遠田潤子のレビュー一覧

  • 雨の中の涙のように

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    どこかしらで一人の俳優と繋がっている主人公の短編が電車で読むのにちょうど良い長さ。そして、ちょうど雨の日に最終章を読み終えて、なんだかほわっとした。

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    2023年09月09日
  • 雨の中の涙のように

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    八篇からなる連作短編集。各短編の主人公は過去の傷や重いものを背負って生きていてそれに不器用。子供の頃のことや、男女間のこと、仕事などさまざまな環境や生活が描かれている。各短編に共通するのが一人の俳優が何かしら影響を与えていること。それがそれぞれの心を少し軽くしてくれる。知らず知らずのうちに影響を与えていた俳優のこれまでが語られるラストもとてもいい。これまでの遠田作品にはない温かみがありこういう作品をもっと読みたくなった。

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    2023年09月08日
  • 銀花の蔵(新潮文庫)

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    次々と試練がかかる銀花が可哀想だったが
    登場人物全てが可哀想で、でもしっかり生きている
    ドロっとしつつ前向きな話

    面白くて一気読みして
    後半ボロボロ泣いた

    「そう言えば、私ら、お母さんの子やなかったんや」と軽く言うセリフで気持ちが明るくなった

    全く血のつながらない銀花と剛夫婦のおかげで
    この一族と家業は明るい未来へ向かっていく

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    2023年09月06日
  • 雨の中の涙のように

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    各章で映画のシーンや台詞が登場すると、自分の頭の中にあるその映画のシーンが再生されて話を更に盛り上げ、より先を読み進めたいと言う原動力となった。
    文字が映像を引き出し、引き出された映像が文字を補完してくれる1読で2度おいしい小説だ。

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    2023年08月14日
  • 雪の鉄樹

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    『緑陰深きところ』が良かったので他の作品を読んでみたくなった。
    読み始めて、『緑陰深きところ』と構成が同じでがっかりして、テンプレかと思った。
    でも読み始めたからには読み切ろうと思い直してページを捲る。すると、1/3くらいから面白くなって、結果的に一気読みしてしまった。

    内容はかなり突飛というか、なかなか居ない立場の登場人物ばかりに思えたけど、殺人事件や事故や自殺は頻繁に起こるのだから、私の周りで起こっていないだけで世の中には作品の中のようなことが多々起こっているのかもしれない。悲しいことだけど。

    認めることと頼ることはとても大事だと改めて思う。

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    2023年08月11日
  • 銀花の蔵(新潮文庫)

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    面白かった!醤油蔵を継いだ銀花の一代記。家族の再生の物語。ミステリー要素もあり。
    どんな困難でもとにかく健気で前向きな銀花に好感が持てます。

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    2023年06月22日
  • ドライブインまほろば

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    いろんな家族の形があるけれど、今回の話の人間たちは最低で自分勝手な人間と真っ直ぐ生きようとする人間とが描かれており、共感というか、子供たちがまっすぐ生きて欲しいなと、感じました。

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    2023年06月11日
  • ドライブインまほろば

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    義父を殺した小学6年生と妹が奈良の山奥のドライブインに逃げ込む。5才の娘を亡くした女主人がひと夏を一緒に過ごしながらお互いの傷を癒し、10年に一度現れるという生まれ変われる十年池を探す。
    高校生売春、育児放棄、殺人と世にも酷い犯罪が山盛り描かれている。嫌な気持ちになりながらも最後まで読んでしまう。半端な説教話しで終わらせないのが凄い。

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    2023年04月09日
  • アンチェルの蝶

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    ネタバレ

    重い。
    前半は藤太がぐずぐず言っててなかなか進まなかったけど、過去のことが明らかになるにつれて目が離せなくなっていく。
    悲しい話。でも最後はなんとか持ち直す方向で終わって良かった。
    余談だけど、遠田さんの下ネタはエグくて苦手。蓮の数式は冒頭で挫折した。

    [ストーリー]
    藤太の営む居酒屋まつに、秋雄が、いづみの子どもだというほづみを預けて失踪する。3人は仲が良かったが、3人の父親たちが焼死した火事の後、中学卒業をしてから25年疎遠だった。

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    2023年03月24日
  • ドライブインまほろば

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    読んでいてつらい気持ちになるのに、ページをめくる手が止まらない。読む進んでいくと、どんどん泥沼にはまって行くような気がする。この先に救いはあるのかと不安になる。登場人物すべてに死亡フラグが立っているのだ。
    クズのような人物でも、好きでクズになったわけではない。大人たちが彼らをクズにしたのだ。文章の端々に当人の繊細な部分が描かれていて軽蔑しれきれない罠を仕込んでいる。
    ドライブインのオーナーの比奈子は大人である責任を感じて、行く当てのない子どもたちを守る。しかし過去の悲しい事件では実母を許せない自分の未熟さと葛藤する。
    人間の煩悩が複雑に重なりあい悲劇を生んでいく。
    それが最終的に吉と出るか凶と

