【感想・ネタバレ】銀花の蔵(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

私は、この醤油蔵の当主になる! 大阪万博前夜。父の実家である奈良の由緒ある醤油蔵で暮らすことになった少女、銀花。蔵を切り盛りする祖母の多鶴子ら一家に馴染もうとするが、母の盗癖、祖母と父の不仲、自らの出生に関する真実に悩む。やがて成長し蔵を継ぐため奮闘する銀花は、一族の秘められた過去を知ることに――。家業に身を捧げ、新たな家族を築く女性の半生を力強く描く長編小説。(解説・大矢博子)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

醤油蔵の跡取り息子をお父さんに持つ、銀花。
銀花の複雑な生い立ち、彼女が当主になるまでの醤油蔵の存続。家族の紆余曲折が描かれています。

初めての作家さんでした。
めちゃくちゃ,良かった
時は、1960年代。大阪万博へ行くシーンがありました。
生まれてきたこと、育った環境に抗えなさ。彼女には、次々に試練が、、
電車の中で読んでいて、ほろっと涙がこぼれました。

家族とは、血族とは?
深く考えさせられる一冊でした。
遠田さん、もっと読みたいです!
おすすめあれば,是非!




ネタバレあり備忘録


銀花ちゃんお母さんの窃盗障害。
お父さんの画家として生きたいという苦悩。義母の長年言えなかった子供の生い立ちの苦しみ。
銀花ちゃん、剛くん、あなた達の苦悩が痛いほどに伝わる。

0
2023年05月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

つらい生い立ちの銀花と父の実家の醤油蔵を巡る物語。
銀花だけがつらいのかと思っていたが、それぞれにいろいろなことを抱えていることが物語が進む中でわかってくる。
それぞれのもつ過去が生きていく中で、救われていく感があり、読み始めの救いのない感から生きてきたことの充実に収束していく点がよかった。

0
2024年03月23日

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