冬雷

冬雷

799円 (税込)

3pt

大阪で鷹匠として働く夏目代助の元に訃報が届く。12年前に行方不明になった幼い義弟・翔一郎が、遺体で発見されたと。孤児だった代助は、日本海沿いの魚ノ宮町の名家・千田家の跡継ぎとして引き取られた。初めての家族や、千田家と共に町を守る鷹櫛神社の巫女・真琴という恋人ができ、幸せに暮らしていた。しかし義弟の失踪が原因で、家族に拒絶され、真琴と引き裂かれ、町を出て行くことになったのだ。葬儀に出ようと町に戻った代助は、人々の冷たい仕打ちに耐えながら事件の真相を探るが。第1回未来屋小説大賞を受賞した、長編ミステリ。/解説=千街晶之

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冬雷 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    遠田さんの作品は初めて読んだのですが、凄く読みやすく、感情移入が出来ました。
    街と神社という関係。これは切っても切れない、古い村などでは今でも必ずあるのではないかなと思います。代助は一時この街、人を憎んでいたたまれないきもちが凄く伝わってきました。それでも離れた街に戻ってきて、真実を探そうとする気持

    0
    2024年09月22日

    Posted by ブクログ

    大阪で鷹匠として働く夏目代助。ある日彼の元に訃報が届く。12年前に行方不明になった幼い義弟・翔一郎が、遺体で発見されたと。孤児だった代助は、日本海沿いの魚ノ宮町の名家・千田家の跡継ぎとして引き取られた。初めての家族や、千田家と共に町を守る鷹櫛神社の巫女・真琴という恋人ができ、幸せに暮らしていた。しか

    0
    2023年08月14日

    Posted by ブクログ

    古風な本格ミステリー。
    横溝正史のような古風なシキタリに縛られた街の中で繰り広げられる愛憎劇だが、青春要素もありミステリ要素もあり非常に面白い。
    登場人物は少ないので犯人は検討がつくが、辿り着くまでがロジカルに展開され楽しかった。

    0
    2020年10月22日

    Posted by ブクログ

    抜け出せない泥沼。当事者では気付けない異常さが重なると、こんなにも異様な集団が出来上がってしまうんだなと思いました。怖い。

    0
    2020年07月19日

    Posted by ブクログ

    ベースにあるのはやはり贖罪。でも本作は、他とは少し趣を異にしていて、ミステリ色が強い印象。そしてそれは、自分的には好もしい系統。謎解きモノとしても、結構趣向が凝らされたものになっている。最後、唐突にファンタジーの世界が現実化したのには面食らったけど、クライマックスまで含めて、かなり楽しめた一作でした

    0
    2020年05月18日

    Posted by ブクログ

    初めての遠田潤子氏の作品。鷹匠として養子になった代助。神社の巫女・真琴と恋仲になる。しかし養子先に実子が生まれ、疎まれる代助。ついに実子殺しの汚名を背負わされ、追い出される。18年後に新たな展開が待っていた。日本海側の曇り空、冷たい雨風、古くから伝わる因習、そんな独特の世界観がある。ラストはページを

    0
    2025年07月26日

    Posted by ブクログ

    2017年第1回未来屋小説大賞受賞
    そして、初めての遠田潤子さん

    孤児であった主人公が、日本海側の小さな町の
    大きな力を持つ名家に引き取られることになる
    その家の跡継として優秀さを期待されて

    長編ミステリーです
    その町の立地、因習
    その家の血脈
    それらがミステリーに悲しく切なく許せない
    といった

    0
    2024年11月30日

    Posted by ブクログ

    因習村といえばそうかもしれない。いま巷で話題だし。私はそれに詳しくないけど。
    普通の人間にはそこまで馴染みがなく、だからどこかファンタジーに見てたものが、終盤畳み掛けるにつれ「ここまでとは」という気持ちになるのが、ファンタジーを越えられたような感覚になってよかった。
    ファンタジーが過ぎるとどこか身を

    0
    2024年01月31日

    Posted by ブクログ

    重かったなぁ。閉鎖的でしがらみや伝統が人々をがんじがらめにする。子供もその風習などに飲み込まれていってしまう。とても切ないお話でした。最後は少し希望があるのかな、代助と真琴には自分たちの人生を歩んで欲しい。

    0
    2023年10月24日

    Posted by ブクログ

    昔の因習が残る港町が舞台というだけでおどろおどろしい設定だが、作者が描く暗くてどんよりした空気が全編に広がる。そんなに背負い込まなくてもいいのにと思いながらも抜け出せない、振り切れない人々の心情が哀しい。ちょっと強引なストーリー展開もあるが終章でほっとする話に纏まったのは悪くない。

    0
    2023年01月24日

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