窪美澄のレビュー一覧
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ネタバレどんな小説か、前知識なく読んだ。伊吹有喜さんや古内一絵さんなど、すきな作家さんがいたから。いろんな作家さんの食べることにまつわる短編小説、と思ったし、途中中弛みして、最後まで読まなくてもいいか?と思ったが大間違いで、一番最後の窪美澄さんの作品が大号泣…お母さん、娘、定食屋の聡美さん、だれの立場も、優しく、切なく大号泣…読んでよかった。娘の巣立ちという、ある意味子育てでは成功だけど、空の巣症候群…なるよね、シングルマザーで頑張ってきたら特に。でも自分を変えなきゃ!と思って新しいことに挑戦するのとでよかった。ひいては娘の萌香さんが聡美さんも救った。なんていい話。
一つ前の古内一絵さんもさすが!ザ -
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ネタバレ【あらすじ】
人気作家6人による、ほろ苦くて味わい深い「食」と「人生」を描いた短編集。
■収録作
・幸せのカレーライス(伊吹有喜)
雨足が強い中、空腹に耐えきれず入ったお店で――。
・四十歳の栄養(中西智佐乃)
美容室で働く麻美。あまりの忙しさにバランス栄養食品をかじる日々……。
・フレンチと返報性(藤野恵美)
かなは大学で突然、それほど親しくない友人からフランス料理の食事に誘われる。
・二代目のミンチョさん(伊藤朱里)
アイス屋でよく見かける女性は、いつも違う男性と来店していた。
・五十の壁が高すぎる(古内一絵)
よく訪れる店で食事をしたときに、茂樹が感じた異変とは。
・真っ -
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ネタバレ「『三人で撮ろうか』
僕がそう言って伯母と梓に声をかけると、母の両脇に二人が立つ。僕は三人の女に向けてシャッターを切った。僕を生かしてくれた女たちだ、と心のなかで思いながら」
DVを繰り返す父とそれから子供達を守ることができない母を持つ主人公、その妹と生まれた直後に捨てられた看護師が過去と向き合い、力強く自分の人生を歩み始める物語
前半の父親のDVの描写が過激で、過去に読んだ石田衣良の「北斗」を思い出した。 北斗は両親に反抗することができなかったけど、本作の主人公は父親に暴力という形ではあるものの立ち向かうことができて良かったと個人的には思う。
あの時に立ち向かったからこそ、より長く伯 -
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まず、タイトルが素晴らしい。
罪悪感や執着、初恋、過去といった、心に抱えた余計なものを手放し、まだ届かないけれど「希望という名の星」に向かって進もうとする強い意志が感じられる。
まさに、この作品のイメージそのものだと思った。
なかでも特に心に響いたのが『湿りの海』
心にぽっかり空いた穴を埋める何かを、人はどうしても求めてしまう。
過去を取り戻すことも、一度受け入れてしまった決定を覆すこともできない。
それでもなお、あの懐かしさの「代わり」を求めてしまう切ない心情が痛いほど伝わってきた。
主人公とは性別も違うのにすっかり感情移入してしまい、読んでいる間は、まるで周囲の音が消えたかのように引き -
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閉塞感も漂います
パンデミックでずっとマスクをしていた頃が舞台で、なおかつ主人公が抱えている生きづらさも割と息が詰まりそうです。内省的な主人公の考えがずっと作中に漂っています。
新たな出会いで何かが変わっていくんでしょうか。 -
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ネタバレ高校時代の5人グループの中心にいた菜乃子の30代後半での自死。憔悴する配偶者の達也だけでなく、生き方に迷いのあった残る3人にもそれぞれに影響を与えていく。
自責の念で生き続ける達也、宗教をめぐる健太の生き方など、苦しみを引き受けながら人生を進む姿に胸を打たれるが、最後は、菜乃子の成長物語に。
自分のことを思っている人と寄り添うことで、あるべき生き方に気づくこと。また、菜乃子の死が倫子の小説を生み、それで救われる命があったこと。
菜乃子からは安堵と感謝の言葉が語られる。一方で、後悔の気持ちは振り払われているかのよう。
これがいい話となってしまうと「自死は残された人の気持を考えればあってはならない