだろうと言う事。でもこの作品を読んで悩んでいる人に安心や励ましを与える事にはなるだろうと感じたのは読んだ人だけなのだから未来は変わるかも...

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    2024年04月27日
  • ルミネッセンス

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     嫌な気持ちになるのに面白い。登場人物たちは、どこにでもありそうな日常だったり、そうした日々を積み重ねているだけなのに、連鎖して闇の中に呑み込まれていった。そして、その闇に抗うことなく、どこか受け入れている様子が不可解なのに、共感できるところもあって心にズシリときた。

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    2024年04月21日