窪美澄のレビュー一覧

  • 宙色のハレルヤ

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    久しぶりに読む著者、6篇の愛情に絡んだ短編作品、それぞれなかなか面白いのだが惜しむらくは余りにも短い短編、もっと膨らませて中編程度になるはずだ、余程の大傑作でもない限り短編では直ぐ忘れちゃうよ。

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    2026年03月21日
  • 夜空に浮かぶ欠けた月たち

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    人間は、月のように欠けたり満ちたりしながら生きていて、完璧には生きられないけど、それでも、生きているだけで価値がある存在なんだと感じられる、優しい物語だった。
    背中を押してくれるというよりは、そっと隣に寄り添ってくれるようなお話で、お守りとして大事に持っておきたいと思える作品。

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    2026年03月19日
  • 私は女になりたい

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    3/19

    いくつになっても諦める必要はない。
    今の時代生きるには長すぎる。
    だからこそ、自分がしたいことがあったらそれを叶えていいと思う。
    結局他人は何かいうだけで誰も責任は取ってくれないんだから。


    ◾️心に残ったフレーズ

    人生の行方は誰も知らない。いつ、この世から去るかもわからない。けれど強く思った。
    私はもう一度、女になりたい。

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    2026年03月19日
  • 給水塔から見た虹は

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    これまで触れたことのない現実に入り込んだような怖さを感じた。登場人物たちは決して単純な善悪では語れず、優しさや正しさを持ちながらも、環境や立場によって犯罪や違法な状況に巻き込まれていく。その姿から、法律的な正しさと個人の感情や生きるための選択との間にある葛藤が強く印象に残った。
    また、桐乃の家庭に見られるように、「善い行い」が必ずしも身近な人を幸せにするとは限らないという歪みも描かれていて、強い違和感が残った。
    その中で唯一の救いは、桐乃とヒュウが誰かに頼るのではなく、自分の人生に責任を持ち、誇りを持って生きようとする姿。最後のティエン・母といえ、周りを取り巻く状況はあまり変わっていないにも関

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    2026年03月17日
  • ふがいない僕は空を見た(新潮文庫)

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    ネタバレ

    「女による女のためのR-18文学賞 大賞」受賞作。とってもおもしろいです。が、これよりよっぽどR18な作品がある中で、エロ本みたいな賞名はなんか嫌だなぁと思いました。連作短編で、話によって視点が変わり、斉藤視点だと不倫相手のあんずはエロいお姉さんといった風ですが、あんず視点で彼女が幼いころから周囲に馴染めず、夫や義母からの嫌がらせを日々受けていることが分かり、い、痛い。作中で夫と義母に罰が下されるわけでもなく、胸糞悪いです。連作短編が好きな人にはぜひ読んでもらいたい作品です。

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    2026年03月17日
  • 給水塔から見た虹は

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    在日外国人の苦労が沁みる物語でした。やっぱり言葉が通じないというのは、大きな孤独をもたらすものなのだと思いました。ただ、里穂の行動はさすがにやり過ぎだし、桐乃が大人の対応過ぎて切なくなりました。同じ娘をもつ親として、自分の子どもより優先させるものはないからです。

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    2026年03月17日
  • 夜空に浮かぶ欠けた月たち

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    「純喫茶・純」と「椎木メンタルクリニック」

    どんなひとにも大丈夫なときと大丈夫じゃないときはあるはずなんだなぁ

    エデンの園のエヴァ、よかった

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    2026年03月15日
  • よるのふくらみ

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    普段読まないジャンルに挑戦してみた。
    想像以上に面白かった。
    じっとりとした展開が続くのだが、すっと読めた。
    どこかセンチメンタルな気分になれる本。

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    2026年03月12日
  • じっと手を見る

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    一人になりたい、誰かといたい、孤独でいい、そばにいてほしい
    誰かを支えたい、必要とされたい、誰も自分を知らないところに行きたい
    登場人物全員の、一部分に自分が当てはまる気がして、しんどくも愛おしかった
    めんどくさく、愛おしい

