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【第163回直木三十五賞候補作】
絵描きの父と料理上手の母と暮らす銀花は、一家で父親の実家へ移り住むことに。そこは、座敷童が出るという言い伝えの残る、歴史ある醤油蔵だった。家族を襲う数々の苦難と一族の秘められた過去に対峙しながら、昭和から平成へ、少女は自分の道を歩き出す。実力派として注目の著者が描く、圧巻の家族小説。
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醤油蔵の跡取り息子をお父さんに持つ、銀花。
銀花の複雑な生い立ち、彼女が当主になるまでの醤油蔵の存続。家族の紆余曲折が描かれています。
初めての作家さんでした。
めちゃくちゃ,良かった
時は、1960年代。大阪万博へ行くシーンがありました。
生まれてきたこと、育った環境に抗えなさ。彼女には、次々に試練が、、
電車の中で読んでいて、ほろっと涙がこぼれました。
家族とは、血族とは?
深く考えさせられる一冊でした。
遠田さん、もっと読みたいです!
おすすめあれば,是非!
ネタバレあり備忘録
銀花ちゃんお母さんの窃盗障害。
お父さんの画家として生きたいという苦悩。義母の長年言えなかった子供の生い立ちの苦しみ。
銀花ちゃん、剛くん、あなた達の苦悩が痛いほどに伝わる。
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面白かったです。最初、読み始めた時は、ミステリー好きの私が、なぜこの本を買ってしまったのか、後悔しましたが、中盤に差し掛かってきたらどんどん面白くなってきました。
父親がいなくなってしまったところから、急かされるように次を求めて読み進めていった感じです。銀花の人生が、非常にドラマチックで、不幸が次々と襲ってくるので、何処で、休憩を挟もうか、悩みながら読んだくらいです。
話は主人公の銀花を中心にか語られていきますが、過去を振り返る場面などが印象深かったです。彼女以外の視点で語られる事実が、銀花視点からの事実と違っていて、それを擦り合わせて、分かる真実の残酷さに何度も心揺さぶられました。
そして、最後。幸せな気持ちで終わりました。何よりも、彼女を取り巻く家族の形が好きだなと思いました。
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つらい生い立ちの銀花と父の実家の醤油蔵を巡る物語。
銀花だけがつらいのかと思っていたが、それぞれにいろいろなことを抱えていることが物語が進む中でわかってくる。
それぞれのもつ過去が生きていく中で、救われていく感があり、読み始めの救いのない感から生きてきたことの充実に収束していく点がよかった。
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次々と試練がかかる銀花が可哀想だったが
登場人物全てが可哀想で、でもしっかり生きている
ドロっとしつつ前向きな話
面白くて一気読みして
後半ボロボロ泣いた
「そう言えば、私ら、お母さんの子やなかったんや」と軽く言うセリフで気持ちが明るくなった
全く血のつながらない銀花と剛夫婦のおかげで
この一族と家業は明るい未来へ向かっていく
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よくあるような一人の女性の波瀾万丈ながら最後はハッピーエンド的ストーリーかと思ったら、ほんのりとミステリーの要素もあり、いい意味で期待を裏切られた。
毒親って、虐待とか分かりやすく酷いことをする親だけではなく、色々なタイプがあるんだなぁ、と思った。
Posted by ブクログ
奈良、醤油蔵を継いだ女の子。父は絵描きで、才能はなく、経営の才能にも恵まれず早く死去。母は手癖が悪く盗んでしまう病気。そして、父とは血が繋がっていない事を知る。幼馴染は母の万引きが原因で人殺しになってしまう。
不幸の大集団の中で醤油蔵を継いで生きていく。
面白いけど、作りすぎじゃなかろうか。