オブリヴィオン

オブリヴィオン

小説・文芸
858円 (税込)

4pt

妻・唯を殺害した罪で服役後、37歳の吉川森二は他人との交流を拒み孤独に生きることを決めた。何より大切だった唯とその兄の圭介との絆は失われ、一人娘の冬香からも激しく糾弾される森二を、新たな試練が次々と見舞う。オブリヴィオン=忘却と赦し。赦されざる罪を犯した男に、救済は訪れるのか。闇の中でもがき生きる人間の痛みと希望を描く、傑作長編。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    光文社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    光文社文庫
  • タイトル
    :
    オブリヴィオン
  • タイトルID
    :
    721547
  • 電子版発売日
    :
    2020年03月12日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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オブリヴィオン のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    とても重々しい気持ちで読み切った。傷ついた人との接し方。人なんてどんな傷を背負っているかわからない。やり直しの効かない人生なんてない。

    0
    2022年02月23日

    Posted by ブクログ

    始めはすごく冷たい印象の小説だったが、読み終わったときは温かい気持ちになった。
    全部がハッピーエンドではなかったが、それが心地よかった。
    遠田さんの本を読むのは初めてだったが、迫力のある文章だと思った。
    森ニの一人称で話が進んでいくため、彼の過去や現在の感情の動きにとても引き込まれた。

    登場人物が皆、自分の過去と戦うとてもよい小説だと思った。

    0
    2020年11月13日

    Posted by ブクログ

    吉川森二37歳は妻の唯を誤って殺してしまい、六年間服役して出所しました。
    堀の外では実兄の吉川光一42歳と義兄の長嶺圭介47歳が待っていました。
    森二の父親は生前理髪店を経営していましたが、ギャンブルにのめり込み、長男の光一はヤクザになっています。

    森二は妻の唯と娘の冬香を深く愛していましたが、冬香と自分がDNA鑑定の結果血縁がないということが判明し、妻を問い詰め、誤って殺してしまいます。

    義兄の圭介とは17歳の時出会い、唯と圭介は両親を4年前に亡くし二人で暮らしていました。
    圭介は森二が光一とともにヤクザの道へ入っていこうとするのを、止めて、大検を取って、大学入学するのを勧めてくれ、自宅に招き、毎日森二の勉強をみてくれ大学を卒業させてくれた人物です。
    唯との結婚後も二人の付き合いは続き、森二ら家族三人と一緒にしばしば、食事をする仲で、圭介は冬香を溺愛していました。
    冬香が実子でないことを知ってからは、森二は血のつながらない兄妹であると聞いたことから、圭介と唯の仲を疑い始めます。

    一方、光一は出所した森二を、ヤクザの世界へ引っ張りこもうと手下の加藤・持田とともに、森二に嫌がらせを始めます。

    森二のアパートの隣の部屋に住むハーフの少女、沙羅が森二に助けてもらったことから、訪ねてきた10歳になる冬香の面倒をみてくれたり何かと世話を焼いてくれます。

    森二には光一ら家族しか知らないギャンブルに強い勘が働き大当てするという特殊能力があり、そのために大きな事件にと発展していきます。



    またヤクザの話か…と思いましたが、これは文句なく面白かったです。
    森二と圭介の最初の結びつきの話は大変気持ちよく読めて、まさか冬香が圭介の子どもだったら嫌だなと思いました。
    そしたら、この作家さん独特の横溝正史ばりの事実が待ち受けていました。
    とんでもない結末ですが、これも悪くないと思い納得でした。
    ただひとつ、唯が生き返ることがないのが、残念ですが、沙羅という少女の登場が救ってくれている気がします。

    0
    2020年08月31日

    Posted by ブクログ

    相変わらずの遠田節炸裂。文庫化を心待ちにしていたもの。やっぱりテーマは贖罪で、どれも似たり寄ったりと言ってしまえばそれまでかもしらんけど、その都度味わわされる強烈なカタルシスは、他に代え難いものがある。今回は、ちょっとした超能力をまぶされているのが新機軸。極端に非日常的な力だと、物語の根底を揺るがす瑕疵になりかねないけど、本作においては良いアクセントになっていて、使い方もお見事。クライマックスも含め、存分に楽しませてもらいました。

