窪美澄のレビュー一覧

  • 食べて、寝て、しあわせ?

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    ネタバレ

    どんな小説か、前知識なく読んだ。伊吹有喜さんや古内一絵さんなど、すきな作家さんがいたから。いろんな作家さんの食べることにまつわる短編小説、と思ったし、途中中弛みして、最後まで読まなくてもいいか?と思ったが大間違いで、一番最後の窪美澄さんの作品が大号泣…お母さん、娘、定食屋の聡美さん、だれの立場も、優しく、切なく大号泣…読んでよかった。娘の巣立ちという、ある意味子育てでは成功だけど、空の巣症候群…なるよね、シングルマザーで頑張ってきたら特に。でも自分を変えなきゃ!と思って新しいことに挑戦するのとでよかった。ひいては娘の萌香さんが聡美さんも救った。なんていい話。

    一つ前の古内一絵さんもさすが!ザ

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    2026年08月04日
  • よるのふくらみ

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    大人の恋愛小説を読みたい人におすすめ。

    どこか目を背けたくなるような感情と向き合っていく主人公たち。兄弟で同じ人を好きになったりと複雑な感情の動きの中、目の前にある現実に懸命にもがく登場人物たちが切ない。

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    2026年08月03日
  • 夜空に浮かぶ欠けた月たち

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    心の持ちようは、身体と同じように上下する
    どんなひとでも

    沈んでいるときに、
    話せる場がある
    頼れる人がいる
    みんなそうしたバイオリズムで生きている

    そうやって、毎日を少しずつ歩んでいく
    出会いや楽しみが、そこにあればしあわせなこと

    気持ちがほっとする、連作短編集でした

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    2026年07月20日
  • 食べて、寝て、しあわせ?

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    スルーしたくなる内容のもありましたが、日々の積み重ね、日常の食事等。
    見逃しがちなことが、大切なのだと感じられる作品集でした。

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    2026年07月20日
  • 食べて、寝て、しあわせ?

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    ネタバレ

    【あらすじ】

    人気作家6人による、ほろ苦くて味わい深い「食」と「人生」を描いた短編集。

    ■収録作

    ・幸せのカレーライス(伊吹有喜)
    雨足が強い中、空腹に耐えきれず入ったお店で――。

    ・四十歳の栄養(中西智佐乃)
    美容室で働く麻美。あまりの忙しさにバランス栄養食品をかじる日々……。

    ・フレンチと返報性(藤野恵美)
    かなは大学で突然、それほど親しくない友人からフランス料理の食事に誘われる。

    ・二代目のミンチョさん(伊藤朱里)
    アイス屋でよく見かける女性は、いつも違う男性と来店していた。

    ・五十の壁が高すぎる(古内一絵)
    よく訪れる店で食事をしたときに、茂樹が感じた異変とは。

    ・真っ

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    2026年07月17日
  • 朔が満ちる

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    ネタバレ

    「『三人で撮ろうか』

    僕がそう言って伯母と梓に声をかけると、母の両脇に二人が立つ。僕は三人の女に向けてシャッターを切った。僕を生かしてくれた女たちだ、と心のなかで思いながら」

    DVを繰り返す父とそれから子供達を守ることができない母を持つ主人公、その妹と生まれた直後に捨てられた看護師が過去と向き合い、力強く自分の人生を歩み始める物語

    前半の父親のDVの描写が過激で、過去に読んだ石田衣良の「北斗」を思い出した。 北斗は両親に反抗することができなかったけど、本作の主人公は父親に暴力という形ではあるものの立ち向かうことができて良かったと個人的には思う。

    あの時に立ち向かったからこそ、より長く伯

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    2026年07月15日
  • 夜に星を放つ

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    まず、タイトルが素晴らしい。
    罪悪感や執着、初恋、過去といった、心に抱えた余計なものを手放し、まだ届かないけれど「希望という名の星」に向かって進もうとする強い意志が感じられる。
    まさに、この作品のイメージそのものだと思った。

    なかでも特に心に響いたのが『湿りの海』
    心にぽっかり空いた穴を埋める何かを、人はどうしても求めてしまう。
    過去を取り戻すことも、一度受け入れてしまった決定を覆すこともできない。
    それでもなお、あの懐かしさの「代わり」を求めてしまう切ない心情が痛いほど伝わってきた。

    主人公とは性別も違うのにすっかり感情移入してしまい、読んでいる間は、まるで周囲の音が消えたかのように引き

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    2026年07月15日
  • 食べて、寝て、しあわせ?

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    美味しいご飯を食べて、しっかり寝てというのが幸せの基本だなと改めて感じる本。そこが崩れてしまうと、たとえ充実していたとしても幸せとは言えない気がする。
    6編の物語は、どれも日常の「美味しい」が詰まった作品。特に好きだったのは藤野恵美さんの「フレンチと返報性」。自分のスタイルを崩さないゆかは、見ていて気持ちいい。つい周りに合わせがちなのに、女子大生でこれが出来るのはすごい。友達になりたいタイプだなぁ。そして、キャビアのお茶漬を食べてみたい。

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    2026年07月14日
  • 君の不在の夜を歩く

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    あまり好きな作家ではなかったけれど、これはよかった。
    最初の章は、あーまた いつもの内省的な話かぁと思ったけれど。最後の2章はとてもよかった。
    本人も確とした理由がなくて自死すると、周りは死ぬまでそれを考え続けていかないといけない。
    タイトルそのもの。なぜ、君はいなくなったのだ…という思いから離れられない。辛いよね。

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    2026年07月06日
  • 君の不在の夜を歩く

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    同級生男女5人の物語。よくある設定だが、窪美澄さんらしいとても湿度が高い世界観に引き込まれる。そして成仏したかのような穏やかな結末に安堵する。この低温度で湿度の高さは癖になる。

