銀花の蔵(新潮文庫)

銀花の蔵(新潮文庫)

880円 (税込)

4pt

4.1

私は、この醤油蔵の当主になる! 大阪万博前夜。父の実家である奈良の由緒ある醤油蔵で暮らすことになった少女、銀花。蔵を切り盛りする祖母の多鶴子ら一家に馴染もうとするが、母の盗癖、祖母と父の不仲、自らの出生に関する真実に悩む。やがて成長し蔵を継ぐため奮闘する銀花は、一族の秘められた過去を知ることに――。家業に身を捧げ、新たな家族を築く女性の半生を力強く描く長編小説。(解説・大矢博子)

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銀花の蔵(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年10月25日

    【第163回直木三十五賞候補作】
    絵描きの父と料理上手の母と暮らす銀花は、一家で父親の実家へ移り住むことに。そこは、座敷童が出るという言い伝えの残る、歴史ある醤油蔵だった。家族を襲う数々の苦難と一族の秘められた過去に対峙しながら、昭和から平成へ、少女は自分の道を歩き出す。実力派として注目の著者が描く...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年03月05日

    面白かったです。最初、読み始めた時は、ミステリー好きの私が、なぜこの本を買ってしまったのか、後悔しましたが、中盤に差し掛かってきたらどんどん面白くなってきました。

    父親がいなくなってしまったところから、急かされるように次を求めて読み進めていった感じです。銀花の人生が、非常にドラマチックで、不幸が次...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年09月06日

    次々と試練がかかる銀花が可哀想だったが
    登場人物全てが可哀想で、でもしっかり生きている
    ドロっとしつつ前向きな話

    面白くて一気読みして
    後半ボロボロ泣いた

    「そう言えば、私ら、お母さんの子やなかったんや」と軽く言うセリフで気持ちが明るくなった

    全く血のつながらない銀花と剛夫婦のおかげで
    この一...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年06月22日

    面白かった!醤油蔵を継いだ銀花の一代記。家族の再生の物語。ミステリー要素もあり。
    どんな困難でもとにかく健気で前向きな銀花に好感が持てます。

    0

    Posted by ブクログ 2022年12月02日

    よくあるような一人の女性の波瀾万丈ながら最後はハッピーエンド的ストーリーかと思ったら、ほんのりとミステリーの要素もあり、いい意味で期待を裏切られた。
    毒親って、虐待とか分かりやすく酷いことをする親だけではなく、色々なタイプがあるんだなぁ、と思った。

    0

    Posted by ブクログ 2023年04月15日

    奈良、醤油蔵を継いだ女の子。父は絵描きで、才能はなく、経営の才能にも恵まれず早く死去。母は手癖が悪く盗んでしまう病気。そして、父とは血が繋がっていない事を知る。幼馴染は母の万引きが原因で人殺しになってしまう。
    不幸の大集団の中で醤油蔵を継いで生きていく。
    面白いけど、作りすぎじゃなかろうか。

    0

    Posted by ブクログ 2022年12月14日

    202211/生い立ちやキャラ設定含め毎回一気に読まさる。今迄の遠田作品とはちょっとテイストが違う気がするが、やっぱり遠田潤子ワールドではある…。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年05月29日

    醤油蔵の跡取り息子をお父さんに持つ、銀花。
    銀花の複雑な生い立ち、彼女が当主になるまでの醤油蔵の存続。家族の紆余曲折が描かれています。

    初めての作家さんでした。
    めちゃくちゃ,良かった
    時は、1960年代。大阪万博へ行くシーンがありました。
    生まれてきたこと、育った環境に抗えなさ。彼女には、次々...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2024年03月23日

    つらい生い立ちの銀花と父の実家の醤油蔵を巡る物語。
    銀花だけがつらいのかと思っていたが、それぞれにいろいろなことを抱えていることが物語が進む中でわかってくる。
    それぞれのもつ過去が生きていく中で、救われていく感があり、読み始めの救いのない感から生きてきたことの充実に収束していく点がよかった。

    0

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