窪美澄のレビュー一覧
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ネタバレⅠ.ソラナックスルボックス
田宮由人
北関東の農家の次男として生まれる。東京の三年生のデザインの専門学校に進む。デザイン会社に勤める。失恋と激務でうつを発症した。
溝口
由人の会社の同僚。同じデザイン学校を出た先輩。
ミカ
輸入物の子ども服や雑貨の店で働く。専門学校の一つ上の科に通っていた。由人と付き合っていたが、浮気しておるところを由人に見られた。
由人の二歳年上の兄。
由人の二歳年下の妹。
亜優太
由人の妹が中学三年で産んだ男の子。
中島野乃花
由との会社の社長。年齢不詳。潰れゆく会社とともに人生を終わらせる決意をした。
畠
会社でいちばん年長の男性。経理。
長谷川
いちばん年長のデザイナー。
心療内科の医師
Ⅱ.表現型の可塑性
野々花
野々花の父
漁師。
野々花の母
缶詰工場で働く。
若本
野々花の担任で美術部の顧問。
横川英男
若本の大学の同級生。
横川英則
絵画教室の先生。若本の幼なじみで大学の同級生の息子。
晴菜
野々花の娘。
島田
由人
Ⅲ.ソーダアイスの夏休み
篠田正子
小学校入学から母に記録をつけるように言われる。
正子の父
東京に本社のある文房具メーカーの営業マン。
正子の母
最初の子を七ヶ月で亡くし、正子を大切に育てようとしている。
風花
正子と同じマンションに住む。
海老原薫
バス停で正子に水色の棒アイスを差し出した。
忍
海老原の双子の姉。
Ⅳ.迷い鯨のいる夕景
由人
野々花
正子
前園
水産課クジラ守り隊隊長。
クジラ博士
ブルーのつなぎを着た男性。
雅晴
クジラ守り隊。
ばあちゃん
雅晴のばあちゃん。
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Posted by ブクログ
ネタバレどのお話も、子どもを産むことや、子どもっていいよね、いつか欲しいよねみたいな結論に向かわないのが本当によかった。
もっぱら自分の最近の悩みが、子ども欲しくないけど持たない人生を決断しきれてない、ということなので、子どもを持たない選択肢も肯定されたような気がして嬉しかった。
個人的には「無花果のレジデンス」が好きだったかなぁ。
妊活、大変なんだよね…めちゃめちゃわかる。
最終的にひと息ついて、2人の関係が良い方向に向かいそうな終わり方をしたのがよかった。救われた。
この後もしんどい時期がくると思うけど、旅でもしながらゆるりと妊活していってほしいなぁ。
そうそう、この本では養子という選択肢が提示されているのも素敵だと思った。
子どもができないけど欲しいという人にも道を残している気がして。
こういう小説、意外とけっこう需要あるんじゃないかな〜
私はとっても救われました。窪さん、ありがとう。 -
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まずこれだけ言わせてほしい。
なぜ単行本の書影ままにしなかったーーーー!
あの真っ赤な背景に斧一本。
衝撃的な書影だっただけに残念。
少し久しぶりの窪美澄さん。
今回は自分と作品のジャンルが相性悪かったなぁぁ
毒親。暴力が日常茶飯事の父親の元に生まれた主人公。
生みの親に捨てられて施設で育ったヒロイン。
"私たちは同じ"みたいなセリフ、
この背景で言われてしまうとどうしても安っぽく感じてしまうのよ…(これは完全に個人の意見)。
勿論救いのあるお話でしたが、
史也と梓は最後の最後まで同志以上恋人未満でいて欲しかったな〜共感性が無いとなかなかハマれない。 -
Posted by ブクログ
ほぼ自分と同年代の作者が描く女性は、まるで自分のことを見透かされたような表現があちこちに出てきてイタイ。
スーパーでそろえる色気のない下着で満足し毎日夫と大学生の娘のために家事をする、「ただのおばさん」が、夫が風俗に通っていることを知ったところから物語は始まる。
完璧に「姉」キャラの絵里子。言いたいことを胸におさめ、ただ嵐が過ぎ去るのをじっとがまんして。
「どうして怒らないのか」と後で娘に言われる。それから、こどものころからなんとなくなじめなかった母親にも「何か言うのが怖かった」と。
そんな絵里子が、希望を抱けない自分の未来に疑問を持ち、親友詩織の理解を得てとうとう家を出る。レズビアンの詩織やそのパートナー、またその友人の「風の子(風俗)」と話をするうちに少しずつ自分の生き方を模索するようになる・・・
詩織の経営する高級ランジェリーショップで隠れた才能?「人の話を聴く」を発揮し店長となり、自身もランジェリーだけでなく洋服やヘアスタイルに気を配るようになり、たまたま用事で帰った元のマンションに戻って荒れている様子を見てつい手を出しそうになるのをぐっとこらえて放置する。
そうして静かに絵里子は強くなっていく。
ひとりぐらしとなり、上機嫌で自分のために朝食を作る。ひとりとはなんと贅沢なのだろう。
これは、わかる。 父が亡くなりひとりとなった母親もそんなことを言っているし、
たまたま自分の家族がみな留守になったときにはそのような解放感を味わうこともあるから。ただそれがずっととなるとどうなのだろう
「ただのおばさん」から華麗に?変身した絵里子、3度結婚した絵里子の実母、レズビアンの詩織とみなも、風の子の楓、旅先で出会った乳がんで乳房を失った鹿子、いろんなおんなたちの物語。
いちばんインパクトがあったのは、楓の「風俗が介護の仕事だと気づいたら気が楽になった、性的な交わりを通して人を介護してお金をもらってる」というセリフ。
なるほど。風俗も介護も家族以外の誰かにケアしてもらうっていう点ではいっしょ・・かなぁ。
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離婚してからガンになった父をひとりで看病し看取るところは胸にせまるものがあった。
共感するところも大いにあるけれど、高級下着ショップを経営し仕事を与えてくれて、空いているマンションを提供してくれるような都合の良い友達はいないしな・・・
窪美澄作品は3?4作目かな。さすがに女性の細やかな心情を描くのはとても上手。