ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
4pt
祖父と父が日々女を連れ込む、通称・たらしの家で育った庭師の雅雪は、20歳の頃から13年間、両親のいない少年・遼平の面倒を見続けている。遼平の祖母から屈辱的な扱いを受けつつも、その傍に居るのは、ある事件の贖罪のためだった。雅雪の隠してきた過去に気づいた遼平は、雅雪を怨むようになるが……。愛と憎しみの連鎖の果てに、人間の再生を描く衝撃作。本の雑誌『おすすめ文庫王国2017』第1位!
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
なにこれ,めちゃくちゃカタルシスがやばい. 家族愛がないことで家族愛を描いている.家族愛がない果に歪な関係性が形成され,過去を語る構成で徐々にそれを描きつつ,現在を語る部分で歪さが変化していく.しかもそれらが決して不快ではない.モヤモヤするし,キツく思うこともあるし,納得いかないところもあるが,総合...続きを読む的に自身を浄化していく感じがする(自身の中で納得し浄化するのではなくて). 人間ドラマだ.
本の雑誌「おすすめ文庫2017」第1位 庭師の雅雪は、20歳の時から 両親を失った小年、遼平の面倒を見続けていた 初めて、預かった時にはまだオムツをしていた 男の子は中学生になっていた 庭師の男は、なぜここまで献身的なのか 何を償おうとしているのか 遼平には、未だ真実を言えないでいた 読みなが...続きを読むら、少年と共に苦しむ 庭師はなぜそれほど自己犠牲を続けるのか 許されない罪、終わりのない贖罪 憎しみに隠れた愛情 贖罪に伴った悦び 報われる事はないのかと思われた庭師の献身が 真実の告白と共に受け入れられていく とても素敵な作品でした 庭師が最後まで過酷すぎるけれど 人間の渇望、羨望が苦しいほどに描かれます
読後、映画を1本見終わったような迫力のある小説だ。 半分以上読み進めても、雅雪はなぜ他人の子供の遼平の面倒をせっせとみているのか、その祖母はなぜに雅雪に徹底的に冷たいのか。あと数日で会えるという女は誰なのか…全くわからずもどかしく先に先にと読み進める。 雅雪に遼平、親方に俊夫、文枝、原田、細木老、...続きを読む舞子と郁也、全ての登場人物の描き方が深い。 情をかけてもらえず育った雅雪と俊夫、舞子。 才能を見限られ苦しむ俊夫と郁也。 それらに巻き込まれ波乱万丈の人生を背負い込む雅雪。 だが、原田や細木老、そして舞子の存在が彼を救う。 子供を愛せなかった親がいて、そのためにご飯を人と食べられなくなったことも、楽しい思い出がないことも、お皿を灰皿にしてしまうことも普通のこととして育った雅雪。だが自分を削ってでも貫くその信念は間違ってなかった。ラストのシーンでそれがわかる。 蘇鉄、割箸鉄砲、竹垣結い、庭師の仕事、会食恐怖症、たらし、釣忍、自分の育て直し…。 なぜか全て心に残った言葉だ。 最後に。永井さん、クロマツと蘇鉄のある扇の家を潰さんといて下さい、お願いします。
圧倒的な孤独。こんな描き方があったのか。 結末が全くわからない段階でもう喉がヒクつくくらい胸が締め付けられる。家だったら絶対泣いてた(病院待合室で読んでた) どうか神様、と願うように最後まで読んだ。 はじめの方は何があったかも語られず、ちょっとイライラしたがちょっと我慢して良かった。傑作だった。 ...続きを読むドライブインまほろばでこの作者ただものではない!と勝手に目をつけてたのが間違いでなかったと証明された気分
全体を通してかなり重い雰囲気の物語でしたが、最後は希望の見える終わり方で少し救われました。親にきちんと愛されることの大切さ、罪を償うとはどういうことかを教えられた気がします。個人的には、原田さんの優しさが胸に沁みました。雅雪の想いが遼平に伝わって良かったなと思います。
遠田さんらしく重苦しいお話でしたが、ラストがとにかく良かった。 普通の場面なのに、本作ではとても感動する場面。
#泣ける #切ない #深い
登場人物達の感情が濃ゆい! そしてどこか壊れた人間ばかり。雅雪の祖父がそもそもの、この悲劇の引き金のような気がする。この壊れた祖父さえいなければ、雅雪の父もああはならなかったし、舞子の家族に深入りすることもなかった(そもそも雅雪も庭師になってなかったかもしれない)はず。何とも気色の悪い人物。それと文...続きを読む枝! なんじゃこのババアは。腹が立つ。しかし、最後は希望を持たせる終わり方で良かった良かった。
うまく表現できないが、一番心に染みをつくった本。とても落に落ち込んだ時に読んだ。そういうときにまた読みたくなる。
重い、けどそこが引き込まれる。 中盤までなぜこんな状況なのかが全く分からず 読むほどに謎が深まっていくけど 後半読めば読むほど状況が明らかになって 苦しいのに読む手が止まらない作品でした。 雅雪への感じ方は人それぞれだろうなぁ〜
祖父と暮らす庭師の男。恋人が犯した殺人事件を償うために不合理なまでの被害者の母の仕打ちに耐え子育てを手伝う。恋人が出所する日が近づく中、中学生になった子供が暴れ始める。 複雑に絡んだ育ちと感情。 面白い
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
雪の鉄樹
新刊情報をお知らせします。
遠田潤子
フォロー機能について
「光文社文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
あの日のあなた
雨の中の涙のように
アンチェルの蝶
イオカステの揺籃
オブリヴィオン
カラヴィンカ
銀花の蔵(新潮文庫)
紅蓮の雪
「遠田潤子」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲雪の鉄樹 ページトップヘ