人でなしの櫻

人でなしの櫻

902円 (税込)

4pt

4.1

『銀花の蔵』『雪の鉄樹』『オブリヴィオン』の著者が放つ、人間の業の極限に挑んだ、衝撃の問題作。


しがない日本画家の竹井清秀は、
妻子を同時に喪ってから生きた人間を描けず、「死体画家」と揶揄されていた。

ある晩、急な電話に駆けつけると、長らく絶縁したままの天才料理人の父、康則の遺体があり、
全裸で震える少女、蓮子がいた。
十一年にわたり父が密かに匿っていたのだ。
激しい嫌悪を覚える一方で、どうしようもなく蓮子に惹かれていく。

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人でなしの櫻 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    是非手に取って読んで欲しい。
    そう思う作品でした。
    依存、愛、家族の形、血の繋がり色々考えさせられました。

    0
    2025年08月27日

    Posted by ブクログ

    一気に読ませられるくらいに傑作です!

    本の1頁1頁から醸し出される怪しげで乱れでそして深い愛情。

    遠田潤子先生の表現には毎回驚かされます。

    竹井清秀の描いた絵をみてみたい。
    何かに狂うほど夢中になれるって高揚する。

    ラストはなんともいえずしびれた!


    ぜひ〜

    0
    2025年05月21日

    Posted by ブクログ

    遠田潤子『人でなしの櫻』講談社文庫。

    きっと遠田潤子でなければ書けないであろう人間の醜い心の内側を赤裸々に描いた衝撃の小説。

    巻末には浅田檀と竹井清秀の邂逅を描いた特別収録掌編『ギャラリスト浅田檀の邂逅』を収録。

    8歳から精神的な成長を止めた純粋無垢な蓮子に関わる登場人物はまさに皆『人でなし』

    0
    2024年06月05日

    Posted by ブクログ

    私には登場人物の心情は理解できないけど、先が気になって読むのをやめることはできませんでした。
    みんな傷ついて傷つけて生きていて、読むのが辛くて、でも読まずにはいられない、そんな本でした。

    0
    2025年09月14日

    Posted by ブクログ

    どこまでが洗脳でどこからが愛なのか。どこまでが依存でどこからが執着でどこまでが愛なのか。出逢った形があまりにも特殊なせいで、どうしても、どこまでいっても疑ってしまう。蓮子にとって、ヤスノリを超えるキヨヒデがそこにいたのだろうか。それともそれは同一視にすぎなかったのだろうか。人は、出逢った人の中からし

    0
    2024年08月11日

    Posted by ブクログ

    芸術家・天才の感性を、人間の業と分かりやすく結びつけて書いていた。気持ち悪い、でも見ちゃう、で最後まで読ませる筆力が凄い。でもかなり人を選ぶ。

    個人的には、天才本人がこんなに分かりやすく「描く理由や動機」を自覚するかな?と違和感もあった。読者を納得させなきゃいけないので仕方がないのだけど…
    主人公

    0
    2025年03月19日

    Posted by ブクログ

    女の子誘拐っていう背表紙のあらすじと表紙の綺麗さで購入。
    久しぶりに文を読んだ私からしたら、中くらいの読みやすさ。
    主人公は、最も憎むべき人間と同じ血を持つことに葛藤しながらも、自らの道を模索する。世間から非難されようとも突き進む姿、羨ましいなと思う。


    0
    2025年02月21日

    Posted by ブクログ

    なまめかしいというか、生々しい物語だった。普通に考えれば酷い犯罪である。でも登場人物たちは芸術に狂ってる。芸術とはそういうものなのか?少し倒錯が過ぎるかなと思ったが、耽美的でもある。自分にはちょっとついていけない世界だった。

    0
    2024年07月27日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    一章が終わるまでは、蓮子の回復と、それと並行して清秀が父親などの呪縛から解放されていく話かと思いました。

    それがまさか、清秀が自身の創作意欲のために蓮子を攫ってしまうとは……

    以降、どんどん壊れていく清秀と、壊れたくないといいつつも清秀から離れられず、絵のモデルであり続けようとする蓮子。極端に破

    0
    2024年05月15日

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