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山深い秘境を走る旧道沿いにぽつんと佇む「ドライブインまほろば」。店主の比奈子が一人で切り盛りする寂れた食堂に、突然男の子が幼い妹を連れて現われた。憂と名乗る少年は「夏休みが終わるまでここに置いてください」と必死に懇願する。困惑する比奈子だが、事故で亡くした愛娘の記憶が甦り、逡巡しながらも二人を受け入れてしまう。その夜更け、比奈子は月明かりの下で激しく震え嗚咽する憂に気付いた。憂は、義父を殺し逃げてきたことを告白し――。「生きる意味」を問い、過酷な人生に光を灯す感動長編。
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Posted by ブクログ
面白かった。未成年だから、なんとかなった。結果なるようになったという感じ。
奈良県南部の山間の土地にドライブインまほろばはある。祖父母の代から一度閉めて、去年再開したが客は来ない。そして娘は死んだ。
6年生の憂は5歳の来海を連れて逃げている。義父の流星を殴り殺したからだ。ヤクザ関係の仕事をやっていて、その名簿の入ったPCを持って逃げている。たまたまドライブインまほろばにたどり着く。
兄の憂の箸の持ち方は完璧なのに、妹の来海はスプーンさえまともに持てていない。そこで比奈子はおかしいなと気づく。夏休みの間匿うことを約束する。憂は人を殺したと告白する。
憂が殺した流星には双子の兄銀河がいて、憂の持っているパソコンを探すと同時に、憂を殺そうと思っている。探索に出かけて、憂の祖父を殺してしまった。
Posted by ブクログ
この著者の紡ぐ物語がたまらなく好きです。たいていは暗い話で、めげそうになるぐらい重いときもあるけれど、最後に必ずひと筋の光が見えます。だから、著者が「救いはあろうがなかろうが気にならない」と言っていると知ってちょっと驚きました。
「救いがないならないできっちり書くべき」というのは確かにそう。安易なハッピーエンドに走らず、でも主人公たちのことを放り出したりはしないから、この人生に惹きつけられます。
こんな子どもに「生きていてひとつもいいことなんかなかった」なんて言わせちゃいけない。生きるのに理由は要らないとしても、生きたいと思ってほしい。
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