窪美澄のレビュー一覧

  • クラウドクラスターを愛する方法

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    母と子のはなしと、父と子のはなし。現代的で地に足がついててリアルなんだけど、多分二十年後に読んでも読み応えがある本だと思う。

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    2015年11月29日
  • クラウドクラスターを愛する方法

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    自分の周りを眺めたいときに、読み返したい本。
    中編2本だけど、どちらも内容が濃くて読み応えがある。

    家族というものに対して、自分の中でじゅくじゅくに膿んで、でも外に出せず言葉にできない傷を、ぴったりくる表現であらわしてくれた。
    傷は治せないし、そう簡単に癒せないけど、「ここが傷ついているよ」と教えてくれて知ってくれるだけでも、とても救われた気持ちになるのだなぁと思った。

    救われない気持ちの人に出会ったら、下手な言葉をかける前に、そっと差し出したい一冊。

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    2015年11月22日
  • 君の不在の夜を歩く

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    同級生男女5人の物語。よくある設定だが、窪美澄さんらしいとても湿度が高い世界観に引き込まれる。そして成仏したかのような穏やかな結末に安堵する。この低温度で湿度の高さは癖になる。

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    2026年07月01日
  • アカガミ

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    人と暮らすっていいなあと思った
    誰かと暮らすことは、お互いの欲を少しずつ抑えて妥協しあって成り立つものだから、今までずっと1人でいいと思ってた
    でもこの本を通して、誰かと生活を共にすることで自分の中にもう一つ支柱ができるんだろうなと気づいた
    自分の中のもやもやを吐いたり、助けてと言える人がそばにいるって幸せなことだな
    あと素敵な旦那さんだよ
    アカガミって名前から不穏だけど、やっぱり不穏だった

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    2026年07月01日
  • 君の不在の夜を歩く

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    高校時代の5人の仲間。同性愛者2人、カップル2組で、宗教二世の子、祖母の介護をさせられる子など複雑。そして菜乃子が命を絶つ。彼女が命を絶った理由がわからないと4人は言っていたが、私はわかる気がした。端から見れば恵まれた人生でも満たされない淋しさのようなものはあるのだと思う。

    「自分のことを嫌いな人がいてもいいの。その人は彩音ちゃんの人生とはなんの関係もない。人生で起こるすべてのことに、真面目に向き合う必要はないの。もっと不真面目でいいの。そこにいるだけでいいの。」

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    2026年07月01日
  • 食べて、寝て、しあわせ?

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    人気作家というよりも、嫌な言い方ではあるけどデビューから無冠の作家さんばかりだった、むしろこの人まだ候補止まりなの?っていう作家さんが並ぶ中、受賞受賞受賞な窪美澄さんが入ってるのがちと違和感だし、やはり抜群に良くて、読みながら泣いてしまった。この評価は窪さんの作品に対するものかもしれない。久しぶりに読んだ伊吹さんはちと期待外れ(Bar 追分未読です)

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    2026年06月30日
  • ルミネッセンス

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    ここまでくたびれて寂しくて、哀愁漂う文章は窪美澄さんにしか書けないと思う。救いはない物語の方が多いけれど、不思議としんどくならない、不器用な温かさがあるなという感じ。

    窪美澄さんをさらに好きになった連作短編集だった。

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    2026年06月30日
  • ぼくは青くて透明で 1

    無料版購入済み

    閉塞感も漂います

    パンデミックでずっとマスクをしていた頃が舞台で、なおかつ主人公が抱えている生きづらさも割と息が詰まりそうです。内省的な主人公の考えがずっと作中に漂っています。
    新たな出会いで何かが変わっていくんでしょうか。

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    2026年06月29日
  • じっと手を見る

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    よるべない。人生は誰にとってもよるべない。

    老いも若いも。男も女も。生まれた場所で生きるのも、そこを捨てるのも。

    プール帰り、マクドナルドで読んだ。4人の男子高校生が4人テーブルにぎゅうぎゅうに座り、宿題をしていた。子どもたちは、ママたちのおしゃべりを聞くともなしに聞いていた。老夫婦はなにもしゃべらない。小学生の頃、良い成績をもらうと、両親はマクドナルドに連れて行き、「今日は何でも食べていい」と言った。そんなことを思い出した。

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    2026年06月28日
  • 君の不在の夜を歩く

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    どうして自殺したのか分からない同級生の死を境に、それぞれ仲良しだった人々が自分を見つめ、日々を歩き出す。何故⁇どうして⁇な問いが人生には溢れているのかも。

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    2026年06月28日
  • 食べて、寝て、しあわせ?

