窪美澄のレビュー一覧

  • ルミネッセンス

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    古い団地にまつわる人たちのオムニバス

    1番最初に収録されてる話が1番好き。
    高校教師が、親の介護のために週末だけ団地に帰ってくる生活。生徒からは信頼されてないし、介護は気が滅入るし、生活に希望がない日々
    そういう中で、バーで飲み、そこで働く少年と過ごすことがオアシスのような時間になった。
    逃げられない現実と切り離された関係を描いた作品って好きだな。危うくて、脆くて、切実なもの。

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    2023年12月14日
  • ルミネッセンス

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    少しずつ、自分では気づかないぐらいのスピードでおかしくなっていく。狂っていく。真っ暗な現実の中にひとときの温もりを求めるのに、いざ真っ黒な沼にはまっても抵抗せずに目を閉じて沈んでいく。
    今の私には共感できないことばかりだけど、彼らの年齢に近づき、似た経験を重ねるとわかるようになるのかもしれない。そう思うと、とても怖くなる。

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    2023年12月14日
  • ルミネッセンス

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    寂れた団地が舞台の短編集
    かつて住んでいたこどもたちが、50を過ぎた大人になっている
    それぞれ親の介護だったり、亡くなった親の遺品整理だったり
    同窓会をきっかけに月一不倫をしたり
    最後の話はちょっと違う話だったけど
    どの話も結末がゾッとする。
    「宵闇」だけは終わり方に希望が持てたけど

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    2023年12月13日
  • ルミネッセンス

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    なぜこんな寒い日に読んでしまったのか。幽霊と蛍が似合う、アラフィフの人生の休符の話。じわじわこわい。おもしろくはあった。

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    2023年12月12日
  • 二周目の恋

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    やっぱり好きな作家さんの話が面白かった
    島本理生さん 綿矢りささん 遠田潤子さん

    波木銅さんは初めての作家さんだったけど 内容がイマイチ私には入ってこなかった

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    2023年11月25日
  • いるいないみらい

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    窪美澄さんの5つの短編集

    「こどもをもつかもたないか」ということに真っ直ぐに向かい合った物語で、それぞれの主人公なりの考え方や生き方が描かれていて、正解を導くことはなかった。ここには、生まれ生きていく中で、新しい命を成すかどうかは、誰でもない自分あるいは自分たちで決めて行くのだから・・・という作者の意志が強く感じられた。

    妊娠・出産といったテーマを多く描かれている窪美澄さんらしく、多様な場面や人物設定だった。どの物語でも主人公の意志が、ごく自然体で表現されていた。読み手は、きっと主人公達の何処かに気持ちを寄り添わせることが出来る作品だとも思う。「こどもをもつ」ことに否定も肯定もしない姿勢は

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    2023年11月17日
  • ルミネッセンス

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    人生50年も生きていたら、先に明るい希望を見出すのも困難になってくるものだ。
    この物語は、登場人物たちだけでなく
    団地という住居も商店街もみんなみんなくたびれている。
    ストーリーは暗くて救いがないのかもしれない。
    だけど明るいばかりが人生じゃないんだよと
    そっと差し出されたこのダークサイドストーリーに
    私は確かに救われたと思う。

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    2023年11月07日
  • たおやかに輪をえがいて

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    未だに付き纏う女性の老いとか、誰しもある誰にも知られたくないこととか、そういった後ろめたいようなネガティブなものをプラスにしてくれるような、そんな作品だった。色々考えたことは多いけど、私はずっと詩織とみなもの関係がすきでした。

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    2023年11月06日
  • 晴天の迷いクジラ(新潮文庫)

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    絶対に死ぬな。生きてるだけでいいんだ

    セリフとしては月並みなひと言かなと、
    抜き書きして今思うけど、小説の中でこの一節を読んだ時、涙出そうになった。

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    2023年10月23日
  • ルミネッセンス

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    なんかゾッとする…連作短編になるのか、一話目で嫌〜な気分になり読むのを止めようかと思ったけど止まらず…登場人物が追い詰められて一時の休息を求めて飲み込まれていく…怖かった。。

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    2023年10月18日
  • たおやかに輪をえがいて

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    主人公にまったく共感ができず、序盤はかなりイライラした。
    52歳の主婦絵里子は、夫と、20歳のひとり娘の3人暮らし。一見どこにでもいる家族だが、それぞれがフラストレーションを抱え、それが積もって絵里子は家を出る。

    絵里子は言いたいことを言わず、怒らず、家族のためを思って家のことをこなしてきた。絵里子の内面が描かれているから、余計に思っていることがあるなら言って!と思ってしまう。
    溜め込むタイプの人は爆発すると怖いな。
    家族だろうと親友だろうといくら心が通っていると思っても、言いたいことはやっぱり口で伝えなきゃいけない。わかった気になっているのがいちばんダメ。

