窪美澄のレビュー一覧

  • 水やりはいつも深夜だけど

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    そんなつもりないけど泣いちゃった。
    淡々と進むけど知らないうちに自分も追い込まれる気持ちになるから上手いんだとおもう。
    大人は勝手だけど、大人も子供だからね。ずっと。

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    2024年02月24日
  • 晴天の迷いクジラ(新潮文庫)

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    総じて面白い作品だったのですが、あまりに登場人物の苦悩が生々しく描かれているのでちょっとネガティブな印象は受けるかもしれません、その意味でやや好みが分かれる作品かと思いますがとにかく文章がきれいで引き込まれました。
    少し長いですがガッツリとした読み応えを求める人にはおすすめの一冊です。

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    2024年02月23日
  • やめるときも、すこやかなるときも

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    ネタバレ

    解説にも書かれていたが、最初から最後まで「純愛小説」だった。
    どこかで、落とし穴や、読者への裏切りがあるのかと心配(期待?)しながら読んだけど、そのままテレビドラマになりそうなキレイな恋愛ものだったな。
    読んでスカッとしたい、気分よくなりたい、という時にお勧めだ。

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    2024年02月23日
  • ははのれんあい

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    ネタバレ

    リアルで温かくて、やっぱり窪先生の話は
    唯一無二だと思う!!

    第1部は由紀子の子育ての奮闘を描いていて、
    第2部は長男智晴の想いが描かれている。

    第1部を読んで思ったことは、無償の愛を注ぎ続けてくれた母の偉大さだ。自分の人生を二の次で、子どものために動き続ける由紀子を見て、純粋にすごいしか出てこなかった。そして寛人と結人が生まれても、智晴のこともしっかりと愛する姿を見て、智晴の母への無償の愛はここから生まれたのだと強く思った!!

    第2部では、母子家庭になった家族を智晴が支える話。そして智晴と由紀子の恋愛模様も描かれる。
    智晴は父の再婚相手の子どもと高校の同級生になってしまったり、幼なじみ

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    2024年02月21日
  • ははのれんあい

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    昭和の高度成長期の終わりころから始まったお話。田舎の風景も家族間で交わされる会話もあるある過ぎて懐かしい。共に思い合いながらも、言葉足りずで解りあえなくなる夫婦、親の背中を見て頑張る長男。こんな家族あったなぁと。
    家族の形は変わり、辛い場面もあるけど、それぞれが優しくて読んでいて心地よかった。
    文庫本の「ははのけっこん」がより一層温かいラストで本当によかったなあと。

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    2024年02月20日
  • 晴天の迷いクジラ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    不器用ながらも一生懸命に生きて、過ちを犯して、傷つけられて、傷つけた、察するに余りあるほどの3人(本当はおばあちゃんと雅治の2人も入れたい)が出会い迷いクジラを見に行く。
    ク、クジラ、、?!?!

    なんとも意表をつく展開で唯一無二のストーリー。そこをすんなり受け入れてしまえるのは、全てにおいてリアリティがすごいからだと思う。全ての登場人物が本当に実在するかのような、温度と痛みを抱えている。

    もうダメかと思ったクジラが、もがきながらもう一度海へ帰っていく。その後、どれだけ生きるか、そんなことは分からない。クジラを人間と同じように考えてはいけないという、身近にいたらめんどくさそうなクジラ博士の言

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    2024年02月19日
  • いるいないみらい

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    子どもがいる未来といない未来、妊活するかしないか、さらには、養子縁組みするかしないか、いろんな家族の形がある中で悩んだり支えあったりする人たちを描く短編集。夫婦のあり方、家族のあり方を考えさせられる。

    妊活がうまくいかないときに、どちらかが傷ついたり夫婦関係がギクシャクしたりすること、子どもが嫌いでも、堂々とそれを言うことは憚られる社会の空気、職場で産休・育休を取る人がいると、その周辺に業務負担がかかりがちだが、それについて不満を言えない会社の雰囲気、
    SNSでやたらと子どもの写真をアップする親も多いが、それにより静かに傷つく人もいることなど、共感することしきり。
    そんな微妙な問題を描きなが

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    2024年02月18日
  • 水やりはいつも深夜だけど

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    家族に関する話の短編集。
    昔読んで再読。
    どの話も途中まではどうなっちゃうの??ってくらい不穏なんだけど最後はほっこりできるからすごい。
    おもしろかったー!

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    2024年02月09日
  • 水やりはいつも深夜だけど

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    ネタバレ

    何度読んでもゲンノショウコとサボテンの咆哮で泣いてしまう。私にも重度障がいをもった妹がいて、状況や抱いている感情は違えど、線路でねーねの手を離そうとしなかった妹、線路で亡くなった妹、胸が締め付けられる。サボテンの咆哮は、お父さんの言葉が本当に心にくる。お父さんの息子への愛情、今まさに子育て真っ最中の自分、色々なものが重なって何度見ても涙が自然に溢れてしまう。家族の難しさ温かさをしみじみ思わせてくれる大好きな一冊。読後感◎!!

