窪美澄のレビュー一覧

  • やめるときも、すこやかなるときも

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    私の感想としては星3.6。
    最初のプロポーズから、え、そうなるの?それって運命なの?とか思ってしまったけど、なんだかんだいい方向に行ったり、ちょっと成長もあったり。小説ならではかな。
    美しさが垣間見える文章だった。
    ただお母さんにはモヤモヤするなー。

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    2024年02月25日
  • 水やりはいつも深夜だけど

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    子育て真っ只中なので、共感できる部分がたくさんだった。
    端から見れば幸せそうで羨ましいあの人もこの人にも、それぞれ陰があって、まさに隣の芝は青いってこういうことだなぁと感じた。
    劇的なハッピーエンドじゃなくて、日常が少し良い方向に傾いたような終わり方がリアルでそこもいいなと感じた。

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    2024年02月25日
  • ぼくは青くて透明で

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    窪美澄さんのBL小説。とはいえ、章ごとに主人公が変わり、様々な視点から浮かび上がる親と子の絆や確執、夢を追う生き方などの恋愛以外のテーマも盛り込まれており、シンプルなBL小説とは少し違うものだった(普段読まないので、推測ふくむ)。手に取るのにやや躊躇する方もいるかもしれないが、窪さんらしい、誰しもが弱さも持つ人間っぽさがしっかりと感じられるヒューマンドラマのような作品でもあるので、ぜひ多くの方に読んで欲しい。
    それにしても、時代小説だったり、ディストピアっぽいテイストの作品を作ってみたり、様々な作品を届けてくれる窪さんは本当にすごい。次作はどんな内容の小説を届けてくれるのか。楽しみに待ちたい。

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    2024年09月07日
  • 二周目の恋

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    二周目の〜ということで大人の恋が多かった。
    そんな中、綿矢りささんの「深夜のスパチュラ」は可愛いかったが、オチのつき方が一捻りあって綿矢さんらしい!と思いました。一穂ミチさんの「カーマンライン」は離れて育てられたミックスツインのお話。その感情がなんなのか、説明できない、そのできなさを恋という風に描けるのは(作中でははっきり言及しませんが)さすがだな〜と。
    アンソロジー、いろんな作家さんが楽しめて良い。

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    2024年02月18日
  • ははのれんあい

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    綺麗事じゃない、リアルで泥臭くて、あたたかい家族のかたち。ただ智久とカンヤラットには最後まで嫌悪感を抱いた。笑

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    2024年02月16日
  • よるのふくらみ

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    性欲とは、処理しなくてはいけないもの、コントロールできるべきもの、あたり前のようにその不完全さを愛情で補完できるはずのもの。そういうふうに捉えてしまうが、その実、どうしようもなく「なすすべもない」もので、愛情だとか思い遣りだとかそういった感情とリンクさせて理屈で考えようとすればするほど、自分の欲望と感情との不一致に悩まされてしまう。
    性欲に突き動かされて形振り構わず行動するのは、インラン、と軽蔑されるようなことかもしれないが、その必死さ、褒められた欲ではないからこその葛藤や罪悪感にも少し理解できるところはあると感じた。

    「やめるときも、すこやかなるときも」を読んだ時にも感じたけど、登場人物が

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    2024年02月16日
  • タイム・オブ・デス、デート・オブ・バース

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    「死」について「死体」について「自殺」について、人より深く考えたことがある自分にとっては共感する場面が沢山あった。
    全体的に暗い話ではあるけど、展開や状況が割とリアルで現実っぽいから読みやすかった。
    大好きな人のために、大切な友達や周りの人間のために自分が出来ることはなんだろうか、無力な自分を必要としてくれる人はいるんだろうか、そんな風に悩みながら少しずつ変わっていく主人公がなんとなく素敵に思えた。
    人生は何があるか分からないし誰がキーになるか分からないから、一瞬一瞬の選択を大事にしたいなと思った。

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    2024年02月08日
  • いるいないみらい

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    ネタバレ

    本屋さんで文庫に目が止まり、あらすじを読んで興味を引かれ購入。

    心に残ったのは、私は子どもが大嫌い。嫌いと言いつつ、子どものことが、みくちゃんのことが気になってしまう主人公。
    みくちゃん、どうなっちゃうのかな。先が気になるお話でした。

    読んでて辛い…ってなったのは無花果のレジデンス。もし自分が原因の不妊だとしたら…と考えるとあまりにも辛かった。自分が積極的に子どもを欲しがっていた訳じゃないけれども、落ち込んでしまう主人公の姿に同情した。奥さんの立場からしたら休もうか?ってしか言えないけれども、主人公の立場に立つとその言葉は無くない??気を遣ってるつもり???って腹を立ててしまう不思議。〆で

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    2024年02月02日
  • さよなら、ニルヴァーナ

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    少年Aの事件はどうして起きたのか。
    事件の後、少年Aはどうしているのか。
    被害者家族の人生はどのようなものなのか…。

    どこまでが真実で、どこからが創作なのか。

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    2024年01月28日
  • 二周目の恋

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    一穂ミチの作品が1番好き。島本理生と綿矢りさも面白かった。
    窪美澄の話は私に合う合わないが結構はっきりしてて、この本に収録されてる話は面白かったけど合わなかった。最初の方の展開が急に感じた。特に2人が自己紹介してるところ。浮いてるように感じた。

    でもどうしてもセックスがえもいみたいな雰囲気苦手だな

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    2024年01月19日
  • トリニティ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ・平凡パンチがモデルなのね。世代じゃないから、読んでいてもわからなかった
    ・人は必ず死ぬのに、なんで必死こいて働くんだろうな

