窪美澄のレビュー一覧

  • 朱より赤く 高岡智照尼の生涯

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    最初の数ページは「う~~ん。」って思いながら読んでたけど途中から知らん間にギュンって引き込まれて「どうなるん?どうなるん?大丈夫?」の連続。
    ドキドキハラハラで、、、。
    第五章の途中から、やっと少しだけ安心して読めたかな。
    それくらい、ドキドキハラハラ。
    ラスト、主人公が心の中で聞こえた伯母さんの「あんた、いままでようけがんばったなぁ。」の声、、、。
    この一言に尽きる。

    ☆第一章 Nine-fingered girl
    ☆第二章 ブロマイドの少女
    ☆第三章 女と女
    ☆第四章 スクリーンの女
    ☆第五章 髪を断つ女

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    2026年05月30日
  • 私は女になりたい

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    自分の人生から性が消えていく
    表面だけは年相応ではない美しさを保ちながら
    私は女ではない何者かになりつつある。
    私は一体どこに向かっているんだろう

    美容クリニックに通う女性たちは
    年配も多く、身体的に女の役割を終えても
    美しくなりたいという気持ちに終わりはない。


    いくつになってもずっと女でいたい
    という気持ちと、そうではなくなっていってしまう現実に戸惑い、焦り、蓋をする

    共感しかない一冊であっという間に読み終わった

    でも結局、本能や本心には逆らえないし
    もっとそれに素直になっていいんだと思った

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    2026年05月28日
  • ふがいない僕は空を見た(新潮文庫)

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    前半は思わず官能小説?っと思ってビックリした。高校生と主婦の不倫。しかもコスプレ。ちょっと予想外で驚きと読めない展開。連作短編集でどの話も先が見えない生きづらさを感じるでも、いつかきっと反転するかもしれない。まだ先は見えないけど、なんとなく光が見えてきそうな。そんな感じる作品。2011年本屋大賞2位なんですね。

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    2026年05月27日
  • 夜空に浮かぶ欠けた月たち

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    文庫化を待っていた作品でした!
    窪美澄さんの作品は文章が本当に綺麗。そして読みやすい。
    今回の作品もどのお話も頭にスっと物語が入ってきて、疲れた心がとても癒された気がしました。

    お話の舞台は『椎木メンタルクリニック』と『純喫茶・純』
    学校に行けなくなってしまった女子大生や高齢出産で自分の子どもが可愛いと思えない女性、会社員として働きながらイラストレーターをする男性などなど様々な人々が悩みを抱え、身体に不調を抱えている。

    “避難所をたくさん作っておくこと”の大切さをこの本を通して学びました。
    ストレス社会の中で発散ができる場所、自分のことが癒される場所を作っておくことが大事だなと改めて思った

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    2026年05月27日
  • ははのれんあい

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    久しぶりに号泣していまう本に出会いました!
    窪さんの文章はやさしい… まだ未読の本も読もうと思います。

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    2026年05月22日
  • じっと手を見る

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    ネタバレ

    朝井リョウが出版区で紹介してるのを見てから気になっていた作品。窪美澄初めて。

    富士山を常に眺望できる田舎で介護士として暮らす日奈と海斗を主軸に展開される連作短編。周囲を取り巻く人物主観の話を間に挟み、二人の寄る辺のない関係性が最終的にどのような形に収束していくのか、はたまた完全に崩壊してしまうのか。全体的に生命力の希薄な世界観のなか、物語は進んでいく。

    作品全体の評価はは朝井リョウの見事な過不足ないあとがきを参照いただきたい。

    私は海斗の人物描写の変化に注目する。
    最初の二章で描かれる海斗は、正直好きになれない。独りよがりで日奈に対する態度や扱いも粗暴で、言ってしまえばDVではないかとい

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    2026年05月14日
  • ふがいない僕は空を見た(新潮文庫)

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    とても良かった。

    最初はえぐい性描写と年齢差のある男女(しかも高校生と大人)という設定に読むのはしんどいかもしれないと思って本を閉じようかと思った。
    でも読み進めて良かった。

