遠田潤子のレビュー一覧
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面白かった。未成年だから、なんとかなった。結果なるようになったという感じ。
奈良県南部の山間の土地にドライブインまほろばはある。祖父母の代から一度閉めて、去年再開したが客は来ない。そして娘は死んだ。
6年生の憂は5歳の来海を連れて逃げている。義父の流星を殴り殺したからだ。ヤクザ関係の仕事をやっていて、その名簿の入ったPCを持って逃げている。たまたまドライブインまほろばにたどり着く。
兄の憂の箸の持ち方は完璧なのに、妹の来海はスプーンさえまともに持てていない。そこで比奈子はおかしいなと気づく。夏休みの間匿うことを約束する。憂は人を殺したと告白する。
憂が殺した流星には双子の兄銀河がいて、憂の持っているパソコンを探すと同時に、憂を殺そうと思っている。探索に出かけて、憂の祖父を殺してしまった。 -
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時代は1995年から2025年
舞台は大阪ミナミ、賑やかでちょっと猥褻で・・・私の印象
そんな中で、いろんな家族やカップルが織りなす物語
その物語はなぜか漫才コンビ「カサブランカ」につながっていく
チョーコとハナコ姉妹による漫才コンビ、そのコンビに憧れ同じ舞台に立つことを目標に頑張る「はんだごて」のヒデヨシとハルミ。
その二組を軸にして、本音を隠して自分を殺して付き合っているカップル、苦労の末作曲家になったのに最後までNOと言えず、大事な人も失いかける男、
実の母が亡くなり、血の繋がらない父と暮らす女子高生、男にひどい目にあわされた三人が偶然出会い、朝まで一緒に過ごす話など、一つの別の話のようで、みんななんかカサブランカと繋がっていて・・・
テーマがみんなミナミらしいなぁ、ミナミでならこんなことあるやろうなぁ、とクスッとしたり、じーんとしたり。
遠田潤子の今までのイメージが覆るそんな作品でした。 -
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ネタバレ【あらすじ】
恋という言葉では到底つつみきれない、たくさんの感情と人生のシーン。
第一線の現代人気作家たちの手で紡がれる、繊細で豪華なアンソロジー!
島本理生 『最悪よりは平凡』特別な名を持つ平凡な容姿の私。唯一無二の存在になるにはどうすれば。
綿矢りさ 『深夜のスパチュラ』バレンタインに手作りチョコを!壮絶な一夜の奮闘の結果は?
波木銅 『フェイクファー』大学の手芸サークルで知った着ぐるみの魅力。数年後……
一穂ミチ 『カーマンライン』日米で分かれて育った双子のケントとアサミが19歳で再会した。
遠田潤子 『道具屋筋の旅立ち』容姿に関して隠したい過去を持つ優美は、初めての彼氏の言いなり。
桜木志乃 『無事に、行きなさい』アイヌの人気デザイナー・ミワと、シェフの男。レストラン改装を境に二人は。
窪美澄 『海鳴り遠くに』夫を亡くし海辺の別荘地ですごす私は、彼女に出会ってしまった。
【個人的な感想】
島本理生 『最悪よりは平凡』
綿矢りさ 『深夜のスパチュラ』
窪美澄 『海鳴り遠くに』
の3作が好きだった。
それ以外の話はよく分からなかった。 -
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ネタバレ遠田潤子が、人情家族小説を描くだと?
