窪美澄のレビュー一覧

  • 給水塔から見た虹は

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    「ベランダでとりをさばかないこと!」
    ベトナム人の技能実習生たちの寮に貼られていたであろう注意書きを見たことがある。
    そんなバカな、と思っていたけどこの小説をよんで、そのまさかだった!と点と点がつながった気がした。

    ベトナム人、技能実習生のイメージは残念ながら悪い。でもそれは彼らだけのせいではないのかもしれない。
    文化の違いはもちろん、日本側にも正していかなければいけないことは多いのかもしれない。
    ベトナム人日本人に関わらず良い人も悪い人もいるし、誰かにとって良い人でも別の人にとってはそうじゃないこともたくさんある。当たり前のことだけど。
    窪美澄さんの作品は人間の多面性を表現することがひとつ

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    2025年11月26日
  • アカガミ

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    3.7/5.0

    根幹にあるテーマがなんなのか、今の自分には最後まで掴めなかった。
    「性」への関心の薄さみたいなものが、描かれる作品が近年多い気がするが、個人的にはあまりピンとこない。

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    2025年11月22日
  • 宙色のハレルヤ

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    窪美澄らしいと感じる恋愛短編集だった。
    どれも、苦しく苦いストーリーばかり。
    まあ恋愛なんて、キラキラしている方が珍しいのかもしれないが…。

    短かい話だしどれも主人公視点でしか語られないので、イコール傷つけられた(傷ついた)側の視点でしかなく。
    相手側にも何か理由があるだろうにそちらの感情だったりが一切分からないので、なんとなくスッキリしなかった。
    まあ恋愛なんて主観で突き進むものなんだけど。

    幸せの形も、何を追い求めるかも、本当に人それぞれだなとあらためて感じた。

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    2025年11月20日
  • 給水塔から見た虹は

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    団地に住む桐乃がクラスメイトのヒュウと団地を出ていく話

    始まりは桐乃とヒュウのクラスでイジメられたり無視されたりする、どうにもならない状況が続き胸が苦しくなる

    2人が家出をしてからは職場が酷すぎて逃げ出した技能実習生の話が出てくる。
    ボートピープルとして日本に来たおじいさんの話や桐乃の母とタオの話など、どの話も重い。考えさせられて軽く読み流すことはできなかった。

    2人ともこの家出で少し成長したことが救いだった

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    2025年11月19日
  • 宙色のハレルヤ

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    誰かを好きになることに決まりや形はない、自由でいい、だけど思うようにいかない不自由さ。もがいて自分なりの答えを見つけると、出会いと別れも歳を重ねることも全部今の自分でいいよねって思える気がする。窪美澄さんの言葉が少し疲れた部分にスッと入って穏やかに流れていく。

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    2025年11月14日
  • アカガミ

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    2030年代の日本が舞台だが、その頃の若者は他者との繋がりも希薄化し、結婚はおろか、恋すら遠い存在になってしまっていた。
    そこに国が設立したお見合いシステム「アカガミ」に参加することになったミツキは、国に管理された生活の中、出逢った相手サツキと国が推奨する「まぐわい」の末に子を成すのだが、、、。

    読んでいて、どうにも胡散臭さがいっぱいなのに、それに気がつけない(疑問に思わない)若者たち。
    生きることにも未来にも、あまり意思や欲求が感じられない、言われることにも受け入れるばかりの子たちが、子供を持ち、恋をしり、だんだん私の知っている「人らしさ」を持ち出すのだが、そこで徐々に今の手厚い生活に疑問

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    2025年11月12日
  • 給水塔から見た虹は

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    外国人問題と言っても在日だったりポートピープルだったり元技能実習生だったりといろいろなケースがあり、それに問題を投げかけた小説。
    団地を舞台に貧しい日本人と外国人の息苦しさが伝わってくる。そして外国人を助けて娘がなおざりになってしまう母子関係のあり方にも問題提起。私はこちらの主題の方が気になって一気読み。

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    2025年11月11日
  • 夜に星を放つ

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    人は人との繋がりの中でがむしゃらに生きているんだなと感じた。
    人はずっと変わらない関係を築けなくて、たえず変わっていく関係の中で自分の立ち位置を探し続けている。
    不安定な人間関係の中で安心するために。人との繋がりを感じた記憶をつくっていくのかもしれない。

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    2025年11月11日
  • ご本、出しときますね?

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    村田沙耶香さんのインタビューを読み漁っていたところこの番組を知り、当方リトルトゥースでもあるので是非観てみたいと思い、映像を探していたら書籍化されてるとの事で読みました。
    若林さんと仲の良い西加奈子さんや朝井リョウさんのインタビューも載っていてとても面白かったです。

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    2025年11月09日
  • 夜空に浮かぶ欠けた月たち

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    生きていくのがつらいなと少しでも感じている人に、ちょっと立ち止まってこの本を読んでみて欲しいなと思った。

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    2025年11月07日
  • 給水塔から見た虹は

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    ネタバレ

    読み進めるのが苦しかった。
    桐乃もヒュウも、その境遇の中で生きていこうとする姿が痛々しくて…。
    でも中学生だから自分の人生を受け入れて生きていくしかない。
    ヒュウがだんだん悪い方へ引きずられていってしまうのとか、もうどうしようもないなと側から見てて感じた。
    何かしてあげられたか?と言われると、もうそうなるしかなかったのかな、なんて。

    私自身はまだ外国人が身近じゃない世代、場所で育って、周りは日本人だらけが当たり前だった。
    桐乃みたいに、当たり前に周りに外国人がいて、言葉も通じない中一緒に学校生活を送って…ってこれから増えていくのかな。
    環境を選べない子供達が、辛い思いをすることがないといいな

