遠田潤子の作品一覧
「遠田潤子」の「あの日のあなた」「雨の中の涙のように」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「遠田潤子」の「あの日のあなた」「雨の中の涙のように」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
備前焼窯元一家の再生と継承を描いた物語。
伊部の町の天上火窯の窯元で祖父は、人間国宝・深田路傍として名を馳せている。
祖父の器は遊びとゆとりがあり、気持ち良くて心が浮き立つ。
父・深田天河の器は、綺麗だけど哀しいと感じてしまう。
城は祖父に可愛がられいたが、父は冷たく話すらしてくれなかったことに悩み苦しんでいた。
陽と陰のような祖父と父の間で悩み苦しんでいた城は、祖父が亡くなり、祖母も亡くなって父も病に侵されていることを知り、高校卒業後京都の大学へ行ったままだったが、卒業後に伊部へ帰る。
やがて、身体の動きがままならなくなった父からこれまでのことを聞き…。
なんとも不器用な男たちだ…
Posted by ブクログ
感動しました❢
「優しい言葉、温かい言葉、泣かせる言葉、無責任に褒めたり励ましたりする言葉には気を付けろ。大きな声で大きなことを言ったり、人を安心させたり気持ち良くさせたりすることを言うやつは胡散臭いんだ。君という人間に向けてではなく、たくさんの人間に向けて喋るやつは信用するな」
「人を成長させてくれるのは気持ちのいい言葉じゃない。いつまでもそこにとどまっていたい、浸っていたいと感じる優しい世界じゃない。君を成長させてくれるのは優しく染み込んでくる言葉じゃなくて、疑問を持った言葉、違和感を言って憶えた言葉、もっと言うと君を不快にし、苛立たせる言葉だよ」
Posted by ブクログ
備前焼の窯元一家の物語。人間国宝の祖父、轆轤の名人の父は陽と陰。子どもながらに確執を感じながら、その狭間で苦しむ息子の城。
三世代の対照的な男の人生が、焼き物を通してドラマティックに描かれていて、その世界にぐんぐん引き込まれていった。
三人の中で一番興味をひかれたのは父の天河。家庭内でほとんど口もきかず、一人を好む。それなのに、外では意外と気遣いも出来ていて…
次第に明らかになる彼の境遇を知るにつれ、冷酷さの裏にある苦悩が伝わってきて切なかった。
また、城を形容する言葉が、幼い頃の「ぐにゃぐにゃ」から「ふにゃふにゃ」に変わっていく表現が印象的だった。
こんな抽象的な言葉が、作中のその場面ではす