遠田潤子のレビュー一覧

  • ミナミの春

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    閑古錐 八角磨盤空 壺中日月長し 惺惺着 
    一笑すれば千山青し 花開く万国の春
    これらはこの小説の各章に出てくる言葉。禅の言葉だったりするようだ。その言葉に登場人物がこれらの言葉に自分を顧みる。
    どれもなるほど、いい言葉ばかりだ。

    物語は大阪の姉妹の漫才師が関わりながら展開していく。
    最初は若くして亡くなったピアニスト夫婦の娘が芸人になり、その娘が最後の話を締める。
    ファミリアの子ども服 懐かしかった。
    私も大好きだった。娘と息子、お揃いで着せた。
    でも、この亡くなったピアニスト、自分の夢を亡くなってまで娘に押し付けるのは娘にとって重すぎるのでは。
    基本的に親のエゴに子ども達が振り回されてい

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    2025年10月18日
  • ミナミの春

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    大阪ならではの話。お笑いと人情コテコテ。ちょいちょい出てくる禅の言葉が馴染みがなくて違和感があった。

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    2025年09月19日
  • 人でなしの櫻

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    私には登場人物の心情は理解できないけど、先が気になって読むのをやめることはできませんでした。
    みんな傷ついて傷つけて生きていて、読むのが辛くて、でも読まずにはいられない、そんな本でした。

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    2025年09月14日
  • ミナミの春

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    人間関係ってややこしいなと思うけど、あぁ、よかったと思うこともあり、後からジワーっとくる物語やった。なんで自分だけと思い悩むことはない。

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    2025年09月06日
  • ミナミの春

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    大阪を舞台にしと人情味のある短編集。ところどころに禅の言葉が出てきて考えさせられる。“閑古錐“、いけないなと思いつつも心の錐はなかなか丸くならない。

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    2025年08月30日
  • 雨の中の涙のように

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    ネタバレ

    最終章で知れた、俳優でない堀尾葉介がよかった。
    実はトラウマ級の過去を持っていたなんて。
    明らかに今までと口調が違うし、翼を救って自分も救えた。

    時代劇うんぬんから始まって、
    時代劇、、いつの話だろこれ、ついていけるかな、と思ったけどそれは最初だけで、結果普通に読めた。
    強いて言うなら、どの章もピシッとしまって終わるわけではなく、ふわ〜と、この章に出てくる人たちの人生はこれからも続くんだな〜という感じで終わった。それがこの本の特徴なんだろうけども、たまに物足りなさを感じた。
    炭で作った木琴を堀尾に渡すのはちょっと意味不明だったかも。自己満すごい。

    堀尾葉介、一般人に声かけられて返事しちゃう

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    2025年08月08日
  • アンチェルの蝶

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    大阪で居酒屋を営んでる主人公藤太(とうた)の元に、幼馴染の秋雄が少女(ほづみ)を預けに来た
    少女の母いずみと藤太と秋雄 
    過去に何があったのかという話

    今の生活と、昔の少年時代と交互に話が展開
    ある事件をきっかけに忌まわしい方向へとねじれていく

    父親は仕事をせず、酒に酔って子どもを殴り、賭け麻雀をして借金をつくり、子どもを借金のカタに売る
    そんな親たちのもとで育つしかなかった藤太たち

    藤太 秋雄 いずみ 
    三人の過ごした時間はかげがえのないものなのに
    最低の夏休み それでも最高の日々

    蝶の羽化の失敗も
    まるで人生の行き詰まりのようで
    悲しくてやりきれない

    後半の展開はスリリングで

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    2025年08月07日
  • 冬雷

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    初めての遠田潤子氏の作品。鷹匠として養子になった代助。神社の巫女・真琴と恋仲になる。しかし養子先に実子が生まれ、疎まれる代助。ついに実子殺しの汚名を背負わされ、追い出される。18年後に新たな展開が待っていた。日本海側の曇り空、冷たい雨風、古くから伝わる因習、そんな独特の世界観がある。ラストはページをめくる手が止まらない。面白かった。

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    2025年07月26日
  • 雪の鉄樹

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    ネタバレ

    ⭐️3.5くらいの気持ち。

    ただひたすら重かった。
    文枝と郁也、双子の母親がどうしても好きになれない。

    雅雪に関しては当人でもないのに何もそこまで贖罪する必要は無いんじゃ…って気はしたけど不器用すぎる人なんだろうな。祖父が悪い。

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    2025年07月15日
  • ミナミの春

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    人の温かさや優しさに溢れる物語だった。
    一方で親から受けた期待の重さが子供を不幸にしてしまう怖さをまざまざと感じさせられた。
    チョーコもハナコも華やかな世界にいながら、裏で人知れずいろんな苦労をしていたにも関わらず、ヒデヨシやハルコに優しくしてくれていたのには救われた。
    やはり、人を信じたいと思った。

