遠田潤子の作品一覧
「遠田潤子」の「蓮の数式(分冊版)」「あの日のあなた」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「遠田潤子」の「蓮の数式(分冊版)」「あの日のあなた」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
ブクトモの皆さんの高評価&オススメのお陰でめぐり逢えた小説です。素晴らしかったです。個人的には久方ぶりの衝撃。大好きなヒューマンドラマでした。
洗練されていながら、どこか無骨。
その絶妙なコントラストが終始心地良く、場面ごとに移り変わる熱を帯びた文章に強く惹き込まれました。
『人間国宝』『陶芸家』という、自分とは決して近い世界の物語ではないはずなのに、人生とは一本の線だけで形作られるものではなく、散りばめられた点と点を、自ら選び取りながら繋いでいくものなのだと、作中の人物たちを通して深く感じさせられました。
以前、仕事柄、備前焼の人間国宝の方とお会いする機会があり、一度だけ手を握らせていただい
Posted by ブクログ
息の詰まるような読書だった
ぐいぐい引き込まれ 終章に入ると
瀬戸内の穏やかな海が見えてきた
備前の窯を受け継ぐ三世代
祖父は人間国宝の 深田路傍
父は轆轤の名手である 深田天河
物心つく前に母を亡くした城は
可愛がってくれる祖父に甘えて育つが
冷徹な父を理解できず苦悩する少年時代を送る
備前焼には親しみがある
良質な土で練り上げ
釉薬をかけない
窯の熱風で睫毛が焦げるほど
高温でニ週間かけて焼き締める
窯出しされた器には
胡麻、桟切り…そして
緋襷の赤が鮮やかに浮かび上がる
本物の備前焼は硬くて割れにくい
人間の"業"は燃え立つ焔!
己の餓鬼に喰い尽くされぬよう
落
Posted by ブクログ
遠田潤子さん初読み
序章を読んだだけで、これは好きなやつだと確信し、読むのを中断したくなくないと思った。
備前焼をよく知らない私はまず画像検索して、作品の特徴などを頭に入れる。
あとは一気読み
──読むのが遅い私は一日では無理だけど(;´д`)
人間国宝の祖父、深田路傍
轆轤の名手、父・深田天河
作風も性格もまるで違う二人の間には何があるのだろうか。
常にピリピリした空気が漂っている。
そして主人公の深田城は、おおらかで優しい祖父から沢山の愛情を注がれて育った。
もちろん大のおじいちゃんっ子だ。
一方、冷たい氷のような存在の父親からは愛情を感じたことはない。
そんな父子三代の葛藤が渦
Posted by ブクログ
父子三世代の歪んだ愛情に感情が揺さぶられた。
天上火窯の炎、物原の燃えるような夕焼け、胸に宿る作陶への熱、様々な赤が目に浮かぶような素晴らしい文章だった。
どれだけこの人たちは苦しんできてしまったのだろうか。
それ故に、後半は大事に大事に親子の会話を読んだ。
兵藤さんが城に伝えてくれる話がとてもよかった。
「大事なことは大声で言わない」P.94
たくさんの人に向けて喋れば自分にそのつもりがなくても周りに同情を強要する。
心から思っていることは心から信じている人にだけ聞こえるように言えばいい。
「本当に大切にすべきなのは、君が理解できないもの、受け入れられないもの、齟齬を感じたものだ。たとえ