某番組でこの小説が紹介された時、遠田さん自身が「今までの私の小説は重くてしんどい内容が多かったが、本作はもっと温かい小説に…」的な説明をしていて、少し抵抗を感じつつとても気になったので読んでみた。
確かに家族の関りを描いた人情家族系小説である…その言葉に嘘はないけど、字面どおりのイメージとはちょっと違う。東京バンドワゴンとか青山美智子諸作品とか、そういうのともはちょっと違う。
遠田潤子の作品には、いつも弱者の叫びとか、底辺のしたたかさなどの「ブルーズ」を感じるのだけど、そういうブルーズ感はしっかりもっていて、なおかつ家族や友人の人情哀情も盛り込まれている。舞台はミナミを中心とした大阪各所。姉妹の漫才師が重要なキャラクター…今回のブルーズは演歌のブルースでもあるんやと、そういう風に感じた。
「親は愛情で子供を壊せる。自分を助けられるのは自分だけや。」 -
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南北朝時代から現代までのスペクタクル大河的な愛憎劇。面白くはあった。
第1話 いとこ同士の奔と美鳩はセンター入試の勉強中。紅姫の祠にお灯明をあげる。美鳩は今年の滝祭りの紅姫に選ばれている。
奔の姉の暮葉が昔紅姫役をやって直後に姿を消した。車に撥ねられて捨てられていた。
奔は苔玉の手入れを頼まれる。朝と晩に霧吹きで水をやるのだ。
祭り当日、美鳩が蝋燭を祠に捧げ、花を流す。望月という男が現れた。奔は姉の恋人ではないかと思っている。
第2話 瀧口屋のみよ。仙造と恋仲である。女郎のみよは足が悪くて歩けない。仙造には許嫁かいる。仙造の許嫁の従兄の望月というのもみよのもとに通い始める。
第3話 次郎丸は太郎丸とあとりと3人で鴨川の河原に住んでいる。犬追物の犬を捕まえている。望月のために働いている。
犬追物の開催が減って、普請現場で雑役夫で食い繋いでいる。
第4話 望月とこうは瀧口屋の二階で抱き合っている。隣の部屋で病人が熱を出して寝ている。こうは大坂船場の薬種問屋の娘だ。こうは何もできなかったが、美貌の持ち主だった。
第5話 望月はみなを弔いながら歩いていた。身重な鶴姫を背負って望月はくれと逃げていた。くれも身重だった。 -
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ものすごく良かった。今月の第一位!たぶん。
深田城は備前焼窯元がおうちで、祖父は人間国宝。だが父としっくりいっていない。浜本香月は父と母が離婚して父方の祖父母の喫茶店を手伝っている。
中学校に上がって、2人は陸上部に入った。窯焚きの最中に祖父が倒れて亡くなった。高校になり、大学進学を考える。香月は写真の専門学校に行きたがっている。香月の父が東京で死んだ。後片付けにいく。香月と別れる。京都の大学に入る。
陸上同好会に入る。昔の思い出とは距離を置き、嘘だらけの自分の世界を作り上げる。誰にも祖父のことは言わない。祖母がやってきて父がALSだと教えられる。結局岡山に帰ることにする。 -
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ネタバレめっちゃ良かった〜。どれもほろ苦い話なんだけど、どこか爽やかで、読者の幸せも願ってくれていそうな連作短編集。素晴らしい群像劇。読後感も最高!ヒューマンドラマっていうんかな、人間の愛と連帯感が感じられる一冊だった。
舞台は1995年から現代までの大阪。ミナミは大阪ミナミのこと。過去のシーンもあるから、ほんと万博から万博まで、太陽の塔からミャクミャクまでって感じ。吉本興業とかNSCの名前がそのまま出てきた笑。芸人を目指す若者、漫才ブーム、Mー1とお笑いの歴史をたどりながら物語は進む。
やっぱり大阪の街は芸人やお笑いとの距離が近い。どの話にも出てくるのが漫才師『カサブランカ』のチョーコとハナコ。人生のどこかで直接、または間接的にカサブランカと関わりのある人たちが各話の主人公をつとめる。
最も好きだったのは『黒門市場のタコ』という一編。
主人公の女子高生・翼は、毎週日曜日のお昼、医者の父と明石焼きを作って食べている。六年前に亡くなった母との思い出の味だ。明石までタコを買いに行くこともある。
しかしそれだけでなく、日曜は朝は一緒にモーニングを食べ、昼に明石焼きを食べたあとは、一緒にミナミへ買い物に行く。いわば父と過ごす1日。他にも現在地がわかるアプリを入れられていたり、何かと過保護で過干渉。優しいし愛情は伝わるけれど、翼はそんな毎日を過ごす中でうまく息ができなくなっていく。
そんな時、家政婦の多惠子のお母さんの話を聞く。彼女の母も家政婦で、大阪の有名人や芸能人の家で勤め上げたプロだった。彼女の雇い主にカサブランカの二人の実家があったことを知り、チョーコに話を聞いたみたいと思い立つ。 -
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ブクトモの皆さんの高評価&オススメのお陰でめぐり逢えた小説です。素晴らしかったです。個人的には久方ぶりの衝撃。大好きなヒューマンドラマでした。
洗練されていながら、どこか無骨。
その絶妙なコントラストが終始心地良く、場面ごとに移り変わる熱を帯びた文章に強く惹き込まれました。
『人間国宝』『陶芸家』という、自分とは決して近い世界の物語ではないはずなのに、人生とは一本の線だけで形作られるものではなく、散りばめられた点と点を、自ら選び取りながら繋いでいくものなのだと、作中の人物たちを通して深く感じさせられました。
以前、仕事柄、備前焼の人間国宝の方とお会いする機会があり、一度だけ手を握らせていただいたことがあります。その手は驚くほど柔らかく、温かく、包み込まれるような感触でした。
本作を読みながら、ふとその時の記憶が蘇りました。
長い歳月をかけ、ひとつの道を愚直に積み重ねてきた人だけが纏う熱を、この作品から確かに受けとりました。 -
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息の詰まるような読書だった
ぐいぐい引き込まれ 終章に入ると
瀬戸内の穏やかな海が見えてきた
備前の窯を受け継ぐ三世代
祖父は人間国宝の 深田路傍
父は轆轤の名手である 深田天河
物心つく前に母を亡くした城は
可愛がってくれる祖父に甘えて育つが
冷徹な父を理解できず苦悩する少年時代を送る
備前焼には親しみがある
良質な土で練り上げ
釉薬をかけない
窯の熱風で睫毛が焦げるほど
高温でニ週間かけて焼き締める
窯出しされた器には
胡麻、桟切り…そして
緋襷の赤が鮮やかに浮かび上がる
本物の備前焼は硬くて割れにくい
人間の"業"は燃え立つ焔!