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    2023年03月12日
  • オブリヴィオン

    購入済み

    遠田さんの小説は、設定が重苦しい展開ですが、最後は救われる場面もあると分かっているので、今回も一気読み。

    #泣ける #切ない

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    2023年02月27日
  • 雪の鉄樹

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    久しぶりの遠田潤子だけど、変わらぬドロドロだな。北上次郎さんが1/24に亡くなりました。本作も北上次郎氏が解説を書いていて、それが信頼の証です。3.8

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    2023年01月28日
  • 冬雷

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    昔の因習が残る港町が舞台というだけでおどろおどろしい設定だが、作者が描く暗くてどんよりした空気が全編に広がる。そんなに背負い込まなくてもいいのにと思いながらも抜け出せない、振り切れない人々の心情が哀しい。ちょっと強引なストーリー展開もあるが終章でほっとする話に纏まったのは悪くない。

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    2023年01月24日
  • ドライブインまほろば

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    ★4.5
    途中までは満点。ラストがややご都合主義でうまくまとまりすぎたハッピーエンド。人、殺してますけど…。そんな幸せでいいんですか?
    伊坂作品のフーガとユーガみたいな、銀河と流星。どちらも虐待にあって深い絆で結ばれているけど、本作の双子は人に迷惑かけているぶん感じが悪い。それぞれ事情を抱えた登場人物たちの寂しさが共鳴しての十年池の魅せるファンタジーだった。

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    2023年01月23日
  • 廃墟の白墨(はくぼく)

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    ネタバレ

    まったくもって暗い。遠田潤子が紡ぐ物語はいつも凄絶で暗い。なのに吸い寄せられるように読みはじめてしまうのです。

    病床の父親宛てに届いた手紙を無視できず、指定された場所に出向く息子。そこにはかつて父親と同じビルに住んでいた男たちが集まっていて、その全員が最上階に住む艶めかしい大家と寝ていたという。

    大家の惚れ込む男をクズだと言うけれど、ほかの男たちだって負けないぐらいのクズ。大家の幼かった娘の心配をしたところで罪滅ぼしにはならない。

    誰も好きになれないのに読むのをやめられません。自らを赦すために死のうとする男たち。償おうにも償う相手はこの世にもういないとは。苦しい。

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    2023年01月12日
  • 雪の鉄樹

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    通称たらしの家。
    祖父と父が日々、代わる代わる女を連れ込む。
    そんな家庭で育った主人公。

    造園業を営む家系だが、祖父は親方として、父は上司として。仕事以外での会話はない。

    ネグレクトの祖父、ネグレクトの父の元で育つ。

    二十歳の頃から13年間、両親のいない男の子の面倒を見続ける。その男の子の祖母から屈辱的な日々を送る日々。

    その裏にある贖罪。

    登場人物は少ないが、それぞれが際立ち、構成も含め熱量が尋常ではない。

    始まりから中盤までは、主人公の過去はまだ語られず、中盤からの展開が怒涛だ。

    絶望した時に出る人間性、贖罪という詭弁、親切という偽善。善人が必ずしも正しいわけではない。

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    2023年01月10日
  • 銀花の蔵(新潮文庫)

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    よくあるような一人の女性の波瀾万丈ながら最後はハッピーエンド的ストーリーかと思ったら、ほんのりとミステリーの要素もあり、いい意味で期待を裏切られた。
    毒親って、虐待とか分かりやすく酷いことをする親だけではなく、色々なタイプがあるんだなぁ、と思った。

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    2022年12月02日
  • アンチェルの蝶

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     う~ん。ウ~ン。
     小説は本当に起こりそうなことを書くフィクションだというけれど、この小説に出てくる、“酒”“暴力”“ギャンブル”に溺れ、子供を子供とも思わない最低な親は世の中に沢山いるかもしれないが、いずみちゃんほどひどい目に合い続ける子は本当にいるのだろうか。そう思う時点で、私は葉山和美弁護士のように世間知らずなのかもしれない。
     舞台は大阪の南のほう。暖簾も壁も何年も掃除していない油ギトギトの場末の居酒屋<まつ>。店主は足を引きずり、客は堅気かどうか分からないような最低の客ばっかり。店主であり主人公の藤太は「どうせこんな店」「自分はいつ死んでもいい」と思いながら、生きるために、ずっと店

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    2022年08月14日
  • 雪の鉄樹

    ネタバレ 購入済み

    分かるけど…

    雅雪の気持ちは分かるけど、ちょっとそこまでするのは逆になぁ。許せないと言うのは娘夫婦が亡くなったことに対してじゃなくて雅雪のそこまでの態度に対してじゃないのかなぁ。

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    2022年06月29日
  • ドライブインまほろば

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    子供の頃に受けた虐待は続くのか、、もしそうであれば悲しい。どこかで断ち切って欲しい。、、少年は施設に行き敬語が消え打ち解けて話すようになった、、奨学金で大学に行き弁護士を目指すという、、途中、辛くなったが最後まで読んで良かった。

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    2022年05月28日