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    2026年03月10日
  • 夜に星を放つ

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    ネタバレ

    初の窪美澄さん作品。
    直木賞を受賞された作品とのことなので、試しに読んでみた。
    どの作品も少し寂しい読後感で、ちょっぴり尾を引く切ない余韻が心地よかったです。

    •真夜中のアボカド
    双子の妹を失った綾が、部屋でアボカドの種を育てつつ、マッチングアプリで出会った彼との付き合いに悩み…
    結局浮気されてたー!っていうオチだが、妹との別れを受け入れアボカドの種の待つ部屋に帰るラストシーンはどこか爽やかですらあった。

    •銀紙色のアンタレス
    ザ•男の子って感じの高校一年生の真は、夏休みを利用しおばあちゃんの家に滞在することに。
    海で泳いだり、スイカを食べたり、昼に素麺を食べたり、皆が頭に描くようなおばあ

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    2026年03月04日
  • ふがいない僕は空を見た(新潮文庫)

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    ネタバレ

    セイタカアワダチソウの空 がすき!

    田岡さんが小児愛者である自分のことを
    神様はオプションをつけたっていう言い方。
    あの表現が上手だなって思った。

    車内が甘い香りでぬいぐるみが下に落ちていた。が今でもその気が治っていないことの伏線で、話が進んでいくと
    田岡さんが、俺はとんでもないやつだからとんでもなくいいことをしなきゃいけないんだっていうところが切ない。責めきれない。
    小児愛者でありながら、ヤングケアラーの良太へは本当になんとかしてあげたいという気持ちが溢れているのが読んでるこっちが胸が痛くなった。

    良太が最後に意地悪な神様(田岡さんが神様からオプションをつけられたと言ったから意地悪なを

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    2026年03月04日
  • 晴天の迷いクジラ(新潮文庫)

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    後半、どんどん引き込まれていった。
    みんなみんな苦しくて、切なくて、優しい。
    それでも、来年の夏休みには、また偽3人家族で
    おばあちゃんの家を訪ねて行ってほしい。

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    2026年03月02日
  • ふがいない僕は空を見た(新潮文庫)

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    何を抱えていても、それがやっかいなものでも、そこに「いる」ということ。
    「生きる」と思わなくても、そこに「いる」ということ。
    思わぬ登場人物が、少し心を軽くしてくれることを言ってきた。

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    2026年03月02日
  • 宙色のハレルヤ

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    少しずつ噛み合っていなくて、どこかうまくいかない、様々な恋の形を描いた6編の短編集。

    「風は西から」
    はとこのご飯で立ち直る高校生のひと夏の青春。唯一爽やかな物語。

    「パスピエ」
    足が綺麗な中野さんが転がり込んできた板倉が、告げられたまさかのラストを迎える。彼のこの先が心配。

    「赤くて冷たいゼリーのように」
    自分を普通でないと隠して生きてきた高校清掃員が、いじめにあっている少年に出会う。かつて好きだった友人に重ね、心を通わせるが‥。抑え込んできた思いと、身動きの取れない苦しさ、もどかしさが、赤いゼリーの鮮やかで残酷なイメージに重なる。

    「雪が踊っている」
    不本意な別れを強いられた元彼と

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    2026年03月01日
  • 夜空に浮かぶ欠けた月たち

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    読み終えた時、この本のタイトルがとても愛おしくなった。
    自分の弱さを認めたくないことも多い。どうしても完璧を目指してしまう。だけど、欠けていてもいい。ゆっくりでいい。ただ、自分を大切に、誰かと共に、生きていこう。そう思わせてくれる、優しい一冊だった。

