遠田潤子のレビュー一覧

  • 雨の中の涙のように

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    ネタバレ

    最終章で知れた、俳優でない堀尾葉介がよかった。
    実はトラウマ級の過去を持っていたなんて。
    明らかに今までと口調が違うし、翼を救って自分も救えた。

    時代劇うんぬんから始まって、
    時代劇、、いつの話だろこれ、ついていけるかな、と思ったけどそれは最初だけで、結果普通に読めた。
    強いて言うなら、どの章もピシッとしまって終わるわけではなく、ふわ〜と、この章に出てくる人たちの人生はこれからも続くんだな〜という感じで終わった。それがこの本の特徴なんだろうけども、たまに物足りなさを感じた。
    炭で作った木琴を堀尾に渡すのはちょっと意味不明だったかも。自己満すごい。

    堀尾葉介、一般人に声かけられて返事しちゃう

    0
    2025年08月08日
  • アンチェルの蝶

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    大阪で居酒屋を営んでる主人公藤太(とうた)の元に、幼馴染の秋雄が少女(ほづみ)を預けに来た
    少女の母いずみと藤太と秋雄 
    過去に何があったのかという話

    今の生活と、昔の少年時代と交互に話が展開
    ある事件をきっかけに忌まわしい方向へとねじれていく

    父親は仕事をせず、酒に酔って子どもを殴り、賭け麻雀をして借金をつくり、子どもを借金のカタに売る
    そんな親たちのもとで育つしかなかった藤太たち

    藤太 秋雄 いずみ 
    三人の過ごした時間はかげがえのないものなのに
    最低の夏休み それでも最高の日々

    蝶の羽化の失敗も
    まるで人生の行き詰まりのようで
    悲しくてやりきれない

    後半の展開はスリリングで

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    2025年08月07日
  • 冬雷

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    初めての遠田潤子氏の作品。鷹匠として養子になった代助。神社の巫女・真琴と恋仲になる。しかし養子先に実子が生まれ、疎まれる代助。ついに実子殺しの汚名を背負わされ、追い出される。18年後に新たな展開が待っていた。日本海側の曇り空、冷たい雨風、古くから伝わる因習、そんな独特の世界観がある。ラストはページをめくる手が止まらない。面白かった。

    0
    2025年07月26日
  • 雪の鉄樹

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    ネタバレ

    ⭐️3.5くらいの気持ち。

    ただひたすら重かった。
    文枝と郁也、双子の母親がどうしても好きになれない。

    雅雪に関しては当人でもないのに何もそこまで贖罪する必要は無いんじゃ…って気はしたけど不器用すぎる人なんだろうな。祖父が悪い。

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    2025年07月15日
  • ミナミの春

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    人の温かさや優しさに溢れる物語だった。
    一方で親から受けた期待の重さが子供を不幸にしてしまう怖さをまざまざと感じさせられた。
    チョーコもハナコも華やかな世界にいながら、裏で人知れずいろんな苦労をしていたにも関わらず、ヒデヨシやハルコに優しくしてくれていたのには救われた。
    やはり、人を信じたいと思った。

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    2025年06月08日
  • ドライブインまほろば

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    全体的には、辛いストーリーだった。

    どんな悪人にも愛はあるんだな。
    というか誰も悪人になりたくてなるわけじゃないんだ。

    信用できる人に出会うことや、人を信用することは難しいかもしれないけど、、それでも誰かと語り合うことは大切なんだ。

    誰かの言葉でココロが動く。
    話すことでココロが動く。

    希望も絶望もあるけど、希望は人を強くし、未来を明るくする。


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    2025年06月01日
  • ミナミの春

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    遠田潤子作品ははじめて。芸人コンビのカサブランカがつなぐ6編の物語は、映画のようなテイストで読み応えあり。ジワジワくるのが心地よいです。

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    2025年05月20日
  • ミナミの春

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    ネタバレ

    2025/03/28予約 21
    盛りだくさんのエピソードが少しずつまとまっていく。大阪に詳しくないが地元ならもっとリアルに楽しめたのかも。
    1970年の万博から2025年の万博まで、大阪近辺の事件に合わせて売れっ子漫才コンビのカサブランカ、売れないコンビのはんだごて、に関わる人々。みんなどこかに親との関係を引きずっている。クセのある登場人物の中で一番共感できたのは、翼の養父である福永充。たくさんのプレッシャーの中、気を抜ける瞬間や場所はあるのかな。
    遠田潤子作品にしてはスピーディーに読み進めることができた。
    大阪に土地勘のある人に読んでほしいと思った。

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    2025年05月19日
  • ミナミの春

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    作者の名前読み間違えてる?と思うほど明るい表紙で思わず手に取ってしまいました。私の中のハズレない作者のうちの1人なので、今回も読み応えは◎

