窪美澄のレビュー一覧

  • 二周目の恋

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    (2023年12月21日の感想。帰りのバスで書く。)
    アンソロジーっていいよね。宝箱みたい。いろんな作家さんたちが一度に会していて豪華。

    この本を買った頃は丁度自分のなかで島本理生、窪美澄、一穂ミチのブームが来ていた。だからウッキウキで買って、そのあと暫く読めずにいたのを今になってようやっと読めた。

    面白かったのは綿矢りさ「スパチェラ」
    綿矢りさは、中学生の頃に『蹴りたい背中』、大学二年の秋に『勝手にふるえてろ』を読んだ。両方とも、それから今回の「スパチェラ」にも当てはまることだけど、今を生きる若い女の子を描くのが本当に上手。綿矢りささん自身は歳を重ねているのに、寧ろ作品のなかではより若く

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    2024年11月26日
  • ははのれんあい

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    窪美澄全開、一人で読んでたら泣いてたわ。

    というのも、この小説で起きてる事って自分も同じような経験してるから、登場人物それぞれの気持ちが痛いほど想像できちゃう。

    出てくる人達がみんな辛くて、でも優しくて、こんな素敵な話し作れる窪さんはやはりファンにならざるを得ない。

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    2024年11月24日
  • いるいないみらい

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    【妊娠・出産】をテーマにした5つの短編集。

    テーマはどれも同じなのに、子供が嫌いな人・子供を持つことに対して意見の違う夫婦・妊活で悩んでいる人など、様々な価値観を知ることができ視野が広がった。

    子供を持つためには、お金や仕事、年齢など様々な壁を乗り越えなくてはならない。もっと子供を持つという選択がしやすい世の中になると良いなと願っています。

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    2024年11月23日
  • タイム・オブ・デス、デート・オブ・バース

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    近年、若者による凶悪事件が多発していますが、そんな事件を引き起こすような人はこのような良書には出会えなかったのでしょう……。
    人の死、真の友情、家族の愛など多くのことについて考えさせてくれる素晴らしい作品でした。人とつながるということの尊さを感じることができました。

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    2024年10月30日
  • ぼくは青くて透明で

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    ネタバレ

    表紙と合ってとても綺麗な物語だった。血が繋がってないから受け止められる。
    その人の苦しみは他人の羨ましいこと。自分が親にされたことを絶対に自分の子ともにはしたくないとわかっていても、海のお父さんはまだ自分を失いたくなかったのか。

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    2024年10月25日
  • ふがいない僕は空を見た(新潮文庫)

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    ネタバレ

    r18受賞作 ここまでしげきてきじゃないとあかんのか…
    学生と不倫するアニオタ、コスプレしてセックすしてるのを次の編では夫にバレて、次の編ではそれがネット公開され高校生は学校行けなくなる、彼女とはセックスしてもらえない悲しさ、次の編では友達がネット画像をばら撒く、その塾の先生が子供へのセイカガイで捕まる
    人の欲望と醜さの話が繋がっていて面白かった

    20250912再読ミクマリのみ
    場面転換、あんずとの不倫、母親の助産院、プールのバイトと彼女、父の家出と水分神社が、上手い文章で繋がっていく…

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    2024年10月22日
  • タイム・オブ・デス、デート・オブ・バース

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    ネタバレ

    家事の合間に少しずつ
    読み進めました。

    後半はページをめくる
    たび涙が溢れて、

    泣いてるとこを家族に
    見られたくなくて、

    誰もいない部屋に何度
    か緊急避難しました。

    他人に無償の愛を捧ぐ
    ぜんじいの横顔は、

    家庭を顧みず娘を死に
    追いやってしまった、

    死んでも死にきれない
    後悔の顔。

    他人への献身はそれが
    娘に対する贖罪であり、

    娘が生きた証を感じる
    ものだったからかしら
    ・・・

    だれも訪れない独りの
    部屋で、

    お茶菓子を揃えて子供
    たちの訪問を心待ちに
    してた、

    浪江さんの淋しい笑顔
    は冬の夜空に瞬く星の
    ようで・・・

    ねえ、聞こえますか?
    ぜんじい、浪江さん、

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    2024年10月21日
  • よるのふくらみ

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    ネタバレ

    ありきたりな展開のようでここまで繊細に登場人物の言い表せないドロドロとした感情を鮮明に写している作家さんだなあとしみじみ。
    窪さんの作品を読むのは初めてだったので、どんな展開が待ち受けているのか予想ができずとても面白かった。
    登場人物のキャラ設定が実際に存在する人物と言っても過言ではないくらいに的を得ている気がする。
    私はとても共感できた。

