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「武士を生かすも殺すも、わしらの腕一本や」――こう言い放つ気概ある具足師たちが、真田信繁を日の本一の兵(つわもの)にした! 本作の主人公・岩井与左衛門は、南都奈良の具足師(甲冑師)の家に生まれ、修業を積んでいたが、あるとき「ズクを打った」(不良品を作った)と言われ、勘当される。その才能を惜しみ、目をつけたのが徳川家康。徳川軍が信濃の国衆・真田との戦いに惨敗した理由は、真田兵が身に着けている「不死身(しなず)の具足」にあり、と考えた家康は、与左衛門に真田潜入を命じる。甲賀の忍びの女と夫婦を装い、真田の本拠地・上田に入った与左衛門だったが、そこで思いがけない光景を目にする。赤備えをつくった具足師たちの命がけの闘いを描いた、戦国エンタテインメント。真田vs徳川のもう一つの死闘に、手に汗握る傑作長編小説。
...続きを読むPosted by ブクログ 2024年02月08日
とても面白かったです!最初は真田家の偵察として徳川家の間者だったけど、赤児、猿森、犬飼などと出会いいつのまにか真田側に?そして源三郎信之と、織田信房で2人の源三郎。そして最後の大坂夏の陣では、徳川側には、初代与左衛門こと、赤児が、真田側には不死身の具足を作った岩井屋与左衛門が。お互いの師弟対決!面白...続きを読む
語られる歴史物語。そして、我々がよく知る歴史に巧みに織り込まれていて実に興味深く、面白かった。。私が初めて読んだ武川氏の小説で、他の作品も是非読んでみたい。
Posted by ブクログ 2024年02月04日
鎧兜など戦国時代の防具を仕立てる具足師を主人公に、本能寺後の時代から夏の陣までを描いている。一筋縄ではいかないこちらの作者さんだけに、ただの“真田の具足師”ではない仕掛けが張り巡らされているが、どうも設定に無理がありすぎるというか、最初の大事な場面で?な点があり、なんでそうなるかなの気持ちを抱えつつ...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月06日
赤備えで有名な具足だがその仕立屋に重きをおいた変わった形の歴史小説。ではあるのだが骨格は真田親子VS徳川家康の攻防に主人公の具足師というか具足屋が入った内容。もうちょっと職人目線での話が展開するかと思ったが具足を巡る駆け引きがメインのため勿体無いように思えた。それでも分かりにく題材をエンタメに昇華さ...続きを読む
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