遠田潤子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ最終章で知れた、俳優でない堀尾葉介がよかった。
実はトラウマ級の過去を持っていたなんて。
明らかに今までと口調が違うし、翼を救って自分も救えた。
時代劇うんぬんから始まって、
時代劇、、いつの話だろこれ、ついていけるかな、と思ったけどそれは最初だけで、結果普通に読めた。
強いて言うなら、どの章もピシッとしまって終わるわけではなく、ふわ〜と、この章に出てくる人たちの人生はこれからも続くんだな〜という感じで終わった。それがこの本の特徴なんだろうけども、たまに物足りなさを感じた。
炭で作った木琴を堀尾に渡すのはちょっと意味不明だったかも。自己満すごい。
堀尾葉介、一般人に声かけられて返事しちゃうの、良い人すぎるよ、
現実世界の芸能人で言ったら誰だろ?と思ったけどあんまり思い浮かばなかったなー -
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大阪で居酒屋を営んでる主人公藤太(とうた)の元に、幼馴染の秋雄が少女(ほづみ)を預けに来た
少女の母いずみと藤太と秋雄
過去に何があったのかという話
今の生活と、昔の少年時代と交互に話が展開
ある事件をきっかけに忌まわしい方向へとねじれていく
父親は仕事をせず、酒に酔って子どもを殴り、賭け麻雀をして借金をつくり、子どもを借金のカタに売る
そんな親たちのもとで育つしかなかった藤太たち
藤太 秋雄 いずみ
三人の過ごした時間はかげがえのないものなのに
最低の夏休み それでも最高の日々
蝶の羽化の失敗も
まるで人生の行き詰まりのようで
悲しくてやりきれない
後半の展開はスリリングで
少年時代のトラウマがそれぞれ暴走
主人公は投げやりに生きていたけど
生きると決め
ほづみを守りきった
それだけが救い -
Posted by ブクログ
2017年第1回未来屋小説大賞受賞
そして、初めての遠田潤子さん
孤児であった主人公が、日本海側の小さな町の
大きな力を持つ名家に引き取られることになる
その家の跡継として優秀さを期待されて
長編ミステリーです
その町の立地、因習
その家の血脈
それらがミステリーに悲しく切なく許せない
といった感情を加えます
ミステリー以上に
主人公が孤児であったことを認識して
跡継として忠実な勤勉さで尽くしていく姿
それが、弟の事件が起きるや
親も町もあまりに冷たい仕打ちに苦悶する姿
が、記憶に残ります
本の紹介やあとがきに
「嵐が丘」のような物語という依頼がきっかけだとあります
私の嵐が丘知識は ガラスの仮面の作中劇です
しっかり知っていたら、より楽しめたかもしれません -
Posted by ブクログ
ネタバレ途中まではいらいらして読みました。主人公に全く共感できず、ひとりよがりの傲慢な老人の思考回路がめちゃめちゃ腹立たしかったです。暗くて重い人生を選んで、いつでも別の選択肢があったのにそれに気付かず、自分中心の道ばかり選んでいるのに、人の所為にしているし、浅はかにもほどがあると思いながら読みました。
それに比べ、周りの人の善良なこと。兄の死を知ったところからは、ざまあみろと思いましたね。ただ、共感は全くできませんでしたが、それだけ没入しながら読めました。遠田さんの作品としては、他の作品の方が好きですが、これはこれで面白かったです。 -
Posted by ブクログ
コンテッサ1300クーペに乗って兄を殺しに行く。
物騒なロードノベルの始まりだ。そんな古い車で、70代の男がなぜいまさら兄を狙いに行くのか。しかも途中で追いかけて来た、金髪のひょろっとしたホームレスの兄ちゃんとともに。
兄の征太郎が、幸せにすると誓った嫁が死んだからなのだが、復讐に出る弟の紘二郎にはそうするわけがあった。そして、追いかけて来たリュウは不良な中古車を売っただけの若者なのか。
遠田潤子、やっぱり毎度のことながらその理由が気になって一気に読んでしまった。全員悪者ではないのに、どんどん人生の歯車が狂って行く様はすごい。
先に逝くのは不幸だが、看取ってくれる人がいるのは幸せと言うのだろうか。
そして幽霊医院の戸を叩いてみるのも悪くはなかったみたいだ。