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    2025年05月10日
  • オブリヴィオン

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    ネタバレ

    ・「いつか」と「今さら」は似ている。どちらも辛い現実から逃避する呪文だ。「いつか」と唱えれば現実から眼を逸らすことができる。「今さら」と唱えれば現実を諦めることができる。

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    2025年03月04日
  • 雨の中の涙のように

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    遠田さん、相変わらずとても良い作品を書きます。今まで読んだことのないような視点から、それぞれの登場人物によって1人の男性にまつわるストーリーが語られていて興味深かった。最後の終わり方も考えさせられるものがありました。

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    2025年01月23日
  • 二周目の恋

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    二周目の恋ということで、ほろ苦い大人の恋物語を想像したけど、全ての短編がそういうわけではなかった。「海鳴り遠くに」の描写が綺麗だった。

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    2024年12月15日
  • 二周目の恋

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    小説のアンソロジーというものを初めて読んだけど、新鮮な感覚だった。当たり前だけど一作一作作者が違うから作風も文体も全然違っていて1冊のなかで色々なテイストを楽しめてよかった。
    特に一穂ミチさんと窪美澄さんの話が好き。

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    2024年12月08日
  • 冬雷

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    2017年第1回未来屋小説大賞受賞
    そして、初めての遠田潤子さん

    孤児であった主人公が、日本海側の小さな町の
    大きな力を持つ名家に引き取られることになる
    その家の跡継として優秀さを期待されて

    長編ミステリーです
    その町の立地、因習
    その家の血脈
    それらがミステリーに悲しく切なく許せない
    といった感情を加えます

    ミステリー以上に
    主人公が孤児であったことを認識して
    跡継として忠実な勤勉さで尽くしていく姿
    それが、弟の事件が起きるや
    親も町もあまりに冷たい仕打ちに苦悶する姿
    が、記憶に残ります

    本の紹介やあとがきに
    「嵐が丘」のような物語という依頼がきっかけだとあります
    私の嵐が丘知識は 

    0
    2024年11月30日
  • 紅蓮の雪

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    ふたごの姉が20歳の誕生日に実家の裏山にある城から飛び降りた。自殺だ。親に愛されず二人でけで生きてきたつもりだった。理由を教えず、なぜ姉は死んだのか。
    主人公の青年は大衆演劇に身を投じて原因を探していく。両親も親に愛されず育った、許されぬ血のつながった関係。新たな事実が浮かび上がる。
    最後に姉の自分への気持ちに気づいた主人公が切ない。
    自分探しと大衆演劇。知らない世界が見えてなおかつ上質なミステリー。面白い。

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    2024年11月16日
  • 雪の鉄樹

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    重い、けどそこが引き込まれる。
    中盤までなぜこんな状況なのかが全く分からず
    読むほどに謎が深まっていくけど
    後半読めば読むほど状況が明らかになって
    苦しいのに読む手が止まらない作品でした。

    雅雪への感じ方は人それぞれだろうなぁ〜

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    2024年11月03日
  • 月桃夜(新潮文庫)

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    好きな作家、遠田潤子のデビュー作。現代の海のはなしと江戸時代の奄美の鳥のはなしで構成されたファンタジー。「これがデビュー作か⁈」というくらい、素晴らしい秀作だ。
    奄美の暗く、希望のない生活。囲碁という希望。禁断の愛に山の神、悪神。不思議な空気感と蜃気楼のように進む話。絶望で終わることなく、最後に前に進む道標を示す。
    「この世の終わりで、また」

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    2024年10月21日
  • 緑陰深きところ

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    ネタバレ

    途中まではいらいらして読みました。主人公に全く共感できず、ひとりよがりの傲慢な老人の思考回路がめちゃめちゃ腹立たしかったです。暗くて重い人生を選んで、いつでも別の選択肢があったのにそれに気付かず、自分中心の道ばかり選んでいるのに、人の所為にしているし、浅はかにもほどがあると思いながら読みました。

    それに比べ、周りの人の善良なこと。兄の死を知ったところからは、ざまあみろと思いましたね。ただ、共感は全くできませんでしたが、それだけ没入しながら読めました。遠田さんの作品としては、他の作品の方が好きですが、これはこれで面白かったです。

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    2024年10月05日
  • カラヴィンカ

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    しがないミュージシャンが歌姫の自伝の執筆を受けるところから物語は始まる。
    古い田舎の権力者、藤屋と斧屋を巡る因縁。父と母、親と子の因縁と確執。ここまで描かないと純愛は表現できないのか。
    面白い。一気読み。

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    2024年09月28日
  • 雪の鉄樹

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    祖父と暮らす庭師の男。恋人が犯した殺人事件を償うために不合理なまでの被害者の母の仕打ちに耐え子育てを手伝う。恋人が出所する日が近づく中、中学生になった子供が暴れ始める。
    複雑に絡んだ育ちと感情。
    面白い

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    2024年08月31日