    0
    2020年03月23日

    Posted by ブクログ

    遠田潤子『オブリヴィオン』光文社文庫。

    お気に入りの作家の一人、遠田潤子の長編小説を久し振りに読み、心行くまで堪能した。忘却、赦しという意味のタンゴの名曲『オブリヴィオン』をタイトルにした本作は、二つの意味を表現した重く、どこまでも深い、感動の物語であった。

    妻・唯を殺害した罪で服役していた37歳の吉川森二が出所したところから物語は始まる。森二を待っていたのは、森二の実兄・光一と唯の兄・長嶺圭介だった。

    赦されざる罪を犯した森二が忘却しようとしていた過去が少しずつ明かになり、いつの間にか登場人物全員の過去と現在とが複雑に連鎖していく。驚愕の事実と感動の結末は言葉では語り尽くせない。

    本体価格780円
    ★★★★★

    0
    2020年03月18日

    Posted by ブクログ

    大阪の下町で極貧の中で育った男が兄妹と出会ってから人生をやり直す。大学を卒業し妹と結婚して幸せな生活を送る。ある日、娘が怪我をしたことから娘が自分の子でない事を知り、妻を詰る中で揉めて殺してしまう。
    その男が出所してから物語は始まる。
    競艇、予想、宗教、兄弟、血の繋がり、色々な要素が混じり合って物語は進む。
    面白い

    0
    2024年08月16日

    Posted by ブクログ

    全体的に暗く重い内容で、中盤までは間違えた…と思った反面、物語に引き込まれて行った。
    最後は涙が出そうになった。

    0
    2024年01月07日

    Posted by ブクログ

    妻殺しの罪で服役して、シャバに出てきても、もう何もないって感じ。
    人とかかわりたくない、ひとりで生きていく!そう決心したはずやけど…
    しかし、かかわる人、かかわる人、訳あり過ぎる!
    実兄は、893。
    妹を殺された義兄は、真面目な大学の先生のはずが…
    更にお父ちゃんを待つ隣りの娘。
    自身は、特殊な能力がわざわいして、ギャンブル依存症の父親を…

    やっぱり、変にお金に変えられるような能力とかあると、
     それを利用しようとする人
     嫉妬する人
    色々、絡んでくる。
    自身の希望と関係なく…
    関係ないけど、それが原因で不幸の連鎖…
    こんなんなら、自分の存在自体を否定したくなるな…
    自身は一度、底辺から抜け出して、再起してるんやから、今回も何とか抜け出して欲しいな。
    最後に、良い方向に向かっていきそうな感じで終わってる。
    何とか、そのまま進んで欲しい。




    ポキっ!とはなりませんでした!

    遠田ワールド突き進んで参ります〜
    間に休息を入れながら(^_^)v

    0
    2023年12月20日

    購入済み

    遠田さんの小説は、設定が重苦しい展開ですが、最後は救われる場面もあると分かっているので、今回も一気読み。

    #泣ける #切ない

    0
    2023年02月27日

    Posted by ブクログ

    『雪の鉄樹』の後に読んだ作品。主人公は相変わらず自縛し、自虐に苛まれる男性だが、前作の主人公よりは、その考えや在り方が理解できる。
    遠田さんの物語は、箱庭のようだ。狭い世界で、少ない登場人物が行ったり来たりしている。物語を展開するには、箱庭に暮らす人々が様々な背景を負わなければ行けない。だから、一人ひとりの人生/描写が自然と重く、深くなる。
    かと言って、スケールが小さいということではない。これほどまでに人々を深く書き込むことができるのは、作者が登場人物の生をともにする、つまり命を削るようにして作品へ向かう姿が見える。
    物語はなかなか動かないが、焦らずじっくり読ませる作家さんだと思う。
    浅く軽いノリよりは、よほど好みだし、このスタイルをぜひ続けていって欲しい。
    遠田さんならば、カラマーゾフの兄弟のような作品を生めると期待している。

    0
    2021年08月17日

オブリヴィオン の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    光文社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    光文社文庫
  • タイトル
    :
    オブリヴィオン
  • タイトルID
    :
    721547
  • 電子版発売日
    :
    2020年03月12日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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