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    2025年11月06日
  • 夜空に浮かぶ欠けた月たち

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    悪い意味ではなく、分かりやすい、疲れた人とそれを癒す人と場所の話。『精神科』なんて20年前なら敬遠されていただろうに、これまた悪い意味ではなく、良い世界になったもんだ。アメリカみたいになんかあればカウンセリング!みたいなのが当たり前になれば、少しずつでも疲れる人が減るのかな。
    題材が題材なので、しんどい話ではあるものの、着実に前を向いて歩こうとし始める短編集で良かった。

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    2025年11月03日
  • 給水塔から見た虹は

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    ネタバレ

    主人公の桐乃と、同級生のベトナムルーツ日本生まれで日本語が苦手な少年ヒュウと、桐乃の母親の里穂の3人の主観から紡がれてゆく物語。
    在日外国人の問題はもちろんですが、個人的には母子の問題として読みました。

    里穂、ヒュウの母親、どちらも子供からしたらきついです。

    夫に捨てられたシングルマザーのヒュウの母親が、日本で朝から晩まで働いて子供に目を向ける余裕がないのは、現状から見たらやむを得ない部分はあるのかなと思いました。でもあと数歩で完全なネグレクト。

    対して桐乃の母の里穂は自分から、視界の中央に困っている外国ルーツの人達を置いて、やりすぎるお世話・お節介をするイネイブラーに見えます。
    グエン

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    2025年11月05日
  • 宙色のハレルヤ

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    様々な形の“愛”をテーマにした6篇の作品を収めた短篇集。
    「海鳴り遠くに」は夫を亡くした後、海辺の別荘で一人暮らしをする女性の話。「風は西から」は母子家庭の男子高校生の淡い恋物語。「パスピエ」は居酒屋で働く女性と据え膳食わぬはの関係になる男の話。「赤くて冷たいゼリーのように」は私立高校で掃除の仕事をする高齢男性の話。「天鵞絨のパライゾ」は仕事と結婚を両立しようとする女性の話。「雪が踊っている」は子供を通して別れた恋人と再会する話。
    どれも小説としての完成度は高いけれど、今のぼくにはまったく響かなかった。残念。

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    2025年11月03日
  • 宙色のハレルヤ

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    2025/08/11
    一般的に受け入れてもらうことが難しそうな恋愛ばかりの短編集。メンタル病んでる人が多い印象。出てくる食べ物がとても美味しそうで食い意地張ってる私はそっちに惹かれてしまった。

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    2025年11月03日
  • 給水塔から見た虹は

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    ルーツの違いからいじめや差別がなくならずまともに働いても生活が苦しいから悪い道へと進む…悪循環が繰り返されないためにはどうしたらいいのか…読んでいて何度も胸が苦しくなった。

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    2025年10月31日
  • 夜に星を放つ

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    ちょっぴり切ない5話からなる短編集。
    ただ生きているだけで、思いもよらない哀しみがやってくる。

    ・真夜中のアボカド
    ーーー婚活アプリで恋人を探す。
    フリーでプログラマーをしているという麻生さんは、妙に女慣れしていなくて、前に出会った人みたいに食事の後すぐに、ホテルに行こうとも言わなかった。

    ・銀紙色のアンタレス
    ーーー 16歳の夏。僕は田舎のばあちゃんちで、泣いてるような顔で赤ちゃんを抱えたあの人に出会う。
    幼馴染の朝日は言う「水着着たわたし、かわいかった?」

    ーーー真珠星スピカ
    酷いイジメにあっている私は、今日も保健室にいる。
    亡くなった人は話すことができないのだと知ったのは、死んだ母

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    2025年10月31日
  • じっと手を見る

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    田舎の閉塞感と人間の弱さ•脆さ•不確かさみたいなものが真綿のように詰め込まれた本。

    地方は向上心を持たなくてもいいし、
    限られ、閉ざされたコミニュティのなかで
    やるせなさと共に傷を舐め合うんよな。

    故郷を思い出した。
    まあ流されるっていうのも一興なんですけどね。

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    2025年10月28日
  • 夜空に浮かぶ欠けた月たち

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    東京の、とある喫茶店とメンタルクリニック」。
    「純喫茶・純」は、昭和のレトロな雰囲気が漂う喫茶店。
    「椎木メンタルクリニック」は、医師の旬さんとカウンセラーのさおりさんが夫婦で開業している一軒家の病院だ。
    様々な心の不調を抱える人々が、訪れる「純喫茶・純」と「椎木メンタルクリニック」で癒されていく連作短編集。

    全体を通して登場人物たちが精神の不調から回復していく物語で、しんどい描写はあるものの硬くなった心が少しずつほぐされるような、優しい読み心地で良かった。
    読んでいて改めて、居場所や頼れる人がいること、そしてそれが複数あることが心の安定や回復には大切なのかもしれないと感じられた。
    しかし今

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    2025年10月25日
  • 給水塔から見た虹は

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    ネタバレ

    大人から見たら何とでもなるような事が子供の世界ではとても困難なことに思えたり、未熟な子供ながらにたくさんのことを考えていたり。

    大人同士でも分かり合えないことだらけで上手くいかないこともたくさんあるけど、相手を理解しようと考えたり、他の選択肢を選んだり出来る。
    小さな世界観で生きてる人は大人でもとても窮屈で退屈。

    他者を変えることはできないから、自分が納得できる範囲で自分を変えたり選択していかなくちゃいけない。ってわかっててもちょっかい出してくる人はどこにでもいて面倒。

    私が日本で接するコンビニの店員の外国の人たちは皆んな笑顔で優しくて本に出てくるような苦労は微塵も感じないけれど、たくさ

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    2025年10月18日