    自分のことを女性だと認識している私は、主人公のような欲に駆られることがあるのだろうか。あそこまで思い切った行動をできるのだろうか。妄想を現実にすることは恐怖も伴うのだと知った。

    自分が一緒にいて幸せな人はやはり一緒にいて笑顔になれる人なのだろうか。自問

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    2024年10月15日
  • 水やりはいつも深夜だけど

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    ネタバレ

    連作部分もある短編集。読んでいて苦しくてたまらない。心の内側を描くのが本当に上手い。
    「ちらめくポーチュラカ」田舎育ちで現在は豊かな暮らしをする妻が、ブロガーとして人に認められつつも他人の目を気にしてしまう…妻の名前が出てこないところも、話とリンクしていて辛い。
    「ゲンノショウコ」娘、風花の知的障害を疑う美幸。障害を持つ妹が自分を追いかけ線路で事故に遭った経験があり、上辺だけで大変だね、という人に対して我慢ならない気持ちと、実際の苦しみの間で揺れ動く。
    「かそけきサンカヨウ」父が幼い子連れの女性と再婚。自分がその年齢の頃、すでに産みの母親がいなかったこともあり、早くから大人になるしかなかった主

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    2024年10月04日
  • いるいないみらい

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    ネタバレ

    息が詰まるような読後感。読んでいて、どこか共感できる部分が多く、でも読まずにいられない、そんな本。
    自分自身が子どもは大嫌い、の状態で結婚した。でも相手は何人でも欲しい人だった。ひとり授かり、今となっては本当にいてくれてよかったと思っている。
    子どものいる道を選んだら引き返せないこと。その通りで、でもいてくれたおかげで、思いがけない人生を歩んでいる。
    この本の中のみんな、
    子どもをほしい夫、ほしくない妻、不妊治療をして子どもを授かった妹、急かしてくる母
    男性不妊が判明した夫、妊活休止を提案する妻
    夫に先立たれた妻、上司を支えた部下
    子どもが嫌いな女性、施設で育てられる子ども、施設で育つ子ども

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    2024年10月01日
  • ぼくは青くて透明で

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    ゲイの主人公の少年のお話。
    彼の母親は育ての親で生みの母と父は彼をおいていってしまったり、彼の愛する人が優等生で両親の理解が得られなかったりとさまざまな困難も描かれる。

    日本ももっとLGBTに寛容になり普通に街中を歩いたり結婚したりできるようになったらいいなと思う本だ。
    好きになったのがたまたま同棲なだけでなぜこんなに厳しい世界なのだろう。

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    2024年09月22日
  • やめるときも、すこやかなるときも

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    訳アリの過去を持つ男性と結婚できない所謂重い女性の話。あるあるっちゃあるあるな設定だけど、どんどん読むスピードが加速していった。

    お互いに好かれていくスピード感にはちょっと違和感があったけど、ハッピーエンドで良かった。

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    2024年09月16日
  • ははのれんあい

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    ネタバレ

    スピンオフの最後はちょっとうまく収めすぎに思えたけど、、全体として良かった。
    寡黙系の智久と不器用な恋を経て結婚した由紀子。智久の、由紀子が仕事をすることに対する考え方とかその伝え方(というか伝えないで態度に先に現れる感じ)とか、嫌だった、、、リアルですね、、、。
    家事育児の負担感の描写もリアルであーーやっぱり結婚全然したいと思えないなあーーと思ったんだけど、幼い智晴がそれを上回る愛しさで、ああ、やっぱり子供いいなあと思った。
    大人になっていく智晴が良い子すぎる。
    智久にうわあって思うこともあったけど、悪い人じゃないし(浮気はしたけど)、本当に嫌な人が誰も出てこなくて良かった。
    いい意味でリア

