武川佑の作品一覧
「武川佑」の「読楽」「妖し」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで203万冊以上配信中!
「武川佑」の「読楽」「妖し」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
Posted by ブクログ
悪党のシラウキが助けた蠣崎家の姫、稲は和人によるアイヌへの圧倒的な暴力を見せつけられ、「とこしえの和睦」を結ぶために母から託された「力」を携えて出羽へと向かう。
--------------------------
武川さんの作品、初です。エンタメ時代劇ですね。正直いうと、エンタメとしては筋に無理があったり登場人物の掘り下げがもうひとつだったりします。
しかしながら読み応えは抜群で、エンタメの両輪として設定されているメッセージはとても重くて、歴史上のアイヌの苦難はもちろんのこと、アイヌとシサムが同じ人として対等であることや、暴力に頼らない、弱きものたちが使う「力」についてなど、人としてとても大切なことを存分に訴えかけてきます。
アイヌとシサムは共に「人間」であること。歴史上、おそらく今に至ってさえ認識の齟齬があり、差別が残るそのことを、歴史のわずかな隙間に成立させたこのストーリーは著者としての祈りにも似たプロットであろうかと思います。それだけでもう胸がいっぱいになったので、ちょっとおまけの星5つです。
ちなみにこのテーマはクナシリ・メナシの乱を描いた前川康男さんの「魔神の海」を思い起こさせます。最近、ツイッター(X)がAI翻訳によって日本人のつぶやきが海外に知れ渡ることになり、恐るべき日本人の排外差別主義が露呈され、海外のユーザーが戦慄しているという残念なニュースが飛び交いました。特にこうした民族性の強い日本人が、いつか「円かなる大地」に辿り着くことを願ってやみません。