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    「幸せのカレーライス/伊吹有喜」
    「四十歳の栄養/中西智佐乃」
    「フレンチと返報性/藤野恵美」
    「二代目のミンチョさん/伊藤朱里」
    「五十の壁が高すぎる/古内一絵」
    「真っ赤な林檎のその上で/窪美澄」
    6話収録。

    読む前はタイトルの問いに迷わずYESと答えていたが、読み終える頃に気持ちが変化した。

    登場人物たちは皆、負の感情を抱えている。

    人と関わることで生まれる軋轢に苦しむ姿は自身の経験と重なる。

    けれど、怒りや悲しみを知るからこそ、喜びや楽しみを確かに感じられる。
    喜怒哀楽があるから人生は豊かだと思わせてくれる一冊だった。

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    2026年06月27日
  • タイム・オブ・デス、デート・オブ・バース

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    団地小説!読んで良かった。

    当初はあこがれの的だった団地が、いつのまにかマイナスのイメージが強くなり、URの頑張りによってか、今はまたポジティブに捉えることが多くなった一連の現象そのものに私は魅力を感じている。

    この本でその現象に触れられていることが嬉しかった。

    最初からずっとさまざまな死について触れられている。
    今の団地の状態を考えると、そういうことを考えやすいというのも納得。

    世界の明るい部分を見ながら死ねる人は世の中にどれぐらいいるんだろうか。

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    2026年06月27日
  • 君の不在の夜を歩く

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    ネタバレ

    高校時代の5人グループの中心にいた菜乃子の30代後半での自死。憔悴する配偶者の達也だけでなく、生き方に迷いのあった残る3人にもそれぞれに影響を与えていく。
    自責の念で生き続ける達也、宗教をめぐる健太の生き方など、苦しみを引き受けながら人生を進む姿に胸を打たれるが、最後は、菜乃子の成長物語に。
    自分のことを思っている人と寄り添うことで、あるべき生き方に気づくこと。また、菜乃子の死が倫子の小説を生み、それで救われる命があったこと。
    菜乃子からは安堵と感謝の言葉が語られる。一方で、後悔の気持ちは振り払われているかのよう。
    これがいい話となってしまうと「自死は残された人の気持を考えればあってはならない

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    2026年06月24日
  • 君の不在の夜を歩く

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    大切な人の死は悲しい。思い出の中には後悔もあり、感謝もある。どんな死でも生きていたこと出会ったことに意味を求めて生きている者に影響を与え続ける。ということなのかな。

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    2026年06月23日
  • 君の不在の夜を歩く

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    人生の中盤だからこそ、同年代には響くものがあると思う。

    高校時代の同級生5人が30代後半になり1一人の自死によって様々な葛藤に悩まされる。姿を各々で語られる短編集。

    30代後半は僕の中では人生で色々なイベントが起きる時期だと考えていました。
    また、自分自身ももうすぐ30代後半なので、この小説からたくさんの人ことが学べると思い読みました。

    一人の死が周りに与える影響力に驚きました。
    生きる気力を無くしたり、逆に糧にしたりとその物事で捉える形が違うのだと感じます。
    また、当時では語られなかったことを心に秘めて生きていたり。
    人はいろいろなことを抱えて生きているのかも知れませんね。

    人は生き

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    2026年06月21日
  • 夜空に浮かぶ欠けた月たち

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    読み始めは気持ちが沈んだが         自分自身の価値感を大切にして
    他者や社会との関わりの中で
    自分なりの心地良さ正直になる事が心の健康に繋がっていく
    つまずいたら何かにつかまり
    ゆっくり立ち上がればいい
    私はとてもせっかちだから一息着いて さぁてとって声出して      立ち上がれば良いかも
    夜空に浮かぶ欠けた月たちのように    

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    2026年06月20日
  • ご本、出しときますね?

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    言葉を扱うプロたちのトークはおもしろく、
    意外な一面や交友関係が知れたのも読んでいて楽しかった。
    作家さんたちがお勧めしている本がどれも本屋さんで入手するのが難しそうなものばかりで思わずにやにや。いつか出会いたいと思いながら読みたいリストに書き連ねた

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    2026年06月20日
  • 妖し

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    ネタバレ

    アンソロジーは結構当たり外れがあると思っていて、今回は当たりでした。
    怪異をテーマに10人の豪華な作家が描いた作品です。
    アンソロジーの短編集は作家が変わるが故に薄味になりがちなイメージですが、どの作品もしっかり味があって良かったです。
    個人的には、「わたしキャベンディッシュ」、「かぐわしきひと」が特に良かったです。
    アンソロジーは普段読まない作家に出会うので、定期的に読みたいなと思いました。

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    2026年06月19日
  • じっと手を見る

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    狭い世界で自分1人の力で確実に食べていくために選んだ仕事。好きな人。
    日奈は経験の割に切り替えられる子だな。私は海斗とか畑中に近いなあ。

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    2026年06月12日
  • よるのふくらみ

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    全く違う短編集かと思いきやそうでもなかった
    生々しくてどろっとしてて読みやすくてちょっと苦しかった
    結婚する前に読んでたらまたがった感じ方だったかも
    私は女なのでみひろが幸せになってくれればそれでいい

    解説が尾崎世界観なのが良かった
    今まで読んだ解説の中で一番良かった

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    2026年06月11日