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Posted by ブクログ
面白かったです。最初、読み始めた時は、ミステリー好きの私が、なぜこの本を買ってしまったのか、後悔しましたが、中盤に差し掛かってきたらどんどん面白くなってきました。
父親がいなくなってしまったところから、急かされるように次を求めて読み進めていった感じです。銀花の人生が、非常にドラマチックで、不幸が次々と襲ってくるので、何処で、休憩を挟もうか、悩みながら読んだくらいです。
話は主人公の銀花を中心にか語られていきますが、過去を振り返る場面などが印象深かったです。彼女以外の視点で語られる事実が、銀花視点からの事実と違っていて、それを擦り合わせて、分かる真実の残酷さに何度も心揺さぶられました。
そして、最後。幸せな気持ちで終わりました。何よりも、彼女を取り巻く家族の形が好きだなと思いました。
Posted by ブクログ
遠田潤子『銀花の蔵』新潮文庫。
数奇な運命を背負った女性の半生記という感じでストーリーは展開するのだが、その実は主人公の女性が醤油蔵を守り続ける一族の業と宿命を乗り越えて、本当の家族を造る姿を描いた何とも重厚な物語であった。
失念していた。遠田潤子の小説は一筋縄ではいかないのだ。
画家を夢見ていた父親の尚孝が実家の醤油蔵を継ぐことになり、父親と母親の美乃里と3人で大阪から奈良に引っ越し、新たな環境の中で暮らすことになった娘の銀花。意地悪な父親の妹で銀花の一つ年上の桜子、母親の盗癖、祖母の多鶴子と父親の不仲、自らの出生の秘密に悩みながらも銀花は成長していく。しかし、銀花が中学3年生になった時、父と醤油蔵の杜氏とが事故死する。
少しずつ壊れていく母親、銀花をなかなか受け入れない多鶴子。醤油蔵を継ぐために奮闘する銀花であったが、運命の歯車は思わぬ方向へと銀花を誘う。思わぬ形で一族の秘密を知ることになった銀花は……
本体価格800円
★★★★★
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