ルミネッセンス

ルミネッセンス

1,650円 (税込)

8pt

低層の団地群を抱くその町は寂れていた。商店街にはシャッターが目立ち、若者は都会に去り、昔からある池には幽霊が出るという。その土地で人びとが交わすどこか歪な睦み。母の介護にやって来た男はバーで出会った少年に惹かれ、文房具店の女は一人の客のためだけに店を開ける……。終着点は見えている。だから、輝きに焦がれた。瞬く間に燃え尽きてもいいから。直木賞作家のダークサイドで染め上げられた連作短編集。

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ルミネッセンス のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年04月21日

     嫌な気持ちになるのに面白い。登場人物たちは、どこにでもありそうな日常だったり、そうした日々を積み重ねているだけなのに、連鎖して闇の中に呑み込まれていった。そして、その闇に抗うことなく、どこか受け入れている様子が不可解なのに、共感できるところもあって心にズシリときた。

    0

    Posted by ブクログ 2023年11月28日

    やっぱり窪さん、いいわぁ。
    この世代の話を読みたかった!

    連作風?の一冊。
    「ルミネッセンス」は、ありがちな話。
    同窓会で火が付いて、って感じに似てる(笑)。

    「宵闇」はママのおじいちゃんへの気持ちがわかりすぎるほどわかる。

    街の様子もすぐ近くの街みたいで想像しやすい。

    あー、窪さん、既に次...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年04月05日

    5つの物語からなる連作短編集。

    暗くて重いまま物語が進み、結末はホラーのようなのに、不思議なくらい引き込まれた。

    女子中学生が主人公の「宵闇」の結末だけは、明るいく力強い。

    全体に漂うやるせない感じ、物事が解決しない世界…現実の自分にも当てはまるから、引き込まれたのかもしれない。

    0

    Posted by ブクログ 2024年03月01日

    ある団地を抱えるまちを拠点としたダークな短編集。
    何の前情報もなく読み始めてしまったが、よく見ると各々のタイトルが妖しい。
    どろっとして真綿で首を絞められるような、ずぶずぶと泥沼にハマっていく感じ。
    読んでいるとじわりと不穏な空気がまとわりついてくる感じ。
    でも嫌いじゃない。先が気になって結局全話あ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年12月23日

    私は好きな話。現実味もあるけど、不思議な雰囲気もあり、少し怖い。短い短編のつながりも読みやすかった。

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    Posted by ブクログ 2023年12月05日

    窪美澄さんによるダークサイドな短編集。
    古い団地を舞台に、そこに住んでいたりそこに住む人と関わっている人物が主人公として登場する。
    寂れた団地と、その側にある池がまたダークな雰囲気。
    真っ当とは言えない過去や現在を生きる人物がたくさん出てくるので楽しいとは言えない小説だけど、私は好きでした。
    1つ1...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年11月09日

    前向きになれる宵闇がいちばん好き。
    他は沼に引き摺り込まれた感じかな。
    古い団地と暗い沼らにははとても不安にさせる。

    0

    Posted by ブクログ 2023年10月23日

    ほんの少しの執着から
    突然ダークサイドに堕ちる

    憑き物が落ちた話(宵闇)と
    何かに取り憑かれたかのような行動を起こす話(それ以外)

    2023.10

    0

    Posted by ブクログ 2023年10月16日

    心の闇を刳りなす5話の短編集。数学教師の中畑、文房具屋の水野、内装業の石崎、夏子に礼子…悲哀な人生と寂れた町が映し鏡のようであった。将又、団地登場。窪先生です。

    0

    Posted by ブクログ 2023年10月05日

    その町に住む元同級生、その子供、リノベーションされた団地に越して来た新参者がそれぞれ主人公となる短編集。
    どれも、ほんの少しホラーめいて不穏。
    トドメの差し方が容赦無くちょっと気の毒な気もするが、イヤな笑いが込み上げて来るようなラストは好み。面白かった。

    0

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