    タイトルにあるようにふがいなかったり、うまくやれなかったり、なんでだろうって思ったり、でもそれでもそれでいいと思わされた。
    苦しいと思いながら生きることについて考えさせられたし、自分を重ねることができた。

    斎藤くんの冷やさないようにねという言葉や体にやさしく触れることができる技術がとても素敵だと思った。
    最近立て続けに本を読んで思うけど、あまり喋らないけど何か考えている系の男の子像が好みらしい。特に斎藤くんは好きだ

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    2026年05月13日
  • 夜空に浮かぶ欠けた月たち

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    ほんとにあったらいいなあ、椎木メンタルクリニック。そして純喫茶純も。
    うちには発達障害の二次障害で鬱気味な息子がいるので、どの話もひとごとではなかった。
    人は弱いよね~
    でも人はやさしい。
    心の形はいくらでも変化すると思う。

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    2026年05月08日
  • 夜空に浮かぶ欠けた月たち

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    非日常ではなく日常の誰もが少なからず経験する日常の闇…。監修した精神科医の先生ですら、言葉の描写に驚く…少しずつに。この本を読んで、言葉の描写にわかると声がでる。

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    2026年05月05日
  • 私は女になりたい

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    旅行の夜にホテルで一気読み。
    この作者さんの文体が好きなことが分かった。

    息子からみたら最悪な親かもしれないけど、それでも辛い時を耐え忍んで生きてる主人公を応援したくなった。

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    2026年05月03日
  • ふがいない僕は空を見た(新潮文庫)

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    性描写は強烈で最初は圧倒されてたけど、それ以上に各々が想う気持ちに考えさせられてる。村田沙耶香が好きで併読中というのもあるのか、いろんな箇所で村田沙耶香味を感じてます。あんずが「〜だなあと思った」という書き方も村田さんの本にはよく出てくるし。全然別物なんだけどどこかコンビニ人間や世界99を思い出すんです。
    やっぱり私は純文学が好きです。

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    2026年05月02日
  • 宙色のハレルヤ

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    6編の短編集。年齢も性別も、環境も違う各々の恋の道。でも、みんな、真剣に人を愛し、溺れ、時には傷つき、それでも人生は続いていく。

    どれも、せつない話ばかり。自分的にはラストの「雪が踊っている」が沁みたなぁ。会話がない分、よけいにつらい。けど、人生ってこういうもんだよねって思っちゃう。

    あのときと今は違うし、どんなに望んでも「あのとき」には戻れない。なのに、ひょんなことから交差してしまい、「やっぱり運命なの?」なんて言いたくなる。

    人生には、運命も奇跡もないのにね。人生にあるのは「偶然」だけ。それ以上でも、それ以下でもない。だから、涙も出ないほどせつないんだ。

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    2026年05月01日
  • じっと手を見る

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    個人的に、一番衝撃だったのが宮澤さん。
    彼の生い立ちからくる女性観は相当闇深い。
    他人から見て魅力的なのに、人を愛せない、人と生きて行けない人は可哀想で切ない。

    でも全く別の場所で違う仕事を選んでも、別の人にはなれないんだよなぁ。


    恋愛に感度が高い若い人が読んだらどうかわからないけど、人生も後半になって読むと、お互い忘れられない人の1人や2人いてもいいから、海斗みたいな人情深い人と寄り添って生きていける人生が結局一番いいんじゃないかなぁと思う。

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    2026年04月29日
  • 給水塔から見た虹は

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    親子間、学校の友達、同じ地域、団地に住む外国人たち〜だけの話ではなかった。
    普段 私たちのコミュニティには当たり前のように様々な人たちが生活している。私はあまり気にならないで過ごしていたけれど、逆の立場ならとか、自分が中学生くらいの判断力や行動力しか持ち得なかったら…。また、この子の母だったとしたら…。
    辛い思いを共感(上っ面でしかないでしょうが)できた気がする。何よりボートピープルの生の声、戦争のことまで分かってからはただただ息を呑んでしまう。安穏と暮らしている人間がなんと多いことか。
    問題提起いただいたそうで本でした。

