窪美澄のレビュー一覧

  • 偏愛小説集 あなたを奪うの。

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    「略奪愛」をテーマに紡いだ、書き下ろし恋愛小説集。彩瀬まる/窪美澄/千早茜/花房観音/宮木あや子、好きな作家しかおらん…。好きな作家しかおらんと思ったら好きな話しか収録されていない…。どれも好きで読んでてぐわああっとした感情でいっぱいになった。略奪愛というテーマで薄暗いようなイメージがあるかもしれないけど、でもどの話もピュアでまっすぐでだからこそ「略奪」って可能なのかもしれない。てらいなく自分に素直になれるからこそ手元に愛を引き寄せることができるんだなあとそのエネルギーに溺れそうになった。どの話も読み応えがあって幸せな読書体験だった

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    2024年06月17日
  • たおやかに輪をえがいて

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    最近は三国志や三体など大作めいたものを読み耽っていた私だが、夫の風俗通いを見つけてしまったとこから始まる小説を楽しめるのか不安だったけど、やっぱり窪美澄さんは最高である。

    登場人物がそれぞれ抱える悩みが身近で、家族や友人、街ですれ違う人や電車で向かいに座った人、全員が大なり小なり悩みを抱えているんだと再認識させられた。

    窪美澄さんの小説は、穏やかに始まって、気づいたらドカ雪が降って、暖かい日差しで雪解け、そこは元の形に戻らないけど、一歩前進した新しい場所になっているみたいな、最後はすごく温かい気持ちになれる。

    大好きな作品になりました。

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    2024年06月15日
  • ははのれんあい

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    大人の事情、子どもの事情。
    どちらも互いの事情に巻き込まれざるを得ないのが、家族だ。 
    現在は母であり、かつては子どもだった私には、母・由紀子の第1部も、息子・智晴の第2部も、どちらも刺さりまくる。 
    でも、どちらも相手を思いやっているのが痛いほど伝わるので、あたたかい気持ちになる。

    感情のちょっとしたゆらぎが丁寧に丁寧に描写されているので、心をほんの少し突かれただけで、なにかが決壊してしまいそうな読書だった。
    ぐっとくるシーンはたくさんあるのだけれど、個人的に一番良かったのは、智晴が自分の進路を自分で決めるところ。
    由紀子も智晴も、ずっと人のために生きてきた。自分のこれからを自分の思いだけで決める、その清々しさが尊かった。

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    2024年04月30日
  • いるいないみらい

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    窪先生の読者になって結構長いですが、私の中で凄いと感じたのは今までずっと繰り返しテーマにしてきた生殖に対していくら考えても答えは出ないと言うことが答えなのだと教えてくれた作品だと思います。アカガミは私にとって最も衝撃的な作品でした。こんな世界がやがて来るのではないかと一瞬でも感じたのですから...その後はドンドン色々読みましたが答えの出ないテーマを一貫して描いている窪先生自身も答えを探しているんだろうと言う事。でもこの作品を読んで悩んでいる人に安心や励ましを与える事にはなるだろうと感じたのは読んだ人だけなのだから未来は変わるかも...

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    2024年04月27日
  • いるいないみらい

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    子供が欲しい、欲しくない、それによって夫婦の考え方も変わってくる。
    それに正解も無くて、それに夫婦が悩んでいく所がリアルな感じがしました。

    僕もまだ子供がいなくて、夫婦で妊活をしていてこの小説を読んで、それぞれの物語がズシンと来て凄く参考になりました。

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    2024年04月20日
  • ははのれんあい

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    素敵な作品でした。
    働く母の葛藤、複雑な家庭と家族の中で抱える子供の葛藤や揺れ動く感情がひとつひとつ丁寧に描かれていて、とても説得力のある文章でした。
    長い年月を経て、家族の形は変わっても家族であることは変わらない、という言葉がじんわりと体の中に染み込んでいくような感覚でした。

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    2024年04月13日
  • いるいないみらい

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    読みやすいけど、1つ読み終える毎に余韻に浸ってしまう。家族の在り方、幸せとはなにか、そんなことを思いながら読んだ。

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    2024年04月09日
  • アニバーサリー

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    孤独な若い妊婦の真菜と大家族育ちのおばあちゃんコーチ晶子。
    マタニティースイミングスクールで薄い縁を繋いだだけなのに、震災という大きな困難が二人を引き合せる。