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    2026年07月01日
  • アカガミ

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    人と暮らすっていいなあと思った
    誰かと暮らすことは、お互いの欲を少しずつ抑えて妥協しあって成り立つものだから、今までずっと1人でいいと思ってた
    でもこの本を通して、誰かと生活を共にすることで自分の中にもう一つ支柱ができるんだろうなと気づいた
    自分の中のもやもやを吐いたり、助けてと言える人がそばにいるって幸せなことだな
    あと素敵な旦那さんだよ
    アカガミって名前から不穏だけど、やっぱり不穏だった

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    2026年07月01日
  • 君の不在の夜を歩く

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    高校時代の5人の仲間。同性愛者2人、カップル2組で、宗教二世の子、祖母の介護をさせられる子など複雑。そして菜乃子が命を絶つ。彼女が命を絶った理由がわからないと4人は言っていたが、私はわかる気がした。端から見れば恵まれた人生でも満たされない淋しさのようなものはあるのだと思う。

    「自分のことを嫌いな人がいてもいいの。その人は彩音ちゃんの人生とはなんの関係もない。人生で起こるすべてのことに、真面目に向き合う必要はないの。もっと不真面目でいいの。そこにいるだけでいいの。」

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    2026年07月01日
  • 食べて、寝て、しあわせ?

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    人気作家というよりも、嫌な言い方ではあるけどデビューから無冠の作家さんばかりだった、むしろこの人まだ候補止まりなの?っていう作家さんが並ぶ中、受賞受賞受賞な窪美澄さんが入ってるのがちと違和感だし、やはり抜群に良くて、読みながら泣いてしまった。この評価は窪さんの作品に対するものかもしれない。久しぶりに読んだ伊吹さんはちと期待外れ(Bar 追分未読です)

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    2026年06月30日
  • ルミネッセンス

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    ここまでくたびれて寂しくて、哀愁漂う文章は窪美澄さんにしか書けないと思う。救いはない物語の方が多いけれど、不思議としんどくならない、不器用な温かさがあるなという感じ。

    窪美澄さんをさらに好きになった連作短編集だった。

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    2026年06月30日
  • ぼくは青くて透明で 1

    無料版購入済み

    閉塞感も漂います

    パンデミックでずっとマスクをしていた頃が舞台で、なおかつ主人公が抱えている生きづらさも割と息が詰まりそうです。内省的な主人公の考えがずっと作中に漂っています。
    新たな出会いで何かが変わっていくんでしょうか。

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    2026年06月29日
  • じっと手を見る

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    よるべない。人生は誰にとってもよるべない。

    老いも若いも。男も女も。生まれた場所で生きるのも、そこを捨てるのも。

    プール帰り、マクドナルドで読んだ。4人の男子高校生が4人テーブルにぎゅうぎゅうに座り、宿題をしていた。子どもたちは、ママたちのおしゃべりを聞くともなしに聞いていた。老夫婦はなにもしゃべらない。小学生の頃、良い成績をもらうと、両親はマクドナルドに連れて行き、「今日は何でも食べていい」と言った。そんなことを思い出した。

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    2026年06月28日
  • 君の不在の夜を歩く

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    どうして自殺したのか分からない同級生の死を境に、それぞれ仲良しだった人々が自分を見つめ、日々を歩き出す。何故⁇どうして⁇な問いが人生には溢れているのかも。

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    2026年06月28日
  • 食べて、寝て、しあわせ?

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    「幸せのカレーライス/伊吹有喜」
    「四十歳の栄養/中西智佐乃」
    「フレンチと返報性/藤野恵美」
    「二代目のミンチョさん/伊藤朱里」
    「五十の壁が高すぎる/古内一絵」
    「真っ赤な林檎のその上で/窪美澄」
    6話収録。

    読む前はタイトルの問いに迷わずYESと答えていたが、読み終える頃に気持ちが変化した。

    登場人物たちは皆、負の感情を抱えている。

    人と関わることで生まれる軋轢に苦しむ姿は自身の経験と重なる。

    けれど、怒りや悲しみを知るからこそ、喜びや楽しみを確かに感じられる。
    喜怒哀楽があるから人生は豊かだと思わせてくれる一冊だった。

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    2026年06月27日
  • タイム・オブ・デス、デート・オブ・バース

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    団地小説!読んで良かった。

    当初はあこがれの的だった団地が、いつのまにかマイナスのイメージが強くなり、URの頑張りによってか、今はまたポジティブに捉えることが多くなった一連の現象そのものに私は魅力を感じている。

    この本でその現象に触れられていることが嬉しかった。

    最初からずっとさまざまな死について触れられている。
    今の団地の状態を考えると、そういうことを考えやすいというのも納得。

    世界の明るい部分を見ながら死ねる人は世の中にどれぐらいいるんだろうか。

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    2026年06月27日
  • 君の不在の夜を歩く

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    ネタバレ

    高校時代の5人グループの中心にいた菜乃子の30代後半での自死。憔悴する配偶者の達也だけでなく、生き方に迷いのあった残る3人にもそれぞれに影響を与えていく。
    自責の念で生き続ける達也、宗教をめぐる健太の生き方など、苦しみを引き受けながら人生を進む姿に胸を打たれるが、最後は、菜乃子の成長物語に。
    自分のことを思っている人と寄り添うことで、あるべき生き方に気づくこと。また、菜乃子の死が倫子の小説を生み、それで救われる命があったこと。
    菜乃子からは安堵と感謝の言葉が語られる。一方で、後悔の気持ちは振り払われているかのよう。
    これがいい話となってしまうと「自死は残された人の気持を考えればあってはならない

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    2026年06月24日