遠田潤子のレビュー一覧

  • ドライブインまほろば

    Posted by ブクログ

    最近、全然本を読む気にならないが、これは読めた。憂がかわいそうで辛かったなぁ。兄弟も理不尽なことがある。上の子はなんでも出来て当たり前。同じ事を下の子がやると褒め称える。上は辛いんだよなぁ。こんなおばさんになってもそう思う。

    0
    2026年04月07日
  • ミナミの春

    Posted by ブクログ

    山風賞受賞作ってことで。氏の著作に触れるのは久しぶり。嫌いになった訳じゃないんだけど、なんだかマンネリズムを感じてしまい、遠ざかってしまっていた。本作は、信を置く賞を取ったってのと、いつもと勝手が違いそうなあらすじ紹介を見て、それならちょっと読んでみようかな、と。まず、連作短編集ってことですでに新しい印象。相変わらず、人間の業に触れる内容なんだけど、それはスパイス的に扱われていて、全体的に結構ライトなタッチなのも好印象。楽しめた。パスしてきた数作品も、機会があれば改めて手に取ってみたく。

    0
    2026年04月06日
  • ミナミの春

    Posted by ブクログ

    きつめの言動などがありながらも、それもひっくるめて魅力と思わせるような登場人物や関係性が多く、読んでいて応援したくなるような雰囲気がよかった。

    0
    2026年03月29日
  • 紅蓮の雪

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    前に一度、読んでた時は、ただ面白いって思いながら一気に読めた。
    今回読んだら、記憶にあった以上に胸糞話やった。
    いや、面白いのは面白いねん。
    伊吹が少しずつ鉢木座に馴染んでいけたり、慈丹との仲やったりとか。

    でも、両親も、座長も、ストーカーの和香も、みんな自分勝手でそうなったらあかんやろみたいな。
    理解が全くできひん人間たちで。
    両親も座長も、過去を知っても一向に同情する気にならない。
    和香も、話の中では伊吹が原因やみたいになってるけど、絶対違う。伊吹には伊吹の問題があってたまたま傷つけてしまったけど、その後はもう関係なくただただ和香の問題やし、ひたすらヒステリックになってる和香の母親もわけ

    0
    2026年03月27日
  • 二周目の恋

    Posted by ブクログ

    恋愛アンソロジー。

    どの作品も、一筋縄ではいかないけれど読後に希望の残る。こういうアンソロジーでは珍しく、どの作品も何かしら心に残る箇所があったのでとても得をした気持ち。

    特に「深夜のスパチュラ」のとりとめがないけどキュートな読み味や、「道具屋筋の旅立ち」のラスト、「海鳴り遠くに」のタイトルの意味が分かった瞬間が特に心に残った。

    0
    2026年03月21日
  • 天上の火焔

    Posted by ブクログ

    備前焼の窯の温度は約1200度。
    この温度になるまでの大変さと、時間をかけて焼いたものでも少しでも気に入らない点があるとその場で割ってしまうということに、焼き物の世界の厳しさを感じました。

    天上火窯の人間国宝の祖父、深田路傍に優しくのびのびと育てられた深田城。轆轤名人の父、深田天河の冷たさに、幼い頃から悩み続け、いつの間にか憎しみさえ持つようになります。彼は備前焼の天上火窯を受け継ぐことへの葛藤と父への疑問を抱えながら成長していきます。

    なぜ父は自分に冷たいのか?
    その事をずっと疑問に持ちつつ、怒りに変わりそれでも父のことが気になってしまうのは、やはり親子だからなんでしょうね。

    深田城が

    0
    2026年03月03日
  • 雪の鉄樹

    Posted by ブクログ

    「一体、何があったの?」
    事件の全貌が明かされるまで、頭の中はずっと疑問でいっぱいだった。
    事件の贖罪の為とはいえ、雅雪の行き過ぎともいえるほどの行動は見ている者も苦しくさせる。
    どこか歪んだ家族への絶望、悲しみ、それでも求めてしまう愛情…色んな感情がぐちゃぐちゃに入り交じっていて、そんな気持ちになったことのない私もつられて胸が痛かった。
    この先がどうか幸せでありますようにと思わずにはいられなくなる作品。

    0
    2026年02月26日
  • カラヴィンカ

    Posted by ブクログ

    特殊なある種閉鎖環境下で家同士の確執から展開される悲劇、読み応えあったしミステリーとして面白かった。幼少期だとしても人生の中で強烈な印象を受けた出来事は後を引くものだと感じた。

    0
    2026年02月18日
  • 天上の火焔

    Posted by ブクログ

    備前焼窯元父子三世代の物語。
    それぞれの葛藤、嫉妬、愛憎がぐるぐる回る。
    (それにしても全員不器用過ぎないか…?)