    昭和で平和も戦争経験した晶子、平成で豊かな地獄を送ってきた真菜。

    女性が働きたいと願う動機も、働く事で抱え込む困難も理解できる。
    女性には勿論ダイレクトに刺さるが、敢えて男性に読んで欲しい。読書こそエンパシーだと思う。

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    2024年04月03日
  • タイム・オブ・デス、デート・オブ・バース

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    とある団地で「団地警備員」として見回りする女の子の話。生と死について考えさせられる話。お姉ちゃんの事が心配になるけど人は1歩ずつ進んでいかなければいけない。しんみりした話を読みたい人に。

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    2024年03月10日
  • ははのれんあい

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    読み進めるとどんどん引き込まれて一気に読んでしまった。
    家族は形を変えることがある。だけど家族はずっと家族。
    素敵な物語にまた出会わせてもらった。

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    2024年03月05日
  • よるのふくらみ

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    ネタバレ

    みんなが幸せハッピー!で終わる話が大好き。
    だって現実にはそんなこと絶対無いから。
    それを突きつけられる読後感。

    登場人物みんな間違いを犯しまくり。
    逆説的に間違いを犯さない人なんていないということに気付かせてくれる。誰かを傷つけても傷ついても、一人ひとりの物語は終わらないわけで。兄弟が出てくる物語では、何故か兄に肩入れしてしまう私。その兄が意外すぎる着地点で驚いた。予想もできないことが起こり続ける人生。過去と痛みは消えないけど、それでも人肌を求めてしまう本能に感謝しながら。誰かに許され誰かを許しながら生きていくことを余韻の中で味わいました。

    大人の恋愛漫画を読み終えた気分。おもしろかった!!!

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    2024年02月26日
  • ははのれんあい

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    最初タイトルから母親に好きな人ができてその人と恋に落ちていくのが主体の話かと思いきや、、

    ちはるの健気さに心打たれました。

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    2024年02月23日
  • 二周目の恋

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    恋愛小説のアンソロジー。
    著者ラインナップが『一穂ミチ・窪美澄・桜木紫乃・島本理生・遠田潤子・波木銅・綿矢りさ』こんなの全員海老の天ぷらじゃん。海老天しかない天丼じゃん…。
    私はれんこんの天ぷらが一番好きだけど。文芸誌の恋愛特集のために書き下ろされた作品をまとめたもの。
    どれもほんとーーーによかった。全部好き。
    なんか恋愛ってどうしても自分の生きてきた環境から受け取った価値観がインストールされて、それがよくも悪くも作用してるよなあと読んでいて思うのだった。
    あとけっきょく他人と深く向き合うことは自分と深く向き合うことでもあって、そらつらいわあ…。
    ヒリヒリしてて苦しくて、でも文字からそれを体感できるところが小説のおもしろさだよなあ…!名手たちの恋愛アンソロジー超おもしろかった

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    2024年01月29日
  • やめるときも、すこやかなるときも

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    ガラスのようなデリケートな関係がとても新鮮で美しい。二人にはゆっくり幸せになってほしい。
    間をあけて再読を繰り返してる1冊です。

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    2024年01月28日
  • 雨のなまえ

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    ネタバレ

    何の気なしに読み始めたが、ものすごくおもしろくて2日で一気読み。

    どの短編も雨がキーワードで出てくる。
    全てがハッピーエンドで終わらないところとか、アッと言わされるような物語の展開がおもしろかった。

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    2024年01月14日
  • やめるときも、すこやかなるときも

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    一気に引き込まれた小説。桜子のようにゆっくり物事を進めることは私にはできないが、幸せになるだろうことが分かったときはウルッときてしまった。

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    2024年01月14日
  • 二周目の恋

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    読んでみたいけど、なかなか手が伸びなかった作家さんばかりのアンソロジー。思わず買ってしまった。

    『最悪よりは平凡』 島本理生
    主人公の和田魔美ってどんな女性なんだろうか?会ってみたいと思った。とても魅力的らしい。読んでて、真面目でしっかりとした女性だと思うんだけど、なぜか下心がある男ばかり寄ってくる。本人はそんなつもりは全くないのに。身体が魔性の女みたいに言われてるし。最後はいい感じに終わって良かった。