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    2026年02月27日
  • 宙色のハレルヤ

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    ネタバレ

    いろいろな愛のかたちが描かれた短編集。
    同姓愛や、淡い恋…過去に思いを馳せたり、戻ってこない恋を慈しんだり。
    窪先生の恋に対する“どうしようもない想い”を詰め込んだ物語たちは、今回も私も胸に刺さりまくった。

    『海鳴り遠くに』
    夫と死別し、ひとり夫の海沿いの別荘に住む恵美。そこで出会ったのは、隣に一時的に越してきた絹香。恵美は絹香と出会うことで、再び女性を愛するという自分の性を自覚するも、困惑を隠せずにいて…
    ドラマチックなラストに胸がときめいた作品。

    『風は西から』
    母子家庭で育った陸。そんな彼の日常に突然現れたはとこの桃子。陸は元カノを親友にとられたり、桃子との突然の出会いで困惑するも、

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    2026年02月24日
  • 宙色のハレルヤ

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    恋愛小説集。
    人を好きになるのって辛いなーキツイなーって思わされる話が多かったです。でも、読んでいて嫌な気持ちになる訳ではなく。過去の恋愛で感じたやるせなさとか悔しさとかそういう気持ちが昇華されるようなそんな読後感でした。
    特に「天鵞絨のパライゾ」は、登場人物の一人が主人公に「そういうふうに巻き込まれてしまうことがあるでしょう。自分ではどうしようもないことに」というセリフに救われた気持ちになりました。好きになってもどうしようもなく上手くいかない恋愛はあって、それは自分が悪い訳ではないんだよと言われたような気持ちになりました。

    他にも、両親の離婚後積極的に家事を分担する高校生の主人公が付き合っ

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    2026年02月23日
  • 給水塔から見た虹は

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    ネタバレ




    ベトナムからの移民である中学生のヒュウと、そのクラスメイトの桐乃という女の子とその母親の里穂が主人公。

    人種差別や移民問題等テーマが重いけどスピード感もあり、あっという間に読破できた。



    自分の娘よりも外国人を助けることを優先してしまう里穂の人間性が桐乃同様に私も受け入れ難かった。



    ヒュウはとってもいい子。
    悪い仲間に流されつつも、流され切ることなくしっかりと罪悪感をもっている。優しくて一生懸命で愛情を精一杯に求めている。

    ヒュウも桐乃もしっかりしているようでもまだ中学生。
    まだまだ幼く、周りの大人達の庇護が必要な年頃だ。
    それに対して父親と母親の責任は重い。


    ヒュウ

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    2026年02月23日
  • ふがいない僕は空を見た(新潮文庫)

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    最後まで救いがあるかないかわからないまま読み進めていたけど、すっきりした終わり方だった。章ごとの重さとか過去へのやり切れなさは残りつつ、出てきた人たちが前を向く力を獲得できてよかった。若者はこんなふうにたくましく生きてほしい。
    二十歳くらいのときに読んでたらもっと感情がぐちゃぐちゃになってたかも。

    性欲というやっかいで小さなたまごは、あたしのなかですでに孵化していて、それがたまごっちみたいに成長していくことを、あたしはそのときまだぜんぜんわかっていなかった。p.146

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    2026年02月23日
  • 水やりはいつも深夜だけど

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    重松清の世界を窪美澄が描いたら、という印象の短編集。新興住宅地の子育て主婦やステップファミリーの一員になってしまった女子高生など、一見すると裕福で満たされたように見える家族のしんどさが描かれている。
    毒もある。それぞれの孤独も沁みだしている。
    今すぐ死にたいような悩みではないが、一生緩解することのない病にかかってしまったようなしんどさ。
    それでも本作の登場人物たちの結末は希望を感じさせる。


    セレブママとしてブログを更新しながら周囲の評価に怯える主婦。
    仕事が忙しく子育てに参加できず、妻や義理の両親からうとまれる夫。
    自分の娘の発達障害を疑い、自己嫌悪に陥る主婦。
    出産を経て変貌した妻に違和

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    2026年02月18日