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    2024年02月07日
  • よるのふくらみ

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    同じ一人の女性を好きになってしまった兄弟。
    他の登場人物も含めて、人を好きになるってことに少し考えたり。
    アーケードの商店街、幼なじみ、、。
    温かい気持ちになれた小説でした。

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    2024年01月28日
  • すみなれたからだで

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    無様に。だけど、私はまだ生きているのだ-。焼夷弾が降る戦時下、喧騒に呑まれる80年代、そして黄昏ゆく、いま。手さぐりで生きる人々の「生」に寄り添うように描かれた8つの物語。

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    2024年01月27日
  • いるいないみらい

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     子どもがほしい夫とそれを強く望まない妻や子どもが大嫌いな女性、子どもを亡くした男性などが主人公の、子どもに纏わる短編集。子どもがほしいと夫にお願いされても、妊娠から子育ても含めて負担がかかるのは女性の方なので、踏み切れない気持ちもわかるし無理しなくて良いと思う。産んでみてやっぱり無理でした、では済まない。『無花果のレジデンス』にあった妊活プレッシャーは夫と妻どちらの気持ちにも共感できる。望む人の元にすんなり来てくれるシステムだったらいいのに。『私は子どもが大嫌い』が1番好きだった。どんな価値観の人にも、その人の選択によって幸せな未来が訪れますように。

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    2024年01月25日
  • よるのふくらみ

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    ネタバレ

    ・お兄ちゃんはお兄ちゃんで大変だったんだな
    ・作者はこの小説の舞台となるマイルドヤンキー的地方都市で暮らしたことがあるのではないかと感じさせるほどのリアリティ.作家ってすごい.

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    2025年05月28日
  • やめるときも、すこやかなるときも

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    心情描写がかっこつけていない、というか、素直というか、生々しいというか。固い決意と脆い自分とと、浮かれる自分と悩める自分が同居する。そんな矛盾してるけど、実際そう。というような2人の主人公をいつのまにか心から応援したくなってしまう物語。
    言い換えると自分の家の椅子を確認してしまう話。

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    2024年01月13日
  • 晴天の迷いクジラ(新潮文庫)

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    2023/12/29

    死のうかなと思った由人。死にたくなってしまった野乃花と、死なせたくない由人。死にたくなってしまった正子と、死なせたくない野乃花。
    自分が死にたくても、死んで欲しく無い人はいるんだよね。
    鯨を見に行く3人。

    野乃花の人生がやり切れなかった。高校生に手を出す成人は総じてダメ男。

    正子の人生も涙が滲んだし、リストカットの描写が胸が痛かった。かまってちゃんで切ってるわけじゃ無い。

    人の人生、何があったかなんて外からはわからない。

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    2023年12月29日
  • 二周目の恋

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    「最悪よりは平凡」島本理生
    「深夜のスパチュラ」綿矢りさ
    「カーマンライン」一穂ミチ
    「道具屋筋の旅立ち」遠田潤子

    このあたりが特に好きだった!
    色々なmatured kinds of loveで、飽きずにサクサク読めました!

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    2023年12月04日
  • タイム・オブ・デス、デート・オブ・バース

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    読書備忘録781号。
    ★★★★☆。

    軽い感じの表紙絵ですが、物語は現代日本が抱える大きな2つの問題を組み合わせている。
    でも、決して暗いエンディングではないので読後感は全然良いです。笑

    昭和、高度経済成長期に建てられたいわゆる団地。
    建物の老朽化と住民の高齢化が進む。
    そんな団地に、幼くして父親を亡くし母親は家を突然出ていき、その日その日を必死に生きる棚橋姉妹がいた。
    姉の七海は生きるために収入の良いデリヘルで働く。妹のみかげは夜間高校に通い、昼はパン工場で働く。
    みかげは、小中といじめに晒され、夜間高校に進学することにしたが、将来に何も希望を持てないでいた。

    そんなみかげが夜間高校で初

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    2025年08月11日
  • 二周目の恋

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    「最悪よりは平凡」島本理生
    顔は平凡だけど体がグラビアアイドルなみの魔美は、こんな名前をつける親に育てられたという心の傷と、しょっちゅう男性から誘いをかけられる体質。彼女にとっての幸せな恋愛は?
    「深夜のスパチュラ」綿矢りさ
    大学生の可那は気になっている男の子に手作りチョコ前日に思いつきあげようとするけど、料理スキルなく、買い物から四苦八苦。オチ秀逸だった。
    「フェイクファー」波木銅
    主に着ぐるみ作る手芸サークルに入っていた男子の回想。仲間が一人死んだという連絡入る。
    「カーマンライン」一穂ミチ
    私が五歳の時、母は父と死に別れたアメリカから日本に戻ってきた。双子のケントをアメリカの、父の実家に

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    2023年11月20日
  • 二周目の恋

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    短編アンソロジー作品。大人な内容でした。恋にも色々なカタチや想いや愛情がある。作家さん達の個性や魅力が溢れていました。

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    2023年11月14日
  • よるのふくらみ

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    ネタバレ

    同じ商店街の中で育った圭佑•裕太の兄弟とみひろ。3人が交互に主人公となる短編が繋がって一つの話になっていた。圭佑と裕太の父親は不倫を繰り返して家庭不和になる。みひろの母親は浮気相手と家出したかと思ったら3年後にちゃっかり戻ってくる。狭い商店街の中でそれぞれが親の異性問題で悩まされたことが自身の人生にも大きく影響する。そのトラウマも影響し圭佑とみひろは別れてしまう。双方が大きく傷ついてしまったが、みひろは裕太と、圭佑は京子と幸せになれそうな終わり方で良かった。

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    2023年11月06日