窪美澄のレビュー一覧
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結婚するかどうか。子どもをもつかどうか。
家族のあり方というテーマを扱った短編集。
私は2人の子を授かったが、1人目のときは治療を受けた上での妊娠だった。
夫と「子どもは2人がいいね」なんて会話していたから、子どもを授かれないかもしれないと知ったときはとても絶望したし、子どもがほしいという夫の希望を叶えるには離婚すべきか?と悩むこともあった。
結果として授かることができたのだけれど、仮にそうでなかったとしても、話し合いの末、夫から「そのときには猫でも飼おう」と言ってもらえて嬉しかったことを覚えている。
"家族のあり方"というのは簡単だけれど、それは答えのない難しい問題だ -
Posted by ブクログ
(1960年代以降の)時代と女性の人生を切り取った小説だなと思いました。
3人の女性が描かれますが、家庭と働き方はそれぞれバラバラで、どの道を選んでも苦労と努力が求められる様が、時代背景とともにありありと描かれます。
働く自分は女なのか、男なのか、人生の三要素は異性、結婚、仕事なのか、それとも仕事、結婚、子どもなのか。現代でもこの問題に頭を抱える人は多いのではないでしょうか。
どうしても必要なのかもしれませんが、説明量が多く、同じ時代を生きていない自分からすると退屈に感じてしまう部分もありました。
実在の雑誌や人物から着想を得たフィクションとありますが、どこまでが実話なのか気になります。駆 -
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性欲とは、処理しなくてはいけないもの、コントロールできるべきもの、あたり前のようにその不完全さを愛情で補完できるはずのもの。そういうふうに捉えてしまうが、その実、どうしようもなくなすすべもないもので、愛情だとか思い遣りだとかそういった感情とリンクさせて理屈で考えようとすればするほど、自分の欲望と感情との不一致に悩まされてしまう。
性欲に突き動かされて形振り構わず行動するのは、インラン、と軽蔑されるようなことかもしれないが、その必死さ、褒められた欲ではないからこその葛藤や罪悪感にも少し理解できるところはある
「やめるときも、すこやかなるときも」を読んだ時にも感じたけど、登場人物が軽く恋に落ちる -
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ネタバレ本屋さんで文庫に目が止まり、あらすじを読んで興味を引かれ購入。
心に残ったのは、私は子どもが大嫌い。嫌いと言いつつ、子どものことが、みくちゃんのことが気になってしまう主人公。
みくちゃん、どうなっちゃうのかな。先が気になるお話でした。
読んでて辛い…ってなったのは無花果のレジデンス。もし自分が原因の不妊だとしたら…と考えるとあまりにも辛かった。自分が積極的に子どもを欲しがっていた訳じゃないけれども、落ち込んでしまう主人公の姿に同情した。奥さんの立場からしたら休もうか?ってしか言えないけれども、主人公の立場に立つとその言葉は無くない??気を遣ってるつもり???って腹を立ててしまう不思議。〆で -
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ネタバレ彼氏がいない女友達とうまく付き合うのが難しい感じがうまく出ていると思った。人生それだけじゃないのに、恋愛も結婚も「する人」がマジョリティだからみんなの当たり前になってしまっていて、自分のペースでって思うことは難しい…。
壱晴の女友達は、理由はなんであれ不倫はどうなのかと思う。友達が不倫をしていたらまずは諌める人間でありたい。
桜子について、心的外傷の理由を知りたいって思っていたのは自分なのに、いざ打ち明けられたら無理なのは身勝手すぎる。それを受けて壱晴が、2人で松江に行こう!ってなったのにもびっくり。
最終的にはハッピーエンドに落ち着いたけど、もうこの世にいない人と競うことはできないから、壱晴 -
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ネタバレ「二度目の恋」でらなく、「二周目の恋」って何? と思いながら手にとった。
恋愛小説のアンソロジー。
同じ人にもう一度恋をする、というより、過去の恋の色んなものを乗り越えて、振り出しに戻って新しい恋をスタートさせる、というイメージかな。だからといって、すべての話がそうとは決まっていない。
もうすでに「付き合ってる」ような感じだけど、明確にするために頑張る女子大生や、結婚を経験したのちに自分らしい恋愛をする女性。脱皮して一回り大きくなった人たちが出てくることは間違いない。
昔は居心地が良かったけど、新しい世界で生きていると、なんだか昔のことを違う視点から見られるようになっている、なんてことはよく -
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窪美澄さんの5つの短編集
「こどもをもつかもたないか」ということに真っ直ぐに向かい合った物語で、それぞれの主人公なりの考え方や生き方が描かれていて、正解を導くことはなかった。ここには、生まれ生きていく中で、新しい命を成すかどうかは、誰でもない自分あるいは自分たちで決めて行くのだから・・・という作者の意志が強く感じられた。
妊娠・出産といったテーマを多く描かれている窪美澄さんらしく、多様な場面や人物設定だった。どの物語でも主人公の意志が、ごく自然体で表現されていた。読み手は、きっと主人公達の何処かに気持ちを寄り添わせることが出来る作品だとも思う。「こどもをもつ」ことに否定も肯定もしない姿勢は