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    2026年04月25日
  • 給水塔から見た虹は

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    良い作品だった。
    読書感想文コンクールの課題図書にしたいような深い話。
    大人よりも、学生に読んで欲しい本。

    ちなみに、これは恋愛ものではないです。
    複雑な友情もの。

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    2026年04月25日
  • 給水塔から見た虹は

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    団地で暮らす日本人と外国人。ちょうどこれを読みながら乗った電車を降りたところで「前のガイジンが」「いやガイジンがさー」と言っている若い身なりの良いサラリーマン二人組に遭遇し、そっちがやっぱ大勢なのか、と先日駅前でヘイトスピーチを聞いてしまったときの気持ち悪さを思い出して、ゾッとした。ヒュウのおじいちゃんが問いかける「日本は平和だろう」という言葉が私の頭の中にまで反響してくる。もちろん内戦や極度の貧困はない。けれども、心を無事に保って幸せに生きられる国だろうか。

    技能実習生とボートピープルで来た人と、日本で生まれた子と。その中で最も自分の意思で選んでいないのが、最も弱い立場の日本生まれの子供達

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    2026年04月24日
  • 夜に星を放つ

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    ネタバレ

    どの章もいろんな形での別れを書いているからか、どこか寂しさの残る終わり方だったけど寂しいだけじゃなくて読後感はすっきりしていて重たすぎず良かった。特に「真夜中のアボカド」と「真珠星スピカ」が好きです。「真夜中のアボカド」の終わりぎわに綾とお母さんが会話をするシーンで、思わず泣いてしまいました…(子供ができてからこの手の親子系のシーンで泣いてしまいがち)

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    2026年04月19日
  • 夜空に浮かぶ欠けた月たち

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    【誰しも見えない色んな思いを抱えて生きている。
    一人で抱え込まないで欲しい。
    頼れる場所を探して欲しい。
    きっとあなたはひとりじゃないから。】
    って言われている気持ちになりました。
    短編のタイトルが私の好きな西洋絵画名が付けられていて魅力的でした。
    特にゴッホの「夜のカフェテラス」は今日本に来ているので読んでいて心がぎゅっとなりました。

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    2026年04月11日
  • たおやかに輪をえがいて

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    良い。

    人間ってもっと不可解で、全部が全部、
    まっすぐ線が引けるように世の中はできてない。

    登場人物から見た「当たり前」が、
    視点を変えるとそうではなくて。
    どこか答えのない輪っかの中をぐるぐると
    回り続けているような感覚。

    1人の母親の人生を
    見届けてきたが、もっと人間は自由に、
    好きなことを好きなようにやって、
    周りに縛られずに、自分らしく生きていけばいいんだと、学ぶものがあった。

    いろんな人がいていいのだ。
    いろんな考えがあっていい。
    答えを必ず、見つけなくてもいい。
    窪美澄先生からの愛のあるメッセージだと感じた。

    これでこそ、
    人生。

    定期的に読み返したいと思える小説。

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    2026年04月03日
  • 夜に星を放つ

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    第167回直木賞受賞作品。孤独とか誰かを失うとかの主題としている、ひっそりとした短編集。

    第1話 綾には弓ちゃんという双子の姉妹がいた。でも脳出血で亡くなってしまった。今、綾には麻生さんという彼氏がいる。弓ちゃんにも村瀬くんがいた。

    第2話 真は高校1年生の夏、おばあちゃんのうちに行った。母は父の単身赴任先の京都に行こうと言ったが、京都には海がない。海で思い切り夏を満喫したいのだ。お隣の相川さんの娘さんが離婚して赤ちゃんを連れて帰ってきている。幼馴染の朝日もやってくる。

    第3話 みちるのおかあさんは亡くなっているが、しゃべれないけどいつもそばに居る。おとうさんには見えないみたいだ。おとう

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    2026年04月02日