    絵里子が家を出てからの変貌ぶり

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    2023年10月17日
  • さよなら、ニルヴァーナ

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    その人の地獄はその人の魂に紐づいているので、どうあっても救われないという話。
    テーマがちょっとしんどすぎた。

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    2023年10月07日
  • さよなら、ニルヴァーナ

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    怖かった。サイコパスとか性癖っていう言葉で人間を区別しきるなんて無理だと感じた。

    出来事の外側の事実と内面的な事実は、全く違う気がした。怖かった。

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    2023年10月04日
  • アニバーサリー

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    戦後を生きた女性と心を閉ざしたシングルマザーの話し。

    古き良きなんて言われるものが全て素晴らしいとは思わないけど、豊かさと引き換えに失われたものってあるんだろうなぁ、なんて。

    人との繋がりが如何に大事かって認識する一冊でした。

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    2023年09月10日
  • たおやかに輪をえがいて

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    52歳のパート勤めの主婦、絵里子。
    ある程度幸せに過ごしてきたと思っていたが、
    ある日夫の持ち物らしい風俗のポイントカードを見つけてしまう。一人娘の萌も最近帰りが遅い。
    そんなきっかけで、夫を信じられない、家族とは一緒にいられないと家出…
    え?そんなことで?
    風俗くらいで済んでよかったじゃん。しかも風俗のポイント貯めるなんて…なんか憎めない
    それ以外は穏やかで優しそうな夫なのに…
    まあ、人それぞれ怒りのポイントは違うからね。
    あまり絵里子に共感出来なかったけど、夫をはじめ人に恵まれている人だよね。それがよかった

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    2023年09月06日
  • じっと手を見る

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    みんながそれぞれ理屈通りではない自分の感情を持ちながら生き続けていて、それを他人としてみると、こういうものだよなあ生きるのってって感じる

    登場人物みんな好きでも嫌いでもない

    終わり方が綺麗

    人の体は永遠に繁茂する緑ではない。けれど、永遠じゃないから、私はそれがいとおしい。

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    2023年09月05日
  • トリニティ(新潮文庫)

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    紆余曲折を経て、決断と運が作用して出来上がる人生。そんな他人の人生の結果を俯瞰して
    こうすればよかったのに、あの人のああいうところが悪かった、結局こういう生き方が一番丸いとか
    考えてしまうのはやだな。

    物事はなるようにしかならないし
    一時は良くても最終的にはお金を無心するような惨めな暮らしになる、誰も周りにいなくなることだってある

    安全なところから他人に関してどうのこうのおもうのやめたい

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    2023年09月10日
  • ご本、出しときますね?

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    最近オードリーの若林さんにハマっており、たどり着いた一冊です。
    この番組見たかったなー。対談相手の作家さんも好きな人達ばかり!

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    2023年08月26日
  • ご本、出しときますね?

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    ◆心に刺さったワード◆
    ⚫一日の中に締切があると、規則正しく進む
    ⚫中途半端な人こそ自分を天才に見せようとして横柄になる
    ⚫仕事してる間は、自分の内側のことで悩まなくていい。それに、金銭が発生すると「社会に必要とされてる」と思えて、自分のなかの欠落感が埋まった気になる。その「必要とされてる感」を失う怖さ。今仕事がなくなったときに、その欠落とうまく付き合う 技術や、人間 力への自信がない。そこから来る 強迫観念かもしれませんね。
    ⚫強い心は強い肉体に宿る
     

    ◆読んでみたい本◆
    ⚫変な恋愛の短編を集めたアンソロジー 岸本佐知子 『恋愛小説集』
    ⚫肩の力を抜きたい人 森鷗外 高瀬舟
    ⚫世界の実相

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    2023年08月18日
  • よるのふくらみ

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    ネタバレ

    窪さんのふがいない〜……は好きなのですが、
    この話は生理的に受け付けない部分が多くて読むのが苦しかったです。しかし最後の結末には心が救われました。

    恋愛するとIQが下がるらしいけど、みひろと裕太があんな狭い商店街という世界で生きていながらも本能のまま結ばれたのは、正直素直に祝福できませんでした……。
    裕太はみひろへの気持ちが残ってるなら、なんでリサさんと結婚しようとした?ショウくんのお父さんになろうとした?
    みひろも、レスの苦しさがあるといえども性欲を抑えられずに裕太に会いに行った時点からすごく嫌でした。この女のどこがいいんやろ……??と思いながら、でも商店街で昔から一緒に育ってきたら惚れる

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    2023年08月13日