窪美澄のレビュー一覧
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移民問題や様々なルーツを持つ子ども達の社会について考えさせられる本書。
私の職場にも技能実習生が大勢いるし、子どもの学校にも外国籍だったり帰化した人の子どもなど、年々増えている。
習慣や言葉が違うことで生まれる違和感や嫌悪感。子ども達がそれに上手く折り合いをつけることは想像以上に難しいことだったのか…と驚く。
そして、大人でも彼らを雑に扱う人は少なくないのだろう…
私自身は先日、山手線で左右の外国人がハンバーガーや果物を食べ始めた時、ものすごく不快な思いをした。
文化が違うことで生まれる違和感はどう処理すべきなのか、日本人が日本の文化を守りたいという気持ちはもう諦めなくてはならない世界に -
Posted by ブクログ
今回の窪美澄さんの作品は、親友との関係性をテーマにした作品ということで、さっそく本作を手に取りました。葛藤や人の弱さを感情描写だけでなく、人の行動に昇華するのがとてもうまくて、思わずその展開に引きつけられてしまう作品だったかなと思います。
本作はある日、仲の良かった同級生が自死してしまうことから始まります。高校時代から5人で行動することが多く、社会に出ても関係が続いていた同級生の死によって、他の4人が同級生との関係性や自分の在り方などを顧みるといったストーリー。
個人的に本作で惹き込まれてしまった描写は、第1章の終盤でした。あまりネタバレになるので深くは踏み込まないですが、喪失感や虚無感と -
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4人のそれぞれの視点から見れば抱えてる気持ちも理解できる、けどどれも共感はしない。
もっと若い頃に読んでいたら恋することに苦しくなっていたのかな。
魅力的な宮澤さんに溺れる気持ちが今だと懐かしく感じる。
届きそうで届かない人に焦がれて、相手も届かない人に焦がれて、の繰り返し。
4人の摩擦がどこに向かうのか切なくもどんどん傷が深くなり、ひとりになった時ようやく気づくことがある。
たびたび登場する富士山も、美しく描かれがちだけど樹海の死のイメージや地元の億劫な記憶の象徴として描かれていて印象的だった。
そして海斗はすごくいいヤツ。
不器用なんだけど、優しい心を持った幸せになってほしいいいヤツ -
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子どもの時と比べて
外国の人を見かけることが多くなった気がする
コンビニや飲食店のバイトをしている彼らを
「日本人の仕事奪いやがって」
と思う人もいるんだろうか
こわい、気持ち悪い、と思う人もいるんだろうか
あんなたくさん覚えることのある仕事
それを複雑な言語の日本語を使って遂行するなんて
ただひたすらに感心し
感謝するばかりだ
私のような大人より
むしろ子どもたちのほうが
この作品みたいに
身近に接することが多いのかもしれない
文化や生活習慣の違う彼らと
こわくない、同じ
だけど
団地の広場に大勢で集まってたら?
日本に馴染もうとなんかしてなくて
もっと言ったら憎んでたら?
読み -
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「天鵞絨のパライゾ」が1番好きだったなぁ。
好きになっても、いちばん好きな状態のまま、気持ちは続かないよね。誰かを好きだった気持ちってちょっとずつ減っていく。・・・だったら、最初から好きにならなければいいのに
と言った私に対して
そういうふうに巻き込まれてしまうことがあるでしょう。自分ではどうしようもないことに。
と返答したユーシェンの言葉。
自分でもあがらえないほどの強い気持ちや想いで締め付けられて、切なさと苦しさの狭間で揺れること、ある。
それを、『巻き込まれてしまう』と表現している言葉がなんだか腑に落ちるというか、心にスっと残った。 -
Posted by ブクログ
最近立て続けに人間の見たくないものや恥ずかしい部分などの隠しておきたいでもそれが本性みたいなものがたくさん描写されるような書籍を読んできたのでなんだかとっても心が温まる作品でした。本作はざっくり分けると2部構成の第1部はある女性が結婚して妻として、母としてのお話が描かれ、第2部ではその子供(長男)の視線で描かれていく。その二人だけではなく、家族一人一人が成長する過程ももちろんであるが、『家族』がどう変化し、成長していくかについて描かれていく。中には悲しい出来事もあるけれど、登場人物一人一人がとっても優しくて温かい。こんなに柔らかくて温かい話を読んだのは久しぶりで、子供達だけじゃなく、周りの大人
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最後の数行、そして題名
これは作者の決意表明ともいえると思った
4人の登場人物それぞれがニルヴァーナには
たどり着けず
というよりはたどり着いてはいけないようなことをしているのだ
全ては「因果」なのだ
元少年Aは一瞬たりともこれから普通の人生が歩めると思ったこと
莢は犯罪者を愛して一緒に逃げようとしたこと
今日子は、この小説を書いたこと
そうしたらなっちゃんの因果はなんなんだろう
光の存在を莢に重ねたこと?
一瞬でも元少年Aに対してプラスの感情を持ってしまったこと?
なっちゃんがニルヴァーナにさよならしなければいけない理由って何なんだろう…
元少年Aがいくら幼少期に深い傷を負っていた -
Posted by ブクログ
ネタバレベトナム人のヒュウ、日本人の桐乃、桐乃の母里穂3人の視点で話は進みます。
日本語が上手く話せないヒュウと聡明な優等生の桐乃を孤立させる(ヒュウなんて暴力振るわれてるし)中学校という狭い社会にほんとに腹が立つ。
今は日本で暮らす海外の方も増えているだろうに、いつまでたっても学校という空間はこういうこと多いよね。
そして里穂もちょっと嫌です。
ヒュウの母がヒュウのことをちゃんと見れてないのは生活に追われて、ってことで何となく分かりますが、里穂は自分で自分を忙しくさせて娘を見てない。タオにしたことって娘より他人を優先させなきゃいけないぐらい酷いこと?と思ってしまった。
2学期が始まったらまた学校