己の餓鬼に喰い尽くされぬよう
落ちる一歩手前で踏み留まる
人間の成長していく姿と作陶が
物語の中で見事に重なって見えた
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遠田潤子さん初読み
序章を読んだだけで、これは好きなやつだと確信し、読むのを中断したくなくないと思った。
備前焼をよく知らない私はまず画像検索して、作品の特徴などを頭に入れる。
あとは一気読み
──読むのが遅い私は一日では無理だけど(;´д`)
人間国宝の祖父、深田路傍
轆轤の名手、父・深田天河
作風も性格もまるで違う二人の間には何があるのだろうか。
常にピリピリした空気が漂っている。
そして主人公の深田城は、おおらかで優しい祖父から沢山の愛情を注がれて育った。
もちろん大のおじいちゃんっ子だ。
一方、冷たい氷のような存在の父親からは愛情を感じたことはない。
そんな父子三代の葛藤が渦巻く熱い熱い物語
城はいつまでたっても、ぐにゃぐにゃで頼りない男だが、決して腐ることなく踏ん張り続ける。
だから目が離せない。
この物語はいったいどこに着地するのだろう
少々不安に思っていると終盤、父の天河がようやく過去を語り始める。
しかし彼の抱えている哀しみがあまりにも大きく、涙なしでは読み進められない。
〝見えない海を一三〇〇度の鬼火を灯した孤独な舟が進んで行く〟
天河を表したこの一文から見える風景がなんとも切ない。
もうひとつ印象に残るのは、作中に何度も出てくる【餓鬼】
〝「もっと」に飢える【餓鬼】を私たちは腹の中に飼っている〟
という。人間はなんと欲深い生き物なんだろう。
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父子三世代の歪んだ愛情に感情が揺さぶられた。
天上火窯の炎、物原の燃えるような夕焼け、胸に宿る作陶への熱、様々な赤が目に浮かぶような素晴らしい文章だった。
どれだけこの人たちは苦しんできてしまったのだろうか。
それ故に、後半は大事に大事に親子の会話を読んだ。
兵藤さんが城に伝えてくれる話がとてもよかった。
「大事なことは大声で言わない」P.94
たくさんの人に向けて喋れば自分にそのつもりがなくても周りに同情を強要する。
心から思っていることは心から信じている人にだけ聞こえるように言えばいい。
「本当に大切にすべきなのは、君が理解できないもの、受け入れられないもの、齟齬を感じたものだ。たとえば君のお父さんのようにな。」P.173
人を成長させるのは優しく染み込んでくる言葉じゃなくて、疑問を持った言葉、違和感を覚えた言葉、君を不快にし、苛立たせる言葉。 -
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プロローグ
芸術は爆発だ!の一冊
爆発と言っても、ベクトルは内から外ではなく
外から内にだ
窯の中の温度と己の脳内の温度が共にある種の
到達点に達しようとしている
予測のできない未来に只々静観を決め込んだ己と
対峙した!
本章
『天上の火焔』★5
これまたブク友さん高評価の一冊
そして、これまたお初の遠田さん♪
いゃ〰素晴らしいの一言
親、子、孫、(ひ孫)に渡る歪な家族の物語
飛び抜けた芸術家は、ある意味人間としては
欠落している
欠落している箇所が多ければ多いいほど、それは
突出するのかもしれない、、、
ただ、それらが瓦解した時、本当の“家族”
本当の“愛”を知りそして、“人”として逝くのだろう
遠田作品、また何か手に取ってみよう
そう思った!
エピローグ
ということで、どういうことで!?
MRIの結果、くも膜下出血及び脳梗塞のダブルの
危険性があるということで、大事を取って
1週間の入院を余儀なくされた
痺れや、目眩とかないんだけどね、、、(-_-;)
お見舞いは、虎の門病院までよろしくです_(._.)_
まぁ、時間もあるので沢山本を読むぞー
最後にそう思った(¯―¯٥)8v♪
完