邂逅(わくらば)の滝

邂逅(わくらば)の滝

1,870円 (税込)

9pt

紀州の山間の小さな町に紅滝という美しい滝がある。その滝には運命の恋と信じた相手に裏切られた姫の、哀しい伝説があった。だが、彼女と男の、逃れることのできない、さだめの、のろいの恋は、そんな生やさしいものではなかった。現代から、大正、江戸、安土桃山、そして南北朝へと、いびつな螺旋を描きながら、二人の恋は繰り返す。切なく愛しい感動のクライマックスに心の震える傑作小説。

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邂逅(わくらば)の滝 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    紅滝、紅姫、瀧口屋、その謂れとそれに纏わる数々の逸話。時を超えて縺れ合い、繋がり続ける男と女の物語。古の情念は褪せることもなく、2人を出逢わせては引き離していく。
    連作の形で紡がれるこれらの物語は、すべてを読み終えて初めて始まり、そしてさらに続いていくのだ。
    本当に素晴らしい筆致と描写、そして物語。

    0
    2024年07月01日

    Posted by ブクログ

    邂逅(かいこう)・・偶然に出会うことや運命的に巡り合うこと
    本作は「わくらば」と古語表現で読み、滝の美しいデザインが素敵( ´∀`)
    そして何より遠田潤子らしからぬストーリー♪

    紅滝という紀州の山間にある美しい滝を前に、現代、大正、江戸、安土桃山、南北朝と時代を駆け巡る大長編といっていい物語。

    0
    2023年10月19日

    Posted by ブクログ

    連作短編集。

    「ファウストの苔玉」
    「アーム式自動閉塞信号機の夜」
    「犬追物」
    「緋縮緬のおかげ参り」
    「宮様の御首」

    瀧口屋という宿屋(茶屋)や望月という男がどの話にも脇役で必ず出てきます。
    最初はあらすじなど、全く読まずに読んだのでなぜかと思いました。

    最初の「ファウストの苔玉」は現代の話

    0
    2023年10月15日

    Posted by ブクログ

    くれ姫の呪いがどうしてかけられたか最終章でわかる。
    どの章でも望月はいい男。
    そして(昔の)どの章でも体のどこかが不自由な女が出てくる。
    肥やしにされた男。
    惚れた男のために他の男と死ぬ女。

    不条理。男と女の邂逅がそもそも不条理なのか。

    すべては滝が凍って赦される。

    あ〜私にも滝に打たれるくら

    0
    2024年09月04日

    Posted by ブクログ

    怨むほどに心が狂おしくなる人。運命の一言では片付けられない2人。ただ穏やかに2人で過ごす日々はいつの日か訪れるのだろうか。

    0
    2023年11月19日

    Posted by ブクログ

    大阪、奈良、和歌山にまたがる深い山の中に紅滝という美しい滝がある。
    その滝には運命の恋と信じた相手に裏切られ捨てられた姫の哀しい伝説が残されていた。

    瀧口屋は、秘境の宿として雑誌にも取り上げられた。
    この瀧口屋の長女が紅姫様を慰めるお祭りをやった年に…。

    この現代から次の章には、過去になり大正、

    0
    2023年10月29日

    Posted by ブクログ

    「ファウストの苔玉」
    「アーム式自動閉塞信号機の夜」
    「犬追物」
    「緋縮緬のおかげ参り」
    「宮様の御首」
    5話収録の連作短編集で全話に共通して望月なる男が登場する。

    紅滝という美しい滝に残る哀しい伝説をモチーフに、現代から、大正、江戸、安土桃山、南北朝へと時代を遡りながら、その時代に生きた男女の凄

    0
    2024年02月15日

    Posted by ブクログ

    紅滝町にある小さな旅館・瀧口屋は、紅姫を祀る滝の祠への参拝客を主な対象としている。息子の瀧口奔は受験生のため宿でのアルバイトを禁じられたが、祠への灯明上げは彼といとこの美鳩の役目だ。そこで知り合った望月と2人は親しくなるが、彼には秘密があった……という導入部から始まる5篇の連作短篇集。
    呪いというか

    0
    2024年01月08日

    Posted by ブクログ

    遠田潤子の邂逅(わくらば)の滝を読みました

    短編集です。
    紅滝という美しい滝があり、その滝には運命の恋と信じた相手に裏切られた姫の、哀しい伝説。
    伝説に纏わる、それぞれの物語ですが、私的にはあまり入り込めなかった。

    0
    2023年11月30日

    Posted by ブクログ

    久々の遠田作品。連続短編。
    他の作品と比べると何だろう、
    色々とマイルドかなと言う印象。

    非恋と言われればそうなのかも知れないが
    約束通りぐるぐると巡って
    出会えているのだから
    これはこれで幸せなのかもしれない。

    凍る滝、いつか私も見てみたいな。

    0
    2023年11月17日

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