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    2025年06月08日
  • ドライブインまほろば

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    全体的には、辛いストーリーだった。

    どんな悪人にも愛はあるんだな。
    というか誰も悪人になりたくてなるわけじゃないんだ。

    信用できる人に出会うことや、人を信用することは難しいかもしれないけど、、それでも誰かと語り合うことは大切なんだ。

    誰かの言葉でココロが動く。
    話すことでココロが動く。

    希望も絶望もあるけど、希望は人を強くし、未来を明るくする。


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    2025年06月01日
  • ミナミの春

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    遠田潤子作品ははじめて。芸人コンビのカサブランカがつなぐ6編の物語は、映画のようなテイストで読み応えあり。ジワジワくるのが心地よいです。

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    2025年05月20日
  • ミナミの春

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    ネタバレ

    2025/03/28予約 21
    盛りだくさんのエピソードが少しずつまとまっていく。大阪に詳しくないが地元ならもっとリアルに楽しめたのかも。
    1970年の万博から2025年の万博まで、大阪近辺の事件に合わせて売れっ子漫才コンビのカサブランカ、売れないコンビのはんだごて、に関わる人々。みんなどこかに親との関係を引きずっている。クセのある登場人物の中で一番共感できたのは、翼の養父である福永充。たくさんのプレッシャーの中、気を抜ける瞬間や場所はあるのかな。
    遠田潤子作品にしてはスピーディーに読み進めることができた。
    大阪に土地勘のある人に読んでほしいと思った。

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    2025年05月19日
  • ミナミの春

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    作者の名前読み間違えてる?と思うほど明るい表紙で思わず手に取ってしまいました。私の中のハズレない作者のうちの1人なので、今回も読み応えは◎

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    2025年05月10日
  • ミナミの春

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    売れっ子お笑いコンビや編曲家などが大坂で、栄光と挫折を味わう連作短編集。

    義理と人情的な「大阪っぽい」人達の話。面白かった。

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    2025年04月16日
  • ミナミの春

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    旅立ちの春にピッタリのお話。遠田さんの小説は大河ドラマのように重厚でいて、ホロリとくる。「花開く万国の春や」1日でも早く世界中にめでたい春が来てほしい。心底願う。「閑古錐・先が丸くなって使えなくなった錐。つまり役に立たないポンコツ。でもポンコツにはポンコツにしか出せへん丸みがある。円熟。若いうちがすべてやない。歳をとってからできるようになる事もある」「じゃ俺もいずれ閑古錐になれるかな」関西独特の慣用句?「スーパーのかごにミカンを放り込んだような笑顔」うーむ。

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    2025年04月15日
  • ミナミの春

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    大阪・ミナミを舞台に人の「あたたかさ」を描いた家族小説。
    1995年から2025年の春までの連作短編集である。
    要所に『カサブランカ』のチョーコ・ハナコの姉妹漫才師が出てくる。

    ○松虫通のファミリア〜ひとり娘のハルミが、漫才師になると出て行ってから、阪神淡路大震災でその娘が亡くなり、五歳の孫の存在を知らずにいた吾郎はそのことを元相方から知らされる。

    ○道具屋筋の旅立ち〜優美の母親が家族のために作り続けた大量の食事の悲惨な結末に感じたことは。

    ○アモーレ愛合橋〜杉本が歌手・柿原登に作曲家として作った「アモーレ愛合橋」はヒットしたが、その後転落の人生で43歳で亡くなった柿原。
    唯一最後に愛す

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    2025年03月24日
  • オブリヴィオン

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    ネタバレ

    ・「いつか」と「今さら」は似ている。どちらも辛い現実から逃避する呪文だ。「いつか」と唱えれば現実から眼を逸らすことができる。「今さら」と唱えれば現実を諦めることができる。

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    2025年03月04日
  • 雨の中の涙のように

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    遠田さん、相変わらずとても良い作品を書きます。今まで読んだことのないような視点から、それぞれの登場人物によって1人の男性にまつわるストーリーが語られていて興味深かった。最後の終わり方も考えさせられるものがありました。

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    2025年01月23日
  • 二周目の恋

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    二周目の恋ということで、ほろ苦い大人の恋物語を想像したけど、全ての短編がそういうわけではなかった。「海鳴り遠くに」の描写が綺麗だった。

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    2024年12月15日