    備前焼の発する熱量が伝わってくるようだった。

    0
    2026年02月18日
  • 天上の火焔

    Posted by ブクログ

    備前の伊部が舞台と聞いて、それだけで紐解いた。備前焼のことに詳しくもなければ、伊部の場所は知っているけど、あまり詳しくもない。遠田潤子さんは初読み。けれども、なんとも懐かしい景色と世界だった。

    父子の確執は、漫画「美味しんぼ」や多くの小説で描かれた永遠のテーマである。まさか、ここまでストレートに描いているとは思わなかった。もっとどろどろとしたり、陰湿な作風かと思っていた。3代に渡る父親と息子の愛憎。それを見守るおばあちゃん、死に別れた母親、付き合い成長してゆく同級生、という3人の女性。物語は土と火の芸術、作陶が形を作ってゆく。

    伊部(いんべ)を歩き回ったことはないが、親戚家があったこともあ

    0
    2026年02月16日
  • カラヴィンカ

    Posted by ブクログ

    ボカリーズの名手実果子、ギター奏者の多聞、その兄の不動、彼らを巡り、不動の死に何があったのかを探りながら、驚くべき事実が明らかになっていく、そんな感じでストーリーが進行していくドラマで、読み応えがあった良作。

    0
    2026年01月28日
  • 人でなしの櫻

    Posted by ブクログ

    『雨のように』では、主人公に俳優の男を小説の中で演じさせ、本作では、日本画家の男を長谷川等伯の夭折した息子になぞらえながら
    作品を描かせる。
    芸術か愛情か、狂気なのか。
    愛情に恵まれなかった不幸の上の才能。
    父親との確執は より深い狂気を含む創作へ。

    遠田さんって、いろんな芸術の才能と確執を小説に落とすのがお上手です。

    そして 江戸川乱歩の「人でなしの恋」よりも
    罪深い「人でなしの桜」。
    遠田さんは、才能を祝福せず 才能が人をどこまで壊すかを、書いてしまいました。

    0
    2026年01月26日
  • 雨の中の涙のように

    Posted by ブクログ

    「小説宝石」連載作品

    「美しく、才能に恵まれ、努力も怠らない」という、完璧とも思える俳優・葉介。
    全八章のうち七章までを、彼に触れた悩みを抱える男女たちに語らせる、連作短編の構成となっていいます。

    葉介は俳優である自分を演じ続けながらも、彼に触れた人々に、自分自身を見つめ直させてしまう存在として登場する。
    最終章では、演じることから降りた彼が、本来の自分の人生を取り戻していく。その姿が、静かに、そして素敵に描かれる。
    遠田さんって 今の自分にちょうど良い読書だなって思う。

    0
    2026年01月25日
  • ミナミの春

    Posted by ブクログ

    確か鈴木保奈美さんの番組で著者と本の紹介を見たのだと思う。大阪の漫才師を軸とした短編連作。このような作り好きだ。
    自分に大阪の土地勘があったら、作品の雰囲気をより掴めたのだと思う。

    0
    2026年01月19日
  • 二周目の恋

    Posted by ブクログ

    群を抜いて一番面白かったのは
    「深夜のスパチュラ」

    手先不器用&料理苦手族の方は大共感してくれると思う笑。

    双子の「兄弟以上恋人未満」の話だったり
    同性愛の話もあったりするので
    単調な「純粋な異性愛」の話だけじゃないのもおすすめポイント。

    0
    2026年01月18日
  • ミナミの春

    Posted by ブクログ

    遠田潤子による大阪・ミナミを舞台にした傑作家族小説で、売れない芸人、隠し子疑惑を抱える妻など、様々な問題を抱える人々が、失われたものや後悔を乗り越え、人生の「あたたかさ」を見つけていく連作短編集です。阪神・淡路大震災の1995年から2025年までを舞台に、人生の偶然の繋がりや、人と人との温もりを描き、第16回山田風太郎賞を受賞しています。

    0
    2026年01月14日
  • 天上の火焔

    Posted by ブクログ

    苦しい親子がたどり着いたのがこんな形で良かった!代々なになに、の地獄や恍惚は並みの家庭に育った者には到底分からない。この人の書くものは面白いなあ

    0
    2026年01月08日
  • ミナミの春

    Posted by ブクログ

    正に私の生きてきた時代。懐かしい場所と大阪弁が心地良かった。
    この昭和~平成~令和を生きる人に共感する風景が頭の中に浮かんでくる。
    ストーリーの中で起きる出来事は、理不尽なことが多くて悲しくなりながらも、関西人らしく切り開いていく大らかさに、人生の希望を見出すことができた。

    0
    2026年01月08日
  • 天上の火焔

    Posted by ブクログ

    あけましておめでとうございます。
    本年も宜しくお願いしますm(_ _)m

    新年1冊目は、まことさんのレビューで気になり、一休さんのレビューでノックアウトされたこの作品。みんみんさんも高く評価されており期待大で読みました*( ᵕ̤ᴗᵕ̤ )*


    この作品は備前焼の里・岡山県の伊部を舞台にした父子三代の家族の物語です。

    物語は、主人公の城(じょう)が、大らかで優しい祖父 路傍(ろぼう)と、冷たく無関心な父 天河(てんが)という対極的な家族の中で育っていくところから始まります。
    幼い頃に母を亡くしていた城は、愛情を渇望しながら、父への想い、認められたいと言う思いに悩み苦しみ、それでももがき自分

    0
    2026年01月02日
  • ドライブインまほろば

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    遠田潤子の作品はいつも、重くて辛くて痛い。
    それでも、読み終わった時不思議に嫌な気持ちにはならない。
    今回も、そういう読書だった。

    小学6年生の憂は、母の再婚相手を殺し、異母妹を連れて家から逃げ出した。
    逃げ込んだ先の「ドライブインまほろば」を経営しているのは、2年前に5歳の娘を事故で亡くした比奈子。
    憂が殺した流星の双子の兄・銀河は、憂を探して「ドライブインまほろば」にたどりつく。
    そこで三者は…。

    憂の人生が壮絶で、胸が潰れそうになる。
    両親も義理の父も、誰も憂を愛してはいない。
    ただ憂さ晴らしをし、家事などをさせるためにそばに置いているに過ぎない。

    「なんのために生れたんだろう。生

    0
    2025年12月31日