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    2024年01月17日
  • やめるときも、すこやかなるときも

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    ネタバレ

    彼氏がいない女友達とうまく付き合うのが難しい感じがうまく出ていると思った。人生それだけじゃないのに、恋愛も結婚も「する人」がマジョリティだからみんなの当たり前になってしまっていて、自分のペースでって思うことは難しい…。
    壱晴の女友達は、理由はなんであれ不倫はどうなのかと思う。友達が不倫をしていたらまずは諌める人間でありたい。
    桜子について、心的外傷の理由を知りたいって思っていたのは自分なのに、いざ打ち明けられたら無理なのは身勝手すぎる。それを受けて壱晴が、2人で松江に行こう!ってなったのにもびっくり。
    最終的にはハッピーエンドに落ち着いたけど、もうこの世にいない人と競うことはできないから、壱晴

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    2024年01月10日
  • 水やりはいつも深夜だけど

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    家族にまつわる短編集

    サボテンの咆哮よかった
    産後鬱になった奥さん、精一杯仕事も家のこともやってるつもりだけどどんどん奥さんとの距離が開いていく感じとかリアルで読んでてしんどくなったからいい方向に進むかんじで終わってよかった

    色んな家族の形があるけど、なんかこれを読むと結婚したり子供産んだりするの怖くなる感じある

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    2024年01月07日
  • ルミネッセンス

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    著者名だけで借りたので、読み始めて驚いた。これは窪さんによる“ダークサイド”な連作短篇集だった。
    5篇すべてに共通しているのは、ある町にある古い団地だ。最初の3篇では、中学校の元同級生たちが犠牲(?)になる。4篇目はやはり同じ中学校の同級生が登場するが、主人公はその娘だ。5篇目はまったく関係ない男が主人公であるが、舞台となるのはやはりこの団地だ。
    タイトルになっているLuminescencehは小難しい科学用語だが、エネルギーを受けて発光する現象らしい。確かに輝いたとも思えるが……。ちょっとホラーっぽかったな。

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    2024年01月06日
  • 二周目の恋

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    ネタバレ

    「二度目の恋」でらなく、「二周目の恋」って何? と思いながら手にとった。
    恋愛小説のアンソロジー。

    同じ人にもう一度恋をする、というより、過去の恋の色んなものを乗り越えて、振り出しに戻って新しい恋をスタートさせる、というイメージかな。だからといって、すべての話がそうとは決まっていない。
    もうすでに「付き合ってる」ような感じだけど、明確にするために頑張る女子大生や、結婚を経験したのちに自分らしい恋愛をする女性。脱皮して一回り大きくなった人たちが出てくることは間違いない。
    昔は居心地が良かったけど、新しい世界で生きていると、なんだか昔のことを違う視点から見られるようになっている、なんてことはよく

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    2024年01月06日
  • 二周目の恋

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    オール讀物2023年2月号に掲載された女性作家による短篇をまとめたアンソロジー。タイトルの「二周目の恋」は雰囲気で付けましたという感じかな。
    お初の作家・波木銅さん「フェイクファー」は、ちょっと特殊な設定の作品で興味深く読んだ。
    綿矢りささん「深夜のスパチュラ」は、4回のデートを重ね明日のバレンタインデーはどうしようかと悩む女子大生の、告ったほうが負け(?)な話で笑えた。
    一穂ミチさん「カーマンライン」は、国際結婚で生まれた男女の双子が父親の死後離れ離れとなり、14年振りに再会するが……。断トツによかった。

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    2024年01月05日
  • 二周目の恋

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    初めて読んだ
    アンソロジー。
    やっぱり作家さんによって文や物語の雰囲気が違くて一冊読んでる感覚がなかった!
    でも素敵な方にたくさん出会えるのはいいことだね。
    一つ一つ本当に色が違うから感じたこともそれぞれだけど、恋愛の形って本当に色々あるなってのが所感。
    実ったものも実らないものも実らせちゃいけないものも心に秘めておくだけのものも全部恋。愛。
    正しい形に囚われすぎなくたっていいんだって思わせてくれた。
    お気に入りは大好き島本理生さんの作品「最悪よりは平凡」と一穂ミチさんの「カーマンライン」

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    2023年12月27日
  • 恋愛仮免中

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    色んな作家さんが描く恋愛のお話。

    原田マハさんはもちろん素敵な物語で大好きでしたが、アポロ11号やシャンプーも初めて読んだ作家さんだったけれど、とても良かった。他の作品も読んでみたくなる。

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    2023年12月20日
  • ルミネッセンス

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    古い団地にまつわる人たちのオムニバス

    1番最初に収録されてる話が1番好き。
    高校教師が、親の介護のために週末だけ団地に帰ってくる生活。生徒からは信頼されてないし、介護は気が滅入るし、生活に希望がない日々
    そういう中で、バーで飲み、そこで働く少年と過ごすことがオアシスのような時間になった。
    逃げられない現実と切り離された関係を描いた作品って好きだな。危うくて、脆くて、切実なもの。

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    2023年12月14日
  • ルミネッセンス

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    少しずつ、自分では気づかないぐらいのスピードでおかしくなっていく。狂っていく。真っ暗な現実の中にひとときの温もりを求めるのに、いざ真っ黒な沼にはまっても抵抗せずに目を閉じて沈んでいく。
    今の私には共感できないことばかりだけど、彼らの年齢に近づき、似た経験を重ねるとわかるようになるのかもしれない。そう思うと、とても怖くなる。

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    2023年12月14日