窪美澄のレビュー一覧
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第167回直木賞受賞作品。孤独とか誰かを失うとかの主題としている、ひっそりとした短編集。
第1話 綾には弓ちゃんという双子の姉妹がいた。でも脳出血で亡くなってしまった。今、綾には麻生さんという彼氏がいる。弓ちゃんにも村瀬くんがいた。
第2話 真は高校1年生の夏、おばあちゃんのうちに行った。母は父の単身赴任先の京都に行こうと言ったが、京都には海がない。海で思い切り夏を満喫したいのだ。お隣の相川さんの娘さんが離婚して赤ちゃんを連れて帰ってきている。幼馴染の朝日もやってくる。
第3話 みちるのおかあさんは亡くなっているが、しゃべれないけどいつもそばに居る。おとうさんには見えないみたいだ。おとう -
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諸外国にルーツをもつ人々との共生とは何かを考える機会となった。ベトナムにルーツをもつ中学生ヒュウ、その同級生の桐乃、そして桐乃の母で支援者でもある里穂の三人の視点から、当事者・受け入れる側・支援する側それぞれの立場における困難や葛藤、心情が描かれていた。
現在の日本において、多様なルーツをもつ人々と共に暮らすことは、決して珍しいことではない。実際、団地のある地域ではさまざまな国籍や背景をもつ人々の姿を目にしてきた。しかし、それを「知っている」という事実にとどまっていた自分に気づかされた。こうして物語として、一人ひとりの心情とともに描かれることで、その現実がより切実なものとして心に響いてきた -
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音楽がお好きなかた、特にドビュッシーがお好きなかたには親しみやすい(?)かもしれません。。。
恋愛小説って良いですね♡
適度な緊張感の中に感情の押し引きが見え隠れして、関係性がどう変化していくかをドキドキしながら読み進める。 楽しい作業です。
一概に幸せに満ちたものばかりではないけれど、人それぞれの思いや事情があって。。。 相手を思いやったり、タイミングがずれたり。。。
なかなか一筋縄にはいきません。
けど、そんな経験のひとつひとつが、人生をキラリと飾る宝石のようなものになるのかもしれません。
ひと様に語りたいような、秘めておきたいような。。。
そんな経験を追体験できるの -
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恋にまつわる短編集。展開が予想外で楽しい。わりと前向きになれる方向なので、読後感は悪くないです。
第1話 10年間連れ添った夫を亡くして3年。家にいると夫のにおいがするみたいで、別荘で暮らしている。
第2話 僕は彼女に告白されて、つきあいだした。ただ、爆速で「どこが好きなのかわからなくなった」と言われてしまう。
第3話 行きつけの居酒屋さんで、「新人さんが入ったんですよ〜。足の綺麗な子なんです。」と言われてみてみたけど、中野さんはパンツスタイルだったので、足が綺麗かどうかは不明だった。僕は恋に疲れている。
第4話 定年後、山の上の高校の清掃員をやっている。子供はいない。
第5話 住宅 -
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人ってみんなそれぞれ悩み抱えてるんだよなって、いつも明るい友達も、幸せそうに見える友達も、心の中はわからないよなって。
心の中に厄介なものを抱えながら、登場人物はそれでもみんな前を向いて生きてゆく姿に胸が打たれる。
高校生と主婦のコスプレSEX不倫。
字面だけみると不埒だけど、卓巳は普通に恋をしただけなんだよな。体から始まる関係だったけれども…。高校生卓巳の純粋さとかが可愛くもある、助けてあげたい。
セイタカアワダチソウの空
の団地の子、良太とアクツの話もこれまた胸にくる。認知症の祖母の面倒を見ながら、バイトして、学校に行く。ふがいないなんて、思わないでいいのに、誰かに助けを求めてくれれば良 -
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重く、苦しく、しかし先を見ずにはいられない。そんな小説でした。
心が健康な時に、自室で読むことを推奨します。
まず、この小説には元となった事件があります。しかし、読んでいる間は、敢えてその事件のことを考えずに読んだ方が、この話の伝えたいことに集中できると私は思います。現実には…と考えることは、ノイズになりかねません。
私がこの小説を購入し、読み始めたのが昨年の5月末でしたので、半年もかけて、ようやく読み終えたことになります。
初めから物語に引き込まれ、続きが気になり、どんどん読み進めたくなったのですが、題材も重く、しかも妙に生々しい性描写及びグロ描写を含むため、なかなか外で読むことが難しか -
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家族の物語。最初の3編は幼少期の記憶のせいで子供とうまくいかない人たち。最後の1編を除いて、小さな子供のいる家庭の話。緊張感がただならない。読んでて息苦しい。
第1話 昔イジメにあったせいで、お母さん軍団の中でうまくつきあえない私。
第2話 父とうまく幼少期を関係作れなかった父になったおれ。妻と子供と義実家との関係がどうもうまくいかない。
第3話 妹が障害者だった。自分の子供は健常者なのに、どうしてもこの事実が受け入れられずに不安の中で過ごしてしまう。
第4話 妻と子供と味気ない三人暮らし。そこに新しい女性の影が。
第5話 小さな頃に母が出て行った。今は父が再婚して、再婚相手にも子供