【感想・ネタバレ】真田の具足師のレビュー

あらすじ

「武士を生かすも殺すも、わしらの腕一本や」――こう言い放つ気概ある具足師たちが、真田信繁を日の本一の兵(つわもの)にした! 本作の主人公・岩井与左衛門は、南都奈良の具足師(甲冑師)の家に生まれ、修業を積んでいたが、あるとき「ズクを打った」(不良品を作った)と言われ、勘当される。その才能を惜しみ、目をつけたのが徳川家康。徳川軍が信濃の国衆・真田との戦いに惨敗した理由は、真田兵が身に着けている「不死身(しなず)の具足」にあり、と考えた家康は、与左衛門に真田潜入を命じる。甲賀の忍びの女と夫婦を装い、真田の本拠地・上田に入った与左衛門だったが、そこで思いがけない光景を目にする。赤備えをつくった具足師たちの命がけの闘いを描いた、戦国エンタテインメント。真田vs徳川のもう一つの死闘に、手に汗握る傑作長編小説。

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Posted by ブクログ

とても面白かったです!最初は真田家の偵察として徳川家の間者だったけど、赤児、猿森、犬飼などと出会いいつのまにか真田側に?そして源三郎信之と、織田信房で2人の源三郎。そして最後の大坂夏の陣では、徳川側には、初代与左衛門こと、赤児が、真田側には不死身の具足を作った岩井屋与左衛門が。お互いの師弟対決!面白かったです。それにしても本当に鉛玉を具足で防ぐことができるとは!【小5】

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2024年02月08日

購入済み

一気に読みたい

ひきこまれた。面白い。甲冑の名称など専門的で理解しにくいところはあるが、ぐんぐん引き込まれる。お勧めです。

#アツい #ドキドキハラハラ

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2023年12月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み終わって大河ドラマを堪能した気分になりました。甲冑、具足などこれほどまでに緻密に調べ表現する歴史小説は初めてです。あと乃々の死は残念でなりませんでした。私の大好きな真田を扱った大傑作間違いなしです。「不死身の具足」を実際見てみたいです。これほどまでに葛藤する歴史小説真田を堪能して下さい。

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2023年08月10日

Posted by ブクログ

具足師の視点から語られる戦国の時代、具足師は当然、戦に絡むので、忍びも登場。
忍びの人の描かれ方が、とてもリアルに感じた。武将には武将の、忍びには忍びの、立場や人間関係がある。具足師にも、同様に流派や、当世の流行などがあり、深みのある作品で面白かった!!!
ガチャで甲冑を集めている私には、たまらない1冊だった!

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2024年05月13日

購入済み

具足というユニークな視点から

語られる歴史物語。そして、我々がよく知る歴史に巧みに織り込まれていて実に興味深く、面白かった。。私が初めて読んだ武川氏の小説で、他の作品も是非読んでみたい。

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2024年04月22日

Posted by ブクログ

具足師の話は新鮮だった。甲冑見ても作ってる人の事って考えたことなかったので。
文章も読みやすいし、面白かった。
分からないところを調べながら読むと理解が深まる。

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2024年03月04日

Posted by ブクログ

戦国時代の武将や雑兵たちを支えた甲冑、それを作り出す具足師岩井与左衛門を通して、徳川家康対真田家との戦いを描いている。
鉄砲という戦う武器が発達したのなら、守りの要である具足が発達していくのも、道理である。
今まで注目していなかったが、実に面白い着眼点である。

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2024年01月07日

Posted by ブクログ

着眼点、全体の展開は、とても良いと思う。しかし、文章が読みづらいところがある。恐らく筆者は場面をイメージして自分では分かって書いているんだろうけど、そのイメージが文章だけでは伝わらない箇所が何ヶ所もある。

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2025年01月26日

Posted by ブクログ

鎧兜など戦国時代の防具を仕立てる具足師を主人公に、本能寺後の時代から夏の陣までを描いている。一筋縄ではいかないこちらの作者さんだけに、ただの“真田の具足師”ではない仕掛けが張り巡らされているが、どうも設定に無理がありすぎるというか、最初の大事な場面で?な点があり、なんでそうなるかなの気持ちを抱えつつ読み進めることに。後半はかなりひっちゃかめっちゃっかになっちゃって、???が増えていくのだけど、具足のうんちく絡めた展開や、ハートフルなエピソードなどで読み進めることができた。もう少しシンプルな展開で読みたい、といつも思ってしまう。

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2024年02月04日

Posted by ブクログ

赤備えで有名な具足だがその仕立屋に重きをおいた変わった形の歴史小説。ではあるのだが骨格は真田親子VS徳川家康の攻防に主人公の具足師というか具足屋が入った内容。もうちょっと職人目線での話が展開するかと思ったが具足を巡る駆け引きがメインのため勿体無いように思えた。それでも分かりにく題材をエンタメに昇華させる手腕は流石だった。惜しいのはこの2組の攻防になるといつも人物描写が似通ってしまう点。不気味な真田昌幸に対しビビりながら策を巡らせる徳川家康。この構造を出来れば変えて欲しかった。

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2024年01月06日

Posted by ブクログ

時代ものは多いから比べるべきでないとは思う。ただ題名を見た時思わず手に取った作品。ピンポイントで具足に注目するとは!
大河ドラマで素人なりに知り得た史実。でも、これは知らなかった。密かに喜ばしく読んだ。

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2023年10月18日

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