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    2024年08月21日
  • 晴天の迷いクジラ(新潮文庫)

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    自分ではどうしようもない不幸な境遇の三人。湾に迷い込んだ、死を待つクジラのようにもがいて生きている。一緒にクジラを観に行かなければ、それぞれ死んでいたかも知れない。
    窪美澄さん作品は究極を迫ってくる。

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    2024年08月17日
  • やめるときも、すこやかなるときも

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    ネタバレ

    久しぶり純愛本。主人公・壱晴は高校時に恋愛し、大学受験前、彼女が交通事故で亡くなる。それから12月になると声が出なくなる。壱晴は家具職人となり結婚式で知り合った女性と一夜を共にする。数日後、仕事相手として壱晴の前に現れたのがその女性・桜子だった。この作品は、不器用ながら惹かれあう壱晴と桜子の対比が面白い。また、壱晴の悲しい過去のカタルシスがメインのテーマで、どう過去を清算するか?ラストの壱晴VS.桜子の父、桜子VS.桜子の父に全て集約された。予定調和を感じたが、2人のパワーが過去からの脱却に成功した!⑤

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    2024年08月07日
  • よるのふくらみ

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    出来事そのものはあくまでもフィクションの範囲で自分の身の回りでは聞かないような話ばかり(だし、端からみれば結構トンチキな背景だろうし)でしたが、登場人物の考えていることがしっくりとなじむ、なじみすぎる。
    アスリートでいうところのゾーン状態と同じように、自分の気持ちや考え方なんてごくごく限定的な条件で成り立っているもので、それは例えば自分の仕事や体調であったり、周囲の人にも同じように何かしらの変化があったときにそのことをどう認識するかであったり、とにかく自分も他人も移ろい行くなかで、莫大な数の変数(しかもそれぞれ独立してないし)によって刹那的に出力されているものなんじゃないか、その出力結果って簡

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    2024年07月31日
  • 朔が満ちる

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    ぶっ刺さった。この本、私の心にぶっ刺さった。梓目線で私は読んでた。だって私と同じだから。だからまた私の過去や過去の時の考え方が蘇ったりしたの。
    【この物語を必要としている人に、どうかこの本が届きますように】
    届きました。読んで自分が必要としてる人だった事に驚いた本。
    本屋さんで迷わずこの本を手にした時から出会う本だったんだな。

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    2024年07月29日
  • タイム・オブ・デス、デート・オブ・バース

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    ネタバレ

    みかげ姉妹にぜんじいがいてよかった。ぜんじいは娘さんは救えなかったけど、いろんな人を救ってると思った。屋上でぜんじいが泣くところで私も号泣してしまった。夜の学校で友達ができて良かった。お姉ちゃんがいいお姉ちゃんすぎる。むーちゃんの家族もむーちゃんも素敵。

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    2024年07月19日
  • ご本、出しときますね?

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    出てくる作家さんが、すごく豪華!
    性格の悪さもさらしていて、楽しかった。
    最後の光浦靖子と尾崎世界観との鼎談が一番笑った。

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    2024年06月18日
  • 偏愛小説集 あなたを奪うの。

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    「略奪愛」をテーマに紡いだ、書き下ろし恋愛小説集。彩瀬まる/窪美澄/千早茜/花房観音/宮木あや子、好きな作家しかおらん…。好きな作家しかおらんと思ったら好きな話しか収録されていない…。どれも好きで読んでてぐわああっとした感情でいっぱいになった。略奪愛というテーマで薄暗いようなイメージがあるかもしれないけど、でもどの話もピュアでまっすぐでだからこそ「略奪」って可能なのかもしれない。てらいなく自分に素直になれるからこそ手元に愛を引き寄せることができるんだなあとそのエネルギーに溺れそうになった。どの話も読み応えがあって幸せな読書体験だった

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    2024年06月17日