    『深夜のスパチュラ』 綿谷りさ
    バレンタインデーは恋する女子にとっては戦いだねって改めて思った。主人公の可耶ちゃんがチョコを買いに行くところから渡すまでの奮闘が読んでて面白かった。ガトーショコラが出来た時、良かったね、よく頑張ったと声を掛けたくなった。読んでて自分の事を思い出した。チョコレートケーキを作って大失敗した事がある。お菓子作りって材料の計量をちゃんとやらないといけないのに、私はとても適当に計量して大失敗。ものすごく言い訳をしてから食べてもらった覚えがある。

    『フェイクファー』 波木銅
    波木銅さんはこの本で初めて知った作家さん。着ぐるみに魅せられた人たちの話。自分で作ったり、着ぐるみの写真を撮るのが好き、など好きな理由は人それぞれ。なんとなく現実逃避をしたい人達が集まっている気がした。読んでて二つほど謎があったんだけど、分からないまま終わってそこがモヤっとする。でも面白いと思った。「裁縫は暴力の逆」、「裁縫は、誰かを傷つけたりしない」、「誰にだって秘密はある」という言葉が印象に残った。

    『カーマインライン』 一穂ミチ
    5歳で家庭の事情で離ればなれになった双子の話。14年ぶりに再開し、2ヶ月一緒に過ごす。14年という時間は関係なく、すぐ馴染むんだけど…。一穂ミチさんの作品はこれで二つ目なんだけど、"人の想い"に何か隠されてる、そんな印象を持ちました。2人の子供の頃の思い出に、天井に星のシールを貼るっていうのがあるんだけど、このシーンが作品で重要かな。

    『道具屋筋の旅立ち』 遠田潤子
    ずっとイライラ、ムカムカしながら読んでた。真相が分かって同情もするけど、それにしても主人公の優美に対する態度はダメだよね。美味しいものを食べて幸せになると思ってたけど、この作品は食べ物で苦しめられる。読んでて苦しくなってしまった。でも最後は食べる事で吹っ切れたみたい。「自分の身体は自分のもの」と気付けて良かった。

    『無事に、行きなさい』 桜木紫乃
    大人な恋愛小説。ミワと倫彦の関係をミワが自分の作品で表現したというのが、さすがアーティストだなと思った。その作品でお互いの道を決めたって事だと思うんだけど、う〜ん大人だね。

    『海鳴り遠くに』 窪美澄
    主人公の中野恵美が気持ちを佐伯絹香に伝えることが出来て良かった。こんなの本当の自分ではない、でもその事は言えない。これは辛い事だと思う。

    題名の『二周目の恋』って人によって捉え方が違うんだなと思いました。

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    2023年12月21日
  • ご本、出しときますね?

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    本の内容はもちろん面白かった。
    それ以上に読んだことがない作家さんをたくさん知ることができたし、紹介されており本の中に読んでみたいものもたくさんあった。

    たまには意識的に新しい作家さんを開拓しないと読むものが偏っちゃうから。

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    2023年11月19日
  • よるのふくらみ

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    ネタバレ

    凄く良かった。
    主人公が章ごとに変わるので分かりやすかった。
    心と身体は切っても切り離せない関係であり、好きには理由は要らないが愛には理由が必要だとも教えられた。
    人に良いように見られたいお兄ちゃんの事を嫌う人も居るだろうが、ダメだよ。と言ってくれる人が此れ迄居なかったのだから仕方がない。
    其々が自身の罪に向き合い成長していく姿は心地よかった。
    お兄ちゃんは、最後まで自分の欠点に気づかずに中学生の時に愛した女性の名前と其の店の名前を思い出さなかったのは悲しいことだ。
    登場人物の内面ご的確に描写されていて良かった。此の作者が書かれている他の作品も読みたいと思った。
    勧善懲悪と言うわけではないので、苦手な人は出てくるかもしれない。
    しかし、己の罪と向き合って幸せに生きていくことは素晴らしいということに気づかされる物語だ。

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    2023年11月18日
  • よるのふくらみ

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    自分のことじゃないのに痛いくらい気持ちはよくわかるからすごい。自分の周りにいる人たちともっとちゃんと向き合っていこうと思った

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    2023年11月01日